結城友奈はテイマーである   作:渚のグレイズ

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ゆゆテ!

後編はレイによる、説明回となっております。
長々とレイが一人でしゃべってるシーンが多いですが、ご容赦を


十六話 戦いの終わり。そして、レイの真実 ー後編ー

レイ「さて・・・みんなのおかげでこの町とデジモンたちが守られた。感謝してるわ」

 

東郷たちが合流してから、一同はレイの小屋に集まっていた。

 

歌野「ノープロブレム!この町もデジモンたちも、私たち勇者にとっては守るべき大切なモノだものね!」

 

レイ「ありがとう」

 

夏凜「──────で、話してくれるんでしょうね・・・?」

 

風「はぁ・・・・・ま、今回はさすがに、ね・・・勇者を名乗ってる敵まで出てきたわけだし」

 

レイ「勿論。ちゃんと話すわよ」

 

―――――――――――†――――――――――

 

レイ「まず、私はこの世界の人間では無いわ」

 

園子「─────ねえ、レイレイ。その、『この世界』っていうのは・・・()()()()()()かな?」

 

美森「そのっち?」

 

レイ「─────鋭いわね。その通りよ」

 

夏凜「?どういうことよ」

 

レイ「平行世界(パラレルワールド)、という言葉はご存知?」

 

美森「確か───『自分たちの住む世界とは、ほんの少し違う()()()の世界』のこと、ですよね?」

 

レイ「そうよ。私は、その平行世界から来たの」

 

全員「!!!!!」

 

レイ「正確には、少し違うのだけれど、大体そう捉えてくれれば良いわ」

 

レイ「私は全ての平行世界に存在する『デジタルワールド』の行く末を観察し、時には手ずから干渉する、『観測者』」

 

レイ「私の本当の名前は『御神楽ミレイ』と言うの」

 

レイ「そんなある日だったわ。私が、この世界に気付いたのは」

 

レイ「はっきり言って異様だった。なぜなら、『観測者』たる私が、()()()()()()()()()()()()()()

 

樹「どういうこと・・・・ですか?」

 

レイ「私には、全てのデジタルワールドに対して干渉することができる能力(ちから)がある。大抵は生身で干渉できるのだけれど、それが出来ない場合はホログラムとして干渉できるの」

 

レイ「でもこの世界は違った。ホログラムを送ることすら出来なかった」

 

レイ「以前にも、似たような世界はあったわ。それでも最終的にはちゃんと干渉できた」

 

レイ「だけどこの世界だと、私はまるで異物として扱われる様で、どんな手を使っても干渉できないでいたの」

 

レイ「そんな時だった。干渉はできなくても観測ならギリギリできるから、様子を見ていたら・・・・」

 

 

 

 

 

レイ「この世界が、滅びかけていたの」

 

 

 

 

 

全員「えぇ!?!?」

 

レイ「私も驚いたわ。でも、それがきっかけで私はまったく干渉できないでいた状況を打開することに成功したの」

 

夏凜「それが・・・千景が言っていた『環境探査ポッド』?」

 

レイ「そういうこと。この身体は、この世界の調査の為に私が作成したもので、この世界における私の仮初めの肉体としても機能するわ」

 

歌野「なるほど・・・だから、アバター」

 

友奈「───────────」

 

銀「───────────」

 

美森「あの、友奈ちゃん、銀。大丈夫?」

 

友奈「───────────」

 

銀「───────────」

 

難しい話を聞いていたせいか、目を回してしまっている二人。

 

園子「・・・ダメそうなんよ~」

 

―――――――――――†――――――――――

 

園子「レイレイの身体って、他にもいっぱいあるの~?」

 

レイ「ええ。この身体以外にもう九体。合計で十体のポッドをこの世界の各地に配置したの」

 

夏凜「まさかとは思うけど、その十体全部にあんた───ミレイの意識があるっていうの?」

 

レイ「あるわ。この程度なら造作もないことよ」

 

風「うひゃー・・・あんた、結構凄いのねぇ・・・」

 

レイ「さて・・・私の事については以上よ。他に質問はあるかしら」

 

友奈「あ!そうだ!」

 

友奈がDー3を取り出して、レイに差し出す。

 

友奈「あの・・・これ、返すね」

 

レイ「それはもうあなたの物よ。そもそも私では使えないし」

 

夏凜「じゃあなんで持ってたのよ・・・」

 

レイ「Dー3を始めとする、『伝説のデジヴァイス』は、汚染されたデジタルワールドの土壌を修復する効果があるのよ。だから、このはじまりの町を中心にして、ファイル島全域に効果が広がるように植林して、汚染されたこの島を修復していたの。もう完全に修復は完了したから必要ないのよ」

 

友奈「そっか・・・じゃあ、遠慮なく」

 

レイ「代わりと言っては何だけれど・・・一つ、頼まれて欲しいことがあるの」

 

友奈「頼み事?」

 

レイ「そもそも、私がこの島に来た目的は別にあるのよ」

 

風「目的って?」

 

レイ「この島の何処かにある古代遺跡。その発見と調査が、私の本来の目的なの」

 

美森「古代・・・遺跡・・・?」

 

友奈「なんだかワクワクする響きだね♪東郷さん!」

 

美森「───────」

 

友奈「東郷さん?」

 

レイ「この島の何処にあるのか。未だに皆目検討が付かないのだけれど、貴女たちに手伝って貰えたなら、予定よりも早く見つかるかも知れない」

 

風「そうね。食事とか宿とかで、なんだかんだお世話になったし、宝探しのお手伝い位、私たち勇者部に任せて頂戴!」

 

レイ「─────宝があるとは、言ってないのだけれど・・・」

 

風「細かいことは気にしない!んじゃ、早速明日から──」

 

 

 

 

 

美森「もしかして・・・あの建造物が?」

 

 

 

 

 

友奈「え?東郷さん?」

 

レイ「建造物?何か見たの?」

 

美森「───はい」

 

そうして、東郷は語り始めた。自分が、このデジタルワールドに来た時の事を・・・




~次回予告~
東郷は語る。
自身がこの世界に来訪してから、銀と園子と合流するまでの出来事を・・・
それは、彼女の運命との邂逅───

次回『東郷美森はかく語りけり』

今、新たな冒険の扉が開かれる………
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