Fallen Knight Stratos ~堕ちた白~   作:こうさん

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………………………目がギンギンになってる。

2億4千万の瞳だよ。ギンギラギンにさりげなくだよ。

ブラック効果すげーよ。

これ寝れるのかな?


第三話

第三話

 

 

時刻は…………まあ、気にするな。禿げるぞ。

 

 

「まさか食堂閉まるまでスピードやるとは思わなかった………」

 

「………勝った)ニコッ」

 

「一回だけだけどな)ボソッ」

 

「………何か、言った?」

 

「いいえ、なにも!!」

 

 

保険の先生が来るまでの約4時間、一夏と簪の2人はずっとスピードをやり続けていたのであった。

一夏は最初の1時間くらいで疲れて止めようと言ったのだが簪が頑として拒否したので続行。

結果上記の通り約4時間もの間やり続ける破目になったのである。途中で一夏も態と負けようとしたが簪が『………態と、負けたら………………覚えておいてね?』なんて満面の笑み付きで言われて負けることが出来ずに勝ち続ける破目になったのであった。恐ろしや、簪。

 

((グウ~~~~~~~))

 

 

「「………………………………………………………………………………///////////」」

 

 

同時にお腹が鳴り揃って顔を真っ赤にする一夏と簪。………………お前らもう付き合えよ。

 

 

「飯、食べるか………」

 

「……………食堂、閉まってる、よ?」

 

「大丈夫。(ムカつくけど)食材はあるから」

 

「…………なら、お邪魔するね」

 

 

2人はまたしてもASフィールドを展開して部屋に向かって歩いていった。………………もう知ーらね。

ちなみにこの時の2人の間は友達以上恋人未満くらいの近さだったとか………………………………………付き合えよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーそして1025室

 

 

「まあ、汚い部屋だけど遠慮なく入ってくれ」

 

「……………お邪魔します」

 

 

一夏は汚い部屋なんて言っているがどう見てもキッチリ整理されている。

寧ろ汚い部屋なのは………………………………………うん、言ったら殺される気がする。

 

 

「すぐに作るからそこら辺に座っててくれ」

 

「………うん」

 

 

一夏は上着を脱いで腕捲りをし、簪は備え付けの椅子に座る。

 

 

「悪い、今冷茶しかないんだ。それでもいいか?」

 

「………………猫舌だから、そっちの方がいい」

 

「そっか。…………はい、お茶」

 

「…ありがと」

 

 

簪にお茶を渡して簡易キッチンに戻る一夏。冷蔵庫から食材を出す動作すら洗練されている。………………まるで熟練の主夫である。

そしてお馴染みASフィールドは強化されSASフィールド(超甘酸っぱすぎる青春の1ページ フィールド)に進化していた………。

 

 

「よし、完成!お待たせ、簪」

 

「………なに、コレ………………」

 

「何って……………チャーハンだろ」

 

「………………負け、た………」

 

「何がだ?」

 

 

簪の中で、女としてのナニカがガラガラと崩れ落ちる音がした。そしてそれに気付かない一夏。

まあ、幾ら何でもそんな短時間で魂に刻み込まれていると言っても過言ではないレベルの鈍感が治るはずも無い。

 

 

「……何でも、ない」

 

「そうか?まあ食べようぜ?いただきます!」

 

「………いただき、ます」

 

 

パクリッ。と一夏チャーハンを食べる。伊達に約10年、主夫をやっている訳ではない。そこら辺の女子よりも上の家事スキルが一夏にはある。何故なら姉が織斑千冬(女子力ゼロの男より漢)だから!!

 

 

「(モグモグ……ゴクン)簪、味どうだ?」

 

「………おいしい(悔しいけど)」

 

「そうか。よかった~)ホッ」

 

「クスッ)………何で、ホッてしてるの?」

 

「いや~、ここ最近色々と忙しくて作ってなかったからさ。腕が鈍ってないか心配だったんだよ」

 

「……………ヘエ?ソンナモノヲヒト(他人)ニタベサセタンダ?」

 

「じょ、冗談だってばよ…………(こ、怖ぇ~~~)」

 

「…………わかってるよ」

 

「心臓に悪すぎる………………………………」

 

「…ナラモウスコシヤロウカ?」

 

「勘弁してください)五体投地」

 

 

お前らもう付き合っちまえ。傍目から見たらこれ完璧にカップルのイチャつきである。………………………死ねばいいのに。

べ、別に羨ましくなんて無いんだからね!!!………………オエッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーそして食後

 

 

 

「………そろそろ、帰るね」

 

「ん?ああ、もうこんな時間か」

 

「…うん。ご飯、ありがとう………おやすみ、一夏」

 

「応。おやすみ、簪」

 

 

自室に戻る時間が迫ってきたので簪がお礼を言いながら部屋を出ていく。

バタンッ。とドアを閉め、一夏は鍵をかけた。

ふぅ。と一息ついてから食器の片付けを始める、と言っても簪が『これだけはさせて』と食器拭きまでして行ってくれたのであとは元の場所に戻すだけなのだが。

 

 

「なんか久しぶりにゆっくりご飯食べられたな…」

 

 

食器を戻しながら一夏は呟く。

そう呟くのも無理はない。事実、IS学園に入学してから彼に何度安息の時は訪れただろうか。

簡単に挙げると

 

『視線という名の針の筵、決闘、木刀で殺されかける、訓練という名の暴力、酢豚騒動、ゴーレム乱入、疾風シャワー、VTシステム………』

 

などなど___etcである。ちなみにコレらは福音戦前の事件のこと、しかもIS学園内だけである。と云うかこの後彼は福音事件で死に掛けるのだから上記の事など小さいだろう。

 

 

「(シャルの時も2人で食べたけどあの時は色々あってゆっくりなんて程遠かったし……)」

 

 

哀れシャルロット。今ではまったく意識されてないぞ!

 

 

「(それにアイツらと食べるとかならず何かあってゆっくりなんてならない……)」

 

 

哀れラヴァーズ。どんどん悪いイメージが膨らんでいるぞ!(あれ?自業自得?)

 

 

「(フー、片付け終了っと。シャワー浴びて寝るか)」

 

 

片付けを終えた一夏は着替えを持ち、シャワー室に向かった。

その後、シャワーを浴びた一夏はベットに横になると直ぐに眠りに落ちた______________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーー翌朝

 

 

「………………なんで居るんだラウラ………しかもまた裸で」

 

「何を言っている。夫婦とは一緒に寝るものだと前にも言ったであろう。だからこうして一緒に寝ているのではないか」

 

「……………………せえ)ボソッ」

 

「ん?何か言ったか、嫁?」

 

「………何でもないよ。早く服着ろよ、ラウラ」

 

 

ラウラが聞き取れないくらい小さい声で何か呟く一夏。しかし今はそんな事あまり重要ではない。目の前の色々と勘違いしてるバカ(ラウラ)に服を着せないといけない。こんな状況を誰かn(コンコン)

 

 

「一夏、起きろ!朝の稽古をしに行くぞ!」

 

「ゲッ、箒!?(なんつータイミングの悪さだよ!?」」

 

「『ゲッ!?』と何だ。まあいい、入るぞ」

 

 

ガチャリ。止める間も無くとドアを開けながら箒が部屋に入ってくる。一夏は取り敢えずラウラを自分の足の間に納め、布団を上に被せて隠した。

そして箒がベッドの前まで来る。道着に木刀という完全な朝稽古装備である。

 

 

「一夏、先程も言ったが朝r……どうした?」

 

「あ、ああ、いいぜ。支度したら行くから先行っててくれ」

 

「どうした、一夏!?汗がすごいが………」

 

「な、何でもねえよ」

 

「むっ、怪しいな。何か隠しているのではないか?」

 

「何も隠してねえって……(モゾモゾ)あ、バカ動くな)ボソボソ」

 

「………布団の中を見せてもらおうか」

 

「だ、だから何も…」

 

「問答無y「プハアッ!何をする嫁!苦しいではないか!!」

 

「……………………ハア…不幸だ」

 

 

一夏の呟きはきっと悪くない。

世の人は誰に味方するのだろうか。法律は、憲法は誰に味方するのか。

この場合誰が悪いのだろうか。

 

無自覚とはいえフラグを建てる一夏か、

 

無知故に裸で部屋に不法侵入するラウラか、

 

相手の返事を待たずに部屋に入った箒か。

 

しかし、今は”誰が悪いか”など対した問題ではない。

何故なら___________

 

 

「な、何をしているのだ………」

 

「愚問だな。夫婦とは一緒に寝るものだ」

 

「一夏ァァァァァァァァ!!!!!!!」

 

 

箒が怒りい任せて木刀を振り下ろす。一夏は立ち上がり避けようとする。_______が、

 

 

「(ッ、こんな時に!)」

 

 

最近起きた時に軽くだが起こる立ちくらみが起きて視界が暗くなり、フラつくそこへ_____________

 

 

 

 

 

”ゴッ!!!!!”

 

 

 

 

言葉に表すとそんな感じだろうか。人の頭……いや、頭蓋骨と木の刀、木刀がぶつかった音は。

そう_________________

 

 

「ッ________________!!!!!!」

 

「嫁!!!!!」

 

「あ、ああ………………な、何故……」

 

 

遂に起きてしまった。

いや、寧ろ今まで起きなかったほうが可笑しいと言っても過言ではないであろう織斑一夏がラヴァーズの暴力により怪我を負うこと。

 

ポタタッ。と水が、血が落ちる音がする。それは誰の血なのかは言わずとも分かるだろう。

 

 

「………………………………………………………………………よ」

 

 

一夏が何か言う。しかし小さすぎて誰もはっきりと聞き取れない。

そして止血をしていない頭から流れる血が一夏の顔を垂れていき、彼の眼を紅く染める。

 

 

「な、何だ嫁?大丈夫か?」

 

「………………………………………………………………」

 

「わ、私はそんなつもりでは………」

 

 

ラウラが震えながら心配して聞くも先の言葉以外一夏は何も発しない。そして『自分は悪くない』とでも言いたいのか自己の行いを認めない箒。

 

 

「……………………満足かよ」

 

「い、一夏!?」

 

 

今度ははっきりとした声で言う一夏。しかしその声に常の明るさは無い。

 

 

「お前はこれで満足かよ、箒ィィィ!!!」

 

「ッ!!!!!!!!!」

 

 

一夏が血を流したまま叫ぶ。

それは限界を迎えた一夏の心の、”魂の悲鳴”だった。今まで彼が無意識の内に溜め込んだ負の感情、彼が彼であったが故に気付かなかった、気付こうとしなかった”闇”の部分だった。

 

 

「自分の気に食わない事があったら木刀で!真剣で!ISで暴力振るって!!!それで満足かよ!!!!!」

 

「わ、わた「黙れよっ!!!!!!!!!!!!!」ひっ……」

 

 

箒が弁解しようと話すのを遮って一夏は続ける。

 

 

「今までの俺が可笑しかったのかもなァ?初日から木刀振り回されてそっから事あるごとに凶器になり得るモノぶん回してきてよォ…………よく今まで死ななかったって今更ながら思うっての」

 

「よ、嫁?い、いきなり如何したのだ?」

 

「あ゛?あー、そういやぁ~お前もだよなァ?ラウラぁ!!!!!!!」

 

「な、何だ!?」

 

 

その悲鳴の矛先はラウラにも向かう。当然だろう。この少女だって一夏に暴力を振るっていたのだから………

 

 

「何度も何度も俺の布団に潜り込んできてよ………何様だよ!!」

 

「お、落ち着けよm「俺はお前の嫁じゃねえよ!!!!」え、あ……」

 

「鍵かけても入って来るしよォ………思いっきり不法侵入だよなァ?」

 

「あ、ああああ………」

 

 

一夏の言葉(悲鳴)にラウラはただ怯えるばかりだ。箒も先程から『私は、私は………』とうわ言の様に繰り返し呟いている。

 

 

「決めたぜ、今回のことで俺もいい加減に我慢の限界ってヤツだ」

 

 

一夏は一旦間を置き、続けた。

 

 

「お前ら5人とは一切の縁を切る。今後一切、話してくるな。用があるなら必ず(他人)を通せ。直接来るな」

 

「わ、悪かった。謝るからゆr「もう話すな」

 

 

不愉快なんだよ。と一夏は言う。その顔半分は既に血で紅く染まりきっており、着ているシャツの右肩までも染まり始めている。

 

 

「お前らの声を聞くだけで悪寒が、虫唾が走る。こうして同じ空気を吸うのすら吐き気がする」

 

 

もうラウラに話す気力は残っていない。唯唯怯えて息をするだけだ。箒はまだ立ち直っていない。

 

 

「以上だ。他の奴らにも伝えとけよ。俺はたった今からお前らと一切話さない。何処で会おうと、何をしていようと赤の他人だ

 

 

そこまで言うと一夏はドアの方に向かって歩き始める。

そしてドアの所で何か思いついたように立ち止まり、

 

 

「ああ、忘れてた」

 

 

部屋の片付けはしなくていいぞ。と言ってドアを閉めた。残されたのは怯え切ったラウラと未だにうわ言を言い続ける箒のみ。

音が消えた部屋に外から鳥の鳴き声が響いた………

 

 

 

 

___________________________________________

 

 

 

 

”1つのドアが閉まれば、

 

 もう1つのドアが必ず開きます。

 

 それはバランスをとるための、

 

 自然の法則なのだ。  ブライアン・アダムス”

 

 

 

____________________________________________

 

 

 

「(ああ、クソッ。頭痛ェ………)」

 

 

現在、一夏は治療のために保健室へ向かって一人歩いていた。その足取りは何時もより遅く、時折倒れそうになっている。

無理もない。木刀で思いっきり頭を叩かれたうえ、叫び、それが終わるまでに顔半分、肩まで血を流したのだ。

普通なら木刀で叩かれた時点で気を失っている。

 

 

「(あっ、ヤベっ…………)」

 

 

限界が来たのか一夏が前方に倒れ始める。倒れ始めた一夏の目には周囲の景色がゆっくりとスローモーションで見えていた。

 

 

「(あー、クソッ………)」

 

 

一夏は急に訪れた睡魔に身を任せ、目を瞑った。そして彼は床に___________________

 

(ポフッ)

 

倒れなかった。

 

 

「(なんか、すっげー暖っけぇ~)」

 

 

一夏は突然現れた温もりに驚くどころか心地よさを感じていた。その心地よさは睡魔をより一層加速させ一夏は_______「一夏!?大丈夫!!??」

 

 

「…………簪?如何したんだこんな朝早く」

 

「それはこっちのセリフだよ!如何したのその血!」

 

 

一夏は簪に抱き止められていた。簪は余程焦っているのかキャラが変わっている。簪の言葉により少しだけ意識が戻った一夏は_____

 

 

「…………………悪い。あと、頼………む」

 

「え、ちょっ、一夏!?ねえ、一夏!?」

 

 

そう言って意識を手放した。

後に残ったのは状況に慌てる簪と物言わぬ廊下であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_____________________________________________________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目覚めると一夏は何処かの砂浜に居た。

白黒(モノトーン)の場所。何処か見覚えのあるこの場所は____

 

 

「臨海学校の時の………でも、あの時は夕日が……」

 

 

その時何処からか声が聞こえた。

 

 

『ダメだよ!__に心を許さないで!』

 

『戻りなさい!今ならまだっ………!』

 

 

一夏にはその声が酷く不愉快に聞こえた。だから一夏は___

 

 

「黙れよ」

 

 

そう拒絶した。それきり声は聞こえなくなり、一夏は再びブラックアウトした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

____________________________________________

 

 

 

 

 

 

 

「ッ!!!!!!っ___________________________!!!???」

 

 

目が覚め飛び起きると同時に頭に奔る痛みに声にならない悲鳴をあげ、悶える一夏。それが少し落ち着いた頃、足の辺りに重みを感じた。

見れば………

 

 

「簪?」

 

 

意識を失う直前に見た人物がスゥスゥと寝ていた。周りを確認すればツンッとした薬品臭と白いカーテン、そして自分が居るのは真っ白なベッドだった。

つまり此処は_______

 

 

「保健室、だな」

 

 

頭を触れば包帯も巻いてある。

 

 

「運んで、くれたのか?」

 

 

一夏は目の前で寝ている少女()に問いかける。一夏は簪に手を伸ばし________「ラブコメ中失礼」

 

 

「!!!!?????」

 

 

かけて即座に二重瞬時加速(ダブル・イグニッションブースト)並のスピードで引っ込めた。

 

 

「せ、先生!?な、何ですかラブコメって!?」

 

「そりゃ、まあ……それ、だな」

 

 

指差したのは一夏と簪、ではなく2人が居る辺り一帯。

 

 

「ベッドで寝る男に寄り添う女。完璧に彼氏彼女、カップルの構図じゃない」

 

「いや、カップルって………俺と簪は付き合ってませんよ?」

 

「はあっ!?あれで付き合ってないの!?」

 

「あれ、がどのくらいかは分かりませんけど……兎に角付き合ってませんよ?」

 

「…………………………コフッ)バタッ」

 

「せ、先生!?如何したんですか!?」

 

 

いきなり口から血を吐き保健の先生は倒れた。

 

 IS学園保険医

      本名 桜木 涼子 享年27歳

                   ”

 

「って、死んでないわよ!!」

 

「おわっ!生きてた!?」

 

 

かと思ったら生きてた。と云うか、変なタイミングで名前を出してしまった。

 

 

「と、コメディーはこのくらいにして………」

 

「コメディーだったのかよ!?」

 

 

一夏が突っ込むも年のk……ではなく経験の差からサラリと受け流し保険医の桜木は続ける。

 

 

「織斑くん、その怪我………」

 

 

誰にヤられたのかしら?と桜田は言った。

 

 

「……………篠ノ之です」

 

「はぁ……………やっぱりね」

 

「分かってたんですか?」

 

「これでも教員免許持ってるのよ?それにあなたの周りでそんな事しそうな子は限られてるしね」

 

 

あなたも大変ね。と桜田先生は言う。ならその大変さを肩代わりしてやれ。

 

 

「先生……………免許、あったんですね」

 

「無きゃ教師出来ないわよ!!!!」

 

「冗談です」

 

 

一夏が驚いたように言うとウガァ!と背後にミニ虎を従えて桜木先生が叫ぶ。それを今度は一夏が受け流して話を続ける。

 

 

「今は何時ですか?」

 

「えーっと……、18時くらいね。あなた、殆ど半日寝てたのよ?」

 

「はあっ!?は、半日ィ!?」

 

「いやー、また授業休んじゃったわねぇ~)ニヤニヤ」

 

「…………それは別にいいですよ」

 

 

ラウラに気付き、箒が来たのが………大体6時くらいだった気がする。そこから廊下を移動したが大して時間も経ってないと思うので本当に半日近く寝ていたらしい。

 

 

「ああ、それと更識さんに感謝しときなさいよ。貴方より体ちっちゃいのに私の部屋まで一人で運んできたんだから」

 

 

そこからは担架で一緒に運んだけどね。と桜木は続けた。

 

 

「そうですか…………ありがt「っと、ストップ。あたしよりも更識さんにお礼を言いなさい。この子、さっきから寝たフリしてるから」

 

「へっ?寝たフリ?」

 

「い、何時から気付いてたんですか///」

 

 

簪が起き上がる。その髪は何時もの倍内側にはねていて、最早横ロールになりかけている。

 

 

「プフッ………え、えっとね、ククッ……私が『ベッドで寝る男に寄り添う女。完璧に彼氏彼女、カップルの構図じゃない』って言う少し前かしら?」

 

「「そんなに前からかよ(ですか)!!」」

 

「あら、息ピッタリね」

 

「「…………//////」」

 

 

結構前から気付いていたのを言われ、それに2人同時に突っ込んだ一夏と簪。しかしそれは桜田にとって弄りのネタにしかならないらしく火に油を注いだだけだった。

事実、結果的に2人は顔を真っ赤にしただけだった。

 

 

「あー、もう限界。このままじゃ糖尿病になっちゃいそうだから私はちょっと出てくるわねー」

 

 

ごゆっくり~。という声と共にガシャッ。と何かが締まる音がした。何故だか聞き覚えがあるようなないような………………

 

 

「「ああ~~~~~~!!鍵ィィィィィィィィィィィィ!!!!!」」

 

 

今回ばかりは同時に叫んでもしゃーない。…………………筈だ、うん。

そしてドアには前回同様『担当者不在につき入室禁止』のプレートが下げられていたのはご愛嬌。

”IS学園保険医 桜木 涼子 27歳”

学園トップスリーに入る苦労人であり、1位2位を争う良き性格の持ち主であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_________________________________________________

 

 

 

ーーーーーーそして鍵が閉められた密室保健室ww

 

 

 

一夏と簪は依然揃って顔を真っ赤にしたまま気まずそうに顔を背け、なのに砂糖を吐きそうな程甘ったるい空気を醸し出しながらかれこれ約30分黙ったまま居た。

既に保健室にはHASフィールド(ハイパー 甘酸っぱすぎる青春の1ページ フィールド)が展開されており、一般人では近づくだけで砂糖を吐くレベルだ。桜木が耐えられたのは単純に慣れたからである。……それでも現在ブラックコーヒーを飲んで中和しているが。

全く、傍迷惑な2人である(お前が言うな。 by筆者友人)。

しかしこの2人、何時までこれ(スーパーラブコメ劇場)を続けるのだろうか。早く事態を収拾しないとまた食堂閉まるよ?

 

 

「「あ、あの(さ)!!」」

 

 

意を決して一夏と簪はまたも2人仲良く同時に喋り出す。

 

 

「…………………//////////////」

 

 

そしてまた赤面して黙り込む。何度もしつこいが、お前らいい加減に付き合えよ。

 

 

「か、簪。先、言っていいぞ?(くそっ、ヤケに暑いなこの部屋////)」

 

「い、一夏からでいいよ?(うう……何でこんなに暑いの////)」

 

 

2人とも何とか顔の火照りを内心だけに押さえ込み話す。うん、だから付き合えよお前ら。

 

 

「いや、簪から………」

 

「ううん、一夏から………………」

 

「だから簪………………」

 

「ううん一夏………………」

 

「だかr………………………」

 

「ううn………………………………………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーそして暫くして(とは言っても1時間)

 

 

結局一夏から話すことになり一夏が何度も誤り、お礼を言った。それに簪が慌てて……を繰り返し1時間が経った訳である。

バカップル、もといリア充爆発氏ね。

 

 

「ホントにありがとな簪。助かったよ」

 

「………………それ、何度言うの………聞き飽きた」

 

「悪い悪い。でもホントに感謝してるんだよ」

 

「バカッ////」

 

「ご、ごめん////」

 

「「………………………………………////////////////」」

 

 

そしてまた黙り込む2人。本気で思う、リア充氏ね!!バカップルに核爆弾を!!!!!非リアに恵みを!!!!(とか言いつつも筆者がリア充だったり…………………したらいいのに)

再び形成されるHASフィールド(ハイパー 甘酸っぱすぎる青春の1ページ フィールド)。

書いてる筆者ですらブラックコーヒー片手である。実は既に3杯目だったりする。それがこの作品の代償だ。飲み過ぎとか受け付けないから。

 

暫くして一夏が喋る。

 

 

「……………………あーーー。飯、食べに行くか?//////」

 

「う、うん………………////////」

 

 

今日は夕食を食べ逃す事は無さそうである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_____________________________________________________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

余談だが、

 

 

 

この後一夏と簪は同じタイミングで立ち上がり、同じタイミングでドアに手をかけ、手が触れ合って、シュバッ!と音が視えそうな程の速さで全身真っ赤にしながら部屋の端と端に離れたとか………………。

 

そして、

またしても恥ずかしがって時間を食った所為で結局夕飯は食べ逃したらしい。

 

今こそ声を大にして全世界、全太陽系、全銀河、と云うか森羅万象に向かって叫びたい。

皆さんも森羅万象に向かって(そもそも向かえるのか?という疑問は無しで)一緒に叫んでいただきたい。

準備はいいですか?良くなくてもいいですか?

いきますよ。3,2,1……………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

”お前らいい加減に付き合えよ!!!!!!!!!さもなくば氏ね!!!!!!!主に織斑一夏!!!!!!!!!!!!”

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!

祝9000字突破!!!??????!!!!?!??!?!?!?!?!

字数稼ぎの賜物だあああああ!!!!!
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