バカとテストと召喚獣~オレと兄さんとFクラス~   作:アカツキ

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Bクラス戦!④

「おい、明久……光正のやつ笑ってねぇか?」

「あぁーうん。光正はちょっと、サディストの気があるからね。召喚獣とはいえ、相手を痛めつけられて満足しているんじゃないのかな?」

「……あれはサディストというより、ただのヤバい奴だぞ」

「……うん。そうだね」

 

 僕の弟は……ちょっと頭のねじが吹っ飛んでいるらしい。

 

「何か……お前も大変だな」

「ありがとう。今はその気持ちだけでうれしいよ」

 

 

『Fクラス 吉井光正

 数学   201点

 

 VS

 

 Bクラス 根本恭二&モブ×6

 数学    31点&平均20点』

 

 

 あれから、光正は攻撃を仕掛け、Bクラスのメンバーはもう虫の息だ。

 数の差を感じさせないが、でもやっぱり、僕の方が操作は上手いな!

 

「このまま、終わらせてもいいが……長谷川教諭」

「何でしょう」

「先ほど、オレたちが協定違反をしたとおっしゃっていましたが……具体的にはどのような点で我々Fクラスは協定を違反したのでしょう?」

「休戦期間にも関わらず、Cクラスとクラス間で不可侵条約を結んだこと……でしょうか」

「厳密には結んでいませんよ?それに、不可侵条約が試召戦争のこととは一切言っておりません」

 

 確かに、厳密には結ぼうとしただけで、結んでないし。そもそも何に関しての不可侵条約かは雄二は言っていない。でも、グレーゾーンでしょ?というか、ただのへ理屈だよね?

 

「長谷川教諭。確認です。Bクラス側から休戦協定を破ったのはFクラス。だから、Cクラスのところに一緒に潜んでいた。そうですね?」

「はい、そうです」

「厳密には何時頃からCクラスの方に?」

 

 この質問に意味はあるのかな?でも、光正だしな……

 

「そうですね……四時二十五分頃でしょうか」

「あれ?これはおかしいですね。我らがFクラス代表がCクラスが漁夫の利を狙っていると報告を受けたのが四時三十分。そこから、不可侵条約の話が出てきたのですから……この五分の差。どうやって説明するつもりですか?」

 

 え?僕らが情報を得る約五分前から潜んでいたの?

 

「そう考えると変ですね……」

「そ、そんなのFクラスの嘘に決まっている!」

「何で嘘と断言できるのですか?証拠は?」

「証拠なんてあるわけないだろ!」

「だよねー。こっちもこの話が真実という証拠もありませんし」

 

 え?それだったら、この時間のズレが証明できないんじゃ……?

 

「ほら見ろ。これだったら今の話が真実か嘘か分からない。曖昧じゃないか」

 

 うーん。光正はどうやって切り返すのだろう?無策に自分たちの付け入る隙を晒したとは思えないし……

 

「ですが、こちらにはこの一連の事がお前らの仕組んだ罠だという証拠がある」

 

 そう言って、ボイスレコーダーを取り出して再生する。え?どこからそんなの出したの?というか何で持ってるの?

 

 

 ピッ

 

『なるほどね。ということはCクラスは試召戦争の準備をするだけでいいってことね』

『ああ、この情報をFクラスに流して、不可侵条約を結びに来させる。そして、来たところを討ち取る』

『まさか、協定違反と訴えた側が先に協定違反をしているなんて、バカのFクラスでは思わないでしょうね』

『ククッ、協定違反をしてもばれなければいいんだよ。バれなければ』

『私はCクラスの方の準備をするわ……Fクラスを釣るためのね』

『ああ、俺もすぐに長谷川先生に頼んでCクラスに潜むさ。Fクラスを倒すためにな』

 

 ピッ

 

 

 ……いつ録音したの!?というかあるんだったらさっさと出そうよ!

 

「録音されたのは本日の四時過ぎ……Cクラス代表の小山さん?この話は本当ですか?」

「嘘よ。加工されているわ」

 

 うんうん。僕が同じ立場でもこうやって、ごまかそうとする気がする。

 

「そうですか。あーあ、あなたはプライドが高いだけの無能ですね」

「はぁ?」

 

 ちょっと待って光正!小山さんが今にもキレそうって感じがしているんだけど!

 

「だってそうでしょう?今優勢なのはどう考えてもFクラス。それでもBクラスが勝つと信じて真実を改変しようだなんて……このままじゃ、Bクラスの作戦の片棒を担いで敗北した。CクラスもFクラス以下になりますよ?」

「CクラスがFクラス以下ですって!?」

 

 あーうん。それは怒るよね……あのFクラス以下って言われたら。

 

「だって、そうでしょ?BクラスはCクラスを利用してFクラスに勝とうとした。しかし、Fクラスはそれでもなお勝利した。つまり、CクラスがFクラスに負けたと解釈できるんだよ」

 

 うん。すっごい、無茶苦茶な解釈だな……

 

「ここで、あなたが真実を話してくれれば、あなたはBクラスの代表を掌で踊らせ、底辺であるFクラスを勝利させた立役者になれる。これほど、有能な人間もいないでしょう!」

 

 光正が熱いなぁ……凄い演技臭いし。

 

「さぁ、選べ!Bクラスを庇い無残に敗北していくか!Fクラス側に立ち、Bクラスの敗北をほくそ笑むか!」

 

 ……それに真実を話さなくてもFクラスを小山さんが勝利させたことにはならないと思うけど……

 

「ああ!もう分かったわよ!その話は真実よ!時間も四時過ぎだった!」

「なっ!」

「分かりましたか?長谷川教諭。先に協定違反をしたのもBクラス。自分たちを棚に上げ、Fクラスが先に協定違反をしたとでっち上げたのもBクラス。そして……」

 

 そして、光正の召喚獣の八つの武器のうち七つの武器がそれぞれの召喚獣に突き刺さる。

 

「――それでもなお、Fクラスに勝利できなかったのがBクラスです」

 

 

 Bクラス根本恭二 討死

 

 

 Fクラスは決して、綺麗な形とは言え無いが、無事?勝利を収めることが出来た。

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