side颯斗
................。この人達、僕のことをガミオって。もしかして、ガドラさんが僕に修行を着けているのに何か関係のある人なのかな。女の人が僕の顔を見てものすごく驚いていたし。
「それで何用?ガドラさんならあの小屋に居るけど。」(颯斗)
「いや、俺とバダーは興味があって来ただけだ。あの御仁に顔を出すつもりはないさ。」(ガメゴ)
「はあ、あのガドラが鍛えているって奴に興味があっただけだ。まあ、正直なところは思っていたような者じゃなくて残念だが。」(バダー)
何となくだけどこのライダースーツを着ている人が僕のことをバカにしているのは分かる。そう言う風に見られるのは今に始まったことじゃないけどなんか面白くない。
「あのさ、何となくだけどすごくバカにしてるよね。」(颯斗)
「あ?」(バダー)
「そのガミオって人と何があったかは知らないけど見た目で判断してバカにするの辞めてくんない。」(颯斗)
「はっ、そう言うところまであの犬野郎と同じかよ。良いぜ、相手をしてやる。」(バダー)
そう言ってライダースーツの人は暗緑色のバッタの怪人になった。
「ハート、来て。」(颯斗)
「そうだな。俺もこいつの言い分にはむかついていたところだ。」(ハート)
ハートさん、すごくやる気だ。それにハートの言う通り、この人、すごくむかつく。マッハドライバーを出して変身しようとした時だった。
「何の用だ、ゴの餓鬼ども。」(ガドラ)
なんとガドラさんが出てきた。まあ、こんな風に言っていれば出てくるよね。
「な、聞いていたのか。」(バダー)
「そこの坊主は今は俺が鍛えている。勝手にゲゲルの標的されては困る。」(ガドラ)
そう言うとガドラさんはトラの獣人の姿になった。明らかにトラの唸り声、威嚇している様子でバッタの人を睨みつけている。
「分かった。流石の俺達もあんたを相手にするのは勘弁だからな。グロンギ最強の武人を相手にまともな準備もしていない俺達が喧嘩をするわけにはいかないからな。」(ガメゴ)
「グロンギ同士ならばいつでも受けて立つぞ。そうでなければ立ち去れ、小童ども。」(ガドラ)
「ああ、そうさせてくれ。戻るぞ、バダー。」(ガメゴ)
「ちっ。」(バダー)
ガドラさんの一喝でそそくさとバッタの人と白スーツの人が帰っていった。残ったのはすんごおおおい美人のお姉さんだけど。
「ガリマ、何の用だ。」(ガドラ)
「ガドラ、その男は。」(ガリマ)
お姉さん=ガリマさんはガドラさんに僕のことを尋ねた。話に出たガミオ、僕もその人?のことについて何となくだけど知りたい気持ちが出て来ていた。
「ただのリントの坊主だ。あまりにも戦い方がなっていなくてな。俺が鍛え始めたところだ。」(ガドラ)
「ならば、良いが。」(ガリマ)
「坊主、さっさと続きをしろ。」(ガドラ)
「は、はい。」(颯斗)
でも、ガドラさんの雰囲気に訪ねようとは思えなかった。それ以外に何でもないって言外で伝えているように思ったから。
鴻上コーポレーションの襲撃の翌日。亡国機業本拠地の廃墟に居たファブニールの元へこの世界で勇吾の元で暗躍していた藤村の姿をした魔蛇が現れた。
「ついに脱落者が出てしまったな。」(魔蛇)
「どいつがだ。アーク、ドラス、ダグバはまだ生きているだろ。まさか、ジオウと戦っていたキルバスか?」(ファブニール)
「いいや、オーズだ。」(魔蛇)
「あの爺さんか。殺ったのはどいつだ。」(ファブニール)
「この世界のオーズだよ。まさか、過去に暗躍した悪の組織のコアメダルの力をものにしたとはな。」(魔蛇)
その話を聞いているファブニールはその場に腰を掛ける。
「この世界のオーズ、火野映司か。」(ファブニール)
「そいつの他にもう一人いるんだよ。そいつがショッカーからデルザーまでの悪の組織に力を使って圧倒したんだ。」(魔蛇)
魔蛇の話を聞くファブニール。その顔には驚きの表情は無い。
「この世界の仮面ライダーたちも油断できない、俺はそう言っただろ。」(ファブニール)
「それはそうだがお前のそれを知りながら同意しただろ。」(魔蛇)
「確かにな。」(ファブニール)
「だが、お前自身にも倒してもらわないと。俺としてはこのまま他の奴らに勝ち残ってもらう方が都合が悪いんだが。」(魔蛇)
「俺にも考えがある。次には俺がやるさ。」(ファブニール)
「その相手は?」(魔蛇)
「アマゾンネオ、奴に決めてある。」(ファブニール)
沢芽市のユグドラシルタワー跡地の地下、そこにアマゾン達は身を潜めていた。
「千翼、そろそろ。」(イユ)
「ああ。」(千翼)
そこでついに千翼が動こうとしていた。そこに突如として巨大なクルミのオーラが、紫色に輝く龍がアマゾン達を消し飛ばした。
仮面ライダー龍玄、仮面ライダーナックルが姿を見せたのだ。
敵が現れたということで本来の姿を露にしていくアマゾン達。それは千翼とイユも例外ではなく、
「アマゾン!」(千翼)
「アマゾン。」(イユ)
本来の姿であるアマゾンネオとカラスアマゾンへと変身した。それを合図にアマゾン達が龍玄とナックルに襲い掛かる。そこに加わろうとするアマゾンネオとカラスアマゾン。二人の前にゲームエリアからこの場に駆け付けた陸と悠が姿を見せた。
「お~す、一昨日ぶり。」(陸)
「千翼、イユ。これ以上はやらせない。」(悠)
アマゾンネオとカラスアマゾンは闘気をむき出しにしている。それを見て対話は難しいと判断した陸はガシャットギアデュアルγを、悠はアマゾンネオが使っているものと同型のネオアマゾンズドライバーを取り出す。
「良いぜ、リベンジだ。」(陸)
≪ビーストコンバット!≫
「もう、誰も殺させはしない。」(悠)
悠はガシャットギアデュアルγを起動し、悠はネオアマゾンズドライバーを装着する。
「もう、殺されない。俺達は生きたいんだ!邪魔をするなら殺す!」(アマゾンネオ)
「殺さない、殺さない。まあ、殺されもしないけどさ。行くぜ、ゲームスキルレベル50。変身!」(陸)
≪ガッチャーン!レベルアップ!ハンティングビースト!ファイティングビースト!ビーストコンバット!!≫
「僕はずっと自分の守りたいものを守るために戦って来た。でも、今は千翼とイユを止めるために戦う。これまでと違う答えを探すために!アマゾン!」(悠)
≪NEW OMEGA≫
陸は仮面ライダーエグゼリオンビーストゲーマーレベル50に、悠は強化体である仮面ライダーアマゾンニューオメガに変身した。
双方ともに準備が出来ると同時に走り出して戦いを始めた。
沢芽市でエグゼリオンが戦いを始めた頃、奥多摩の山奥では颯斗が薪を取りに山を下っていた。
「ええと、これとこれ。それに、これかな。」(颯斗)
颯斗は手ごろな薪を見つけてまとめていた。そこに軍服姿の男=ガドルが現れた。
「あの御仁がリントを鍛えていると聞いたがお前だったのか。」(ガドル)
颯斗は声を掛けられたことに気付き、ガドルのいる方へと顔を向けた。
「どうして、ここに。」(颯斗)
「いや、理由はない。踏ん切りをつけるためにな。」(ガドル)
そう言うとガドルは本来の姿であるカブトムシの怪人の姿となる。
颯斗はマッハドライバーを装着、仮面ライダーロードへと変身した。
「やはり、違うか。」(ガドル)
そう小声で言ったガドル。それに対してロードはそのまま距離を詰めて勢いのある右ストレートを放った。ガドルはそれを受け止め、反撃の蹴りを入れた。重く鋭い一撃はロードを数歩ほど退かせた。ロードは腹部を抑えながらも果敢にガドルに向かって行く。ガドルはロードの攻撃を全て真正面から受け止め、それに対して重い拳を、鋭い蹴りを放っていく。
ガドラから指摘を受けて多少は良くなっているロードだがまだまだ十分では無かった。
「もう良い。」(ガドル)
そう言ってガドルはロードに背を向けた。
「ガドラによろしく言ってくれないか。俺はやることがあるのでな。」(ガドル)
「やることって。」(ロード)
「お前には関係ない。それとお前を見て俺の勘違いだと分かったからな。」(ガドル)
ガドルはそのままロードの前から姿を消した。ガドルの言ったことをロードは胸の中で何度も何度も繰り返していた。考える中でマッハドライバーからハートを取り出して変身を解除する。
「もしかして、ガミオって言う人と関係があるのかな。」(颯斗)
ガミオという名、颯斗が出会ったグロンギたちはその名を口にしていた。その名が自分にとってそう関係の無いことではないということを何となくだがこの時の颯斗は予感していた。そのまま、いろいろと考えていた颯斗だが、薪を集めてきたことを思い出して薪を背負った。そして、これから自分が上るであろう山道を見て、疲れた表情でため息をついた。
まだまだ、努力せねば。この時の颯斗はこう思っていた。だが、努力をする時間もなく、颯斗は強大な敵に立ち向かうことになる。その時もまたそう近くはないが遠くもないところであり、その時間も徐々に迫っていた。
颯斗が薪を背負ってまた山道を登ろうとしている頃、大樹はヴァルハラから聞いたアマゾン掃討戦に加わるべくハイビスカストライカーに乗り、道路を高速で移動していた。
工場や倉庫のある地域になり、大樹がハイビスカストライカーのスピードをさらに上げた時にいきなり大樹の真正面にクラックが開いたのだ。
大樹はブレーキを掛けようとするがそのままクラックの中へと入ってしまう。
クラックの中に入り、ハイビスカストライカーが止まるとそこは沢芽市の郊外、今エグゼリオンたちが激しい戦いを繰り広げている緊急地下貯水槽の近くだったのだ。
「いきなり、開きやがって。クラックってことはファブニールなのか。」(大樹)
「数日ぶりだな。」(ファブニール)
茂みの中からファブニールが姿を現した。大樹はハイビスカストライカーをロックシードの状態に戻し、戦極ドライバーを装着する。
ファブニールは薙刀を背中から抜き放ち、そのまま大樹に向かって斬りかかって来た。
ファブニールの薙刀を大樹は躱し、ロックシードを開錠した。
『ドラゴンフルーツ!』
「変身!」(大樹)
≪ロックオン!ソイヤ!ドラゴンフルーツアームズ!竜王、オン・バトルフィールド!≫
大樹は仮面ライダー炎竜ドラゴンフルーツアームズに変身、竜炎刀と無双セイバーでファブニールの薙刀を受け止めた。
「っ!くう!!」(炎竜)
「お前のことだ、すぐにここに来るだろうと思ったよ。」(ファブニール)
「知ったような、口を、聞くな!!」(炎竜)
炎竜は力づくでファブニールを押し出し、竜炎刀と無双セイバーで斬りつける。
ファブニールは炎竜の攻撃を高いジャンプで躱して、腰についていた二つのロックシードの内の一つを手にした。
『ビーストシークワーサー!』
ロックシードからぐぐもった音声が流れた。ファブニールがロックシードを取り換え、戦極ドライバーのカッティングブレードを倒した。
≪ソイヤ!ビーストシークワーサーアームズ!獣雷、ライトニング。≫
ファブニールの上半身を覆っていた巨大な紅色の鎧が消え、緑色の肩当と胴だけのシンプルな鎧へと変わる。姿が変わると持っていた薙刀も変化して錫杖へと変わった。
「アームズチェンジまで。」(炎竜)
「何もしないならこっちから行くぞ。」(ファブニール)
ファブニールはそう言うと即座に姿を消した。炎竜はファブニールの姿を探そうとするが急に胴に強烈な衝撃を覚えた。その瞬間に炎竜は体勢を崩してしまい、地面に倒れ込んだ。かと思えばいきなり力任せに引き回され、宙へと投げられてしまった。
「一体、どこに!?」(炎竜)
≪ビーストシークワーサースカッシュ!≫
空中でファブニールを姿を探そうしたその次の瞬間、前方からいきなりファブニールが現れエネルギーをチャージした錫杖を高速で回転させて炎竜にぶつけた。
炎竜は空中で身動きが出来ない中でファブニールの一撃を受けてしまう。当然ながら決して小さくないダメージを負ってしまい、無双セイバーを杖代わりに体を支えていた。
「さあ、終わりにしようか。」(ファブニール)
「終わりになってたまるか!」(炎竜)
≪ゴールドドラゴンフルーツエナジー!≫
炎竜はゴールドドラゴンフルーツエナジーロックシードをデュアルギアにセット、仮面ライダー炎竜デュアルゴールドアームズにアームズチェンジした。炎竜は光龍剣と取り出し、ファブニールに斬りかかる。
「はあああ!!」(炎竜)
沢芽市で始まったアマゾンたちとの激しい戦い、新たな力を手にしてなおエグゼリオンは対話を試みる。一方、颯斗の元にバベルとジャーザが現れ、ガドルの行動の裏にある彼の目的を聞いた。
「だったら、だったら僕がザギバスゲゲルをやる!」
「俺達は生きたい、生きたいんだ!!」
「そうだよな、そうだよな。」
ファブニールと炎竜の戦いも激しさを増していく。
「お前の目的は何なんだ!!」
「それをお前が知る必要はない。」