結城友奈はテイマーである   作:渚のグレイズ

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ゆゆテ!

これを含めて、あと二・三話くらいで第一章終わると予想。
がんばれ小生


三十話 雷鳴轟く友情!決戦ドルゴラ・バーテックス!!後編

 ̄ ̄ ̄ ̄\/\_______________

 

雷煌遺跡

 

_______________/\/ ̄ ̄ ̄ ̄

 

友奈と東郷は、自身のパートナーと共に、雷煌遺跡に戻ってきていた。

 

友奈「それで、デジメンタルはどこにあるの?」

 

レナモン「こっちだ。着いてきてくれ」

 

レナモンに案内され、二人は奥へと進む。

着いた先は、東郷が倒れていた小部屋。

 

美森「ここって・・・・私が最初、目覚めた場所?」

 

レナモン「・・・そうなのか?だとしたら、これは最早運命とも言えるな」

 

そう言って、奥の壁を二度叩く。

すると、何かボタンのようなものが現れ、レナモンはそれを躊躇い無く押した。

ボタンが現れた壁が左右に別れ、下へ降りる階段が現れたのだった。

 

友奈「わぁ・・・・なんか、ゲームみたい!!」

 

美森「とんでもないからくりね・・・・」

 

レナモン「この階段を下った先に、デジメンタルがある」

 

その時、突如として激しい振動が、遺跡を襲った!

 

レナモン「ドルゴラ・バーテックスが暴れ始めたか・・・・急がなくては・・・・」

 

友奈「行こう!」

 

―――――――――――†――――――――――

 

どこまでも続くかのような下り階段を降りて行く。

永遠に続くかと錯覚させるかの如き、薄暗い階段を黙々と降りていくと、不意に、明かりが見えてきた。

 

美森「もしかして、あそこに?」

 

レナモン「ああ。ここからは、特に足元に気を付けて進んでくれ」

 

友奈「大丈夫大丈──わわっ!?」

 

ブイモン「わっ!?大丈夫、ユーナ?」

 

躓いた友奈をブイモンが咄嗟に、服の裾を掴んで起こす。

 

友奈「ふぅ・・・ありがと、ブイモン」

 

ブイモン「焦っちゃダメだぜ?ユーナ。()()()()()()()()?」

 

友奈「?そうだっけ?」

 

ブイモン「・・・・・・あれ?どうだったかな?」

 

美森「友奈ちゃん!大丈夫!?」

 

友奈「うんっ。ブイモンが助けてくれたから、平気だよ!」

 

美森「良かった・・・・」

 

レナモン「─────全く、気を付けろと言ったばかりだろう」

 

友奈「ごめんなさ~い・・・」

 

ちょっとしたトラブルがあったものの、ともかく友奈たちは無事、デジメンタルのある場所にたどり着いた。

 

友奈「・・・・あれが、デジメンタル?」

 

レナモン「ああ、雷の力を持った『友情のデジメンタル』だ」

 

無数のケーブルに繋がれた台座の上に、そのデジメンタルは置かれていた。

色は黒く、横にした瓢箪か、落花生をイメージさせる形状をしているそのデジメンタルは、バチバチと音を立てている。

 

美森「・・・・この台座の配線。もしかして、デジメンタルの力をこの遺跡に?」

 

レナモン「鋭いな。その通りだ。上の文献を保存しておく為に、友情のデジメンタルの力を使っている」

 

美森「記録用の電池として使っていると言うの?それなら、持ち出してしまうのはまずいんじゃ・・・・」

 

レナモンと東郷が話している内容がわからない友奈は、首を傾げるばかり。

 

友奈「ええっと?」

 

美森「つまりね友奈ちゃん。このデジメンタルを台座から取ってしまったら、上に書かれていた文献が、全部消えちゃうの」

 

友奈「えぇ!?それって、まずいんじゃ!?」

 

レナモン「緊急事態だ。やむを得まい」

 

でも、と友奈が言おうとしたその時───

 

 

 

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・・・!!!

 

 

 

 

 

友奈「な・・・・なに!?」

 

突如として、再び遺跡が激しく揺れたのだった!

 

ブイモン「この振動・・・爆発か!?」

 

レナモン「不味いな・・・・ここもそう長くは持たない・・・・早くデジメンタルを持って、脱出しよう!!」

 

美森「友奈ちゃん!」

 

友奈「ええっと・・・・どうしたら・・・・・」

 

友奈が迷っている、まさにその時!

 

 

 

 

 

更に一際激しい振動が起こり、来た道が崩落してしまったのだった!!

 

 

 

 

 

美森「そんな!?出入口が!!」

 

ブイモン「ほ・・・・他には?」

 

レナモン「────────済まない。無いんだ」

 

その言葉に、友奈が暗い顔で呟くように謝罪する。

 

友奈「・・・・・・・・・・ごめんなさい。私が迷ってたばっかりに」

 

美森「友奈ちゃんは悪くないわ。それより、ここを出る方法を考えないと・・・・」

 

東郷は崩落した出入口に近付き、土砂を退けようとする。

が、少し触れただけで、土砂は崩れてしまった。

 

美森「・・・・・このまま無策に掘り進めるのは危険ね」

 

レナモン「どうする?助けは待てないぞ?」

 

友奈「────────────」

 

美森「─────友奈ちゃん?」

 

友奈「─────────ふぇ?あ、ごめん。ちょっとぼーっとしてた」

 

美森「───────────もう、しょうがないなぁ、友奈ちゃんは」

 

友奈「────あ」

 

東郷が、友奈の頬に手を当てる。

 

美森「『無理せず、自分も幸せであること』・・・・・でしょ?」

 

友奈「─────東郷さんはすごいなぁ・・・私のこと、なんでもわかっちゃうんだ」

 

美森「もちろんよ!だって、親友だもん!」

 

友奈「えへへ///」

 

ブイモン「──────トモダチって、そういうもんだっけ?」

 

レナモン「ふふ・・・・さぁな」

 

美森「それで、友奈ちゃんは何を気にしていたの?」

 

友奈「───────そのちゃんの家にあった、初代勇者たちの御記のこと、覚えてる?」

 

美森「───────あの勇者御記ね」

 

友奈「大赦の人が、検閲したあとが沢山あったよね・・・・それを思い出して、ちょっと、思ったんだ・・・・・『大切な記録を消されるって、どんな気分なんだろう』って」

 

美森「───────友奈ちゃん」

 

友奈「大変な状況なのはわかってるよ。でも、伊予島さんが書いたあの記録を、そんな簡単に消しちゃうだなんて・・・・・なんだか、悲しくて・・・・」

 

レナモン「───────ユウキは優しいな」

 

レナモンが、友奈の頭を撫でる。

 

レナモン「ありがとう。そんな風に言ってくれたなら、きっと、アンズ様も喜ぶ」

 

友奈「────でも」

 

レナモン「ドルゴラ・バーテックスが目覚めた今、遅かれ早かれこの遺跡は崩れる定めだったのだ。どちらにしても、アンズ様の文献は消え去る運命にあった・・・・・だが、消え去る前に観測者に見て貰えたのだ。きっと、無意味なんかじゃない」

 

友奈「レナモン─────そう、かな?」

 

ブイモン「オレ、良くわかんないけど、多分、アンズは気にしないと思う。多分だけど・・・・・さ」

 

友奈「ブイモン─────そう、だね」

 

友奈は、東郷とレナモンを自分から引き離すと、自分の頬を思い切り叩いた。

ぱしーん、という乾いた音が反響し、こだまする。

 

友奈「いった~~~い・・・・でも!これでやる気充分!!」

 

美森「うふふ、良かった」

 

レナモン「さて、ではどうやってここを出るかだが───────む?」

 

その時、ふらふらと友奈の下に何かが飛んできた。

 

友奈「これは───」

 

ブイモン「・・・・友情の・・・・デジメンタル?」

 

友奈の前までやって来たデジメンタルは、そのまま友奈の手に、ぽすん、と乗った。まるで、自分を使えと言わんばかりに・・・

 

レナモン「・・・・ユウキ。アーマー進化だ」

 

友奈「えぇ!?ここで!?」

 

レナモン「ああ。もう頼みの綱はデジメンタルしか無い。だから───」

 

友奈「んー・・・・迷ってても仕方ない!やるよ!ブイモン!!」

 

ブイモン「おう!!」




─次回予告─

友奈たちが地下に閉じ込められているころ、地上では、ドルゴラ・バーテックスとの激しい戦いが繰り広げられていた。
吹き飛ばされ、雷煌遺跡を破壊するティアルドモン。
その尻に刃が刺さる時、大地より、青き雷鳴が唸りを上げる!!

次回『ライドラモン推参!!決戦の地に勇者は集う』

今、新たな冒険の扉が開かれる………
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