結城友奈はテイマーである   作:渚のグレイズ

71 / 335
!CAUTION!注意!CAUTION!

今回と次回、とあるキャラに著しいキャラ崩壊が見受けられます。
そういうのが嫌いな方はリターンバック推奨です。














それとは別に、ついに!!ついに!!!つ!い!に!!!!!!

デジライズに!オメガモンが!

実装の運びとなりましたぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!

でも引けてないよ!
引きたいよ!!
でももうお金無いよ!!!
ち゛く゛し゛ょ゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ (魂の嘆き)


四一話

サーバ大陸のジップ砂漠。

大陸の三分の一を締めるこの広大な砂海を、四人のデジモンがさ迷っている。

 

「うわぁ~~~~ん!!もう疲れたぁ~~~~!!!」

 

「方角、また間違えたんじゃないですか?」

 

「・・・・そろそろ、水が危険域だ」

 

「食料もヤバいブヒぃ・・・・」

 

「どうする?さっきのオアシスに戻るか?」

 

「・・・・どちらに向かえばいい?もうわからないぞ」

 

「えぇー!?じゃ、どーするブヒ!」

 

「うぅぅぅぅぅぅぅぅぅ・・・・」

 

「まったく・・・・・だから言ったじゃないですか。『フラフラせずに真っ直ぐ向かいましょう』って」

 

「でもぉ・・・・!」

 

「・・・・・太陽の向きから、方角は割り出せる」

 

「んじゃ、現在地も分かるブヒ?」

 

「・・・・・そこまでは」

 

「わかった!わかったわよ!!もうこうなったら、わたしの"カン"で進んでやるんだから!!」

 

『えぇーーー・・・・』

 

一人のデジモンが歩き出し、それに渋々残りの三人がついていったのだった………

 

 

 ̄ ̄ ̄ ̄\/\_______________

 

迷子の迷子の法師さま。砂漠を歩いて何千歩?

 

_______________/\/ ̄ ̄ ̄ ̄

 

 

棗「法師が行方不明らしい」

 

風「・・・・・はぁ?」

 

アクアリウムに到着した翌日、朝食を食べ終わった勇者たちに、棗が話しかけてきた。

 

樹「法師って・・・・・誰なんですか?」

 

棗「法師は法師だ」

 

夏凛「いや、全然分かんないから」

 

ドルモン「法師?もしや、サンゾモンの事かい?」

 

園子「ドルるん知ってるの~?」

 

全員がドルモンの方を向く。

 

ドルモン「僧侶型デジモンのサンゾモンは、悟りとやらを開く為に、デジタルワールド中を旅して回っている完全体デジモンさ。その高潔さから、"法師"と呼ぶ者もいるとは聞いた事があったが・・・・こんな所にいたとは」

 

棗「法師は、私と共にこの町を出て、フローティアへと向かったんだ。が、先程フローティアに連絡したら、まだ到着していないらしい」

 

美森「・・・・・・棗さんが海底神殿に赴いたのって、確か────」

 

棗「三週間程前だな」

 

銀「一緒に出たって事は、その法師さんがこの町を出たのも────」

 

棗「三週間程前だ」

 

全員『────────────』

 

流石の勇者たちも、これには閉口してしまった。

 

雀「─────もうそれ・・・どっかで、の垂れ死んでるんじゃ・・・?」

 

樹「縁起でもないこと、言わないでくださいよぉ」

 

棗「法師には、お供のデジモンが三体いる。そう簡単には死ぬ事はない」

 

雀「でもフローティアにいないんでしょ?」

 

棗「────────────そうだ」

 

再び沈黙が流れる。

 

友奈「─────ええっと・・・そのデジモンさんは、フローティアに向かって行ったんですよね?だったら、私たちもフローティアに行くし、途中で見つけられたら、一緒にフローティアに行く、というのは・・・?」

 

風「────そうね。どうせ目的地は同じだし、そんなに迷ってるなら合流だってできるかも知れないものね」

 

棗「頼めるか?」

 

風「ええ!勇者部に任せなさい!」

 

棗にウインクする風。そんな彼女の手を取って、棗は顔を近付けてお礼を言う。

 

棗「ありがとう、風。恩に着るぞ・・・・!」

 

風「え・・・・ええ。同じ勇者のよしみ・・・・だしね!」

 

吐息すら感じる程に近い棗の端正な顔立ちに、風はドキマギしてしまう。

その様子を、園子が瞳を輝かせて一心不乱にメモ帳に記入していたのだが、銀と東郷によって妨害されるのであった。

 

―――――――――――†――――――――――

 

 

友奈「というわけで・・・・・私たちは砂漠にいま~~す・・・・・あつーい・・・・」

 

美森「誰に言ってるの・・・・・友奈ちゃん?」

 

ジップ砂漠を歩く彼女たちは、アクアリウムで売っていた、日差し避けのポンチョを着ている。このポンチョは着ているだけで、日差しから身体全体を保護してくれるので、帽子等は被らなくて平気なのだ。デジタルワールドならではの装備と言える。

が、日差しからは守れても、暑さまでは流石に無理だ。

その為一行は、棗に言われた様に個々のカバンに大量の水を詰め込み、アクアリウムを後にしたのだった。

そして現在、カバンの水は半分近くが無くなりつつあった。

 

雀「熱゛い゛──────も゛う゛ダメ゛──────死゛ぬ゛─────」

 

ティアルドモン「スズメ、安心しろ!進化したオレなら冷やしながら日影になれるぞ!!」

 

雀「そうか!ティアルドモンの盾は氷の盾!ひんやり涼しく日影に入れるぅ~~~♪ありがとー、ティアルドモン!!」

 

ティアルドモン「へへっ♪スズメを守るのが、オレの使命だからな!」

 

ティアルドモンの盾は氷の盾という訳では無いのだが─────この際、どうでもいいか。

ともかく、現在勇者たちは、ジップ砂漠を歩いている。

棗に貰ったコンパスを頼りに、とりあえず一行は砂漠の中心にあるという、オアシスを目指すことにした。

もしかしたら法師はオアシスに居るかも知れない。

そんな考えの下の行動である。

 

樹「それにしても・・・・・暑いね・・・・」

 

ララモン「イツキは砂漠、初めて?」

 

樹「こんな場所がある事すら、知らなかったよ・・・・・」

 

ララモン「────人間界って、砂漠無いの?」

 

園子「四国には無いんよ~・・・・・でも、四国よりも外には、あったらしいね~・・・・・」

 

夏凛「あんたたち・・・・あんまりおしゃべりしないほうが良いわよ・・・・・身体の水分・・・・持ってかれるから・・・・・」

 

全員『は~~~い・・・・』

 

夏凛に言われて、しばらく沈黙したまま歩く一行。

どれ程歩いただろうか。

随分と長い間、歩き続けたような錯覚に陥りながらも、勇者たちはオアシスに到着したのだった。

 

友奈「ぷはぁ~~~♪生き返るぅ~~~~♪」

 

ポンチョを脱ぎ捨てた友奈が湖に飛び込む。その後に続く様にして、銀、園子、樹が飛び込む。他のメンバーはオアシスの水で顔を冷やしたり、湖に足を入れたりしている。

ちなみに、ポンチョの下は普段着なので、そのまま飛び込めば当然、びしょ濡れである。

 

銀「─────そこまで考えてなかった」

 

美森「もう・・・・考え無しに突っ込むから」

 

とはいえ、ここはカンカン照りの砂漠である。そのまま着ていても、すぐに乾くだろう。

一行が空になった水筒に水を汲みつつ、一休みしていたその時だった。

 

アグモン「───────姉御!」

 

銀「えぇ?こんな所で!?」

 

オアシスを取り囲むように、上空からデジモンの群れが降りてきた。

 

ワームモン「メガドラモンと・・・・・えっと、黒いほうはなんて名前だったっけ?」

 

ハックモン「ギガドラモンだ。にしても、コイツら・・・・何の目的で・・・・・?」

 

ドルモン「──────園子、もしかしたらこのメガドラモンたちは・・・・」

 

園子「法師さんを探しに来た?」

 

ドルモン「でなければ、こんな包囲網を張ったりしないと思うね」

 

夏凛「──────確かに」

 

臨戦体勢を取りつつ、メガドラモンたちの様子を伺う。

群れの内の一体のギガドラモンが、右腕の砲口を勇者たちに向けた、まさにその時であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「待てぇぇぇぇぇい!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

群れの外側、勇者一行がアクアリウムから来た道に、誰かが居る。

 

「ニンゲン相手に寄ってたかって・・・・・情けない!それでもあなたたち完全体?」

 

腕を組み、仁王立ちするデジモンと、その後ろで残念な人を見るような顔をしている三体のデジモン。

この四人組みこそが、一行の探していたデジモン─────すなわち

 

 

 

 

 

「このサンゾモン一行が、そんな狼藉・・・・・ぜぇぇぇぇぇっっっっったい!!!赦さないんだから!!!」

 

 

 

 

 

そう、サンゾモン一行である!

 




─次回予告─

サンゾモン一行の協力の下、メガドラモンの群れを追い払った勇者たちは、サンゾモン一行と共にフローティアへと向かう。
その道中、ガーベモン率いるサイボーグデジモン軍団に進路を阻まれてしまう。
すると、サンゾモンの様子が一変し────

次回『ムーブ・オン・ガロード!準備は良いか?野郎共!』

今、新たな冒険の扉が開かれる………

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。