IS×仮面ライダー 仮面ライダー炎竜   作:柏葉大樹

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 織斑家にアギトの襲撃があった。それを何とか対処した仮面ライダー炎竜=大樹は秋人たちと共に篠ノ之神社へ行った。そこで秋人をはじめとした人々との関わりを振り返り、自分も既に大切な家族なのだということをやっと受け入れることが出来た。その翌朝、死んだはずのアギトが復活、苦戦する中で大樹は仮面ライダー炎竜から仮面ライダー輝龍へと再度の覚醒を果たした。


十三異界覇王大戦編 第17話

side3人称

 仮面ライダー炎竜が覚醒した仮面ライダー輝龍ゴールドドラゴンアームズは右手に諸刃の剣=光龍剣、左手に片刃の直刀=竜炎刀・陽炎を持ち、アギトとの距離を一気に詰めて両手に持った二本の剣を振るった。

 アギトは右手の刃で輝龍の攻撃を受け止めるが性質の異なる二つの剣による攻撃は容易く防御できるものではなかった。防御を崩す重い一撃を繰り出す光龍剣に鋭く速い一撃の竜炎刀・陽炎の二刀流は再生したアギトを確実に追い詰めていた。

 再生したアギトは死んだことで理性を失ったがその代わりに獣の本能ですべてを察知している。目の前に居る輝龍が自分では倒すことが出来ない、それどころか自分が負ける可能性があるということを理解し始めていた。

 

 「ギィ、ギイイイイイイイイ!!」

 

 破れかぶれの一撃で輝龍の武器である竜炎刀・陽炎を弾き飛ばした。それを見て好機と感じたアギトはそのまま輝龍に飛び掛かり、右腕の刃を振り下ろした。

 輝龍はアギトの攻撃を冷静に光龍剣で受け止める。そこで右肩から強引にタックルを行い、アギトの体勢を崩した。さらに、無双セイバーを抜いて光弾を浴びせる。

 アギトが光弾から自分の身を守る中で輝龍は空中から落ちてくる竜炎刀・陽炎を光龍剣と合体させて光炎龍刀ナギナタモードへと変える。輝龍は無双セイバーを納めて、光炎龍刀・ナギナタモードを構えてアギトに斬りかかる。

 その様子を見る仮面ライダーアギト。炎竜=輝龍が戻ってきたために助太刀も考えていた彼だったが輝龍のその戦い振りから輝龍自身に助けはあまり必要なかった。仮面ライダーアギトはもしものために武器を持ったままその戦いの行方を見ることにした。

 アギトが元々の敏捷性に加えて、巨大になった右腕の刃による重い一撃を基本とした戦いをする中で輝龍は光炎龍刀ナギナタモードで相手の攻撃をいなしながら強烈なカウンター攻撃を当てていく。

 鳴り響く金属音に飛び散る火花。朝日が差し込む神社の境内には似つかわしくない風景でありながらその戦いをしている輝龍の威風堂々たる佇まいはさながら戦神そのものである。当然ながら、この戦いはアギトとオーズNEOだけが見ているわけでは無かった。

 

 「すごい、大樹ってあんなに。」(箒)

 「おうおう良いじゃねえか、しっかりと仕込んだ甲斐があるもんだ。」(柳韻)

 「ちょっと兄さん、箒ちゃん!隠れていないと危ないわよ!!」(雪子)

 

 篠ノ之家の方では箒たちが、

 

 「すごいですね、母様。大樹様はあのように戦うのですね。」(黒江)

 「そうだよ、クーちゃん。大くん、本当はものすごく強いんだもん。あ、ダーリンの方がずっと強いよ。」(束)

 「傷の手当てをしてもらっている時に言われても慰めにならないよ、たばちゃん。でも、やっと憑き物が落ちたか。流石に10年分は落ちないと思ったけど安心したわ。」(正則)

 

 研究所の方では下がっていた正則たちが、

 

 「大樹の奴、すげえ。」(一夏)

 「すごく強くなった。あんなに堂々と戦うのは私も初めてだ。」(千冬)

 

 道場の窓からは一夏たちが見ていた。そして、その戦い振りを真剣なまなざしで見るマドカ、秋人=切嗣と春奈=愛理。

 

 「ねえ、切嗣。」(春奈=愛理)

 「ん?どうした?」(秋人=切嗣)

 「強くなったわね、あの子。」(愛理)

 「ああ。」(切嗣)

 

 輝龍の戦いを見る切嗣と愛理。二人にとっては実の子も同然、この場に居る娘、息子と同様に愛している我が子である輝龍(大樹)。大きく成長した我が子の戦いをしっかりと見ていた。

 この中で輝龍(大樹)と強い繋がりを持っているマドカ。その戦いを決して目を逸らさずに見つめていた。

 

 (お願い、大樹が勝てますように。)(マドカ)

 

 そして、両手を強く握り祈るマドカ。それを知ってか知らずか輝龍は力強く光炎龍刀を振るう。

 輝龍が振るう光炎龍刀はアギトの体表に幾筋もの傷を付けていた。

 

 「ギイイイイイイイイ!!」(アギト)

 「ハッ!!」(輝龍)

 

 アギトが右腕の刃を振るうも輝龍が振るう光炎龍刀・ナギナタモードの刃がアギトの刃をその内部に埋もれていた筋肉や骨ごと切り裂いたのだ。

 アギトは切り落とされた右手を抑えて逃げようと振り向いてしまった。その瞬間、輝龍は戦極ドライバーのカッティングブレードを一回倒した。

 

 ≪ソイヤ!ゴールドドラゴンスカッシュ!!≫

 

 ドライバーにセットされたロックシードから光炎龍刀の双刃へとエネルギーが走る。エネルギーがチャージされると輝龍は光炎龍刀を大きく振るった。

 

 「ハアッ!!」(輝龍)

 

 振るった光の斬撃はアギトに向かって飛んでいき背中から胸へと走り抜けた。

 アギトの動きが止まった瞬間に輝龍は光炎龍刀の竜炎刀の切っ先をアギトに向けて追撃の突きを背後からアギトのオルタリングへと放った。

 

 「ギイイイイイイイイ!!」

 

 アギトの叫び声を聞いた輝龍はそのまま光炎龍刀を引き抜き跳び退った。そして叫び声をあげるアギトは攻撃を受けた場所から光を放ち、そこから爆発四散した。

 輝龍はアギトが完全に倒れたことを確認して2本の専用アームズウェポンを収めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「よもや、こうなるとは。」(ドルド)

 

 東京お台場にある廃倉庫、そこにドルドの姿があった。そこがイーヴィルアギトが率いるアギトたちの本拠地である。廃倉庫には複数の人間がおり、その一部にありとあらゆる言葉にするのもおぞましい所業をしているのがほとんどであった。

 ドルドの姿は万全とは言えず、命からがら逃げてきたことが容易に窺い知れた。

 

 「まさか、ファブニールに引き連れたアギトを全て殺されるとは。これではザギバスゲゲルどころかガギジョンゲゲルの続行も危うい。」(ドルド)

 

 残っているアギトの人数を考えるドルド。そのドルドを尻目に人々を虐げる者たち=アギト。

 

 「王はいない。ならば、次こそガギジョンゲゲルを成功させなくては。」(ドルド)

 

 ドルドは決心を固めるとイーヴィルアギトと同じくアギトの力を得た連続殺人犯たちに新たなゲゲルを行うように計画する。そして、その標的は...。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 篠ノ之神社では織斑家と篠ノ之家が翔一を交えて作戦会議を,,,道場の床に座って朝食を食べながら話していた。

 

 「秋人さんが持ち込んだあの遺体、10年前に死刑が決まった殺人犯の榊原誠也だった。死刑はとっくに執行されてこの世には居ない。死んだときの年齢は30代後半だけど、あの怪人は榊原本人そっくりだった。しかも犯行当時の。顔認証をしたら100%一致、まあありえないけど。」(正則)

 「それであの怪人は何なんだよ。」(一夏)

 「俺と同じアギト、って名乗っているけど詳しいことは何も。ああ、こちらもどうぞ。」(翔一)

 「ありがとう。それにしてもそんな奴がどうして春奈さんを襲ったのよ。動機は?」(雪子)

 「榊原はサイコパス、社会病質者で動機を考えてもあまり意味は無いですよ。肝心なのはあの榊原が怪人になっていたこと、それに他にもあんなアギトに酷似した怪人がいるのかが肝心だ。」(秋人)

 「まあ、難しい話は分からんがそんな奴らが今はうじゃうじゃといるわけだろ?今回だけでお終いだろ。」(柳韻)

 「それは考えにくいです。」(秋人)

 「なんでだ?」(柳韻)

 「大樹、万夏。やつははっきりとゲゲルって言ったんだな。」(秋人)

 「確かにそう言ってた。私もその場ではっきりと。」(マドカ)

 「ゲゲルって確か俺たちが生まれる前にあった怪人による殺人ゲーム、のはず。」(大樹)

 「それとなんの関係が?」(柳韻)

 「ゲゲルはそもそもが未確認生命体、グロンギが行うゲーム。それも人間をターゲットにした狩猟ゲームだよ。奴がそのことをしっていて、その上でやっていたならゲゲルのプレイヤーは他にもいる。」(秋人)

 「父さんはこれがまだ続くと?」(千冬)

 「そう見て間違いないと思う。ゲゲルは殺した数の多さだけじゃなくてどれだけ難しい条件で行うかも重要なんだ。それによって未確認たちは自分達の力を示したんだ。たった一人がゲゲルを模倣したとは思えないし、榊原のような社会病質者がゲゲルを名乗った殺人をすることはあまり考えられない。」(秋人)

 「小父さんが言っていることが本当なら他にもそのゲゲルをする人がまだまだいるってこと?」(箒)

 「それに榊原にゲゲルのことを入れ知恵した奴がいるはず。そいつが仕切っているならまだ他の奴らがいてもおかしいことじゃない。」(秋人)

 「じゃあ、そいつがいるなら見つけ出さないと!!」(一夏)

 「一夏、喧嘩の相手を見つけるたってどうすんだ?直接会って教えてくださいってのは通用しねえだろ。」(柳韻)

 「じゃあ、どうするんですか、先生。」(一夏)

 

 翔一が作った朝食を道場の床の上でものすごい勢いで食べていく両家。そんな両家の会話は先のアギトのことであり、元警察官である切嗣=秋人をはじめとしてどんどんと意見が出てくる。

 

 「あの。」(黒江)

 

 そんな中で黒江が手を上げた。

 

 「思い切ってあちらの方から呼び込むのは?こちらが探しても検討が着かないのであればそうするのが良いかと。」(黒江)

 

 クロエの意見には一理あった。それを聞いて束と正則が親バカを発揮する、柳韻と楓もそこに加わるということがあったもののそれで落ち着いた。

 

 「ゲゲルのターゲットに何か共通点があれば良いのだけれど。」(秋人)

 

 その黒江の意見をより強固なものとするべく秋人も頭をひねり出す。ちなみにここでこの場においてもっとも低学歴である柳韻(中卒)は道場のど真ん中で横になって日向ぼっこに興じており、一夏もあまり頭を使うのがそこまで得意では無いのもあって見守っていた。

 

 「さっきの人は女の人をターゲットにしてたけど。」(マドカ)

 「愛理、万夏、大樹。奴は他に何か言っていなかったかい?それがあればたぶん奴らの行っているゲゲルもつかめると思うんだ。」(秋人)

 「私の時は特には。私も何とか逃げようと必死だったから。」(春奈)

 「ねえ、大樹は覚えている?」(マドカ)

 「何。」(大樹)

 「あの人が最初に現れた時のこと。」(マドカ)

 「ああ。」(大樹)

 「言ってたことで確かガギションゲゲルって。」(マドカ)

 「普通のゲゲルとは違うのか。」(大樹)

 「ガギションゲゲル?そう言ってたのか?」(秋人)

 「うん。」(マドカ)

 「それ以外には特に。」(大樹)

 

 ガギションゲゲルと聞いた秋人は少し考え込む。

 

 「そもそも未確認の言語は解読が出来なかったんだ。だけど、あの怪人たちの裏に居るのは未確認だろう。それもかなり狡猾な類の。家に来ていたあの時の彼らはきっと違う。彼らは必要に迫られて変わっただけじゃなかった。なら、あの怪人たちの裏に居るのはかつてのグロンギの審判役か。」(秋人)

 

 そんな中で大樹のスマホが鳴り出した。スマホの画面には颯斗の名前があった。

 

 「どうした?」(大樹)

 「今、大樹の家って言うか万夏ちゃんの家って大丈夫?」(颯斗)

 「いや、トラブルがあって箒の家に避難してる。」(大樹)

 「え?」(颯斗)

 「たぶんファブニールと同じ十三異界覇王の仲間。そいつが襲ってきて。」(大樹)

 「誰を?誰かに何かあったの!?」(颯斗)

 「ああ、小母さんが襲われて。でも、無事だよ。」(大樹)

 「何、家の方に来たってこと!?」(颯斗)

 「だから、今は箒の家、神社の方に避難してる。」(大樹)

 「そっか、でも無事でよかった。それで襲って来た相手は?」(颯斗)

 「アギトっていう奴。仮面ライダーによく似てる甲虫の怪人。」(大樹)

 「...。」(颯斗)

 

 電話の向こう側の颯斗が無言になったことに大樹は違和感を覚える。そして、颯斗のその反応が颯斗の方にも無関係ではないのことを知った。

 

 「そっちも何かがあった、そうなのか。」(大樹)

 「うん。バベル先生とジャーザ先生の仲間がアギトにやられた。それで今はガドラさんの家に避難してる。」(颯斗)

 「アギトがグロンギを?」(大樹)

 「皆は相手のアギトの覚えがないって。でも、ガギションゲゲルって言っていたことから十中八九裏に他のグロンギが関わっているって。」(颯斗)

 「他に手掛かりは?」(大樹)

 「皆の話だと死んだラの審判役、ドルドが怪しいって。自分たちの世界のドルドは死んでいるからたぶん他の世界のドルドじゃないかって。」(颯斗)

 

 颯斗の話を聞く大樹。そこでマドカを身振りで来るように伝える。

 

 「そのドルドって奴のこと、もっと詳しく教えて欲しい。それに相手方を誘い出すのにいい手が無いか聞いて欲しい。グロンギ同士で使っている暗号無いしは伝達手段があればそれも。」(大樹)

 「ああ、日本の縄文時代以前になるかもだけど、良い?」(颯斗)

 「今回の奴らを裏で糸を引いているのがそのドルドなら引っ掛かるかもな。」(大樹)

 「分かった。じゃあ、後で。」(颯斗)

 

 それからしばらくして篠ノ之神社では物々しい中である準備が着実に進められた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あれから数日後の夕方。篠ノ之神社に謎の一団が現れた。白装束を纏った男=ドルドを筆頭に老若男女様々な人物たちが揃っていた。

 

 「さて、これよりガギションゲゲルを行う!アギトたちよ、思う存分殺せ!!この世界にいる我が同胞たちを我らが王に捧げよ!!」(ドルド)

 

 ドルドの呼びかけによりその場に居た彼らは皆アギトへと変身した。アギトたちは神社のいたるところへと別れて自分たちの持つ力でゲゲルの対象であるグロンギたちを探し出す。

 数日前にドルドの元にグロンギたちからゲゲル、今回の一件で死亡したバダー、ガメゴ、ブウロの弔い合戦をするという旨の伝言を送ったのだ。その場所に指定されたのが篠ノ之神社であったのだ。だが、彼らはあまりにも無警戒でその場に足を踏み入れてしまった。それが戦士ではなく殺人犯、犯罪者であった彼らゆえに起きてしまったのだ。

 

 「よう!篠ノ野神社に良く来てくれたな!」(柳韻)

 

 本堂の近くに来たアギト達を出迎えたのは道着に身を包み、鞘に納められた日本刀を携えた柳韻だった。

 アギト達はグロンギではなくただの人間がそれも一人だけしか居ないことで油断してしまった。そのまま彼らは柳韻を襲おうと動き出したその瞬間だった。

 アギトたちの両サイドから弾丸と強烈な勢いの鉄拳が襲いかかってきたのだ。

 弾丸を撃ち込まれたアギトたちは皆眼を狙われ、その眼を押さえながら苦痛で悶えていた。

 鉄拳を食らったアギトたちはその強固な甲殻が外側から抉れて頭部が文字通り爆ぜていた。

 アギトたちが恐慌状態になった瞬間、柳韻が日本刀を鞘から抜き放ち、次々とアギトたちの首を切り落としていった。

 アギトたちが自分たちのおかれた状況がやっと理解できた時、物陰から拳銃を構えている秋人が、アギトたちを殴ったであろう拳には鮮血が付いている雪子が姿を見せた。

 

 「良いねぇ、喧嘩はこうでないとな。」(柳韻)

 「さあ、来なさい。家の神社でお痛をする悪い子たちには私の鉄拳よ。」(雪子)

 「何も大樹と一夏、万夏に全てを背負わせるつもりはない。やれるだけでもやるさ。子ども達ばかりに辛い役目をさせない。」(秋人)

 

 生身である彼らは次々とアギトたちを屠っていく。柳韻の振るう刃が幾人ものアギトを切り裂き、雪子の鉄拳が幾人ものアギトたちを粉砕し、秋人は向かってくるアギトたちを冷静にその弱点を撃ちぬいていく。

 

 「なぜ、リントたちがいる。グロンギはどこだ!?」(ドルド)

 

 驚愕するドルドを置いて、篠ノ之神社の境内とその裏山で激しい戦いが始まった。

 

 ≪ハヤブサ!ヤドカリ!カンガルー!ハ・ヤ・ガ!ハヤガ!ハ・ヤ・ガ!≫

 「はあ!!」(オーズNEO)

 

 神社の境内の別の場所ではオーズNEOが戦っていた。向かってくるアギトたちの攻撃をハヤブサの視力で見切り、ヤドカリの甲羅で防ぎ、カンガルーの足の強烈なキックで圧倒していた。

 

 「行くぜ、殺人鬼のサイコども。こちとら普段は抑えているから存分に出させてもらうぞ。ド愚図の石ころ風情が!」(オーズNEO)

 

 

 そして、裏山のふもとでは迫りくるアギトたちを仮面ライダーアギトが応戦していた。

 

 「はあ!」(仮面ライダーアギト)

 

 基本形態のグランドフォーム、スピード戦に秀でたストームフォーム、力と正確さを併せ持つフレイムフォームへと姿を変えて迫りくるアギトたちを薙ぎ払う。

 

 仮面ライダーアギトが戦うその場所からほど近くでは一夏が変身した仮面ライダー白銀が戦っていた。バニシングブレードを振るい、質実剛健ともいえるその太刀筋は難無くアギトたちを屠っていく。

 

 「行くぜ!俺達なら負けはしない!!」(白銀)

 

 白銀が戦う場所から見ると山の中腹に当たる場所ではヴァルキリーがブルーライフルを使って次々とアギト達を撃ち抜いていく。何人かのアギトは距離を詰めれば良いと考えてヴァルキリーに近づくもののそもそも卓越した身体能力を持っているヴァルキリーは近づいてきたアギト達を近距離から次々と銃弾を浴びせていく。さらにヴァルキリーはロックシードを変えてブラックベリーアームズへとアームズチェンジした。武器をブルーライフルからオニキスクレイモアへと持ち変えて、今度はその巨大な刃を振るいアギトたちに猛威を振るった。

 

 「私も守られたばかりじゃない。私の大切な人達を傷付けるなら一切容赦しない。」(ヴァルキリー)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 山の頂上近く、そこにはこの世界にやって来たアギトたちの中でも強力な力を持った者達が来ていた。彼らはゲゲルの標的であるグロンギを探して他のアギトたちとは別行動を取っていた。

 

 「やはり、嵌められたか。」

 

 彼らの中で最もオリジナルのアギトに近い容姿をしている者がそう口を開いた。その彼の他には全身の筋肉が異様に発達した深紅のアギト、異様なまでに細い手足に全身には鋭い刃を持つ紺碧のアギト、そして半身がハートの意匠の甲殻が目立つピンク色のアギトがいた。

 

 「そして、我々は分断された。それぞれで各個撃破と言うわけか。」

 

 そして、アギトたちの視線の先には大樹が居た。大樹は既に戦極ドライバーを装着しており、その右手には竜炎刀・陽炎を握っていた。

 

 「流石に本当に来るかどうかは疑問だった。でも、お前たちを統率しているリーダーが引っ掛かってくれて助かった。」(大樹)

 

 そう言う大樹に次々とアギトたちが襲い掛かってくる。大樹は生身でアギトたちの攻撃を見切り、反撃の一撃で竜炎刀・陽炎を振るう。

 

 「お前たちに好きにさせない。お前たち全員をここで倒す。」(大樹)

 『ゴールドドラゴンフルーツ!』

 

 大樹は持っていたゴールドドラゴンフルーツを開錠。頭上にクラックが開き、そこから黄金色のドラゴンフルーツの鎧が現れた。

 

 ≪ロックオン!≫

 「変身!」(大樹)

 ≪ソイヤ!ゴールドドラゴンアームズ!黄龍、アップライジング!≫

 

 鎧を装着した大樹は仮面ライダー輝龍ゴールドドラゴンアームズへと変身した。それを見たアギトたちは腰の宝玉=オルタリングから細剣、大剣、爪、槍を取り出した。

 

 「この戦場...俺達が勝ち取る。」(輝龍)

 

 アギトたちが武器を構え、輝龍がアームズウェポンの竜炎刀・陽炎を手に走り出す。

 

 

 

 

 

 

 to be continue next season.




 篠ノ之神社で始まった激しい戦い、彼らは皆自分たちのその力を存分に発揮する。その中でついにアギトたちの長であるイーヴィルアギトが輝龍と仮面ライダーアギトに立ちはだかる。



 次回より「炎竜シーズン2 仮面ライダー輝龍」へと変わります。シーズン2からは新作として投稿します。開始は9月を予定しています。2年半のご愛読、ありがとうございました。
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