投票装置に集まる逃走者たち
りんご
「フェイさんはどっちに投票したんですか?」
フェイ
「私はハリエットに言われて、アップの方に……」
りんご
「いたっ!」
フェイ
「ええっ!?」
ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ハリエット
「うわっ、来てる!」
すぐさま投票装置の影に隠れたハリエット
りんご
「やばい、これは至近距離! 逃げ切れるか!?」
フェイ
「ちょっと! こっち来てるわ!」
ハンターに見つかった二人はバラバラに逃げる……
ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
りんご
「危ないっ!」
見つかったのは……
フェイ
「こっちに来てるし! ええーっ!?」
フェイ・スパニエルだ……
りんご
「あっち追われてます! 申し訳ない! 『毛並みのいいレディ』さん!」
ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
フェイ
「ああ、もうダメだわ……」ポン!
フェイ
「やっぱり……」
ハンター4体でも、逃げ切るのはかなり難しい……
フェイ
「投票の結果出る前にもう捕まっちゃったけど……私の選択間違いだったんじゃ……?」
ミュウ
「フェイ・スパニエル確保、残り12人。 フェイ捕まってるじゃない……投票したのかしら?」
ハリエット
「結局さっきので捕まったのね。 何やってんのよ……まあ投票はしてるんだから。 仕事はしたわね……」
りんご
「あんなのが増えるんだから……絶対減らさないとダメでしょ? あのウサギ目の方は冒険者だなあ……」
現在投票できていないのは、アミティ、ヒメ、イイダ、ルキナで残り4票。 依然としてハンター消滅が2票リード
アミティ
「このまま待ってても時間になっちゃうしちょっとやめようか、アベニューは。 さっきハンター見たし。 せせらぎの丘の近くのポケモンセンターの投票装置に行こう」
近くのポケモンセンターの近くでハンターを目撃したアミティは、別のポケモンセンターを目指す
アミティ
「で……それはどうやって行けばいいのかな? えーっと、ここをこうやってこう行って……」
何度も地図と、にらめっこ……
ルキナ
「さて……これですか。 投票装置」
ヒメの投票権も持つルキナが6番道路のポケモンセンターに到着
ルキナ
「……アオリさん、賞金単価アップに入れたんですよね……」
ハンター消滅に投票しようとしていたルキナだが……
ルキナ
「正直な気持ちだけで言うと……1秒300円はものすごい魅力ですよね。 でも……みんな結構消滅選ぶんじゃないかと思ってたんですよ、ヒメさんも消滅って言ってましたし……ただ、アオリさんはアップに入れたって言ってたんで。 意外とそっちに入れる人いるんだなあって」
直前に会ったアオリの意見が、頭を掠める……
ルキナ
「どうしますか……いや正直アップの方が魅力的だったんですよね」
投票直前に……長考
ルキナ
「………………」
果たしてルキナの決断は……
ルキナ
「一発大勝負しますか。 ヒメさんの分、込みで」ピッ
ヒメ
「ルキナ頼むぞ……」
ルキナ
「ヒメさんはハンター消滅って言ってましたけど」ピッ
ルキナによって、2票分が賞金単価アップでハンター追加に入れられた……
これにより票が並び、残りの投票を託されたのはイイダとアミティ
『賞金単価アップでハンター1体放出』か『賞金単価ダウンでハンター1体消滅』か……
アミティ
「これは絶対、消滅。 ハンターに関しては慎重になった方がいいよコレ」
イイダ
「消滅、消滅……ルキナさんですか、あれ?」
ルキナのいる投票装置に、イイダが現れる
イイダ
「ルキナさん、何でカードキー2枚持ってるんですか?」
ルキナ
「いや……ヒメさんから、あなた投票してきてって私に託されまして」
イイダ
「ええ? センパイワタシ以外にもミッションを押し付けてるんですか?」
アミティ
「あっちでしょ? せせらぎの丘……うん、合ってるよね?」
イイダ
「ルキナさんセンパイに会ったんですよね? センパイはどっちに入れるように言ってたんですか?」
ルキナ
「……え? ヒ、ヒメさんがですか?」
イイダ
「ワタシは消滅の方に投票しようとしたんですけど……」
ルキナ
「…………私とヒメさんは、アップの方に入れました!」
イイダ
「ええ……!? センパイそっち選んだんですか、賞金単価アップの方に?」
ルキナ
「そうですね……ヒメさんの票はハンター放出の方に投じられましたね」
この女、ウソは付いていない……
ルキナ
「イイダさんはどちらの方に投票いたしますか?」
イイダ
「センパイそっち選ぶとは思わなかったな……ええー?」
ヒメ
「普通に考えたら、みんなハンター減らす方選ぶだろう……」
イイダ
「センパイがそっち選んだんなら……」
ルキナ
「さあどうぞ、投票してください……」
アミティ
「こっち行けばポケモンセンターが見えるはず……わわっ!!」
ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
目の前から、ハンター!
アミティ
「ウソだあ! 来ないで! 来ないで!」
ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
イイダ
「センパイと同じ決断にしますか、それじゃ……センパイがその道を選んだならば、ワタシも死なばもろともですね」
ルキナ
「それじゃあどちらに入れますか?」
イイダ
「『賞金単価100円アップでハンター1体放出』の方で!」ピッ
イイダ
「多分これでいいでしょう!」
ルキナ
「それでは結果を待ちますか……」
イイダ
「これでどうなりますかね……1秒300円、ハンター5体……受けて立てますかね」
ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
アミティ
「うわあー! 速いってばー、ハンター!」ポン!
アミティ
「ウソだ…………。 捕まっちゃったあ!」
ピリリ、ピリリ、ピリリ
イイダ
「これで投票は終わりですか……メール来てますよ?」
ルキナ
「アミティさん確保、残り11人です……」
アミティ
「ええーっ……何でこんなところで! やだーっ!!」
アミティの確保により、全員の投票が……終わった
アオリ
「残り65分でしょ……? そろそろミッションの結果出るんじゃない?」
シュルク
「でもこれ結局多数決だからね……全然ハンター増える可能性あるなあ」
ハンター追加に投票した者も、ハンター消滅に投票した者も、全員がこのミッションの結果を受け入れなければならない!
ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
1体のハンターが、エリアに解き放たれた!
牢獄
ブラックピット
「うわ、また出やがったハンター! 何回見せるんだこのシチュエーションを……」
ホタル
「ん? ということは多数決はまさかの……」
クリスタル
「ハンター放出で賞金単価100円アップってことじゃないの!?」
エックス
「ハンターもう5体だよ? ……残り1時間ちょっとやってける?」
クラウド
「意外だな……結構みんな守りに入るものだと思っていたけど。 冒険してみるんだな……」
アルル
「多数決の結果そろそろ来るんじゃない……」
ピリリ、ピリリ、ピリリ
アルル
「来た来たメール……」
ミュウ
「『7対6で、賞金単価が100円上がり、ハンター1体追加。 ハンターの数は合計5体』!! ええっ!? ウソッ!? そんなことあるの!?」
カモ
「何でですか!? これはちょっと……予想だにしなかったですね……。 みんな意外と……お金欲しいんですね?」
ルキナ
「申し訳ございません……やってしまいました。 でも『賞金単価は1秒300円となり、逃走成功時の賞金は171万円となった』おっ!」
ハリエット
「来た……賞金単価1秒300円! これで171万円よ。 待ってなさいよ……絶対獲得してやるわ!」
ヒメ
「やだやだやだやだ…………ハンター5体なんてアリかよ!? どうなってやがんだよ……」
りんご
「5体……!! ハンター5体!! くぅ~っ、この展開やきもきさせるぜ!」
ピット
「今回初参戦多いから分からないんだって……ハンターの恐ろしさを。 1体増えることがどれほどのリスクか!」
ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
多数決の結果によりエリアのハンターの数は合計5体に増えた。 賞金単価は1秒300円、逃げ切れば賞金171万円