side 3人称
駒王学園の生徒会室、そこでは大樹がそれまた綺麗な、見る人を魅了する、、、土下座をしていた。
「す、、、すみませんでした。」(大樹)
「いやいやいやいや!顔を挙げろ!そんな、かしこまってやるなよ!!」(一誠)
「生意気な態度をとってすみませんでした。」(小声)(大樹)
なぜ、こうまでに謝罪をするのか。大樹とは初対面である一誠たちはそれがなぜなのかは分からない。というよりもあまり素性が分かっていなかった時の無礼を詫びられても彼らはそこまで悪くは思わない。それ故に大樹の謝り方があまりにも申し訳なさが伝わり、それ故に一誠たちも慌てていたのだ。それを見ていたマドカたちは言うと
「すごい動きだったね。」(颯斗)
「でも、気にしすぎな気がするけど。」(簪)
「やると思っていたけど。」(マドカ)
まあ、それを見て慌てることなくそのやり取りを見ていた。
「なあ、そういうことで俺達はお前のことを責めはしない。そもそも、俺達は初対面だ。あの時のお前の姿を見て俺達は勝手にお前の年齢を決めていたんだ。お互い様だって。」(タケル)
「本当ですか?」(大樹)
「うん、正直なところ、大樹君、全く年下には思えなかったしね。あの堂の入った戦い振りはすごかったよ。」(裕人)
まあ、どこぞの世界線に出てくるような屑どもであれば大樹のことを放っておくことは無いだろう。だが、この場にいたのは至極まっとうな価値観を持っている高校生たちである。だとするなら、大樹の勘違いも寛大に許すはずである。そもそも、一誠たちからすれば大樹(を含む面々)は住む世界は違えど自分たちと同じ正義の側で戦う者達である。だからこそ、受け入れる理由はあれど、邪険に扱う理由などないのだ。まあ、大樹自身は過去に起きた事柄からあまり親しくない人間に即座に信頼を寄せるということはしないのだ(そこの辺りも含めてリハビリ中なのだが)。
「なあ、とりあえずは話を変えても良いか?」(クリス)
「え、、、あっ、、、はい。」(大樹)
「まずは、俺達の組織の本部に来てもらうことになる。まあ、簡単な話をする程度だし、俺達の保護をしてくれている人は大樹たちのことを助けてくれるはずだ。あとは帰れるまでの大樹たちが住む場所だが、俺の家だと少し手狭になるけど。」(一誠)
「それなら、俺の家はどうだ?客間とかもあるし、たぶん4人来ても大丈夫だ。」(タケル)
「良いのか?レイナちゃんの方は?」(一誠)
「レイナには俺の方から言っておくよ。大丈夫か、そっちは?」(タケル)
「僕はなにも文句はないです。」(颯斗)
「私も。」(簪)
「大樹と一緒なら私は良いです。」(マドカ)
「皆、こういっているのでいいでしょうか?」(大樹)
「よし、それじゃあ俺と響とクリスはおっちゃんの所に連絡を入れて、大樹たちと話せるようにしておく。タケルは案内を頼んで良いか?」(一誠)
「では、匙、クァルタさん、木場君、塔城さんは御堂君と同行してくれますか?私は魔王様たちに例の襲撃者のことを報告するので。」(ソーナ)
そして、大樹たちは当面の間はこの世界の仮面ライダーの一人、御堂タケルの家で生活をすることに。
数多ある並行世界、その世界と世界の間にあるある領域に何かが行われていた。
「それで、造魔の方はどうだ?」(幻魔王)
「順調だ。この体の元になった技術、そしてあの世界で得た技術、そのどれもが新たな私の息子たちを生み出した。そして、お前が持ってきたサルどもだが、上手くなじんでいる。余程、恨んでいる奴らがいるのだろうなあ。こんなにも幻魔の血を容易く受け入れるとは!!」(???)
そこには大樹たちをクラックの先へと飛ばした鎧武者、幻魔王と赤銅色のマスクをかぶる怪人が話していた。彼らがいるこの空間はおよそ人間が作るようなものではなく、禍々しい雰囲気を醸し出していた。その空間には円柱型の水槽が5つあり、その内の二つは空になっているが残りの3つは黒色の何かの液体で満たされていた。
「この力を使い、全ての世界をこの手にする。そして、幻魔の世界を作り出す。」(幻魔王)
「くくく、随分とこちら側に染まって来たなあ、ノブナガ。」(???)
「俺は人の中においてはどうにも生きている心地がしなかった。だが、今は違う。幻魔になったその日から今までとは違った。力でもって蹂躙する喜び、それこそが俺が求めていたものだとな。」(幻魔王ノブナガ)
「随分と大きく出たな、元人間の分際で。」(???)
「今ではその元人間の元についているだろ、ギルデンスタン。」(幻魔王ノブナガ)
「創造神に仕えるのは幻魔としての最大の喜び、だが、お前の元で動くは中々に面白いからなあ。」(ギルデンスタン)
その前で不穏な会話をする鎧武者=幻魔王ノブナガと赤銅色の仮面をする
彼らはとある並行世界において、戦国時代の日本においてその天下を取るべく、無数の罪なき人々を虐げ、血を流し、蹂躙してきた暗き地の底より這い出し魔族、幻魔である。幻魔たちを統率するのは大樹たちを含めた多くの世界とは違い、桶狭間の戦いで命を落とし、幻魔の血を受け、幻魔たちを統べる力を手にした第六天魔王織田信長である。そのノブナガに幻魔の血を与えたのがこの場にいる上級幻魔ギルデンスタンである。彼らはその世界において幻魔に仇名す鬼の一族の力を受けた武士によってその野望を阻止された。だが、今の彼らは幻魔の他にもある並行世界において手に入れた技術もあった。
「して、身体の調子はどうだ?我が息子、幻魔チェイサー、幻魔リュウガ。」(ギルデンスタン)
「問題ありません、父上。」(幻魔チェイサー)
「ヴヴヴヴ!!」(幻魔リュウガ)
ギルデンスタンの声かけに応じて暗闇から姿を現したのはジャンクパーツで構成されたような体を持ち、体の一部が筋肉がむき出しになっている魔人=幻魔チェイサー、紫と黒の騎士のようなアーマーに身を包んだ騎士=幻魔リュウガである。
「そうかそうか!それならば良い!」(ギルデンスタン)
「ギルデンスタン、そこの3人はどうだ?」(信長)
「おお、話している間に完全に馴染んだようだ。さあ、姿を現せわが子らよ!!」(ギルデンスタン)
ギルデンスタンはそう言うと円柱の近くにあるレバーを下ろす。すると、液体で満たされていた円柱から液体が勢いよく外へ出されていく。液体が無くなるにつれてその全貌が分かっていく。一つの円柱には漆黒の甲冑に身を包んだような姿の竜人が、その右隣の円柱には紅の体色の悪魔が、左隣の円柱にはコウモリの羽とカラスのような漆黒の翼を持つ堕天使がいた。液体が完全になくなると3体の目が赤く輝いた。
side 大樹
話をするのは後日、ということになり俺たちは御堂タケルさんの家に向かっていた。というか時間を聞いたらすでに夜8時を超えていた。そりゃ、暗い訳だ。
「もうすぐで俺ん家だ。しばらくの間は自分の家だと思ってくれ。」(タケル)
タケルさんはそう言ってくれるが、、、。今回は俺の個人的な事情は抜きにしよう。そうでもないと、きっと精神的にきつい。
「ここが俺ん家だ。」(タケル)
着いたのはよく見る2階建ての一軒家(俺の今の生活先であるマドカの家と同じくらいか。)でタケルさんはそのまま、俺達を家の中へ入るように誘う。俺、マドカ、颯斗、簪は家の中へと入っていく。
「お邪魔しま~す。」(大樹)
「ま~す。」(颯斗)
「レイナ、ただいま。」(タケル)
「お兄ちゃん、お帰り!!(。´・ω・)ん?その人たちは?」(レイナ)
家の中から出てきたのはタケルさんに似た雰囲気の少女だった。
「しばらく、家で面倒を見るんだ。」(タケル)
「柏葉大樹です。で、友人の留芽颯斗と更識簪、恋人の織斑マドカです。しばらくの間、お世話になります。」(大樹)
「初めまして、御堂レイナです。お兄ちゃんがお世話になってます。」(レイナ)
「お世話になりました、、、。」(大樹)
レイナさん、タケルさんの妹に頭を下げる俺。それに倣って、マドカたちも挨拶をしていく。
「別の世界から、ですか!?」(レイナ)
「うん。私達4人一緒に居た時に。」(マドカ)
「こういうの初めて、だけど颯斗たちがいるから。」(簪)
レイナさんとはマドカと簪が話しており、ひとまずは落ち着いている。こんな状況下で順応力が高いんだよな。普通の人ならば理解することを放棄したっておかしくない。俺は、、、何回もしているようなものだし、今更ぎゃあぎゃあ騒いだところで感が大きいんだよなあ。
「で、まずはどうするの?」(颯斗)
「そうだな。まずは龍見さんの方から連絡が無いとな。」(大樹)
「あの鎧武者、何なんだろうね。」(颯斗)
「一度だけの戦闘だけで判断するのもなあ。というよりも、あんな手ごたえはな、初めてだ。」(大樹)
「もしかするとオカルト的な相手だったりして。ほら、聖なる攻撃とかスピリチュアルなものしか通用しない的な相手もいて可笑しくないでしょ?」(颯斗)
「冗談、って言えないな。実は、颯斗たちと合流する前に戦った奴らもその鎧武者の時と同じだった。」(大樹)
「もしかして、クラックを通じてここの世界から?」(颯斗)
「他の世界から、っていうのもあり得る。ただ、現状として俺達は有効的な攻撃方法がないんだ。それが他の人達にも貴虎さんたちや泊さんたちにも言えるのだとしたら、抵抗手段がない。」(大樹)
「それじゃあ、早く帰らないと。」(颯斗)
「そうなんだよな。でも、この世界のライダーたちの攻撃は通用した。もしかすると、何かヒントを得られるかも。」(大樹)
「じゃあ、整理すると僕らは元の世界に戻る手段を確保することと例の鎧武者に対抗する手段を手に入れるかそのヒントだけでも得ることが最優先だね。帰る方法は何とかなるかもしれないとして、2つ目だね。」(颯斗)
「ワンチャン、渡してみるか、俺達のドライバー。」(大樹)
「渡したくない、けどなあ。」(颯斗)
「まあ、マドカとも相談だしな。」(大樹)
「ドライバーの件は落ち着いたらみんなで相談しよう。」(颯斗)
「じゃあ、それで。」(大樹)
俺と颯斗の間の話し合いは一応の目途はついた。
「よし!ありあわせのもんだけどこれでも食ってくれ。」(タケル)
そうやってタケルさんが持ってきたのは焼きそばだった。よくよく考えたら何も食べてなかった。俺と颯斗は唾を思い切り飲み込んで、焼きそばにがっつきだした。
「ねえ、なんで君と風呂入ってんの?」(颯斗)
「聞くなよ、、、。」(大樹)
なんだかんだあり、お風呂を頂いている。なんで颯斗と一緒なのかは、、、流石に他人様の家で風呂場で彼女といちゃつけないし。いちゃついていたら絶対に致してしまう。
「はあ、何とかなるかのねえ。」(颯斗)
「ん?」(大樹)
「本当に戻れると思う、大樹は?」(颯斗)
「それを言ったら、何とも言えないだろ。」(大樹)
「話をしてもらえるのは良いけど、ダメだったら、僕らずっと元の世界に戻れないんだよ。」(颯斗)
颯斗の言うことはもっともだ。話をしたところで現時点で戻れない可能性だってある。それを不安に思うのは当然だ。
「じゃあ、ダメだったらどうする?」(大樹)
「え?」(颯斗)
「こっちの世界にずっといることになった、そうなったら颯斗はどうする?」(大樹)
「う~ん、考えたくないかな。お父さんもお母さんも元の世界だし、のほほんと刀奈姉ちゃんもそうだし。」(颯斗)
「だよな。」(大樹)
「大樹はどうなの?」(颯斗)
「俺か。」(大樹)
「不安じゃないの?」(颯斗)
「正直、そうなっても不安じゃないんだ。」(大樹)
「万夏ちゃんがいるから?」(颯斗)
「そうだけど、強く帰りたいって言うのはいう程じゃないと思う。」(大樹)
そう、マドカたちがいるから俺はあの世界に戻ろうと考えている。なら、俺一人であればどうか、マドカたちがいなかったら戻ろうという行動はきっと起こさないと思う。
「万夏ちゃんには言わないでおくよ。そんなことを聞いたらショックを受けそうだし。」(颯斗)
「聞かれても口が裂けても言わないよ。」(大樹)
「てなことをこの人ね、風呂に入っている時に言ってました。」(颯斗)
「おい、てめえ!!」(大樹)
風呂から上がってから、当てられた部屋で話し合いの席で速攻風呂場で話していたことをしゃべりやがった。それを見た簪はポカーンとしていたし、マドカは目を見開いてはいるがそこまで大きなリアクションをしていない。
「なんで話すんだよ!!」(大樹)
「一応、考えの共有は必要だよ?」(颯斗)
「いらんよ!!風呂場の話をする必要なんか無えよ!!」(大樹)
「だって、意見の共有は絶対に必要だよ(正論)。」(颯斗)
「TPOをわきまえろ!!」(大樹)
俺は颯斗の襟首をつかんで前後の激しく揺らす。んとに、こいつは何を考えていやがるんだよ!!
「ね、大樹。落ち着いて。颯斗は悪気は無いから。」(簪)
「もう、、、。」(大樹)
今この場で颯斗に当たり散らしても何も変わりはしない。とりあえず俺は颯斗を放した。
「ねえ、話を戻すけどドライバーを渡すのはあの鎧武者に対抗するためだよね。」(マドカ)
「もしかすると何かヒントになるかもって。」(大樹)
今現在では俺と颯斗の話したことはマドカと簪にも話した。ドライバーの件は正直反対されるかもしれないと思ったがマドカが大きく反対することは無かった。簪もそれには同意してくれた。
「そもそも、私と大樹のドライバーってそういうのを後付けできるの?」(マドカ)
「こないだの109の事件だと重加速空間内で動けるように調整してもらったから、後付けの調整は出来る。ただ、颯斗の持っているマッハドライバーとかと比べると適応される時間が短いから多少は劣るけど。」(大樹)
「無いよりは良い、程度?」(マドカ)
「たぶん。」(大樹)
「僕のマッハドライバーは僕の方じゃなくてハートたちにそれを適応させる感じだよ。今はハートとメディックだけだけど。」(颯斗)
「本当にないよりは良い状態だね。」(簪)
「俺は持っているロックシードは全部あるし、マドカもある。まあ、戦う分には十分だろうな。」(大樹)
「そう言えば、ISの方はどうする?」(颯斗)
「できれば見せずに済ませたいよな。こんなのはっきり言って何代もの技術革新をすっ飛ばすような代物だし。」(大樹)
「龍見さんの様子だと信頼できそうだけど。」(マドカ)
「それでもな。まあ、出さなきゃいけなくなったら、だな。」(大樹)
「そうなったら、問題のない範囲でなら、大丈夫だと思う。」(簪)
「そうだね、誰かは一緒に居るっていう条件を付けてもらおう。そうすれば、こっちは怪しい人にISの情報を見せずに済むし、向こうも何かわからなければ聞けるし。」(颯斗)
「その時の監視役は颯斗と簪に頼んでも良いか?」(大樹)
「というよりは話せるのは僕とかんちゃんだけでしょ?」(颯斗)
「じゃあ、決まりで。」(大樹)
とにかく今はそうやって今後の行動を決めた。そのまま、俺達は布団の中に入る。
「ねえ、今日は僕たちもいるからするのはダメだよ。」(颯斗)
「何が楽しくて、そんなことをしなきゃいけない。」(大樹)
「見たいならするよ?」(マドカ)
「しーなーあーい!!」(大樹)
「いつもしているの?その、、、あの、、。」(簪)
「かんちゃんは聞かなくて良いよ。」(颯斗)
異世界へ飛ばされた、元の世界に戻れるか、いろいろの不安がある中なのに俺達は高校生らしく、まるで修学旅行の夜にするような、そんなふざけた話をして笑い合っていた。
side 3人称
大樹たちは例の話をしている一誠たちの返事を待つ間に駒王町をタケル、レイナの案内で見て回っていた。
「じゃあ、空飛ぶ車とかないんですか!?」(レイナ)
「あるけど、かなりの金持ちしか買えないよ。」(颯斗)
「科学技術が進んでいるたってそこまで変わらないんだな。」(タケル)
「正確にはそれが広まるのにかなり時間がかかるってだけで、もっと研究が進めば。」(簪)
「大樹さんとマドカさんって恋人同士って本当なんですか?」(レイナ)
「「本当(だよ)。」」(大樹、マドカ)
「この二人、セ「それを言わんくて良いわ(# ゚Д゚)」まだ、何とは言ってないじゃないか。何とは。」(颯斗)
今、彼らは駒王町のファミレスで少し早めの昼食を取っていた。
「なるほどなあ、会ってみたいなあ。」(タケル)
「やっぱり、興味が?」(大樹)
「俺からすれば、大樹の名付け親の呉島貴虎、呉島光実、颯斗がであった泊進ノ介は会ってみたいよ。だって、あの仮面ライダー斬月、龍玄、ドライブだろ?そりゃ、本人なら会いたいさ。」(タケル)
タケルは大樹たちの世界にいる仮面ライダー、自分が転生する前に見ていた仮面ライダーたちへの憧れを口にしていく。それを聞いた大樹は自身の前前世での仮面ライダーに対する思いを確認するが
(いつの間にかしなくなったけどな、そう言えば俺も仮面ライダーにあこがれていたな。そう、あの、、、。あれ、何の仮面ライダーだったっけ?)(大樹)
それが靄がかかったように記憶がおぼろげだった。
(可笑しいな。ん?あれ?他の記憶もあまり思い出せない。ん~、まあ、その内に思い出すか。)(大樹)
この時に大樹は初めて他の前前世の記憶も詳細に思い出すことが出来ないことに気付いた。ただし、大樹自身は既に柏葉大樹として15年以上(前世込みで考えると35歳以上)生きており、アイデンティティを揺るがすほどでもなかった。その内に思い出すだろうとその場では軽く考えて済ませた。
「それで、大樹の家族ってどんな人達なんだ?」(タケル)
タケルは何げなくそれを聞いた。その問いかけを聞いたマドカ、颯斗、簪の表情が曇った。当の大樹は、少し窓の外を見て、
「良い両親だったよ。俺を救ってくれた。」(大樹)
と言った。
「それに、今はまた家族がいるし。その人たちも俺のことを実の子ども同然に育ててくれた。」(大樹)
実の両親と育ての両親、大樹にとっては既に織斑家の人々は家族同然だった。
「あとは屑の兄貴が居たけど。まあ、縁なんて切ったし。」(大樹)
「兄弟がいたのか?」(タケル)
「ど屑もど屑。まあ、縁切れて清々しているし。」(大樹)
正確にはいまだに整理はついていない。勇吾との関係は大樹が言っていた以上に複雑であり、それ自体はどう割り切っても割り切れないものである。そのことを分かっているマドカはどこか心配そうに大樹を見る。そんな中で昼食を終えた大樹たちはファミレスを出た時だった。
大樹たちの前に黒いローブで顔と全身を隠した3人組が現れる。当然ながら彼らから醸し出されるものは平穏な日常の中で異質なものであり、それが自分たちにとって向けられ馴れたものであることに大樹たちが気付くのに時間はそうかからなかった。
「誰だ?」(大樹)
大樹の問いかけに対して自らのローブを投げることで返答した3人組。その3人組の顔を見て、驚きの表情を浮かべたのはタケルとレイナだった。
「お前たち、どうしてここにいるんだ!?」(タケル)
「それはお前たちに復讐する為さ!!」(???)
タケルの問いに答えたのは一誠に似た容貌の少年だった。彼と共にいたのは紅色のロングヘアーと緑色の瞳を持つナイスバディの美少女と黒髪のポニーテールのこれまたナイスバディの美少女だった。
「タケルさん、こいつらって?」(大樹)
「僕の名前は兵藤誠二さ!!お前たちを倒して今度こそ僕が主役だ!!」(宗二)
「私はリアス・グレモリーよ。初めて見る顔がいるけど、私が受けた屈辱を味合わせてあげるわ!!」(リアス)
「私は姫島朱乃と言いますわ。積もり積もった恨みを晴らさせて頂きますわ!!」(朱乃)
そう言うと宗二は漆黒の鎧を纏う竜人に、リアスは紅の悪魔に、朱乃はカラスの翼とコウモリの羽を持つ堕天使へと変貌した。
大樹たちの前に現れた兵藤宗二、リアス・グレモリー、姫島朱乃。彼らは異界の魔族である幻魔の力を手にして復活した。彼らに対抗する手段を模索する大樹たちはついに一誠と響、クリスらが所属する「神を見張る者」の本部へと向かう。そして出会うのは新たなシンフォギア装者たちである。