Fate/Grand Order -episode of saiyan- 作:岸波
もしもシリーズ第1弾「王子様編」
この作品には味方にはDBキャラは来ないので、もしもシリーズでやることにします
次の話からオルレアンになりますのでよろしくお願いします
幕間の物語
「もしもベジータが召喚されたら」
...長い...永い...時間だった
俺は戦闘民族サイヤ人の王子だ
己の欲望のままに生きて、そしてライバルという者を得て
...俺とあろうものが家庭を持ち、守るものを手にいれた
ナッパや弱虫ラディッツがみたら笑うであろう腑抜けた俺は、生涯家族と共に過ごし
この世を去った
カカロットは生も死も無くなった世界でいわば抑止力となったらしい
奴と闘うことは叶わない
もし、もしもドラゴンボールの様に願いが叶うのなら
もう1度...
_________________________________
______________________
___________
「先輩、召喚サークルが設置出来ました」
「さぁリツカ、召喚してみなさい。幸いこの聖晶石さえあれば詠唱はいらないわ」
「はい、やってみます...」
召喚サークルの中に聖晶石を投げ込む
光の輪が3本に増えて周りに浮かぶ玉が虹色に輝き回る
落雷の様な光が放たれ、その中心には男の影
尖った髪型、低めのシルエット、そして何やら尻尾の様なもの
「...おい、貴様が俺のマスターという奴か」
マシュやオルガマリーは知らないだろうが、リツカは知っていた
この特徴的な髪型と顔つき、おまけに言葉遣いに尻尾まで
DRAGONBALLの主要キャラクター、更には主人公の永遠のライバル
「サーヴァント、アーチャー。サイヤ人の王子ベジータだ、気に食わんが仕方なく応じてやったまでだ。」
勘違いするなよ、と付け足した
間違いない、ベジータだ
誇り高きサイヤ人の王子
本来存在しない架空の人物だ
だがオルガマリーにとっては...
「サイヤ人の王子...?寝言は寝て言いなさい、そんな人種なんて聞いたことないわ」
「なんだと?」
ベジータは家庭を持ってから昔に比べればもの凄く穏やかになった方だ
しかし根は変わらず短気なのだ
「貴様、この俺が嘘をついているとでも?」
「ええ、さぁ本当の名を教えなさい」
「待ってください所長!彼の言っていることは本当です!」
ベジータが怒る前に手を打たないと所長は勿論私やマシュもただじゃ済まない
先手必勝だ、遅れをとったのは内緒だが
「ベジータさん、召喚に応じていただきありがとうございます。」
「…」
「あ、私の名前は藤丸リツカです」
「リツカか、見た所力もないようだが」
ベジータがリツカを見据える
品定めをしているかのようだった
「魔術師も今日が初めてです」
「面倒だな、これでは魔力も直ぐに尽きてしまうだろう。問題ないが」
『ソレに関しては安心してほしい、カルデアから魔力供給出来るからね』
「誰だ貴様は」
『はじめまして、僕の名前はロマニ・アーキマン。諸事情でカルデアのトップ2を務めています』
「貴様人間か?」
『え?やだなぁどこからどう見ても人間じゃないか』
「そのようだな、だが元は違うだろう?」
「え?」
『はは、そんな事は無いよ』
「ふん、言いたくなければいい。いずれわかることだろうからな、この特異点とやらを修復するんだろう?さっさと敵を倒しに行くぞ、ついてこい」
そういって歩き始めるベジータ
一同は戸惑ってばかりだがリツカの顔はワクワクしていたのであった
後にレフ・ライノールと対峙し話も聞かずに殺してしまったとは、誰も予想していなかったのである
ベジータからしてみればレフはキュイです