樹「みんな~~~~~~!!!!盛り上がってますか~~~~~~~~!!!!」
風「いえーーーーーーーーーーーーーーい!!!!!!!!!」
樹「はーい、舞台袖のお姉ちゃんは静かにしててくださーい」
仲良し姉妹のいつものやりとりに、会場に笑いが沸き起こる。
今日のライブは、復興完了記念のもの。人間もデジモンも関係なく、皆が樹たちの歌を楽しんでいる。
そんな会場の様子を、最後方の扉の側で眺めているデジモンが一人。スサノオモンだ。
彼は、ライブを楽しむ人々の邪魔をしないように、こっそりとその扉から会場を出ていった。
ブイモン「どーだった?初めてのライブ」
スサノオモン「───────────悪くなかった」
外で待っていたブイモンと合流し、そのまま街の散策へ。
ブイモン「しっかし、なんだってライブ?」
スサノオモン「嘗ての私は、このような催しを見ることがかなわなかったからな。デジモンとなった事の利点とも言える」
ブイモン「そうかなぁ???」
おばちゃん「あら、そこのデジモンさん!お野菜いかが?」
と、そこへ八百屋のおばちゃんが声を掛けてきた。
スサノオモン「ふむ、拝見しよう」
ブイモン「それも気になるのぉ???」
おばちゃん「ちょっと値が張るけど、どれも良いお野菜だよ~」
スサノオモン「そうか・・・・これは何処で取れたものなのだ?」
おばちゃん「大赦で管理してる農園だよ!神樹様が去った後に備えて、上里家と乃木家が育てていたんだとさ」
スサノオモン「ほう・・・・・ふむ、良い大根だ。一つくれ」
おばちゃん「はいよ!毎度あり♪」
お金を払って大根を買い、再び散策へ。
ブイモン「それ、どうするつもり?」
スサノオモン「やる。すりおろして魚の付け合わせにするが良い」
ブイモン「オレに寄越すのかよ!?」
そんなやり取りを幾度か繰り返しつつ、二人は港へとたどり着いた。
スサノオモン「壁の無い世界・・・・・最期に見ることが叶って良かった」
ブイモン「────────そっか。良かったな」
スサノオモン「姉に代わり、礼を言う。二つの世界を護ってくれて感謝する」
ブイモン「それがオレたちの使命だからな」
スサノオモン「姉上にとっても、今回のことは想定外の出来事。きっと、悲しまれていたはずだ」
ブイモン「元々、ミレニアモンの仕業だったワケだしな」
スサノオモン「だが・・・・いずれ再び、今度は姉上自身が手を下す日が来るやもしれん」
ブイモン「大丈夫さ。人間はそこまで馬鹿じゃない。それに、オレたちも居る」
スサノオモン「─────────そうか。安心した」
その時、スサノオモンの身体が透け始めた。
スサノオモン「時間のようだ」
ブイモン「待て待て、お前が買ったこの食材の山はどーすんだよ!?」
スサノオモン「好きに使うが良い」
ブイモン「投げっぱなしジャーマン!!!!」
スサノオモン「はっはっはっは・・・・・では、去らばだ友よ」
ブイモン「ああ。じゃあな!」
そうして、スサノオモンは消滅した。それと入れ替わるように、友奈とワームモンがやって来る。
友奈「神樹様、行っちゃった?」
ブイモン「ああ、デジタルワールドへ先に帰った」
友奈「そっか・・・・お話、したかったなぁ」
ブイモン「ああ、それと・・・・」
ブイモンは友奈に、スサノオモンが購入した食材の山を手渡す。
友奈「うわ!?何これ・・・?」
ブイモン「んー・・・・シンジュの恵み?的な?」
ワームモン「ちょっとよくわかんない」
友奈「うーん・・・・大根、白菜、お肉・・・・あ、うどんもある。じゃあ今晩はうどんだね」
ワームモン「わーい、やったー♪」
ブイモン「たまには蕎麦とかも食べたいぜ・・・・」
そんな軽口を言い合いながら、友奈たちは自宅へと帰るのであった。
次くらいで終わりかな。
最終回が終わっても、後日談をやるつもりでいるから、まだまだ続くんじゃよ