今回と次回、とあるキャラに著しいキャラ崩壊が見受けられます。
そういうのが嫌いな方はリターンバック推奨です。
それとは別に、ついに!!ついに!!!つ!い!に!!!!!!
デジライズに!オメガモンが!
実装の運びとなりましたぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!
でも引けてないよ!
引きたいよ!!
でももうお金無いよ!!!
ち゛く゛し゛ょ゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ (魂の嘆き)
サーバ大陸のジップ砂漠。
大陸の三分の一を締めるこの広大な砂海を、四人のデジモンがさ迷っている。
「うわぁ~~~~ん!!もう疲れたぁ~~~~!!!」
「方角、また間違えたんじゃないですか?」
「・・・・そろそろ、水が危険域だ」
「食料もヤバいブヒぃ・・・・」
「どうする?さっきのオアシスに戻るか?」
「・・・・どちらに向かえばいい?もうわからないぞ」
「えぇー!?じゃ、どーするブヒ!」
「うぅぅぅぅぅぅぅぅぅ・・・・」
「まったく・・・・・だから言ったじゃないですか。『フラフラせずに真っ直ぐ向かいましょう』って」
「でもぉ・・・・!」
「・・・・・太陽の向きから、方角は割り出せる」
「んじゃ、現在地も分かるブヒ?」
「・・・・・そこまでは」
「わかった!わかったわよ!!もうこうなったら、わたしの"カン"で進んでやるんだから!!」
『えぇーーー・・・・』
一人のデジモンが歩き出し、それに渋々残りの三人がついていったのだった………
棗「法師が行方不明らしい」
風「・・・・・はぁ?」
アクアリウムに到着した翌日、朝食を食べ終わった勇者たちに、棗が話しかけてきた。
樹「法師って・・・・・誰なんですか?」
棗「法師は法師だ」
夏凛「いや、全然分かんないから」
ドルモン「法師?もしや、サンゾモンの事かい?」
園子「ドルるん知ってるの~?」
全員がドルモンの方を向く。
ドルモン「僧侶型デジモンのサンゾモンは、悟りとやらを開く為に、デジタルワールド中を旅して回っている完全体デジモンさ。その高潔さから、"法師"と呼ぶ者もいるとは聞いた事があったが・・・・こんな所にいたとは」
棗「法師は、私と共にこの町を出て、フローティアへと向かったんだ。が、先程フローティアに連絡したら、まだ到着していないらしい」
美森「・・・・・・棗さんが海底神殿に赴いたのって、確か────」
棗「三週間程前だな」
銀「一緒に出たって事は、その法師さんがこの町を出たのも────」
棗「三週間程前だ」
全員『────────────』
流石の勇者たちも、これには閉口してしまった。
雀「─────もうそれ・・・どっかで、の垂れ死んでるんじゃ・・・?」
樹「縁起でもないこと、言わないでくださいよぉ」
棗「法師には、お供のデジモンが三体いる。そう簡単には死ぬ事はない」
雀「でもフローティアにいないんでしょ?」
棗「────────────そうだ」
再び沈黙が流れる。
友奈「─────ええっと・・・そのデジモンさんは、フローティアに向かって行ったんですよね?だったら、私たちもフローティアに行くし、途中で見つけられたら、一緒にフローティアに行く、というのは・・・?」
風「────そうね。どうせ目的地は同じだし、そんなに迷ってるなら合流だってできるかも知れないものね」
棗「頼めるか?」
風「ええ!勇者部に任せなさい!」
棗にウインクする風。そんな彼女の手を取って、棗は顔を近付けてお礼を言う。
棗「ありがとう、風。恩に着るぞ・・・・!」
風「え・・・・ええ。同じ勇者のよしみ・・・・だしね!」
吐息すら感じる程に近い棗の端正な顔立ちに、風はドキマギしてしまう。
その様子を、園子が瞳を輝かせて一心不乱にメモ帳に記入していたのだが、銀と東郷によって妨害されるのであった。
―――――――――――†――――――――――
友奈「というわけで・・・・・私たちは砂漠にいま~~す・・・・・あつーい・・・・」
美森「誰に言ってるの・・・・・友奈ちゃん?」
ジップ砂漠を歩く彼女たちは、アクアリウムで売っていた、日差し避けのポンチョを着ている。このポンチョは着ているだけで、日差しから身体全体を保護してくれるので、帽子等は被らなくて平気なのだ。デジタルワールドならではの装備と言える。
が、日差しからは守れても、暑さまでは流石に無理だ。
その為一行は、棗に言われた様に個々のカバンに大量の水を詰め込み、アクアリウムを後にしたのだった。
そして現在、カバンの水は半分近くが無くなりつつあった。
雀「熱゛い゛──────も゛う゛ダメ゛──────死゛ぬ゛─────」
ティアルドモン「スズメ、安心しろ!進化したオレなら冷やしながら日影になれるぞ!!」
雀「そうか!ティアルドモンの盾は氷の盾!ひんやり涼しく日影に入れるぅ~~~♪ありがとー、ティアルドモン!!」
ティアルドモン「へへっ♪スズメを守るのが、オレの使命だからな!」
ティアルドモンの盾は氷の盾という訳では無いのだが─────この際、どうでもいいか。
ともかく、現在勇者たちは、ジップ砂漠を歩いている。
棗に貰ったコンパスを頼りに、とりあえず一行は砂漠の中心にあるという、オアシスを目指すことにした。
もしかしたら法師はオアシスに居るかも知れない。
そんな考えの下の行動である。
樹「それにしても・・・・・暑いね・・・・」
ララモン「イツキは砂漠、初めて?」
樹「こんな場所がある事すら、知らなかったよ・・・・・」
ララモン「────人間界って、砂漠無いの?」
園子「四国には無いんよ~・・・・・でも、四国よりも外には、あったらしいね~・・・・・」
夏凛「あんたたち・・・・あんまりおしゃべりしないほうが良いわよ・・・・・身体の水分・・・・持ってかれるから・・・・・」
全員『は~~~い・・・・』
夏凛に言われて、しばらく沈黙したまま歩く一行。
どれ程歩いただろうか。
随分と長い間、歩き続けたような錯覚に陥りながらも、勇者たちはオアシスに到着したのだった。
友奈「ぷはぁ~~~♪生き返るぅ~~~~♪」
ポンチョを脱ぎ捨てた友奈が湖に飛び込む。その後に続く様にして、銀、園子、樹が飛び込む。他のメンバーはオアシスの水で顔を冷やしたり、湖に足を入れたりしている。
ちなみに、ポンチョの下は普段着なので、そのまま飛び込めば当然、びしょ濡れである。
銀「─────そこまで考えてなかった」
美森「もう・・・・考え無しに突っ込むから」
とはいえ、ここはカンカン照りの砂漠である。そのまま着ていても、すぐに乾くだろう。
一行が空になった水筒に水を汲みつつ、一休みしていたその時だった。
アグモン「───────姉御!」
銀「えぇ?こんな所で!?」
オアシスを取り囲むように、上空からデジモンの群れが降りてきた。
ワームモン「メガドラモンと・・・・・えっと、黒いほうはなんて名前だったっけ?」
ハックモン「ギガドラモンだ。にしても、コイツら・・・・何の目的で・・・・・?」
ドルモン「──────園子、もしかしたらこのメガドラモンたちは・・・・」
園子「法師さんを探しに来た?」
ドルモン「でなければ、こんな包囲網を張ったりしないと思うね」
夏凛「──────確かに」
臨戦体勢を取りつつ、メガドラモンたちの様子を伺う。
群れの内の一体のギガドラモンが、右腕の砲口を勇者たちに向けた、まさにその時であった。
「待てぇぇぇぇぇい!!!」
群れの外側、勇者一行がアクアリウムから来た道に、誰かが居る。
「ニンゲン相手に寄ってたかって・・・・・情けない!それでもあなたたち完全体?」
腕を組み、仁王立ちするデジモンと、その後ろで残念な人を見るような顔をしている三体のデジモン。
この四人組みこそが、一行の探していたデジモン─────すなわち
「このサンゾモン一行が、そんな狼藉・・・・・ぜぇぇぇぇぇっっっっったい!!!赦さないんだから!!!」
そう、サンゾモン一行である!
─次回予告─
サンゾモン一行の協力の下、メガドラモンの群れを追い払った勇者たちは、サンゾモン一行と共にフローティアへと向かう。
その道中、ガーベモン率いるサイボーグデジモン軍団に進路を阻まれてしまう。
すると、サンゾモンの様子が一変し────
次回『ムーブ・オン・ガロード!準備は良いか?野郎共!』
今、新たな冒険の扉が開かれる………