一頻り話終えたマスターティラノモンは、いつの間にやら運ばれていた湯呑みを取り、お茶を一口で飲み干した。
蓮華「なるほど、大体分かったわ」
赤嶺「さっすがレンち!」
静「ホンマか~?」
ジャスティモン「──────要するに、俺達のデジタルワールドは、“昔滅びた別のデジタルワールド”を基にして出来たってワケだろ?」
ティラノ師匠「ま、だいたいそんな感じじゃ」
ホークモン「となると・・・何故この世界は維持しているのでしょうか?カオス・ワールドは、我々のデジタルワールドへと成ったのでしょう?」
レーベモン「それは、俺達が集めてるお宝が原因だな」
そう言ってレーベモンが取り出したのは、黄金に輝くメモリーチップ。
レーベモン「“コード・クラウン”。カオス・ワールドを復元する為のデータを内包していると言われているチップだ。だが、これ一つだけでも、欠片となった世界を独立させられるだけの力がある」
ティラノ師匠「バグラモンが死に際に遺したとされる物でな・・・・当然、この世界にもあるぞい」
蓮華「・・・・・・そんなものを集めて、いったいどうするつもりかしら?」
レーベモン「言っただろう。俺達はお宝探しが目的だ。世界がどうとか、そんなものには興味が無い」
プテロモン「もっとも、風向きが違えばどうなるか・・・・ふふふ♪」
ころころと鈴を鳴らしたような声で、プテロモンが笑う。
客間に、緊張感が漂う。
レーベモン「──────安心しろ。ここではヤらん」
プテロモン「ここは羽休めの場。諍いも、争いも、相応しくありませんので」
ティラノ師匠「ワシの目が黒いうちは、この村で悪さはさせぬとも。安心せい」
ジャスティモン「・・・・そこまで言われちゃ、信じるしか無ぇな」
赤嶺「だね」
漂っていた緊張感が解れていく。
が、その時だった。
カラカラカラ………カラカラカラ………
突如として、乾いた竹を叩く音が、屋敷中に鳴り響く!
テントモン「なんや!?」
レーベモン「・・・・敵襲か」
ティラノ師匠「彼奴め、性懲りもなくまた来よったか・・・!」
赤嶺「それってまさか・・・!?」
蓮華「十中八九、さっきの連中でしょうね」
ナタモン「じいちゃん!!!」
マスターティラノモンの背後の襖が勢いよく開かれ、ナタモンが雪崩れ込んで来た。
ナタモン「オレ、行ってくる!」
ティラノ師匠「こりゃ!!お主はまた勝手に─────」
マスターティラノモンの静止も聞かず、ナタモンは屋敷を飛び出して行ってしまったのだった。
赤嶺「私たちも行きます!!良いよね、レンち、シズ先輩」
蓮華「それは弥勒のセリフよ、友奈」
静「よっしゃ!鏑矢組、お役目開始や!!」
プテロモン「それでは私達も、追い風に乗りましょう」
レーベモン「この村が無くなるのは、此方も困るからな」
ティラノ師匠「すまぬが、あのバカ者を頼む・・・」