「この手の話で、求めてたお宝がちゃんとお宝なの逆に珍しいな」
だったのは、たぶんルパン三世とか名探偵コナンとかに毒され過ぎた結果なんだろうなぁ。
そんなことを思った、春先の昼休みでしたまる
ジャスティモンV2「うぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
ナタモン「ちぇあぁぁぁぁぁぁ!!!!」
先程迄とは打って変わって、二体の戦いは拮抗していた。
速さではやはりナタモンの方が上だが、デジクロスしたことにより上昇したパワーと、今日まで培われきた戦闘テクニックにより、ナタモンの攻撃を受け流しつつ反撃に繋げられるようになっていた。
ジャスティモンV2「身体が軽い・・・・こんな気分で戦うのは初めてだ!!」
ヴァロドゥルモン『もうなにも怖くありませんね!!!』
Hカブテリモン『頭上からの奇襲には注意するんやでー』
ナタモン「おまえぇぇぇ・・・・・真面目に戦えェェェェェェェェェェ!!!!!!!!」
とうとう怒りだしたナタモンが、拾ってきた火尖槍を構えて突撃してくる。対するジャスティモンV2は、それを受け止める構えを取った。
ナタモン「『爆迅炎戟破』ァーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」
辺り一帯を爆炎で包みながらの突撃。ナタモンが駆け抜けた後には、轍と燃えカスだけが残された。
ナタモン「───────────へっ、口程にもなかったな」
勝利を確信したナタモンが構えを解いた、その瞬間であった。
ジャスティモンV2「踏み込みが足りんッ!!」
ナタモン「なっ!?」
上空からの声に驚き振り向いたナタモンが見たのは、無傷で空を舞うジャスティモンV2の姿。
ナタモン「バカな・・・・オレの槍は、確かにお前を貫いたはずなのに・・・・!」
ジャスティモンV2「残念だったなあ・・・・トリックだよ」
ヴァロドゥルモン『貴方のその技は広範囲を焼き尽くしつつ行われる突撃技。一見すれば凄い技ですが、爆炎は派手なだけで動かなければ実害はありません』
Hカブテリモン『あとは、経験とカンや。ええカンジに勘違いさせられるよう、うまーく引き付けてから・・・・ぴょーん♪ってな』
あまりにも、
あまりにも簡単に言ってのける彼らに、ナタモンは愕然としてしまう。
ナタモン「あり得ない・・・・そんな、上手く行くワケがない!!」
赤嶺「出来るよ」
叫ぶナタモンの声を遮ったのは、赤嶺だった。
静「これでも、けっこーな修羅場、くぐってんねん」
蓮華「弥勒たちを舐めないことよ」
目の前の人間達にまで言われてしまっては、ナタモンも返す言葉も無い。
ジャスティモンV2「あんた、結構強かったぜ。けど、俺達の方が強ェ!!!!!!」
勝鬨と言わんばかりに叫んだジャスティモンV2は、左腕のヘラクルアームより雷エネルギーを刃状に形成して放出し、それをナタモンへと向けた。
ジャスティモンV2「行くぜ・・・・たった今思い付いた新必殺技!『ジャスティーーーーーーース・・・・・」
それを見て、ナタモンは只、項垂れた。決して侮ったつもりはなかった。だが、相手の方が上だった。
それを理解して、ナタモンは総てを天運に任せることにしたのだ。
ジャスティモンV2「ブリッツセイバースラーーーッシュ』!!!」
新必殺技の『ジャスティスブリッツセイバースラッシュ』が、ナタモンへと迫り───────
突如として割り込んできたデジモンにより、ナタモンへと届く前に止められたのだった。
謎のデジモン「ハブ世界よりの御客人方、手荒い歓迎となってしまって申し訳ない」
ジャスティモンV2「・・・・・っ!?」
対峙するだけで理解した。
彼は、手練れである。と・・・
謎のデジモン「ようこそ、ディザート・ワドルピアへ。ワシはマスターティラノモン。皆からは“ティラノ師匠”と呼ばれておる」
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│マスターティラノモン│恐竜型デジモン
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ティラノモンが激戦を勝ち抜いて進化した恐竜型デジモン。体中のキズは数多くの戦いで勝ち残った証である。子分のティラノモンたちを一人前の戦士に育てるために修行させている、師匠のような存在。必殺技は、口から吐き出す高熱の炎で敵を焼きつくす『マスターファイアー』。
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