バカとテストと召喚獣~オレと兄さんとFクラス~ 作:アカツキ
そして評価をくださった
reitonsummer様
ありがとうございます。
先週末に行われた兄さん提案の『雄二&霧島さんの結婚大作戦』は無事?に終わり、取り敢えずはいつもどおり平穏な週末の朝。
「じゃあ、兄さん。オレは泊りがけで紫乃の家行って来るから」
「せっかく、雄二が泊りがけで遊びに来るのに……。まぁ、光正は彼女優先か」
そう、今日はお泊り会……というか、ゲームで遊ぶ予定だ。おそらく徹夜だろうか……まぁいい。覚悟はできている。というか、本当に紫乃もゲームにはまったよなぁ。
「冷蔵庫空だけど大丈夫?」
「うん。雄二に夕食は任せてあるんだ」
……あの男に任せると碌なことにならないと思うのだが……。
「後、今日はガス止められてるから」
「何でさ!光正!今月分は払ったの!?」
「……昨日まで使えてただろうがこの阿呆」
というか、弟にガス代、水道代、電気代などなどを払わせ、任せている辺りどうかと思うのだが。
「今日はマンション全体で止められてガス関係の修理点検だと。明日の昼頃には使えるそうだが、まぁ、気をつけることと言ったら……シャワーが水しか出ないことか?」
「ははは、別に冷水でも問題ないでしょ」
確かに問題はないな。
「んじゃ、行って来る」
「いってらっしゃい」
こうしてオレは特に何も持たずに家を出る。え?明日の服はって?何でか、紫乃が持ってるんだよねぇ……不思議だ。
そして、もしもこの日、ガスが使えてお湯が普通に出ていたとしたら、あんな事件(?)は起きなかっただろうに……
夜……
「こ、光正……これ以上は……これ以上はダメぇ」
「ダーメ。やめるつもりは無いよ?」
「私。も、もう――」
「ははは」
「――ダメって言ったのに!」
テレビの画面に映る、WINNERの文字とLOSERの文字。
「もう!何であそこでやめなかったの!そうすれば私が逆転勝利できる可能性があったのに!」
「ははは!オレは相手に逆転できる可能性を与えない!」
これはオレが清涼祭の一日目の夜にやっていた格ゲーである。紫乃に聞いてみたら、既に買っていたそうなので対戦する形になった。
「……いじわる」
「いじわるで結構だ」
余談だがプレイ時間は紫乃の方が長い。まぁ、そのせいで最初は向こうも勝てると思い込んでいたが……お察しの通りだ。
「バカ!阿呆!光正!」
「……光正は貶し言葉じゃないよ?」
というか『正しい光』って書くんだ。貶し言葉になる要素が見当たらない。
「もう一戦……って言いたいけど汗かいたしな。風呂入るか」
「そうね」
やはり、紫乃も風呂に入りたいそうだ。すると、彼女は何かをひらめいたような顔になりニヤついている。なんか面白いことでも考えたのかな?
「ねぇ、一緒に入る?(にやにや)」
「うん。いいよ」
「え……?」
「ん?どうした?」
即答するオレと急に固まる紫乃。ん?どうしたんだ?
「ほ、本当に……?」
「だって、一緒に入りたいんでしょ?いいよ。一緒に入ろ?」
「で、でも……私の裸なんて見ても……それにその……」
「あー一緒に風呂入って襲われないか心配ってこと?」
「光正に襲われる分ならいいけど……」
一体彼女は何を言ってるんだろうか?
「ほら、行くんでしょ?置いてくよ」
「わわ、ま、待ってぇー!」
この時オレは知らなかった。同時刻、
「というか、紫乃」
「何光正」
あの後、結局一緒に入ることになって、現在風呂場である。
「何でこっち向かないの?」
オレたちは広い湯船に浸かっているが、何故か紫乃が背を向けている。
というか、本当に広い湯船だ。5、6人ぐらいなら余裕で入れそうだけど。
「は、恥ずかしいじゃない//」
タオルを巻いているのかって?なわけないじゃん。湯船にタオルをつけるのはマナー違反だよ。
「というか、ここ男湯って書かれていたけどいいの?」
「光正だからいいんじゃない?」
「あ、そう」
というか、家の風呂が男湯と女湯がわかれている時点で庶民のオレからは想像もつかないや。
にしてもいい湯加減だ。癒されるねぇ~
『本当だな』
あ、オレの中の悪魔。久しぶり。
『おう。久しぶり』
どうしたの?何かあった?
『ん?オレも湯船に浸かりたいなと』
悪魔なのにか?
『悪魔差別は良くないぞ?』
それもそうか。
「えい」
バッシャーン
「光正!ちょっとお湯をかけるなら分かるけど、何で大量にかけたの!?」
「暇つぶし」
「子供ですか!?」
「というか、やっと、正面向いたね」
「あ……」
「隠しても無駄でしょ?」
「もう……本当にマイペースなんだから」
紫乃は諦めたようで。オレの隣まで移動し、肩を寄せてくる。あぁ、いい気分……
『おい光正!もうこのまま襲っちまおうぜ!』
貴様はオレの中の天使!オレを悪の道へ引きずり込もうっていう魂胆か!
……あれ?なんか字面がおかしい気が……
『なんだよつれねぇな~』
でも、襲ってもいいかも……
『天使。落ち着きなさい。今は休むことが大切です。それに、光正も。天使の言葉に耳を傾けると後に後悔しますよ?』
『おい光正。まさか悪魔の言葉に耳を傾ける気じゃないよな?』
『おっと、それは悪魔差別ですよ?』
……おかしいな。どうやっても、悪魔の言い分が正しいようにしか聞こえない。
というか天使。
『ん?なんだ?』
貴様は現れることを禁止したはずだ!
『あぁ、天使がまるで流星のように飛んで行く』
『光正……オレは何度でも復活するからな!』
はた迷惑な天使だ。
「光正どうしたの?さっきから黙っているけど?」
あ、すっかり黙り込んでしまった。
「もしかして――」
まさか、バレたのか?オレの中で紫乃を襲うか襲わないか葛藤が起きていたことに……
「――私に症状が発動した?」
……はい?
「光正の巨乳恐怖症が発動したってことは、私の胸が成長した証!なるほど、私って普段着痩せするタイプだったのか……!」
見当違いにもほどがある。
「いや、それはねぇから安心しろ」
「何が安心しろですか!この……?」
「ん?どうした紫乃?」
「い、いや……光正って筋肉質なんだね。腹筋も割れてるし……胸筋もあるし……あれ?もしかしなくても私より胸囲ある?」
「それはねぇだろ。…………そう言うことにしておこ?」
「う、うん……触れちゃいけない領域だね。触れたら……私が地獄を見そう」
ここに、二人の間で触れてはいけないものが出来た。
「……ねぇ光正。キスしていい?」
「唐突だな……まぁ、いいけど」
チュッっと、軽く触れあうだけのキス。……と思っていたら。
「んン―――――!?」
紫乃の舌がオレの口の中に入り込んで来た!?えぇっ!?何が起きてるの!?というか、コイツは何してんの!?よし、ここは落ち着こう。そうだな。冷静さを保とう。
「はぁ……はぁ……ふふ……」
どのくらい紫乃に口の中を蹂躙されたかは覚えていないが……相応長い時間だったと思う。紫乃が唇を放した時に、透明な糸が二人の舌を繋いでいたが、すぐに切れた。
「どう光正?ゲームで負けた仕返しは?」
「ははは……予想外だったよ」
……って、思ったけどよくよく考えたら人の寝込みにキスをするような奴だしな……まぁ、いいけど。
「えっへん。最初の何されているのか分からず戸惑う光正は中々珍しく、見物だったのですよ」
何だろう。言われっぱなしじゃ終われない。
オレは紫乃の耳元に顔を近づけ……
「頑張って舌を入れようとしている紫乃も可愛かったよ」
「はぅ~//」
「じゃあ、もっとする?」
「うん……んんっ」
その後、何度も互いの唇を重ね合わせていくうちに紫乃がのぼせて倒れかけるということも起きたが、なんか、オレたちらしいなぁと思った。
同時刻、文月学園では