アーマゲモン、来ちゃった♪
思わず「えぇぇぇぇぇぇぇぇ・・・・・」って言ったよ、あのときは(苦笑)
そのせいか、百花イベの園子様を逃しました(白目)
いつか来るとは思ってはいたけど・・・・よりにもよって百花イベのかぁ・・・・・(窶れ)
-前回までのあらすじ-
サイコミュ的なシステムを搭載してるっぽいナノモン謹製ムゲンドラモンに苦戦を強いられる勇者たち。
想定していた以上の強さに一時撤退を決めるも、その隙を突かれ友奈がナノモンに捕縛されたのだった………
セントラルタワーから脱出した実働部隊の勇者たちは、ワイズモンが"非常時のために"と用意した隠れ家に向かって案内されていた。
ワイズモン「此方だ。しかし、実に無念だ・・・・彼処の書架を手離さなくてはならないとは────────」
夏凜「・・・・こんな時でもそんな事が言えるんか」
美森「────────────────」
芽吹「・・・・・東郷、悔しい気持ちは理解できる。でとあの時はそれしか最善手がなかった。言いたくは無いけど、仕方なかったのよ」
タワーを出てからずっと、沈黙したままの東郷を見て、芽吹は言葉をかける。
美森「・・・・・え?あ、ごめんなさい。少し考え事をしていて・・・・友奈ちゃんの事なら平気よ。心配かけてごめんなさい」
芽吹「なら良いのだけど・・・・・それより、考え事って?まさか、ムゲンドラモン攻略の手段をもう思い付いたとか?」
美森「それもそれで考えなくてはならない事だけど・・・・・私が考えていたのは、どうして
芽吹「えっ!?」
園子「わっしーも気付いた?」
美森「という事は、そのっちも気付いていたのね」
園子「普通、侵入者が現れたりしたら何かしら追っ手を差し向けるものだよね?でも、さっきから全然来る気配がしないんよ・・・・それってなんか、変じゃない?」
園子の言葉に、芽吹も「言われて見れば・・・」と思い至る。
夏凜「・・・・・変と言えば、街の様子も変よね」
棗「変、とは?」
夏凜「たしか、ひなたの話だと『制圧された』って言ってたわよね?それにしては、ちょっと平和過ぎない?」
言われて棗は周囲を見渡す。
田畑の合間にビルが並ぶ緑化都市の街並み。住民たちは農作業に精を出し作物を育てている。
棗「・・・・・・確かに、以前来た時と何も変わらないな」
歌野「平和なスワ・シティそのものね!」
芽吹「でも、だからこそおかしい・・・・どうしてこんなにも平和なの?」
芽吹の問いに、全員が首を傾げていると───
ライドラモン「みんな!!ちょっとこれを見てくれ!!」
レナモン「どうかしたか、ライドラモン」
路地裏へと続くビルの隙間。
その前にて、ライドラモンが何かしらを発見したようだ。
全員がそちらに赴くと、そこには扉があった。
一見、なんの変哲もない隙間だが、よくよく瞳を凝らして見れば、扉に描かれた絵画だ。
歌野「これは・・・・・カムフラージュ!?」
棗「こんな物が・・・・・何故?」
美森「歌野さんたちも知らないの?」
夏凜「これ、どうやって見つけたのよ!?」
ライドラモン「さっきスズメが、『なんかあの隙間、ちょっと変な感じがする』って・・・」
その一言に、全員がライドラモンの上で気絶している雀を見る。
雀「ぐ・・・・・ぐー・・・ぐー・・・」
芽吹「す~ず~め~?」
雀「ひぃ!?ごめんなさいごめんなさい!実はさっきから起きてましたぁぁぁぁぁ!!!」
どうやら狸寝入りしていたようである。
夏凜「御託はいいから、状況を説明して」
雀「はいぃぃ!またあんな強いのと戦うのはゴメンだと思って、どこか隠れられる良い場所無いかなーって見てたら丁度良い隙間を見つけて、ライドラモンをうまーく誘導してほとぼりが冷めるまで隠れようと思っておりましたぁ!!!」
夏凜「──────呆れて物も言えない」
歌野「バット!雀さんのお手柄で何か手掛かりになりそうな物を見つけられたわ!早速開けてみましょう!」
言うや否や、歌野は見辛いように細工された取っ手を手探りで見つけ、扉を開いた。
そこには──────
ナノモン「ようこそ、ワタシの研究室へ。茶菓子の類いは出せないがゆっくりしたまえ」
ナノモン操るムゲンドラモンに捕まえられた友奈は、とくに縛られる等といった事はされず、普通に(と言って良いのかは定かではないが)歓迎された。
端末とDー3は没収されてしまったが・・・・
友奈「・・・・私の端末、返してよ」
ナノモン「解析が終了次第、返してやるとも。そう慌てるんじゃあないよ」
そう言ってナノモンは、友奈の端末とDー3を機械の中に挿入。これで友奈には手出しできなくなってしまった。
ナノモン「─────成る程、元々このアプリケーションは莫大なエネルギーを受け取る受信機であり、使用者にそのエネルギーを注入する為の変換器でもあるという事か。元々がそういった仕様であるのならば、勇者達が変身出来る理由も、パートナーが究極体時のみの理由も納得がいくと云うもの・・・・」
友奈「───────どうして、こんな事をするの?」
ナノモン「んん?」
友奈「この町を独り占めして・・・・あなたはいったい、何が目的なの!?」
ナノモン「独り占めぇ?」
ナノモンは、しばらくブツブツと呟いた後、ため息をついた。
ナノモン「やれやれ・・・・何故キミたちが此所へ侵入してきたのか、漸く理解したよ。察するに、キミたちは
友奈「ヒナちゃんの事を悪者みたいに言わないでっ!!」
ナノモン「フン・・・・真実を知らぬ愚か者め。良いだろう、ワタシが知り得る総ての真実を語ろうではないか・・・・・"友奈"の名を持つニンゲン」
そうして、ナノモンは語り始める。
歌野が開いた扉の向こうには、逆さまになったスワ・シティが存在していた。
歌野「・・・・・・ホワイ?」
夏凜「え!?ちょっと・・・・なによ、これ・・・・!?」
芽吹「まさか・・・・これも、あのナノモンが?」
「なんと!?そんな場所にあったのか!!」
背後からの大声に振り向けば、驚愕の表情を浮かべている(たぶん)ワイズモンの姿が。
ワイズモン「漸く・・・・漸く見つけた・・・・
歌野「アンダー?」
棗「クーロン?」
園子「・・・・・・ねえねえ、けんちゃん」
聞き知れぬあだ名に園子が誰を呼んだのか分からず、一瞬、誰もがきょとんとするが、園子が膨れっ面でワイズモンを指差すと、流石のワイズモンも気付いた。
ワイズモン「・・・・・・あ、ワタシか?」
園子「
ワイズモン「賢者だと
ちなみに、
園子「けんちゃんは、あの場所に何時から居たの?」
ワイズモン「ふむ・・・・レジスタンスのリーダーより密命を受けて直ぐ故、
芽吹「・・・・私がこの世界に来たのと同じくらい!?」
園子「じゃあじゃあ、ひなタンに連絡したのは~?」
ワイズモン「それはワタシは知らない。が、
美森「──────ちょっと、待って。それは・・・・おかしいわ!」
棗「そうだ。ひなたはつい先日、占拠された事を知ったと言っていた」
現れ始めた矛盾点に、勇者たちは困惑する。
美森「そのっち・・・・どういう事か、説明してくれる?」
園子「それは、私よりも・・・・・」
無言で園子はワイズモンを見る。その視線を受けて、ワイズモンは・・・
ワイズモン「良いでしょう。真実を知る権利は────誰にでもあるのだから・・・・」
ゆゆテ!
だいぶ長引くから分割よー。ゴメンしてね・・・・