昔、決め台詞に「ピカンと来たぜ」って言う少年が主人公の探偵漫画があったよねー
と、言うのをこのお話を執筆中に思い出した小生。
園子「じゃあ次は、現場検証なんよ~」
そう言ってまず向かったのは北階段の踊場。ここには壁一面に貼られた大鏡があり、牧さんはこれを掃除していたと言う。
ドルモン「ふむ・・・・・ここからでは部屋の扉が見えないね」
美森「牧さんは、怪しい人影を見ていないと言っていた・・・・・これだけ大きい鏡だもの、掃除中に気付かないなんて事は無いでしょうね」
レナモン「───つまり、犯人はこちらには来ていない?」
園子「そう考えるのが妥当なんよ~。んじゃ、次いってみよ~~!」
厨房内では、ベジーモンやエビバーガモンたちが調理に勤しんでおり、エレキモンとウッドモンが多種多様の食器を洗っていた。
園子「わぁ~~・・・・いい匂い~~♪」
デジタマモン「当然。我々、プロですから!」
中谷さんのパートナーであるデジタマモンが胸を張って言い切る。
デジタマモン「我々、プロなのでそんなコソ泥のような真似事は致しません」
美森「お話は結構。全ては調べてみれば分かる事です」
が、友奈が盗まれたと言うお皿は何処にも見当たらなかった。
念のため、友奈に書いてもらったお皿の絵をデジモンたちに見てもらったが、誰もが知らないと言う。
レナモン「─────こうも探して見つからないのなら、誰かが嘘を言っている可能性も・・・・・」
デジタマモン「我々、プロですので嘘なんてつきません!!」
ドルモン「まあまあ、落ち着きたまえ」
憤慨するデジタマモンをドルモンがなだめる最中、園子は思案する。
園子(う~ん・・・・・森を隠すなら森の中。だと思ったけど・・・・・ぜんぜんそんな事はなかったんよ~・・・・だとすると・・・・・・)
園子「よし、次に行くんよ~」
園子たちはこのホテルにて働いているデジモンたちの仮眠室に来ていた。
美森「どうしてこの部屋に?」
園子「ちょっとね~」
室内のデジモンたちは未だ眠っているようで、三つ並んだダブルベッドに、フローラモン、ピヨモン、トイアグモン、サイケモンが雑魚寝で寝ていた。
レナモン「─────特におかしな所はなさそうだが?」
園子「・・・・・・ふむふむ」
寝ているデジモンたちを起こさないように部屋に入った園子は、窓を開けて外を見回す。
園子「───────────」
ドルモン「・・・・答えは出たかい?」
ドルモンの問いに答えず、園子は仮眠室を出る。
仮眠室の扉を閉めた途端───
園子「ピッカーンとわかっちゃったんよ~~~!!!!!!」
園子は大声で叫んだのだった。
美森「犯人が分かったの!?誰!誰が友奈ちゃんの大切なぼた餅とお皿を盗んだと言うの!!!」
園子「わっしーは一旦落ち着くんよ~」
美森「凄く落ち着いたわ」
園子「うん。じゃ、行こっか~」
レナモン「?何処にだ」
園子ははにかんで答える。
園子「もちろん!犯人のいる所に、だよ~♪」
ゆゆテっ!
三分割!
で、済むかどうかは、次回次第かなぁ・・・・(白目)