結城友奈はテイマーである   作:渚のグレイズ

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百四十一話 繋がるココロ。燃え上がる勇気~究極進化体の力 惨~

これは・・・・何が起きている・・・・?

ワタシは確かに、アルクトゥルスモンを苦労の末に倒したはずだ。なのに、何故──────

 

ドゥフトモン「何故復活している・・・!しかも強化されて!!」

 

いや・・・違う・・・強化されているのではない。進化したのか!?

 

ドゥフトモン「────────プロキシマモン・・・・か!?」

 

┌───────┐

プロキシマモン

└───────┘

特異型デジモン

破壊と創造を司る強大な力を持つといわれる幻のデジモン。高速演算装置内のシミュレーションで「理論上」の発現が予測されたデジモンであるため、現実のデジタルワールド内に存在するかは不明である。聖なるエネルギーと邪悪なエネルギーという相反する力を生成する能力があり、邪悪なエネルギーでデジタルワールド内のあらゆる構成物質を分解し、聖なるエネルギーで分解後の物質を再構築し新たなものへと創造することが可能だという。存在するだけで周囲のデジモンや環境などのすべてを分解&再創造してしまうため、このデジモンが発現することでデジタルワールドが瞬く間に書き換わってしまう恐れがある。そのため万が一の悪用を防ぐため、プロキシマモンを発現させる進化条件のシミュレーション情報は厳重に秘匿されている。黒き粒子であらゆるものを最小単位まで分解する「エクスティンクションクラウド」と聖なる光を宿した巨大戦斧で分解したものを新たな存在へと再創造する「ライトオブリクリエイション」を永続的に発動する。

 

元防人小隊長B「なんかヤバそうなんですけど・・・・!?」

 

ドゥフトモン「馬鹿者!!ワタシの後ろへ隠れ─────」

 

叫んだところでもう遅い。

プロキシマモンが黒い粒子の霧を周囲へ撒き散らした。

 

ドゥフトモン「チィ・・・!?」

 

咄嗟にワタシは“レオパルドモード”へ変形、近くに居た人間を咥えて霧から逃げる。

 

元防人小隊長B「ど・・・・・ドゥフトモンさん」

 

ドゥフトモン「喋るな、舌を噛むぞ。全軍一時撤退!!!近くの人間を抱えて逃げろ!!!」

 

デジモンA「逃げろって言ったって・・・・」

 

ドゥフトモン「霧の流れ方からして、上空であれば一先ず安全だ!飛べぬ者は遮蔽物を利用しつつ可能な限り遠くへ行け!」

 

だがその時────────

 

ドゥフトモン「ごふっ!?」

 

元防人小隊長B「きゃっ!」

 

突如脇腹に衝撃を受け、ビルの壁に叩きつけられた。しかもその弾みで、咥えていた人間も放ってしまった。

 

ドゥフトモン「ぐ・・・・おい御前、無事か?走れるのであれば、早々に逃げろ」

 

元防人小隊長B「うぅ・・・・このくらい、へーきだし。ってか、ドゥフトモンさんを置いていけるワケないから!」

 

ドゥフトモン「ワタシのことは気にするな!今は自身の安全を─────」

 

そこに、ワタシを殴り飛ばした張本人が現れる。当然、プロキシマモンだ。

 

ドゥフトモン「ふ・・・・トドメを刺すつもりか・・・・」

 

元防人小隊長B「ちょっと!なんで動かないのよ!!!早く立って!」

 

ドゥフトモン「()()()()()()()()()()()

 

元防人小隊長B「───────は?」

 

そう。ワタシの脚・・・というより下半身は、先程の一撃で奇妙な形に変形してしまっていた。恐らくプロキシマモンの持つ再構築の斧に殴られたのが原因だろう。動かそうと思っても、思うように動かない。

 

元防人小隊長B「そんな・・・・」

 

ドゥフトモン「わかったな?さあ早く、御前は逃げ─────」

 

元防人小隊長B「脚動かなくたって、頭は動くっしょ?」

 

ドゥフトモン「何?」

 

元防人小隊長B「私達が勝てる方法、考えて、今すぐ」

 

ドゥフトモン「何を・・・言ってる?」

 

元防人小隊長B「ウチの元隊長の命令でさ、『一つでも多くの命を守る』よう言われてるのよ。だからさ・・・・」

 

ドゥフトモン「────────なんて奴だ、まったく」

 

呆れつつも、ワタシは知恵を振り絞る。

考えろ。

考えろ・・・・。

考えろ・・・・・・・・!

ワタシは“軍師”だろう!?この状況を打開する策を思い付け!!

だが無情にも時間は待って等くれるはずもなく、ワタシ達目掛けてプロキシマモンが斧を振り下ろし───────

 

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