結城友奈はテイマーである   作:渚のグレイズ

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百四十話 さいごのたたかい~世界を包む偽善(あくい)

()()()()()()()()()()

だが、それを知覚できた者はほとんどいない。当然だ、誰も彼もが戦闘の最中にいたのだから。その知覚できた者達に関しても、別に振動そのものを感知した訳ではなく──────

 

大赦職員A「なんだ・・・・・何が起きている!?柱から異音が聞こえるぞ!!!」

 

大赦職員B「この数値は──────不味い!・・・・みんな逃げろ!!柱が崩壊する!!!!」

 

ガンクゥモンの柱を調べていた大赦職員達である。

彼らは柱に亀裂が入る瞬間を計器越しに見ていたので、()()()に気付くことができた。

 

大赦職員C「な・・・・なんか、地面が揺れてないか・・・・?」

 

大赦職員D「そういえば・・・・」

 

大赦職員B「いいから早く逃げろよぉ!!!」

 

そうして職員達の退避が完了した時には、柱の崩壊は始まっていた。

そうして、柱が完全に崩壊しきった時には揺れも収まっていた。

 

大赦職員A「なんてこった・・・・・」

 

大赦職員D「おい・・・確かこの柱って、上の世界とこの世界を支えているって話だったよな・・・・?」

 

大赦職員B「もうダメだぁ・・・・おしまいだぁ・・・・」

 

一人の職員が膝を着き項垂れる。他の職員達も同様に、項垂れこそしてはいないが、明らかに憔悴しきっている。

その様子を()()、崩れた柱に纏わりついていた泥が蠢く。

 

大赦職員C「────────ん?なん・・・・」

 

気付いた時にはもう遅い。

職員達の“絶望”を吸い上げ、泥は命を宿した。その形状は、蛇。

 

アフリモンの泥より産まれた生物─────即ち、『ラフム・マンユ』が、産声を上げたのだ。

 

大赦職員C「ひっ!?み・・・みんな逃げ─────」

 

ぱくり

 

と、『ラフム・マンユ』は職員の一人を呑み込んだ。その途端、『ラフム・マンユ』は身体を震わせ、()()した。

 

大赦職員A「な・・・!?あ──────」ぱくり

 

そうして、

 

大赦職員B「いやだ・・・・いやだぁぁぁぁぁ!!!」ぱくり

 

蛇は、

 

大赦職員D「ぁ・・・・はは・・・・あははは・・・・あはははははははははははははは──────」ぱくり

 

どんどん増えて、

 

全員を食べ終わる頃には、両手で数えきれない程の数にまで増えていた。

そんな奴らが、四国中に放たれた。

それと時を同じくして、アフリモンもデジタルワールドに出現し、『ラフム・マンユ』を野に放った。

 

Gドラクモン「おお・・・!とうとう裏側の世界から出てきたか!!さあ、見よ。あれこそが、この世の総ての悪意を束ね産まれた悪神!!!あの様子からすると、御前達の神────スサノオモン・・・だったか?あれも取り込んでいるようだな!いやはや、なんとも素晴らしい結果だ・・・・我はこれを見たかった!!御前達はどうだ?」

 

ウキウキとした様子でグランドラクモンが語りかける。

だが、答えられる者は居ない。

グランドラクモンの傍らには、力尽き地面に倒れ伏す雪花とゴマモン、そして赤嶺の姿があった。

やがて彼女達は、『ラフム・マンユ』の群れに呑まれて、消えた。

 

 

 

 




~次回予告~

遂に動き出したアフリモン。

それに呼応し、異世界より現れる援軍。

人々が願いと祈りを込めて、愛と平和と勇気の歌を口ずさむ時、

悪意の底に沈んだ勇者達に、最後の力を授ける。

次回『繋がるココロ。燃え上がる勇気』

今、最後の冒険の扉が開かれる………
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