結城友奈はテイマーである   作:渚のグレイズ

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ひなた「─────以上で、作戦概要の説明を終わります。何かご質問はありますか?」

タイタモン「現実世界への連絡はどうするんだ?今から誰か渡るにしたって時間かかるだろ」

ひなた「それについては問題ありません。私の持つ、“自身の意思を伝達する”能力を使います」

亜耶「ひなた先輩はそのような能力をお持ちなのですね!」

水都「私の能力と一緒で、パートナーと真のマトリクスエヴォリューションした時に、備わった能力なんだよ」

真鈴「何時何処に居ても、ひなちゃんの意思を伝えられるから電話要らずで便利なんだよね。まぁ、巫女にしか伝達できないんだけど・・・・」

ひなた「しかも、距離や人数次第では伝えられる内容にも制限が掛かってしまうので・・・・・・今回の作戦内容ですと、一言くらいが限度かと」

タイタモン「大丈夫なのか?それ」

ひなた「──────現代の巫女達を、信じるしかないでしょう」

亜耶「大丈夫ですよ、ひなた先輩。私達、現代を生きる巫女は、神樹様や勇者様達の為に、日々修練を積んでおりましたので」

ひなた「・・・・・そうですか」

クリスタ「もうそろそろ良いかい?早いとこ始めないと、間に合わなくなるかもよ?」

ひなた「そうですね。始めましょう・・・・!」






百四十一話 繋がるココロ。燃え上がる勇気~ゴキゲンな蝶になって~

安芸「え?神託が・・・・?」

 

大赦本庁周辺一帯を焼け野原にした事は、意外にも敵の進攻を一時的に阻止することに成功していた。加えて、超究極体級(クラス:アーマゲモン)の敵が四体も現れたという情報も、少なからず関係しているのだろう。今のところ、ここ本庁舎に敵襲は無い。なので、私とテリアモンは避難所の様子見がてら、しばしの休息を取っていた。

そんな最中、私の下に『巫女に神託が下った』旨の報告が上がってきた。

内容はシンプル。『勇者達の為に、今一度祈れ』

今一度、と言うからには、瀬戸大橋を破壊せしめたアーマゲモンを倒した際に起きた奇跡を、もう一度起こさんとのお考えなのだろう。

 

安芸「けれど・・・・祈りならば、既に・・・・」

 

そう。避難してきた者達は皆、一様に祈りを捧げている。

あの時起きた奇跡を、もう一度、勇者達へ・・・・

そう願い、全員が祈りを捧げているのだ。

 

安芸「何故?・・・・祈りだけでなく、もっと何か必要だと言うの・・・・・?」

 

テリアモン「せんせ・・・・」

 

思考を巡らせていた、その時だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギュインギュインギュイーーーーーーーーーン!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

突如、けたたましく鳴り響くギターの音。

驚いて音のした方向を見れば──────

 

シャウトモン「どいつもこいつも辛気臭ぇツラしやがって・・・・そんなンで奇跡なんざ起きるわきゃねーだろォ!!!!!!」

 

いつの間に設置していたのやら、避難所の端に用意されたステージの上で、シャウトモンとキングエテモン、そして、“ぶれいぶ⭐はーつ”の大河ミミ美さんと武宮宙羽さんが、準備万端でライブの開始を待ち構えていた。

 

安芸「あ・・・・貴方達何を!?」

 

エテモン「何って・・・・決まってるじゃないの。()()()()()()()()()()()♡」

 

安芸「はい・・・・?」

 

ちょっと何を言っているのか分からなかった。

 

ソラハ「無茶苦茶言ってんのはさ・・・・分かってる。けど─────」

 

ミミ美「樹ちゃんは、お空の向こうで戦ってるんでしょ?あたしたちには、そんなこと出来ないけれど・・・・でも、応援するくらいなら、できるよね!だって─────」

 

 

 

 

 

シャウトモン「“音は、みんなを幸せにするもの”なんだろ?」

エテモン  「“音は、みんなを幸せにするもの”ですもの♡」

ソラハ 「“音は、みんなを幸せにするもの”だから──」

ミミ美   「“音は、みんなを幸せにするもの”だもんね♪」

 

 

 

 

 

安芸「───────!」

 

その言葉は、樹さんの・・・・

 

シャウトモン「つーワケだお前らァ!!!下向いたって良いコトなんざ起きねーぞ!!!だから、歌え!!!!!!」

 

ソラハ「いや意味わからんし!?──────ま、でも、ただ祈ってるだけじゃなくてさ、()()()で心を一つにして、樹たちを応援するのも・・・・・悪くないんじゃない?」

 

ミミ美「人間もデジモンも子供もおねーさんも!み~んなで!ね♪」

 

ドラム担当のミミ美さんがスティックを叩いてリズムを取る。

ギター担当のキングエテモンが演奏を始め、ベース担当の宙羽さんが追従する。

 

安芸「この曲は・・・・!」

 

ボーカルのシャウトモンが歌い始めるよりも先に、誰もが気付いた。この曲は“ぶれいぶ⭐はーつ”の代表曲の一つ・・・・!

 

シャウトモン「いくぜーーーーーーーー!!!!!!“Butter-Fly”!!!」

 

そうして、シャウトモンが歌い始めた瞬間には、避難所はライブハウスへと早変わりしていた。

 

テリアモン「すっごいね~!あっという間にみんな元気だ~!!」

 

安芸「───────これは!?」

 

凄まじい熱気を肌で感じつつ、ふとデジヴァイスの画面を見れば、光のゲージがどんどん上昇していっていた。先程までとは打って変わって、凄い速さでゲージが貯まっていく。これなら─────!

 

安芸「職員全員に通達!全てのスピーカーから、この歌を流せるようにして!!祈りよりも繋がれる、この歌を・・・・勇者様達に届けるの!!!」

 

指示を飛ばした瞬間、巫女から新たな神託が降りた旨の報告が来た。内容は────────

 

安芸「行きましょう、テリアモン・・・・!」

 

テリアモン「どーするの?」

 

神託の内容を確認した私は、避難所を飛び出し、三好隊長が戦っている戦場へと駆け出す。

 

安芸「『究極進化体の御霊を破壊せよ』──────今降りた神託は、そういう内容だったそうよ・・・・であれば、今度は私達の出番よ」

 

テリアモン「なるほど~!それなら、いっくよーーーーーーーー!!!!!!」

 

 

 

 

 

テリアモン ワープ進化!!!

 

 

 

セントガルゴモン ブレイヴモード!!!

 

SガルゴモンB「先生、乗って!」

 

セントガルゴモンの右手に乗って、私達は戦場へと向かったのだった。




ゆゆテ!!!!!!

みんなの心が歌に乗り

闘うもの達に奇跡をもたらす
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