バカとテストと召喚獣~オレと兄さんとFクラス~ 作:アカツキ
バカテスト 英語
頭の体操として一風変わった英語のクイズをどうぞ。
【①】と【②】に当てはまる語を答えて下さい。
『マザー(母)から【①】を取ったら【②】(他人)です』
姫路瑞希の答え
『マザー(母)から【M】を取ったら【other】(他人)です』
教師のコメント
その通りです。motherから「M」がなくなると他人という単語になります。こう言った関連付けによる覚え方も知っておくと便利でしょう。
土屋康太の答え
『マザー(母)から【M】を取ったら【S】(他人)です』
教師のコメント
土屋君のお母さんが『MS』でも『SM』でも、先生はリアクションに困ります。
吉井明久の答え
『マザー(母)から【お金】を取ったら【親子の縁を切られるの】(他人)です』
教師のコメント
英語関係ないじゃないですか。
吉井光正の答え
『マザー(母)から【money】を取ったら【other】(他人)です』
教師のコメント
どうして君たち双子は母からお金を取ろうとするのですか?
『ただいまの時刻をもって、清涼祭の一般公開を終了しました。各生徒は速やかに撤収作業を行ってください』
「お、終わった……」
「さすがに疲れたのう……」
「…………(コクコク)」
「もう体力切れ……」
放送を聞いた途端に足から力が抜けて座り込む。
怒涛の勢いでオーダーが入ってくるため、効率良く回す必要があり、頭と手が疲れた。ウェイターとかウェイトレスも大変だと思うけど、意外とコックも大変だ。
「そう言えば、姫路さんのお父さんはどうしたんだろう?」
「ん?お義父さんが気になるのか?」
「さすが兄さん。疲れていても気になるんだ」
「なっ!?ベ、べつにそういうわけじゃなくて!」
「後夜祭の後で話をしに行くと言っておったのう。結論はその時じゃな」
秀吉が返事をする。まあ、問題はあらかた解決したはずで大丈夫だと思うけど……。
「じゃ、ウチ等は着替えてくるわ」
「えぇっ!?どうして!?」
いや、どうして着替えないんだよ。
「どうして、って言われても……恥ずかしいからに決まってるでしょ?」
……何か求めている答えと違う気がする。
「すいません。すぐ戻りますので」
「待って!二人とも考え直すんだ!カムバァーック!」
「お前が考え直せ。バカの兄さん」
ちなみにだが葉月ちゃんはチャイナドレスを着たまま帰ったそう。いろんな意味で恐ろしい子だ。将来大物になる予感がするよ。
「ふむ。ならばワシも──」
「させるかっ!せめて秀吉だけは着替えさせない!」
兄さんが阻止するかのように秀吉の足にタックルする。……アンタは何考えてんだ?さすがにこんな奇行に走る身内の考えを読みたくないし分かりたくない。
「なっ!?何をするのじゃ明久!」
「…………(フルフル)」
……ムッツリーニもかぁ。一体君たちは秀吉に何を求めているんだい?
「おい明久。遊んでないで学園長室に行くぞ。光正もな」
兄さんとムッツリーニを呆れたような目で見ているのは疲れを感じさせないクラス代表。オレでもかなり疲れていると言うのに、随分とタフな奴だな。
「学園長室じゃと?三人とも学園長に何か用でもあるのか?」
「ちょっとした取引の清算だ。喫茶店が忙しくて行けなかったからな。遅くなったが今から行こうと思う」
あぁー清算ねぇ。忘れてたよ。
「ならばその間にワシは着替えを」
「そうはいかない!秀吉も一緒に連れて行く!」
「…………(クイクイ)」
「あ、ムッツリーニも来る?」
「…………(コクコク)」
うーん。秀吉の着替えをさせない為に一緒に行かせるつもりかな?本当に今だけは兄さんの考えている事がさっぱり分かんない。
「困ったのう。雄二に光正、なんとか言ってやってくれんか?」
「ん~……。ま、いいだろ。秀吉とムッツリーニも行こうぜ。明久を説得するのも面倒だし」
「絶対に最後のが本音だろ。というかもう諦めろ」
まぁ正直言って、説得するのは時間と労力の無駄だ。
「やれやれ。雄二に光正まで……仕方ないのう。着替えは後回しじゃ」
「よし。ほら明久にムッツリーニ。足を放してやれ」
「うん」
「…………(コクリ)」
「やれやれ。ワシのこんな姿を見てもなんの足しにもならんじゃろうに………」
まぁ、一部のマニアには需要があると思う。
コンコン
「光正。いる?」
「あー紫乃か」
「よかった居た。坂本君。光正少し借りていい?」
オレはモノですか?
「あーまぁ、いいか。コイツいなくても支障はねぇだろ」
「ありがと。行こっ光正」
「ほーい。雄二何かあったら連絡して」
「そんなお前に連絡が必要な事態が起きるとも思えんがな」
雄二たちは学園長室へ向かい、オレは紫乃に連れられる。
そして連れてかれたのは人目のつかない校舎裏。
「ここでいっか……」
「それで?こんなところに連れて来た理由は――」
言葉を遮るようにして急に抱き着いてきた。そして、耳元で……
「優勝おめでとう。光正」
「……ったく。そんなこと言うためだけに連れてきたのかよ」
「うん。そうだよ。本当は、すぐに言いたかったんだけどね……」
「まぁ、なんだ……その……嬉しいよ。ありがとう」
何だろう。優勝した時にも色んな人に言われたけど紫乃に言われるのがやっぱり一番嬉しい。
「でもなんで今?」
「だって、AクラスもFクラスも打ち上げやるでしょ?さすがに今ぐらいしかタイミングないかなぁ~って」
なるほど。確かに考えている。
prrrrprrrr
ん?誰かの携帯から音がする。誰のだ?誰の携帯だ?
「あ、オレのか…………もしもし?」
『光正。緊急事態だ』
「何があったの?端的に頼むよ」
『常夏コンビに学園長室での会話を盗聴された』
「あー分かった。常夏先輩を探して録音機を押収してとっちめればいいんだね」
『おう。ムッツリーニと秀吉も探しているはずだ』
「りょーかい。じゃあ、切るね」
やれやれ、言ったそばから……
「じゃあ行ってくるよ」
「ちょっとこっち向いて」
「ん?」
振り向きざまに軽いキスをされる。……え?
「気をつけてね。いってらっしゃい光正」
「ああ。任せろ」
やっぱり、好きな人に応援されるっていいね!
バンッ
「だ、誰だ!?」
「お前は……!」
新校舎屋上を蹴破ると放送設備を弄っていたと思われる常夏コンビがいた。
「いや~予想通りここにいたか。分かりやすいね~先輩?」
「テメェ……どうしてここが……!」
「え?バカは高いところが好きかと」
「「誰がバカだ!」」
「常夏先輩ですよ」
「「一つに纏めるな!」」
え?二人で一人とかいうやつじゃないの?え?違うの?
prrrrprrrr
「はい。もしもし」
『光正か!常夏コンビの居場所が分かったぞい』
「うーん。分かったも何も目の前にいるんだけど……」
『何と!では、そのまま取り押さえ――』
「おい!なんかこっち来たぞおぉぉっ!?」
「ゲェッ!?マジかよぉっ!?」
「……ごめん秀吉。何か兄さんたち(多分)がやらかして花火玉がこっちに向かっているんだけど……」
花火玉(?)はまっすぐにオレらのいる屋上に――
ドォン! パラパラパラ
――直撃した。幸い、オレたち三人に怪我はない。
『お、お主。だ、大丈夫か!?』
「あぁ。花火って怖いのな。一回切るわ」
こんなに間近で花火を見たことがない……ん?
「もう一発来てんだけど……」
「「な、何だってえぇぇっ!?」」
ドォン! パラパラパラ
二発目の花火はスピーカーに直撃した。ん?あいつらの狙いって……
「あのバカ共の狙いは放送機材か!」
ッチ、だからといって打ち上げ花火を使うか普通!?オレに言ってくれれば破壊の一つや二つ――って考えている間に三発目だとぉ!?
「常夏バリアー!」
「先輩を盾にするか普通!?」
「オレは自分の命が惜しいんだ!」
「このクズ野郎が!」
ドォン! パラパラパラ
三発目の花火は無事(?)放送機材に命中。木っ端みじんのガラクタに変えた。
「おい!逃げるぞ常村!」
「分かってる!」
おっと、逃がすわけにはいかない。
「ここは死んでも通さないぞ!」
「テメェと遊んでる場合じゃねぇだ吉井弟!」
「そこをどけぇ!」
「先輩方」
「「何だ!?」」
そう言いながらこちらにやってくる四発目の花火玉を指す。先ほどと違い少し低いが大丈夫か?というか、このコースって校舎直撃ルートだよね?
「最期は一緒です」
「「ふざけるなあああぁぁぁっ!」」
ドオオォォン! バラバラバラ