第3話です。
今回は宣戦布告までとなります。
〜Fクラス〜
雄二「今日から新学期。Fクラスがどんな所か期待して来てみれば…」
建て付けの悪いドア、割れた窓ガラス、腐った畳にヒビの入った黒板、卓袱台に座布団
色々突っ込みたいがとりあえず…
雄二「何なんだこの教室は⁉」
想像以上に設備が悪すぎる…いくら学園の方針だからって、これはあんまりだ!
?「おぉ雄二、お主もFクラスかの?」
雄二「あぁ、そういうお前もFクラスか…秀吉」
秀吉「うむ。どうも勉強は苦手でのぅ…」
雄二「そうか…。ま、とりあえず席に着くか」
俺と秀吉は話しながら適当に座る
康太「…………おはよう」
雄二「のわっ⁉ムッツリーニ!いきなり現れるな!」
康太「………善処する」
雄二「ったく…。そういや明久がまだ来てねぇな?…やっぱり」
康太「コクッ)………明久はAクラス」
雄二「だよな…」
秀吉「何じゃ雄二?明久が努力してAクラスになったのじゃ、普通喜ぶ筈じゃが…?」
雄二「そりゃ、俺だって親友の努力が報われたのは嬉しいさ。…だが、これからの事を考えると明久がAクラスに行ったのは痛手だな…」
秀吉「…?どういう事じゃ?」
雄二「明久は観察処分者だ。教師の雑用を、『召喚獣』を使役しながら手伝っていたのは分かるだろう?」
康太「…………操作技術か」
雄二「その通りだ。いくら点数が低くとも、操作技術が高ければ大概の攻撃は躱す事が出来る。そして、今日から新学期…つまり試召戦争を仕掛ける事が出来るという事だ。あいつが居るだけで百人力だったんだが…」
秀吉「確かにのぅ…。…待て、雄二よ。それではお主…」
雄二「あぁ、試召戦争を仕掛けるつもりだ」
康太「…………無謀。Fクラスの高得点保持者は数名しか居ない」
雄二「確かに、無謀かもな。だが俺には目的がある…学力だけが全てでは無い事を、底辺クラスが最上位クラスに勝てないという考えを覆したいのさ」
秀吉「…面白そうじゃな、ワシも手伝うぞい!」
康太「…………友達なら手助けするのは当たり前」
ありがたい事を言ってくれる…こいつらを友に出来て良かったと心からそう感じた
亮「よう、坂本!木下!土屋!」
吉宗「はよっす」
浩二「どうしたんだ?真剣な顔して」
雄二「おぉ、須川達じゃないか。ちょっと色々あってな」
亮「そうか。じゃ、そろそろ先生が来るから席に戻るわ。また後でな」
そう言い、須川達が席に着く。その数分後に担任の先生がやって来て自己紹介をする事になった
〜割愛(ハァト)〜
自己紹介が進んでいき、俺の番が来た
福原「あとは、坂本君だけです」
雄二「了解」
先生に呼ばれ、俺は教壇に立つ
福原「坂本君はFクラスの代表でしたね」
雄二「えぇ。Fクラス代表の坂本雄二だ。俺の事は代表でも坂本でも自由に呼んでくれ」
俺は軽くクラスを見回す。自己紹介の途中に来た姫路や秀吉達を確認し、前に向き直った
正直、姫路が来た時は驚いたぜ…
雄二「さて、皆に一つ聞きたい。Aクラスはリクライニングシートに冷蔵庫付きらしいが、お前ら……不満は無いか?」
『『大ありじゃあぁぁぁ‼』』
Fクラスのほぼ全員から声が上がる
『俺たちの設備と差がありすぎだ!』
『いくら学費が安いからって腐った畳はあんまりだ!』
『改善を要求する!』
クラスから非難の声が上がる。そこで俺は…
雄二「言いたい事は分かる。そこで皆に提案したい。俺たちFクラスは最終目標をAクラスに試召戦争を行なおうと思う‼」
試召戦争への引き金を引いた…のだが、
『勝てるわけが無い』
『姫路さんが居たら何もいらない』
……全く、うちの馬鹿どもは
雄二「そんな事はない。俺たちのクラスには、勝てる理由がある!…まずは、土屋康太!」
俺が名前を呼ぶと、康太が前に出てくる
雄二「こいつは情報収集が得意な土屋康太だ。『寡黙な性職者』≪ムッツリーニ≫とも呼ばれている!」
康太「……………⁉(ブンブンッ」
『な、あいつがそうだと言うのか⁉』
雄二「それに、木下秀吉だって居る!」
秀吉「うむ、腕がなるのぅ」
『確か、Aクラスの木下優子の妹だろ?』
秀吉「ワシは男じゃ‼」
秀吉…難儀だな
雄二「姫路は言わなくても分かるだろう」
姫路「私…ですか?」
雄二「あぁ、うちの主戦力だしな」
『そうだ!俺たちには姫路さんがいる!」
『勝利の女神ー‼』
アホ丸出しな叫びだな…
雄二「当然、俺も全力を尽くす‼」
『確か、坂本って元神童だろ?』
『いけるんじゃないか?』
雄二「皆ペンを執れ!俺たちの底力を「ちょっと‼」…なんだ?島田」
島田「何でウチは勝てる理由に入ってないのよ⁉これでも数学はBクラス並なのよ⁉」
雄二「…俺たちの目標はあくまでAクラスだ。Bクラス程度の点数では話にならない」
島田「ぅぐ…」
雄二「話が逸れちまったな。俺たちは手始めにDクラスを落とす‼」
『おおぉぉぉ‼‼』
雄二「島田には宣戦布告の使者になってもらう!無事大役を果たせ!」
島田「待ってよ⁉下位の使者は酷い目にあうんでしょ⁉」
雄二「そんなもん、迷信に決まってるだろ?騙されたと思って行って来い」
島田「…分かったわ」
数分後、宣戦布告に行った島田が服を乱しながら青ざめた顔で入ってきた
…何があった?
この後、Dクラス戦の作戦を秀吉達に説明し、午後の試召戦争に向けて腹ごしらえをした