結城友奈はテイマーである   作:渚のグレイズ

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ベルゼブモン「・・・・・んで?このチビスケがコイツをどうにか出来るってのか?」

ドドモン「勿論だとも。まぁ、見ていて欲しいな」

ベルゼブモンに抑えつけられている、ドルグレ・バーテックスに、ドドモンが近付く。

園子「ドルるん。大丈夫?」

ドドモン「心配はいらないよ。ちょっと────」





ドドモン「こいつに食べられてくるだけさ」





そう言うや否や、ドドモンはドルグレ・バーテックスの口の中へと入っていった!

園子「えぇ!?ちょ・・・・ドルるーーーーーーん!!!!!!」

園子の叫びが、施設内にこだました………


三一話 ライドラモン推参!決戦の地に勇者は集い 後編

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\/\______________

 

歌野の農場

 

______________/\/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 

雀「あぁぁぁぁぁぁ・・・・もうダメだぁ・・・・おしまいだぁ・・・・・」

 

夏凜「情けない声出してんじゃないわよ!!バオハックモン!!」

 

バオハックモン「わかってる!!『ドラグレスパイカー』!!!」

 

ティアルドモンが居なくなった雀は、最早只泣き言を言うだけの存在に成り果てた。

そんな雀を庇いながら、夏凜とバオハックモンは戦っている。

 

風「私たちも忘れないでよ!グラウモン!」

 

樹「お願い!サンフラウモン!」

 

グラウモン「『プラズマブレイド』!!」

 

サンフラウモン「『カクタステイル』!!」

 

二体によるコンビネーション攻撃。

しかし、ドルゴラ・バーテックスは微動だにしない。

 

 

 

 

 

「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■!!!!!!」

 

 

 

 

 

再び放たれる『メタルインパルス』

それにより、二体は跡形もなく、消し飛ぶ──────誰もが、そう思っていた。

 

 

 

 

 

???「勇者・・・・パンチ───!」

 

 

 

 

 

突如、横から割って入ってきた赤嶺友奈によって、『メタルインパルス』が弾かれてなければ・・・!

 

風「あ・・・・あんたは!?」

 

樹「友奈さんの・・・・そっくりさん!?」

 

夏凜「あいつ・・・・さっきの!」

 

雀「わ・・・・私たちを、助けに来てくれたんだね!」

 

赤嶺「うーん・・・・ある意味そうなのかもね・・・・アイツ──ドルゴラ・バーテックスを倒しにきたんだから」

 

ミノモン「ぼくもいるよぉ~」

 

赤嶺「はいはい。危ないから降りててねぇ」

 

ミノモン「うん!ありがとね、そっくりさん!」

 

肩に乗っていたミノモンを降ろして、赤嶺がドルゴラ・バーテックスに向き直る。

それと同時に、ドルゴラバーテックスの後ろから───

 

 

 

 

 

ライドラモン「『ライトニングブレード』!!!」

 

友奈「プラス!ルドモン!!」

 

 

 

 

 

雷電を纏ったティアルドモンが飛んできて、ドルゴラ・バーテックスの後頭部に直撃した!!

 

友奈「みんな!」

 

樹「友奈さん!!」

 

風「あれ?その子は?」

 

ライドラモン「ブイモンからアーマー進化した、ライドラモンさ!!」

 

雀「あ!ティアルドモン!?やっと帰ってきたの!?」

 

ティアルドモン「bbbbbbbbbbbbbbbbbb」

 

雀「・・・・なんで感電してるの?」

 

―――――――――――†――――――――――

 

ティアルドモンを喰らったドルゴラ・バーテックスは一時的にだが怯んだ。その隙を逃さない勇者たちでは無い。

 

風「よぉし、今よ!全軍突撃ぃーーーー!!!」

 

全員『うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!』

 

風の号令に、全員が必殺技を放つ。

 

 

 

 

 

「■■■■■■■■■■■■■■■■!?!?!?!?!?」

 

 

 

 

 

攻撃を喰らったドルゴラ・バーテックスは悲鳴を上げて仰け反った。

 

夏凜「効いてる・・・・!イケるかも知れない!!」

 

赤嶺「─────────」

 

だが、バーテックス化しているとは言え究極体。

直ぐに体勢を整え、『ドルディーン』を放つ。

 

グラウモン「ぐぅぅぅぅ・・・・!」

 

バオハックモン「くっ・・・・!やはりまだ倒せないか」

 

サンフラウモン「ぐ・・・・!でも、技の威力が落ちてる・・・・もう少しのはずよ!!」

 

 

 

 

 

???「なら、私たちも活躍できそうね・・・!」

 

 

 

 

 

友奈たちの後ろから声がした、と思った瞬間、ドルゴラ・バーテックスに茨の鞭が巻き付く。

 

ロゼモン「お待たせみんな」

 

歌野「真打ち登場!!なんてね♪」

 

風「歌野、あんた・・・その格好は!?」

 

ロゼモンと共に現れた歌野は、勇者服を纏っていた。

 

歌野「レイから貰った端末のおかげよ!!」

 

 

 

 

 

???「どうやら間に合ったようね」

 

 

 

 

 

その時、空から誰かが降りてきた。

 

夏凜「・・・・あんたは!?」

 

歌野「あら、千景さん。あなたも来てくれたの?」

 

降りてきたのは郡千景。傍らにはベルゼブモンもいる。

その後から、キュウビモンに乗った東郷と園子がやってくる。遅れてジオグレイモンに乗って銀もやって来た。

 

銀「全員集合・・・かな?」

 

園子「それでドルるん。どうすればあの子を止められるの?」

 

園子が、自身の腕に抱くデジモンに話しかける。

 

???「簡単さ。さっきの時と同じように、ボクが奴の体内に入って、電脳核を取り戻す。それだけさ」

 

樹「えっと・・・・・・だれ?」

 

???「ああ、自己紹介がまだだったね。ボクはドルモン。さっき、自分の電脳核を取り戻せて、成長期まで進化したんだ」

 

┌────┐

ドルモン

└────┘

獣型デジモン

額に旧式なインターフェースをもつ為、デジモンが発見される以前の実験用の“プロトタイプデジモン”ではないかと推測されている獣型デジモン。元々が戦闘種族であるデジモンの性格が特に強く表れており、闘争本能が高く、何にでもよく噛み付きよく吼えるが、一度噛み付いたものには馴れるらしい。実験の時、電脳核(デジコア)の最も深い部分に隠されたと言われるデータは、伝説の生き物“ドラゴン”の強い生命力のデータであり、強大なデジモンに成長する可能性をもつと言われている。必殺技は鉄球を口から放つ『メタルキャノン』と、突進しながら鉄球を放つ『ダッシュメタル』だ!

 

友奈「わぁ!ドルるんも進化できたんだぁ!!」

 

ドルモン「ああ。どうにかボクの電脳核を取り戻せたよ。まぁ、あと一つ、あそこにある訳なんだけどね」

 

そんな風に雑談に興じていると、ロゼモンに縛られていたドルゴラ・バーテックスが、ついに暴れ始めた。

 

ロゼモン「おっと!?どうやら話し込んでる暇は無いみたいよ!どうするの?」

 

ドルモン「そのまま抑え続けてくれるかい?ボクがアイツの体内に入れれば、後はみんなでなんとか出来る筈だ」

 

夏凜「は!?体内に入る・・・・って、どういうこと?」

 

銀「説明はあと!ドルモン、さっきと同じようにすれば良いんだな?」

 

ドルモン「ああ」

 

園子「ドルるんだけに行かせないんよ~。私も行くからね!」

 

美森「そのっち!?」

 

園子の決意は固いらしく、胸に抱えたままのドルモンを手放そうとしない。

 

ドルモン「・・・・・やれやれ、仕方ないな。なら、一緒に行こうか、ソノコ」

 

園子「うんっ!」

 

友奈「なんだか良くわかんないけど・・・とにかく!そのちゃんをあの子まで、安全に運べば良いのかな?」

 

ドルモン「その解釈で構わない。よろしく頼むよ」

 

風「なんだか良くわかんないけど、とにかくやるわよ!!勇者部ファイトーーー!!!」

 

全員『おぉーーーーー!!!!!!!!!』

 

 




─次回予告─

ドルゴラ・バーテックスの内部へと突入していったドルモンと園子。
その中で見たものは───
そして、戦いの行く末は────

次回『決着』

今、新たな冒険の扉が開かれる………

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