結城友奈はテイマーである   作:渚のグレイズ

43 / 335
ゆゆゆいがついにクライマックスに突入!!
最新話、ラストが心にぐっさぐさ刺さる刺さる・・・・・(白目)
ここの赤嶺ちゃんも、火色舞うことができる・・・・かなぁ?


~前回までのあらすじ~

赤嶺たちの策略によって暴走したモノクロモン。関所を破壊し、トリケラモンに進化したが、ルドモンの活躍によって見事沈静化。
一行はケイコウ街道へと向かう─────はずだったが?


二一話 登れ!ムゲンマウンテン。ケラモンの群れを越えて

風「・・・・・・・で、どうするのよ。そのDー3」

 

友奈「どうしましょう?」

 

夏凜「どうしましょう、じゃないわよ!それ使えなくちゃあんたのパートナー、進化できないじゃない!!」

 

友奈「うう・・・!そうでした・・・・」

 

銀「完全体が一体だけなら、アタシらだけでもなんとかなりそうではあるんだけど、二体以上とか、昨日みたく究極体にでも来られたらなぁ・・・・」

 

雀「え?なにそれ?さっきのより、おっかないのがいるの!?私聞いてないよ~~!!」

 

樹「そりゃまぁ、言ってませんでしたから」

 

雀「はっ!そうだ!この先に町があるんでしょ?みんなそこから来たってさっき言ってたもんね。今日はもう止めにして、明日行こうよ!そうだそれがいい!!だから、ね?今日はもう帰って寝よう?ね?」

 

美森「友奈ちゃん。この充電器は使えないかな?」

 

どこからともなく、モバイルバッテリーを取り出して友奈に渡す東郷。

それを受け取った友奈はDー3に繋ごうとするも、無理な様子。

 

友奈「うーん・・・・ダメみたい・・・・ごめんね、東郷さん。せっかく用意してくれたのに」

 

美森「気にしないで。それにしても、端末用の充電器で駄目なら、いったい何なら・・・・」

 

雀「無視しないでよぉ!!!てゆーか、なんでバッテリー持ってんの!?どこから出したのそれ!?!?」

 

レイ「・・・・・・そろそろ真面目に考えないと、雀がいい加減うるさいわね」

 

―――――――――――†――――――――――

 

レイ「仕方ないわね。進路を変更するわ」

 

雀「やったーーー!!!」

 

レイ「目的地はムゲンマウンテン山頂よ!」

 

雀「やだーーーー!!!」

 

夏凜「逐一うるさいわね・・・・」

 

園子「そこに何があるの~?」

 

レイ「このデジタルワールドを守護する四体の聖獣の内の一体がいるわ。彼なら、Dー3のこともどうにかしてくれるかもしれない」

 

友奈「へぇ~。神樹様みたいなデジモンなのかな?」

 

銀「アタシも良く知らないなぁ・・・・なんてデジモンなんです?」

 

レイ「シェンウーモン。本来ならばデジタルワールドの北方を守護するデジモンなのだけど、どういう訳か、今はこのファイル島のムゲンマウンテンに住んでるみたい」

 

風「そうなんだ・・・・ちなみに、この島ってデジモンワールドのどの辺りに位置してるの?」

 

レイ「そうね・・・・サーバ大陸から見て、大体、北東の方角ね」

 

風「なら、あながち間違いでもないワケね」

 

レイ「・・・・まぁ、確かに、北と言えば北だしね。ところで・・・・」

 

レイはちらりと後ろを見る。

そこでは未だにぴーぴー文句を言っている雀の姿が。

 

レイ「彼女、いつまでしゃべってるつもりかしら?」

 

樹「あ・・・あはは・・・・(汗)」

 

―――――――――――†――――――――――

 

喧しい雀を無視して一行はムゲンマウンテンの麓に到着した。

の、だが───

 

銀「なんだこりゃ?」

 

夏凜「なんか、大量にいるんだけど!?」

 

山頂へと続く唯一の道が、大量のデジモンによって塞がれていたのだった。

 

レイ「ケラモンが・・・・こんなに沢山・・・・」

 

雀「なんか姿変わってるんだけど!?ホントにここ通るのぉ~~?」

 

樹「姿が変わってるって・・・進化したんでしょうか?」

 

レイ「ということは・・・・雀が前に見たのは、幼年期のクラモンかしら?」

 

┌────┐

ケラモン

└────┘

種族不明

その大きな口で大量のデータを侵食することができる。1秒間に100メガ以上のデータを侵食するために、ケラモンに進入されると同時にデータが破壊されてしまう。非常に陽気な性格で、破壊行為は遊びの一環だと思っている。必殺技は笑いながら(?)口から破壊力抜群の光弾を吐き出す『クレイジーギグル』だ!

 

レイ「さっきまでの間にここまで成長したと考えると・・・・不味いわね。これだけの量のケラモンが一斉に進化でもしたら、ファイル島が一瞬の内に滅ぶわ」

 

風「そんなに危険なヤツなの!?」

 

レイ「今の内に対処しておけば問題無いわ」

 

夏凜「なら、ここは私たちの出番ね!」

 

ハックモン「任せな!」

 

銀「アグモン、アタシらも!」

 

アグモン「応!」

 

樹「ララモン、連戦だけど大丈夫?」

 

ララモン「平気よ、任せて!」

 

雀「がんばれ、みんな~。私はここで応援して──」

 

ルドモン「なぁに言ってやがる!オレたちもやるぞ!!」

 

雀「そんな殺生なぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

風「私たちは先に行きましょ!」

 

美森「はい!」

 

園子「みんな、気をつけてね~!」

 

友奈「先に行ってるね!待ってるから!!」

 

レイ「隙間が出来た瞬間、駆け抜けるわよ!良い?」

 

四人『了解!!』

 

作戦会議終了と同時に、数体のケラモンが一行に気付き近付いてきた。

 

銀「いよっし!まずはアタシらだ!!」

 

ジオグレイモン「『メガバースト』!!」

 

近付いてきたケラモンを巻き込みながら、大群を切り裂くように、ジオグレイモンの攻撃が放たれる!

 

レイ「今!!走って!!!」

 

レイの号令で風、東郷、園子、友奈の四人がレイと共にジオグレイモンの作った道を駆け抜けて行く。

その後を追うケラモン。しかし

 

バオハックモン「おっと!ここから先は行かせないぜ?」

 

サンフラウモン「私たちが相手よ!!」

 

バオハックモンとサンフラウモンによって阻まれる。

 

雀「なんでこんな事にぃぃぃぃぃ~~~」

 

涙目になりつつも、ケラモンの攻撃を盾に変形したルドモンで防ぐ雀の叫びが、ムゲンマウンテンにこだました。

 




─次回予告─

走馬灯よろしく、ここに来た時のことを思い出す雀。
彼女の叫びがこだまする中、ルドモンに新たな力が宿る!!
ここに今、シリーズ史上最も情けない進化が起きる!

次回『ティアルドモン爆誕!そんな進化で大丈夫か!?』

今、新たな冒険の扉が開かれる………

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。