結城友奈はテイマーである   作:渚のグレイズ

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デュークモン、メギドラモンと来て、お次は皇帝龍(ドラゴンM)ときたわ(白目)
でも!勇者部六ヶ条一つ!なるべく諦めない!!
心から敬愛して止まないインペリアルドラモン陛下をお迎えする為に!!俺は!!散財するッッッッ!!!










そんな覚悟で挑んだおかげか、無料で貰った分だけでお越しくださいました♪









やったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!(狂喜乱舞)


-前回までのあらすじ-

コロシアムもいよいよ百戦目に突入した。
その時、闘技場にたどり着いた夏凛が目撃したものは、芽吹とズバモンに圧倒されているハックモンの姿であった。


四七話 強さの意味を見出だす、ということ

芽吹「───────」

 

ズバモン「オラオラオラァァァァァ!!!」

 

ハックモン「くっ・・・・あぁ!?」

 

ズバモンに追い立てられるハックモン。

その様子を、夏凛は黙ってただ見ているだけ。

ふと、芽吹の方を見ると、その傍に誰かが居るのを見つけた。

制服からして、この闘技場のスタッフだろう。

 

夏凛「と、いうか・・・・この世界、私たち以外にも人居るのね」

 

ゴクウモン「まーな」

 

と、その時。

芽吹が唐突にスタッフからマイクをふんだくって────

 

 

 

 

 

芽吹「三好夏凛!!居るのは分かってるわ!!姿を見せなさい!!!」

 

 

 

 

 

夏凛「─────!?!?!?」

 

キーン、とハウリングをきかせて、芽吹が大声で夏凛を呼び立てたのだ。

 

夏凛「あいつ・・・・・」

 

ゴクウモン「答えてやれよ」

 

夏凛「言われなくても」

 

すっ、とゴクウモンから(いつの間にか持っていた)マイクを手渡される夏凛。

と、くれば────

 

 

 

 

 

夏凛「ここに居るぞォ!!!!!!」

 

 

 

 

 

観客席から立ちながら、ハウリングをきかせて夏凛も叫ぶ。こいつらいつも競ってんな。

 

芽吹「・・・・・・夏凛、久しぶりね」

 

夏凛「そうね──────楠あんた、一ヶ月以上も何してたのよ?」

 

芽吹「一ヶ月・・・・?現実世界では、それくらいしか経過してないというの・・・・?」

 

夏凛「は?」

 

芽吹「──────なんでも無い。それで?あなたこそ、ここで何してるのよ」

 

夏凛「───────私は、そこのバカを探しに来たのよ」

 

ハックモン「な!?バカってなんだよ!」

 

夏凛「何も言わずに勝手に何処かへ行くような奴をバカ呼ばわりして、何が悪いってのよ!!!」

 

ハックモン「・・・・・・・っく」

 

芽吹「・・・・・ふぅん。その子、あなたのパートナーなんだ」

 

何を思ったのか、芽吹はスタッフに耳打ちする。

スタッフが中へと去り、少しして───

 

芽吹「・・・・・うん、登録完了ね。三好さん。あなたをハックモンのテイマーとして登録し直してもらったわ。今すぐそこから降りてきて、私と戦いなさい」

 

夏凛「はぁ?」

 

芽吹「何時だかの決着を着けましょう、って言ってるのよ」

 

ざわつく会場。観客たちの中で、夏凛はマイクを構え────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夏凛「やらないわよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

芽吹の誘いを断ったのだった!?

 

―――――――――――†――――――――――

 

ハックモン「・・・・・・・え?」

 

ズバモン「オイオイオイ、あいつメブキの誘いを断ったぞ」

 

芽吹「───────一応、理由を聞いておこうかしら?」

 

夏凛「理由?そんなの、"無い"からに決まってるでしょう」

 

ハックモン「そんな!?夏凛!」

 

芽吹「ふぅん・・・・・・()()()()。じゃ、仕方ないわね」

 

言うや否や、芽吹は指だけでズバモンに指示を出す。

 

ズバモン「・・・・・・まっ!しゃーないわなっと!!」

 

ハックモン「うわぁ!?!?」

 

ズバモンの猛攻を受けて吹き飛ぶハックモン。若干不意討ち気味ではあったが、持ち前のセンスと日々の努力の賜物でどうにか防御してみせた。反抗に出るため、空中で姿勢を整えつつ、着地しようと試みる。

だが────

 

ズバモン「遅ェ!!『トゥエンティダイブ』!!」

 

ハックモン「ごふっ!?」

 

着地直前のところをズバモン必殺の『トゥエンティダイブ』によって強襲された!今度は防御も取れず直撃する。

 

夏凛「──────────」

 

ゴクウモン「・・・・・・見てるだけで良いのか?」

 

夏凛「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

ズバモン「オラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!!!!」

 

再び怒涛のラッシュに見舞われるハックモン。

その様子を、夏凛は──────

 

 

 

 

 

夏凛「・・・・・・・・っ!!あーーーっっもう!!!見てらんない!!!」

 

 

 

 

 

ゴクウモン「ほら、コイツで良けりゃ持ってきな」

 

夏凛「ありがと!」

 

ゴクウモンから何かを渡され、夏凛は観客席から飛び出した!

 

ズバモン「こいつでトドメぇ!!『トゥエンティダイブ』!!!」

 

ハックモン「──────────」

 

既にズタボロで、立っているのもやっとのハックモンへ、ズバモンが必殺技を繰り出し────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夏凛「させるかァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴクウモンから渡された如意金箍棒を振り回し、夏凛がズバモンを弾き飛ばしたのだった!!

 

ズバモン「うおっ!?」

 

芽吹「・・・・やっぱり出てきた。そうなると思っていたわ」

 

夏凛「あーあ・・・・飛び出しちゃった・・・・・こういうのって、他人が手を出したら、そいつ、失格になっちゃうやつでしょ?」

 

芽吹「テイマーが手出しする分にはセーフよ」

 

夏凛「あ、そうなの?なら、登録して貰っておいてよかった」

 

芽吹「一つ貸しね」

 

夏凛「これから倍にして返してあげる!」

 

ズバモン「へぇ・・・・イイね!最高だっぜ!!」

 

激突する両者。

初めて扱う筈の武器であるというのにも関わらず、そうと感じさせない動きで夏凛はズバモンと互角に渡り合う。

 

ハックモン「────────か────りん」

 

ゴクウモン「よお。オレが手出ししたらお前ぇ失格になっちまうからよ、口だけ出させてもらうぜ」

 

いつの間にか、ハックモンの傍らにしゃがみこんでいたゴクウモンが、夏凛を見ながら語る。

 

ゴクウモン「スゲェよなぁ。アイツ、人間のクセして、成長期とはいえデジモン相手に生身で立ち向かってやがる・・・・・・よぉ~~く見てろ。アレが、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

ハックモン「────────あぁ」

 

その後ろ姿を、その精神(たましい)を、ハックモンは知っている。

ファイル島の浜辺にて、イーターことデジ・バーテックスに襲われた時の()()()()だ。

 

ゴクウモン「お前さん、進化できたのはアイツのおかげだと思ってるだろ?そいつぁ違うぜ。進化に必要なのは──────────心だ」

 

ハックモン「心・・・・・」

 

ゴクウモン「元々、オレ達は人間の力なんざ借りずに進化できてたんだ。どうやって?その答えが、アレさ」

 

ハックモン「─────────そうか、そういう事か」

 

ハックモンの瞳に、力強い光が宿る。

と、その時だった。

 

芽吹「ズバモン、戻って!」

 

ズバモン「アァ!?なんだよ、今良いとこだってのによぉ!」

 

芽吹「あら?若干だけど、押されつつあったのに良く言えるわね」

 

ズバモン「──────チッ!わーったよ!んじゃ、早速・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ズバモン「ズージー!ジャオファン!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ズバモンの姿が黄金の剣へと変化する。

芽吹はそれを掴むと、左右に一振りして調子を確かめる。

 

夏凛「これ・・・・ルドモンと同じ・・・・・!?」

 

芽吹「さて、ここからよ」

 

夏凛「ふふ・・・・・・上ぉ等ぉぉぉぉぉ!!!!!」

 

今、ここに、夏凛VS芽吹の戦いが幕を開ける!!




─次回予告─

闘技場にて、激突する夏凛と芽吹。
その時、フローティア中に警報が鳴り響く。
一方その頃、ひなたと共にいた他の勇者達は、ヴァンデモン軍侵攻の知らせを聞き────

次回『剣閃舞散る超進化。VSグレイドモン!』

今、新たな冒険の扉が開かれる………

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