結城友奈はテイマーである   作:渚のグレイズ

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ゆゆテ!

赤嶺の連れているデジ・バーテックスは、彼女が自身の肉体を改造した際の残りで出来ている。鳥型なのは、使用したデジタマが、とあるデジモンのものであるため。


四十話 赤嶺の過去。やがて、憎悪と復讐の鬼となる ー後編ー

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亜弥の部屋

 

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亜弥「────千景先輩は大丈夫でしょうか?」

 

ベルゼブモン「オレ様がこうして究極体を維持している以上は平気だろ・・・・・喩え、ヤツがバケモノでもな」

 

亜弥「化け物・・・・・?赤嶺先輩は人間ですよ?」

 

ベルゼブモン「"バケモノ"だよ。丁度良い。アイツに何があったのか・・・・そいつを教えてやるよ。それを聞いてお前がどうするのかは・・・・お前次第だ」

 

亜弥「────────お願いします」

 

そうしてベルゼブモンは、赤嶺の過去を話始めた。

 

―――――――――――†――――――――――

 

デジタルワールドと現実世界では、時間の流れる速度が違う。故に、デジタルワールドでの一年と、現実世界での一年は、イコールでは無い。

その上人間は、肉体データが無事であるなら、成長こそすれ死ぬ事は無い。無論、寿命は存在するが、現実世界で生きるよりも永く生き続けることができる。

そんなこの世界でも人間は、殺されれば死ぬ。

それを赤嶺友奈が知ったのは、今より400年前。デクス・ウォーズが終結して100年後、親友で戦友の弥勒蓮華と旅をしていた時の事であった。

 

当時のその事件を、克明に記録している者は赤嶺以外にはいない。よって、結果だけを述べるのであれば────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤嶺友奈の親友・弥勒蓮華が、デジ・バーテックスと一体化した元バーテックス信者によって殺害された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千景たちが現場に駆け付けた時には、既に全てが終わっており、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

人間が死ぬと、この世界でどうなるのかは、誰も知らない。が、この蓮華の死により一つの事実が判明した。それは『肉体データが消滅しても、精神データは残る』ということ。

 

ベルゼブモン「アカミネはそれ以来、レンゲの仇討ちの為にだけ生きている。アイツのパートナーだったジャスティモンと、ホークモンのデジタマから抽出したデータ、それに、幾つかのデジモンのデータを自分の肉体データに取り込んで、無理矢理、単身でも戦える身体を造り上げて・・・・・」

 

亜弥「──────────ぐす」

 

 

ベルゼブモン「が、それを可能にしたのが信者連中の残した研究資料だとは─────皮肉が効きすぎて笑えねえよな・・・・・」

 

亜弥は、泣いていた。それでもベルゼブモンの話は終わらない。

 

ベルゼブモン「──────そんな時、グランドラクモンに拾われたそうだ。『我がそなたに協力してやろう・・・・その代わり、我の右腕として、働いて欲しい』とさ」

 

亜弥「────赤嶺先輩は」

 

ベルゼブモン「あん?」

 

亜弥「目的を成し遂げた後は・・・・どうするおつもりなのでしょう・・・・・」

 

ベルゼブモン「──────────さあ・・・・な・・・・・どうするつもり・・・・なんだろうな・・・・・」

 

悲しい沈黙が、部屋に流れるのだった………

 

 

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玉座の間

 

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ピコデビモン「伝令!!伝令であります~~!!」

 

Gドラクモン「ほう・・・・?」

 

グランドラクモン城の玉座の間。

そこに、城主グランドラクモンは居る。

 

ピコデビモン「先程戻った偵察部隊からの情報によりますと────」

 

Gドラクモン「あー、少し待て。彼女たちにも聞かせてやろう」

 

ピコデビモン「ひょ?」

 

ピコデビモンが間抜けな声を上げたその時、ピコデビモンの後ろから、千景と赤嶺がやって来た。

 

赤嶺「ご主人様ぁ~、ご心配おかけしてごめんなさい。この通り、赤嶺友奈、回復致しました~♪」

 

Gドラクモン「うんうん。なによりだ。さて、ピコデビモン。報告の続き、頼むぞ」

 

ピコデビモン「へ?あ、はいであります!」

 

ピコデビモン「えー・・・・・・先程入手した情報によりますと、ダゴモンがやられた模様です」

 

千景「────────」

 

赤嶺「・・・・・へえ」

 

Gドラクモン「ダゴモン・・・・という事は、生命エネルギーの回収量が少し減るなあ。それは困った。どうしようか?ユウナ」

 

赤嶺「ご心配なく、ご主人様。イービルリングの量産態勢は先程整いました」

 

Gドラクモン「おお。それでこそユウナだ。流石、我の右腕よ!」

 

赤嶺「うふふ♪お褒めに預り恐縮です♪」

 

Gドラクモン「さて、ではヴァンデモンに知らせるか・・・・奴も手駒が増えて喜ぶことだろうよ」

 

千景「─────その連絡役、私にやらせてくれないかしら?」

 

赤嶺「へえ・・・・ぐんちゃんがそんな事言うなんて・・・・・」

 

Gドラクモン「我は構わぬよ。して、どうするユウナ?」

 

赤嶺「───────癪だけど、ここはぐんちゃんに譲ってあげるよ」

 

千景「一応、お礼は言っておくわ・・・・・じゃ」

 

それだけ言い残して、千景は玉座の間から立ち去った。

 

ピコデビモン「─────あのニンゲン、信用できるのでありますか?」

 

Gドラクモン「チカゲは我等の技術力が目的だ。それさえちらつかせておけば、裏切るような真似はしないさ・・・・・・・表立ってはな」

 

赤嶺「うふふ。ご主人様ったら、ワルですねぇ~♪」

 

Gドラクモン「当然だとも」

 

グランドラクモンの高笑いが城中にこだました。

 




─次回予告─

棗からの依頼で、"法師"を探して砂漠を歩く勇者たち。
その途中、同じく"法師"を探すならず者デジモンの集団と遭遇。
そこに、四人組のデジモンたちが現れ・・・・

次回『迷子の迷子の法師さま。砂漠を歩いて何千歩?』

今、新たな冒険の扉が開かれる………
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