同じ頃、大樹の前にファブニールが現れ刃を交えることに。
姿が変わったエグゼリオンと傷が回復したアマゾンニューオメガはアマゾンネオとカラスアマゾンと対峙する。
「おっしゃ、行くぜ!!」(エグゼリオン)
エグゼリオンは新しい装備であるガシャコンガトリングの銃口をアマゾンネオとカラスアマゾンに向ける。機関部にあるアクションボタンを連打し、無数の光弾をアマゾンネオとカラスアマゾンに浴びせていく。咄嗟にアマゾンネオは自らの触手と腕で光弾から身を守る。カラスアマゾンは背中の翼を広げ光弾を躱しエグゼリオンへと肉薄する。そこをカラスアマゾンが飛んだ高さと同じ高さまで飛び上がったニューオメガがそれを阻止した。そして、それだけではない。
≪AMAZON STRIKE≫
両足のフットカッターを展開、強化しそのままカラスアマゾンに踵落とし=アマゾンストライクをカラスアマゾンに決める。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」(ニューオメガ)
「っ!!があっ!」(カラスアマゾン)
ニューオメガの刃はカラスアマゾンの翼に見事命中。そのまま翼を切り落とした。
「イユ!!」(アマゾンネオ)
「行かせるかよ!!」(エグゼリオン)
カラスアマゾンが手傷を負ったことでカラスアマゾンの元へ行こうとアマゾンネオが動くがそれをエグゼリオンは一切許さない。背後から光弾を受けるアマゾンネオ。その背中には無数の光弾が付けた跡が出来上がっていた。
「こんなのすぐに!!」(アマゾンネオ)
アマゾンネオは自身の回復力であればすぐに治ると分かっていた。だが、それに何の対策を立てないで来るエグゼリオンではない。
「無駄だぜ。」(エグゼリオン)
「がああああ!!」(アマゾンネオ)
その言葉の後に突然アマゾンネオが叫び声を上げて、その場に倒れ込む。よく見るとエグゼリオンの攻撃を受けたすべての傷から煙が上がっており、それによってダメージを受けていることが窺い知れる。
「こ、れは...。」(アマゾンネオ)
「対アマゾン細胞用抗体弾、ただのエネルギー弾かと思ったんだろ?お前の細胞を研究してアマゾン細胞を不活性化させる抗体をバグスターウィルスから作ったんだ。効くだろ。」(エグゼリオン)
自身の傷を見て、エグゼリオンの説明した抗体の効果のほどを考えるアマゾンネオ。その抗体の影響を控えるためにドライバーの力を使い、仮面ライダーとしての姿に戻る。
「影響を少しでも抑えるつもりなんだろうけど、全然収まんねえだろ?それで終わりか?」(エグゼリオン)
「うるさい!!」(アマゾンネオ)
≪BLAID LOADING≫
アマゾンネオは右腕からアマゾンブレイドを生成、エグゼリオンに振るう。だが、アマゾンブレイドの硬質ブレードがいとも簡単に弾かれた。
「俺が使っているガシャットは対アマゾン用に調整してんだ。さっきのビーストコンバットはアマゾンと同等の運動能力を得て、アマゾン達を弱体化させることが出来る。そして、このヴァイラスハザードは機動性ははっきり言えば皆無だけど防御力だけは断トツ。そこに高火力で一気に制圧するっていうのがこのギアデュアルの特徴だ。」(エグゼリオン)
その説明の通りにエグゼリオンハザードゲーマーレベル50は高い防御力を有しており、先程からアマゾンネオの攻撃を受けても大きなダメージを一切受けていない。
「俺は!俺達は!!」(アマゾンネオ)
「自分の仲間を助けない奴が王にはなれない!喰らえ!!」(エグゼリオン)
≪キメワザ!ハザードクリティカルバースト!!≫
エグゼリオンはドライバーを操作した。その直後、全身の装甲から青白いエネルギーが走り両肩のアーマーがキャノン砲へと変形した。そこから青白い巨大なレーザーがアマゾンネオへと放たれた。
地上から現場へと急いでいた炎竜。地下からとてつもない轟音が響いたのだ。
「急がないと。」(炎竜)
≪ソイヤ!シークワーサーアームズ!蒼雷、ライトニング!≫
炎竜はシークワーサーアームズへとアームズチェンジし、蒼雷杖を伸ばして階段の手すりに引っ掛けて、そのまま階段から飛び降りた。
同じ頃、地上では仮面ライダー鎧武極アームズとファブニールFA(ファブニールアームズ)が戦っていた。
白銀の武神と深紅の龍人の戦いは非常に激しく、余人をだれ一人も寄せ付けないものだった。
鎧武極アームズは次々とアームズウェポンを召喚、それを使った息もつかせぬ連続攻撃でファブニールFAを追い詰める。一方のファブニールFAは邪龍DJ破断剣を振るい、向かってくるアームズウェポンを次々と破壊する。それだけではなく、ファブニールFAは前進しながらアームズウェポンを破壊していく。
≪ソニックアロー!≫
鎧武極アームズはソニックアローを召喚し、ファブニールFAに向かって光矢を放った。
ファブニールFAを向かってくる矢を邪龍DJ破断剣で防ぐ。それもすぐさま前進を再開し、鎧武極アームズとの距離を詰める。
「っ!」(鎧武)
≪火縄橙DJ銃!≫
鎧武極アームズは武器を自身の最強武器である火縄橙DJ銃を召喚、スクラッチテーブルを操作して砲弾を放つ。それすらもファブニールFAは邪龍DJ破断剣で斬り裂いていく。それを見ても鎧武極アームズは焦ることなくオレンジロックシードを火縄橙DJ銃にセットする。
≪ロックオン!オレンジチャージ!一!十!百!千!万!億!兆!無量大数!≫
火縄橙DJ銃の銃口にエネルギーが集まりだしていく。
鎧武極アームズが必殺技の準備に入ったことに気付いたファブニールFAは自身の戦極ドライバーにセットされているファブニールロックシードを外し、邪龍DJ破断剣にセットした。
≪ロックオン!ファブニールチャージ!一!十!百!千!万!億!兆!零!≫
邪龍DJ破断剣の刃が紅蓮の炎で包まれ、ファブニールFAの身長の倍ほどの長さの炎の大剣となる。
鎧武極アームズの必殺技とファブニールFAの必殺技が同時に放たれ、空中で激突する。
鎧武極アームズとファブニールFAの間に激しい光とエネルギーの奔流が走る。そのまま衝突したエネルギーはその場で激しく爆発を起こした。
鎧武極アームズはその場に何とか踏みとどまろうとする。一方のファブニールFAは背中の鎧を展開して翼へと変形させて空中へと飛んだ。
「大樹!!」(鎧武)
「じゃあな、紘汰。」(ファブニール)
ファブニールFAを見上げる鎧武極アームズ。オーバーロードとしての能力を使い、空中を浮遊してファブニールFAの元へ行くがその瞬間に地面から青白く巨大な光の柱が地面から突如飛び出してきた。光の柱はちょうど鎧武極アームズとファブニールFAの間に立ち上がっていた。
ファブニールFAは鎧武極アームズが追ってこれないことを確認して、邪龍DJ破断剣の刀身を高速で回転させ地面へと潜っていった。
炎竜が地下貯水槽へとたどり着いた時、エグゼリオンがハザードクリティカルバーストでアマゾンネオを倒した瞬間だった。
「千翼!!」(カラスアマゾン)
カラスアマゾンがアマゾンネオが攻撃を受けたことでアマゾンニューオメガから気をそらしたその一瞬で距離を詰めた。
≪AMAZON PUNISH≫
ニューオメガのアームズカッターがついにカラスアマゾンの肉体に深々と入り、その漆黒の体に一筋の巨大な傷を着けたのだった。
目に見えて深い傷を負ったカラスアマゾンはアマゾンネオの元に駆け寄る。
アマゾンネオもそのアーマーの大半が破損しており、肉体にも抗体の作用を受けて変色を始めている部分が出ていた。
「千翼、逃げるよ。」(カラスアマゾン)
カラスアマゾンはそのままアマゾンネオに肩を貸す。それを対抗していたその場の面々は追うことはしなかった。それは最初からこの戦闘をしていた龍玄、ナックル、ERから救援に来たエグゼリオンとニューオメガ、この時になってやっと合流できた炎竜もその様子を見てどうしてもとどめを刺そうとは誰も思えなかった。
アマゾンネオとカラスアマゾンは貯水槽へと流れる水路を進んでいた。
「千翼、もうすぐ。もうすぐで。」(カラスアマゾン)
そうやって進んでいる二人の前に事前に待ち伏せをし、ビーストドラゴンフルーツアームズになっていたファブニールが現れた。
「残念だが、お前たちはここで死ぬ。」(ファブニール)
「ファブニール。」(アマゾンネオ)
傷を負いながらもアマゾンネオとカラスアマゾンは戦闘態勢に入る。
「俺達は生きたいんだ。」(アマゾンネオ)
「ああ、それは誰も否定することは出来ない。だが、お前たち二人、溶原生細胞を持っているお前たち二人は生かすことは出来ない。」(ファブニール)
「私達がアマゾンだから。」(カラスアマゾン)
「ああ。種火になりそうなものは一切残せないからな。」(ファブニール)
「ふざけるな!!」(アマゾンネオ)
アマゾンネオは怒りをあらわにして本来の姿となる。
「そんなのはお前たちの意見だ!!俺達は誰にも支配されない!誰にも虐げられない!!」(アマゾンネオ)
「ああ。それは誰だって同じだ。だから、相容れない。」(ファブニール)
≪ソイヤ!ビーストドラゴンフルーツスカッシュ!≫
ファブニールは戦極ドライバーを操作。薙刀に火炎を纏わせる。
「うおおおおおおおおおおお!!!」(アマゾンネオ)
「はあああああああああああ!!!」(カラスアマゾン)
アマゾンネオとカラスアマゾンは同時にファブニールに飛び掛かった。それをファブニールは横なぎに薙刀を振るった。
アマゾンネオとカラスアマゾンの体に横一閃された斬撃は二人を空中で胴と足で分断し、その切口から紅蓮の炎が上がった。
「イ...ユ...。」(アマゾンネオ)
「チ..ヒロ。」(カラスアマゾン)
二人は最後はお互いの名前を口にしてその生を終わらせた。
「もしかすると俺もお前たちの様になっていたかもな。」(ファブニール)
そう言ってファブニールはクラックを出現させて、その場を後にした。後に残ったのは燃え盛る炎によって灰塵となったアマゾンネオとカラスアマゾンの肉体。そして、黒焦げになったネオアマゾンズドライバーとネオアマゾンズレジスターの残骸だった。
場所は移り、奥多摩の山奥。すでに大木を相手に正拳突きを何度も何度も打ち込む颯斗の姿があった。
「ゼエ、ゼエ、ゼエ。」(颯斗)
かなり長い時間を費やしていたらしくその息はかなり荒かった。それでも何度も何度も拳を打ち込む颯斗。
「ふん!!」(颯斗)
颯斗が大きく振りかぶりそのまま拳を木の幹に叩きつけようとした。
「おっと、やり過ぎると拳を壊すぞ。」(バベル)
その腕を止めたのはバベルだった。その傍らにはジャーザもいた。
「ガミオ、じゃねえか。違うもんな。」(バベル)
「それにしてもそっくりね。」(ジャーザ)
バベルとジャーザの言葉に「ガミオって誰。」と言いそうになったがそのまま荒い息のままで肩を上下させていた。だが、その眼が言いたいことを如実に表していたらしく、
「ああ、まずは休んでろ。言いたいことをちゃんと聞いてやるし、それと関係することはちゃんと話すから、な?」(バベル)
「ああ、お水はここよ。飲みなさい。って、汗もすごいじゃない!?ええっと、そこの川で顔だけでも洗って。」(ジャーザ)
そのことについてちゃんと話をするらしい。その前に疲れがたまっている颯斗の休息が先だが。
「少し話をしても大丈夫そうだな。」(バベル)
「その、ありがとう。」(颯斗)
少し時間が経ち、颯斗にも話す余力が出てきた。それを見てバベルとジャーザは颯斗に織斑家で話したことを話した。
「じゃあ、ガミオって人はもう。」(颯斗)
「あいつを埋めた山は俺達が居た世界だったからな。お前にも見せたかったよ。」(バベル)
「木々がきれいで、日が沈むのがきれいに見える場所だったわ。この世界にはそう言う場所は無いけど。」(ジャーザ)
颯斗はバベルとジャーザの話すその風景を頭の中に思い浮かべる。それは都会とは言えないが田舎という程の場所ではない、この世界の日本においてそう珍しくない環境に居た颯斗にとってはどこか遠い風景のようであり、今いるこの奥多摩の山奥の様に頭の中で思い浮かべることが出来た。
「ガドル、さんにとってガミオってどんな人だったの?」(颯斗)
「ガドル?どうしてだ?」(バベル)
「いや、バベルさんとジャーザさん来る前に来たんだ。なんか勘違いだったとか言って。」(颯斗)
颯斗の言葉にバベルとジャーザがお互いの顔を見合わせた。ガドルの言葉を聞いて二人はあることに気付く。
「まさか、ザギバスゲゲルをするつもりか。」(バベル)
「だから、自分はずっとゲゲルまがいなことを?」(ジャーザ)
「ガドルならやるだろ。」(バベル)
「ザギバスゲゲルって?ガドルさん、何をするの?」(颯斗)
颯斗がバベルとジャーザの会話の内容に質問をした。バベルとジャーザは本来関係の無い颯斗のそのことを詳しく話すかどうか迷うが意を決して話すことを決めた。
「ザギバスゲゲル、俺達グロンギの頂点を決めるゲゲル。ダグバとの殺し合いだ。」(バベル)
「力試しってこと?」(颯斗)
「いえ、力試しじゃないわ。今回のガドルの目的はたぶん、敵討ち。」(ジャーザ)
「敵討ち、ってまさか。」(颯斗)
「ああ、ガミオのな。」(バベル)
それを聞いた颯斗はすぐに立ち上がった。
「おい、どうしたんだ?」(バベル)
「止めに行かないと!!」(颯斗)
「止めるって、ガドルはそう簡単に引き下がらないわ。」(ジャーザ)
「でも、でも!それはきっと違う!!」(颯斗)
「じゃあ、どうするんだ?ガドルを殴ってでも止めるのか?」(バベル)
バベルの問いに颯斗は考える。颯斗もガドルが説得に応じるような相手では無いのは分かる。だからこそ、颯斗は解決策を、あまりにも無謀なその策を思いついた。
「僕が、僕がザギバスゲゲルをやる!僕がダグバを倒す!」(颯斗)
颯斗はついに十三異界覇王の一角、純白鏖殺王ン・ダグバ・ゼバと対峙する。予想を超えるダグバの力、その狂気に対して颯斗は自らの勇気とハートたちとの絆で立ち向かう。
「あははは!!」
「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
≪急に!デッドヒート!ハート!デッドゾーン!オーーーーーーーーーバーーーーーーーヒーーーーーーーーーーーート!!≫
デッドゾーンの向こう側まで走り抜け、ロード!