◆未来形エピローグ◆ アシタノハナタチニカゼガフク
あれから10年。二つの世界は無事均衡を取り戻し、今では神樹様跡地とセンター・ツリー跡地に造られた巨大デジタルゲートを介して気軽に行き来出来るようになりました。
人とデジモンが共存する世界。
かつて、ヴァンデモンさんが望んだ世界。私たちが選んだ未来。
だから私たちは今、それぞれの道を歩んでいます。
園ちゃんは大赦の宗主として現実世界とデジタルワールドの橋渡し役を頑張っています。
そんな園ちゃんを支えるべく、東郷さんや防人の人たちも仲介役のお仕事をしてるんだって。
夏凜ちゃんも仲介役のお仕事をしてるんだけど、今はそっちよりもちょっと前に建てた“三好流剣術道場”の方が忙しいみたい。
忙しいって言えば、私たちの中で一番忙しくしてるのは、やっぱり樹ちゃんと風先輩!なんせ樹ちゃんの歌はデジタルワールドでも大人気!あっちこっち行ったり来たりしてるそうです。
あ、そうそう。私────結城友奈も、やりたいことを一生懸命に頑張ってます!
それは何かって?それはね────────
不良デジモン「おいてめーどこ見て歩いてんだコラァ!!」
友奈から頼まれた買い物を済ませ、余った金で行き付けの店に立ち寄ったら・・・・なんか、店の近くでモメてんな。
少年「ひぃぃぃ・・・・ご・・・・ごめ・・・なさ・・・・」
不良デジモン「てめーのせいでせっかく買ったアイスが台無しじゃねーか!!どーしてくれンだよォォォォ!!!!!!!!」
くっだらねー。聞くに耐えねェから散らすか。
「おい」
不良デジモン「あ?なんだてめー?」
「饅頭買いに来たただの客だよ」
不良デジモン「だったら買えば良いじゃねーかよ」
「そうはいかねえ。俺のことも知らねェモグリ野郎には、知らしめておかなきゃだからな」
不良デジモン「ハッ!上等だゴラァ!!!!」
威勢良く取っ組み掛かって来た。その度胸は大したもんだと思う。が・・・・
「オラ」
不良デジモン「ぎゃふん」
実力が違い過ぎて話になんねー・・・・弱い者虐めしてるみたいで、ちょっと気が引けるなぁ・・・・ま、仕方ねーか。
「饅頭が不味くなる。とっとと帰りな」
不良デジモン「くそぅ・・・・覚えてろよ!!!!」
よく聞く捨て台詞を吐いて、雑魚ヤローは去って行った。
少年も俺に礼を言って立ち去って行った。さて、じゃ。
「ばーさん。いつもの奴」
饅頭屋のおばあさん「はいはい、おまんじゅうだね。いつもありがとうねぇ、スティングモンちゃん」
スティングモン「おい、ばーさん。いい加減に覚えてくれよ・・・・今の俺はスティングモンじゃねえ」
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│バンチョースティングモン│
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昆虫型デジモン