結城友奈はテイマーである   作:渚のグレイズ

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タイトルは、久しぶりに聞いたlittle by littleの楽曲“悲しみをやさしさに”より抜粋。


挿話 哀しみを“やさしさ”に、自分らしさを“勇気(ちから)”に

ここは・・・・どこ・・・・?センター・ツリーに突撃して・・・・それから・・・・・どうしたんだっけ?

 

美森「友奈ちゃん?どうかしたの?」

 

友奈「はぇ?東郷さん・・・・?」

 

あれ?なんで私、学校に?確か私・・・・・私・・・・・今まで、何処に居たんだっけ・・・・

 

夏凜「もう、何ボケーッとしてるのよ。置いてくわよーーー!」

 

友奈「ああ!?待ってよ夏凜ちゃーん!」

 

─────そうだ。思い出した。

 

 

 

 

 

私たちこれから、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

―――――――――――†――――――――――

 

現地で丸亀高校の先輩勇者部員のみんなと合流して、イベントは大成功!!やったね♪

 

若葉「皆、御苦労だった。これは商店街からの差し入れだ。一人一本ずつ持っていくと良い」

 

ひなた「順番に並んでくださ~~い。ちゃんと全員分ありますからね~~」

 

球子「いやーーー今日もたくさん働いたなぁ~~」

 

銀「ですね~。みんな喜んでくれてよかった・・・・♪」

 

わいわい  がやがや

 

中・高両方の勇者部が集まっているからか、今日はいつもよりも騒がしいかも。でもそれが、堪らなく嬉しい。

なんでだろ・・・・こんなこと、いつものことなのになぁ・・・・

 

『───────!─────────ッ!!』ザザッ

 

友奈「・・・・・?」

 

今・・・・端末から、何か・・・・

 

???「どうした、友奈?何をボーっとしている」

 

友奈「あ、()()()()()()()()!」

 

そこへ、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()がやって来た。

───────────あれ?ヴァンデモンさんって、勇者部の顧問だっけ?

 

ヴァンデモン「もう皆行ってしまうぞ?」

 

友奈「え?・・・・わぁー!?ほんとだー!待ってよーーー!!」

 

気付いたら、もう既にみんなは移動していた。これからみんなでイベントお疲れさま会をやるのだ。

 

園子「もう・・・今日のゆーゆは、私よりものんびりさんなんよ~」

 

風「園子に言われちゃオシマイね」

 

美森「うふふ♪ほら、友奈ちゃーん。早く」

 

友奈「うんっ」

 

返事をして、ヴァンデモンさんと一緒にみんなのところへ向かって走る。

 

 

 

 

 

友奈「───────────あれ」

 

 

 

 

 

走ろうとして・・・・ふと気付いた。

 

私、なんで()()()()()()()()()()

 

だって、もう、私、讃州中は卒業して・・・・・

 

???「どうした、何を迷っている?」

 

友奈「え・・・・・」

 

振り返ると、そこには──────

 

友奈「───────ヴァンデモン・・・さん」

 

ヴァンデモン?「そうだ、私だ。それ以外の誰に見える?」

 

友奈「え?でも・・・・えぇ???」

 

さっさと歩いて行ってしまったヴァンデモンさんとは別に、ヴァンデモンさんが、そこに居た。

 

友奈「なんでヴァンデモンさんが二人!?」

 

ヴァンデモン?「この私が、複数人も居てたまるか。どちらかは偽者に決まっているだろう」

 

友奈「えぇ???」

 

ヴァンデモン?「なんなら、そなたが決めても良いぞ」

 

友奈「えーーーーーーー!?!?!?!?無茶苦茶だよぉ~~」

 

ヴァンデモン?「何を言うか」

 

あとから現れた方のヴァンデモンさんが私に近付いて、私の頭に手を乗せて言った。

 

ヴァンデモン「そなたの無茶苦茶のおかげで、私は大切なものを取り戻せたのだ。相手と向き合い、全力でぶつかり合うその姿勢が、私を変えてみせたのだぞ」

 

友奈「─────────ヴァンデモンさん」

 

ヴァンデモン「ならば此度も、全力でぶつかれ。そして、救世主ヅラしている勘違いヤロウに、一撃かましてやるがよい!!」

 

友奈「・・・・うん!!」

 

もう、全部思い出した。これから、私が何をしなくちゃいけないのかも。

 

友奈「─────ブイモンとワームモンは」

 

ヴァンデモン「この夢の世界から脱出できれば、恐らく会えるはずだ。私が出してやろう」

 

ヴァンデモンさんが空中に手を突っ込むと、その部分にヒビが入って空間が裂けた。その先に、ブイモンとワームモンは居た。

 

ブイモン「あ!友奈!!」

 

ワームモン「ゆーちゃん!!よかったぁ・・・・」

 

友奈「お待たせ!」

 

ブイモン「・・・・て、なんでヴァンデモンが!?」

 

ヴァンデモン「久方ぶりだな」

 

友奈「あれ?こっちに来れるの?」

 

ヴァンデモン「残念だったな。私は本物だ」

 

ワームモン「・・・・あの時、消去したはずじゃ」

 

そう、あの時ミサイルと一緒に消去したはず。

 

ヴァンデモン「なに、そなた達が情けない罠に引っ掛かっておったのでな・・・・・おちおち墓場で寝ていられなくなったのだよ」

 

???「そー言うこと言わない!」

 

ヴァンデモン「あたっ!?」

 

ぺちん!とヴァンデモンさんの頭を、突如現れた女の子がはたいた。誰ぇ?

 

アキ「はじめまして。私はアキ!この子のパートナーです」

 

友奈「───────あ!」

 

どこかで見たことあると思ったら、ヴァンデモンさんの記憶に居た子・・・・・

 

アキ「あなた達にお礼が言いたくて、会いにきちゃった♪」

 

ブイモン「そんな“来ちゃった♪”で来れる程、簡単に行き来できる場所じゃないはずだけど・・・・?」

 

アキ「うん!だから、おネエさんに手伝ってもらったの。私とあなたの持ってる、オリジナルデジヴァイスを繋げてもらって、ね」

 

友奈「おネエさん・・・・?」

 

レイ「私よ」

 

ワームモン「レイ!」

 

そこへ、何かの電脳核を片手にレイさんがやって来た。

 

ブイモン「というか、おネエさんて・・・・・」

 

アキ「男の人が女の人の喋り方してたら、そう呼ぶんでしょ?」

 

ブイモン「いやぁ、間違いじゃないけどさぁ・・・・」

 

レイ「私に性別なんて、合って無いようなものだもの。気にしないわ。それより、聞きなさい。このアフリモンは、普通に戦っても倒すことはできないわ」

 

アフリモン。

それがどうやら、ズィードミレニアモンから進化したデジモンの名前らしい。

 

レイ「これは、アフリモンの電脳核からサルベージした、スサノオモンの電脳核よ」

 

友奈「ということは、神樹様の・・・・」

 

レイ「これを使って、究極を超えた進化をしなさい。スサノオモンには話は通してあるから」

 

ワームモン「ちょっと待って!そんな簡単にできるの・・・・?」

 

ワームモンの問いに、レイさんが押し黙る。

 

レイ「────────確率は低いわ。成功したって、無事に済むとも思えない」

 

ヴァンデモン「だが、やるのだろう?僅かでも希望があるのなら、我武者羅に突き進むのが、そなた達勇者なのだから」

 

友奈「なんだか無鉄砲だと思われてる?私・・・・」

 

でも、まあ、確かにヴァンデモンさんの言う通り。

 

友奈「レイさん、私やるよ。でも私だけじゃない。私たちみんなで、やるんだ」

 

レイさんから、神樹様────スサノオモンの電脳核を受け取る。

 

レイ「みんなって・・・・・?」

 

ブイモン「───────みんなで、か。そうだよな。一人が全部背負わなくたって、良いんだもんな」

 

ワームモン「だからこそ、ゆーちゃんにはぼくたちがいるんだもんね!」

 

ヴァンデモン「フッ・・・・やはり、そなたは私の見込んだ通り───────微力ながら、手伝ってやろう」

 

アキ「私も!」

 

ヴァンデモンさんとアキさんが、スサノオモンの電脳核に手を当てると、光になって電脳核へと吸い込まれていった。

 

レイ「あとは──────どうやってここから出るか、なのだけれど・・・・」

 

友奈「それなら大丈夫!きっと、他のみんなが─────」

 

そんな事を言っていたら、空に裂け目が!

 

ブイモン「あそこから出られそうだ!!」

 

ワームモン「ゆーちゃん!」

 

友奈「行こう!」

 

ブイモンとワームモンに進化してもらって、私は裂け目から外へ出ようとする。

 

友奈「レイさんも!」

 

レイ「私のことなら気にしないで。アフリモンのデータを取れるだけ取りたいから」

 

IPドラモン「あ・・・・そう(汗)」

 

友奈「わかった。じゃ、いってきます・・・!」

 

そうして、私たちはこの空間から脱出した。

 

友奈「お願い、スサノオモン・・・・私たちに、力を貸して!」

 

スサノオモンの電脳核が私の端末へと入る。

すると画面に“BRAVE BLOOM BLOSSOM”の文字が浮かび上がった。

 

IPドラモン「“勇気で咲く花”─────か。おあつらえ向きだな」

 

友奈「そうだね!」

 

そうして、外へ出た私たちを待っていたのは、光のアルフォースブイドラモン。

なんとなくだけど、わかった。このアルフォースブイドラモンは、“みんなの想い”が形になったものなんだ・・・って。

 

アル『時は来た』

 

IPドラモン「ああ、今こそ」

 

友奈「決着をつけよう!」

 




┌──────────────────┐
インペリアルドラモン ブレイブモード
└──────────────────┘
新世代勇者竜王型デジモン
神の力を得て進化した、インペリアルドラモンの新たな姿。全身を彩る炎の紋様(ファイアーパターン)と翼の代わりに背中でたなびく青いマントは、身体中から溢れ出る勇気の証である。左腕には、紋章が描かれた八つの宝玉が嵌め込まれたガントレット“アマノサカテ”を装備している。八つの宝玉全てに輝きが灯った時に放てる必殺技の『シャイニングブレイブナックル』は、あらゆる闇を振り払う最強の必殺技だ!


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