結城友奈はテイマーである   作:渚のグレイズ

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緑衣纏いし青き竜、嘆きの声に目覚めし時


遥か地底の黒鉄の城より、疫災は解き放たれん


しかし、絶望する事無かれ


見初められし者、心に輝きを取り戻し時


解き放たれし疫災、打ち砕かれん






その瞬間こそ

"はじまりのとき"である




五八話 混沌の神託

ワイズモン「───以上が、上里ひなたがパートナーたるラジエルモンより受けた『混沌の神託』だそうだ」

 

ワイズモンより語られた混沌の神託に、一同は首を傾げるばかりだ。

 

美森「地底の・・・・黒鉄の城?」

 

レナモン「混沌の神託────私も初耳だが・・・・それがあのディノビーモンの事を示していると?」

 

園子「─────────」

 

夏凜「どう?園子。何か分かった?」

 

園子「──────判断材料が少な過ぎるから、まだなんとも」

 

芽吹「流石の園子も、今回ばかりはお手上げってところかしら」

 

ドルモン「だが、一つ理解している事はある」

 

雀「ぅわっ!?びっくりした・・・・急に現れないでよもー」

 

ドルモンは済まないと軽く謝罪すると、一本だけ指を立てて話を続ける。

 

ドルモン「あのディノビーモンは、ユーナのパートナーであるブイモンとワームモンがジョグレス進化した姿である、ということだね」

 

┌───────┐

ディノビーモン

└───────┘

突然変異型デジモン

スティングモンとエクスブイモンがジョグレスして進化した突然変異型デジモン。竜と昆虫の合成獣(キメラ)であり、“恐ろしい蜂”の名をもつデジモン。竜型とも昆虫型とも区別しにくい種であるが、昆虫の性質が色濃く出ている。4枚の羽で上空を飛び、頭部の複眼で敵を的確に捉え、確実に敵の息の根を止める。また、ディノビーモンはかなり凶暴な性格の持ち主である。必殺技は素早い動きで残像を残しながら敵を切り刻む“地獄の舞踏”『ヘルマスカレード』だ!

 

 

美森「そ・・・・そうよ!!友奈ちゃんは!?あの子たちがあんな姿になったということは、友奈ちゃんの身に何か起きたんじゃ・・・・・!?」

 

ワイズモン「あり得ない話では無いな。ディノビーモンを産み出したあの光─────あれは、黒いデジソウルだった」

 

ドルモン「黒いデジソウル──────激しい怒りや憎しみ等の悪感情から出でる心のマイナスエネルギーの事だね」

 

園子「ゆーゆが激おこぷんぷん丸状態ってこと?」

 

ドルモン「あるいは・・・・・・・・とてつもない絶望の真っ只中にいる、とか」

 

ワイズモン「─────成る程、絶望からなる悪感情という事も考えられるか・・・・」

 

と、その時。

夏凜の端末から着信音が鳴り響く。

 

夏凜「バオハックモン?ディノビーモンの様子、どうなった?」

 

ディノビーモンが飛び出して行った際、夏凜はバオハックモンに追いかけるように指示していたのだ。

 

バオハックモン『大変だ!奴は例の扉をぶち破って、地下へと向かって行っちまった!!』

 

夏凜「地下に?それって・・・・」

 

ワイズモン「───────まさか!?こうしては居られない!!」

 

何かに気付いたワイズモンは、慌てて家から飛び出そうとする。

 

雀「ちょちょちょ・・・!?ちょっと待って!いったいこれから何が起きるって言うの!?」

 

ワイズモン「神託にある『遥か地底の黒鉄の城』・・・・・それが、アンダークーロン地下施設のことだとしたら?」

 

歌野「まさか・・・・・疫災って・・・・・」

 

ドルモン「ナノモン製のバーテックス、ということかな?」

 

ワイズモン「可能性はある」

 

雀「それってかなりヤバイやつじゃん!!!!!!」

 

ワイズモンのその一言により、雀が蜂の巣でも突っついたかのように騒ぎ出す。

 

雀「うぎゃああああああああああああああああああ!!!!!!!!!もうダメだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!私達はおしまいだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」

 

夏凜「諦めてんじゃないわよ!!まだ何か、手はあるはずよ!!」

 

ワイズモン「その通り。打てる手はある」

 

棗「どうすれば良い?」

 

ワイズモン「その為にも、キミ達には二つ、協力して欲しい事がある」

 

歌野「オーケーよ!何だってやってみせるわ!!」

 

ワイズモン「良し・・・・・では説明しよう」

 

―――――――――――†――――――――――

 

作戦会議が終了し、実行部隊の勇者たちは二手に別れることとなった。

ディノビーモンの暴走を止める為、囚われの友奈を救出に向かうのは東郷、園子とそのパートナーのドルモン。それ以外のメンバーは全員地下施設へと向かうこととなった。

 

歌野「それじゃ、行ってきます!!」

 

老婆「気をつけてねえ、歌野ちゃん・・・・ああ、そうだ─────」

 

老婆が歌野に何かを渡している最中、夏凜は東郷と園子の心配をしていた。

 

夏凜「東郷・・・本当にあんたたちだけで平気なの?」

 

タオモン「─────やはり、我も共にそちらへ」

 

美森「タオモン。あなたはあなたの助けたい人を助けてあげて。私なら平気だから」

 

園子「大丈夫。私がわっしーには指一本触れさせないんよ!」

 

美森「頼もしいわね、そのっち。でも私だって、無力じゃないもの。私がそのっちの背中を守るわ」

 

ドルモン「良い友情だね・・・・・ボクも負けていられない、かな」

 

覚悟を決めた様子のドルモン。そんなドルモンを見てルドモンが奮起する。

 

ルドモン「ヤル気に満ちているなぁ!!!オレも負けていられないゼ!!!!!!」

 

雀「さっきまでイビキかいて寝てたやつがよく言うよ・・・・」

 

芽吹「珍しいわね。危険な方を選ばされて泣き言を言わないなんて・・・・」

 

雀「うん。なんかもう、諦めたよ・・・・」

 

虚ろな目を虚空に向けて雀はため息をつく。

 

芽吹「ま、安心しなさい。私が居る限り、誰一人として犠牲は出さないから」

 

雀「メブ~~~~~~~~~~~~(感涙)」

 

ひっし、と抱きつく雀を、芽吹は振り払うことはせず、やれやれ・・・といった表情で受け止めるのだった。

 

ワイズモン「さて・・・・では、逝くぞ・・・・・!」

 

全員『了解!!』

 

 




みきとPによる「butter-fly 初音ミクversion」が神過ぎてピヨモン肌待った無しだった・・・・(感涙)
少し遅いけど、デジモンも初音ミクもおめでとう!!


─次回予告─

地下施設へと向かって行った仲間を見送った園子と東郷。目指すはセントラルタワー頂上。
どうやって向かうのか思案しているところに、ドルモンがある提案を持ちかける。

「ソノコ・・・・・暴竜を御する勇気、あるかな・・・・?」

次回『友の為に。飛翔せよ、ドルグレモン!』

今、新たな冒険の扉が開かれる………
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