結城友奈はテイマーである   作:渚のグレイズ

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思ったよりも早く出来てしまったので早めのうp
これが吉と出るか凶と出るかは、未来の自分次第・・・かな?

そういえば、今日ついに弥勒さんのSSRが実装ですね!
この調子で、早くしずくちゃんのSSR来ないかなぁ~♪


~前回までのあらすじ~

関所でとおせんぼされていると、近くの森から声が聞こえてきた。そこに一行が向かうと、ゴツモンに襲われている雀とルドモンに出会う。
雀を交えて、一行はケイコウ街道へ向かおうとするのだが───


十九話 暴走のモノクロモン!?暗躍する黒い影

レイ「それじゃ、この森を抜けて先に進みましょ」

 

風「そうね。その方が手っ取り早いでしょうし」

 

雀「えぇー!またこの森の中を行くのー!?もうヤダよぉ!!車が欲しいなんて贅沢は言わないから、せめて自転車くらいは乗って行こうよぉ!!あと森の中じゃなくてちゃんとした道を行こう?ね?」

 

夏凜「まともな道には関所があって通れないの。このまま待ちぼうけをくらうより、森の中突っ切って行った方が早いわ」

 

雀「関所でとおせんぼされてるってことは、通っちゃいけないってことだよね!?なんでそんなところに行こうとしてるのさ!?!?無理に行く必要無いでしょ!?そうでしょ!?!?」

 

ルドモン「安心しな!スズメはオレが守ってやんよ!」

 

雀「あんたはちょっと黙ってて!!」

 

一行が雀の懇願を無視して森の中を行こうとした、その時だった・・・!

 

 

 

 

ズガーン!!

 

 

 

 

 

雀「ひぃ!!!!何!?なんなのいったい!?!?通行止めを無視した罰!?!?」

 

銀「んなワケ無いでしょ・・・・(汗)」

 

樹「雀さん・・・相変わらずうるさいなぁ・・・・(汗)」

 

風「関所の方からみたい!」

 

友奈「行ってみよう!!」

 

雀以外の全員がうなずき、関所に向かう。

 

雀「え?ちょっと!?なんで自ら危険度に向かっていっちゃうのかなぁ!?!?」

 

ルドモン「安心しろって!どんな敵からでも、オレが守ってやんよ!!」

 

雀「あんたはそれしか言えないのか・・・・」

 

―――――――――――†――――――――――

 

関所にたどり着いた一行を待っていたのは、赤々と燃え盛る関所と、消火活動に勤しむガードロモンであった。

 

園子「わぁ!!関所が燃えてるよ~!大変だ~!!」

 

友奈「わたしたちも手伝おう!」

 

友奈の言葉に雀以外の全員が賛同し、ガードロモンに加勢した。

 

一方そのころ、関所の反対側では────

 

雀「─────あれ?他のみんなは?」

 

ルドモン「どーやら向こうみたいだな!」

 

雀「何を呑気なこと言ってるのさ!?こんな時に、誰かに襲われたりしたら・・・・・!」

 

ルドモン「心配性だなぁ!こんな関所を攻めてくる敵なんて何処にも────」

 

いない、とルドモンが言おうとした、その時

 

 

 

 

 

関所に向かって突っ込んでくる、巨大なデジモンがムゲンマウンテンの方向からあらわれた!!

 

 

 

 

 

ルドモン「─────居たな」

 

雀「ルドモンのバカぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」

 

 

雀の叫びが聞こえたのか、森から銀とレイが現れた。

 

雀「ああ!?銀ちゃんとレイくん!!よかったぁ、助けが来たよぉ・・・・」

 

銀「あれ、雀さん?なにやってんのこんなところで?」

 

レイ「銀、どうやらそれは後みたいよ。モノクロモンがこっちに突撃してくる!」

 

銀「えぇ!?なんでモノクロモンが!?とにかく、止めなくちゃ!行くよ、アグモン!」

 

アグモン「がってん!ようやく出番だぜ!」

 

銀「デジソウルチャージ!」

 

アグモン進化ぁ・・・・!

 

 

 

 

ジオグレイモン!!!

 

モノクロモン「ブモォ・・・・!!」

 

┌──────┐

モノクロモン

└──────┘

鎧竜型デジモン

鼻先に生やしたサイの様なツノは、成長すると体長の半分をしめるほどの大きさになる。ツノの部分と体の半分を覆う硬質な物質はダイアモンドと同質の硬度を持ち、このツノを持ってして貫けない物は無いと言われている。草食性で性格は比較的おとなしいが、ひとたび怒らせるとその重戦車の様な体から恐ろしい反撃を繰り出してくるぞ。必殺技は強力な火炎弾『ヴォルケーノストライク』だ!

 

ジオグレイモン「いよっしゃ!止まれぇぇぇぇ!!!」

 

ジオグレイモンがモノクロモンに組み合い、その進行を阻止する。

 

モノクロモン「ブモォ・・・・!ブモォォ!!」

 

ジオグレイモン「ぬっ!?」

 

一時は踏み留まったものの、モノクロモンの力は凄まじく、徐々に押し返されるジオグレイモン。

 

銀「がんばれジオグレイモン!!勇者は気合いと───!!」

 

ジオグレイモン「ド!!根性ォォォ!!!!!」

 

しかし、銀の激励を受けて、再びモノクロモンを抑え込む。そして、そのまま持ち上げて──

 

ジオグレイモン「どっせぇぇぇぇぇぇぇぇい!!!!!!」

 

 

()()()()()()()()()()()()()

 

全員「あ・・・・」

 

ジオグレイモン「・・・・やべ(滝汗)」

 

後悔先に立たず。すべては後の祭り。

投げ飛ばされたモノクロモンは綺麗な放物線を描いて関所へと向かって行き───

 

 

 

 

 

ズガーン!!!!

 

 

 

 

 

未だ火の手の消えぬ関所を、完全に粉砕せしめたのだった。

 

銀「ジオグレイモンのバカぁぁぁぁぁ!!!オマエ何やってんだよぉぉぉぉぉ!!!」

 

ジオグレイモン「すまねぇ、姉御・・・・つい勢いで・・・・」

 

雀「よかったぁ・・・・私、向こうに行かなくて・・・・」

 

ルドモン「オレがいて、助かっただろ?」

 

雀「いやあんた何もしてないじゃん」

 

レイ「・・・・・・・・とりあえず、全員の無事を確かめましょうか」

 

ジオグレイモンを叱る銀と、得意げにしてるルドモンに突っ込みを入れる雀を置いて、レイは関所の向こう側に向かって行った。

 

―――――――――――†――――――――――

 

風「─────びっくりしたぁ・・・・いきなり何よ!?」

 

ララモン「モノクロモン!?このファイル島にはいなかったハズだけど・・・・」

 

夏凜「いやその前に、こいつ何処から飛んできたのよ!?」

 

ハックモン「──────どうやら、ジオグレイモンが向こうで投げ飛ばしたみたいだな」

 

園子「あはは~・・・(汗)さすがグレちん。ミノさんのパートナーだけあって、豪快なんよ~・・・(汗)」

 

美森「そのっち、声が震えているわよ・・・・気持ちは分かるけど」

 

十人十色な反応を見せる中、友奈だけが"()()"に気付いた。

 

友奈「あれ・・・・?この子のツノ・・・・何かついてる?」

 

チビモン「え?なぁにー?」

 

その瞬間!

突如として()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()!!

 

友奈「きゃ!?」

 

夏凜「今度は何!?」

 

チビモン「この・・・・輝きは・・・・!?」

 

ハックモン「まさか・・・・進化!?」

 

リングの輝きは更に増し、やがてモノクロモンを包み込んだ。

 

モノクロモン「ブモォォォォォォォ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その様子を遠くから見つめる二つの人影があった。

一人は大鎌を手にして、憂いのある表情で関所跡の方向を見ている。

もう一人は、小悪魔のような妖艶な笑みを浮かべて同じ方向を見ている。

 

???「うふふ・・・いよいよ始まるね・・・」

 

???「─────」

 

???「楽しみだねぇ、ぐんちゃん♪」

 

???「貴方にその名で呼ばれたくないわ、赤嶺友奈」

 

大鎌を手にした少女───郡千景が、もう一人の少女に冷たく言い放つ。

赤嶺友奈と呼ばれた少女は、頬を膨らませて抗議した。

 

赤嶺「もぉ~、そんなにつれない態度を取らないでよぉ・・・」

 

赤嶺はそのまま、千景の耳元に顔を近付けて・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤嶺「潰したくなっちゃうじゃん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千景「────────」

 

光の消えた瞳を称えた赤嶺の冷ややかな声に、千景は内心肝を冷やしながらも、顔には出さず、平静を装い沈黙を通す。

 

赤嶺「────────ま、いいか♪」

 

そう言って、千景の傍を離れる赤嶺。

 

赤嶺「ふふふ♪楽しみだなぁ♪ご主人様の作った()()の力・・・・どんなものなのかなぁ?」

 

そうして赤嶺は、楽しそうに、心底楽しそうに、嗤った。




─次回予告─

黒いリングの力により、トリケラモンに進化したモノクロモン。
友奈はデジメンタルの力を使おうとしたが、何故か動かないDー3。
漫才を続ける雀とルドモン。
果たして、一行はトリケラモンの脅威を無事、退けることができるのか!?

次回『暗黒の力!トリケラモンの脅威!!』

今、新たな冒険の扉が開かれる………

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