「おし、飲み物良し。スナック菓子、お茶請け良し。てなもんで良いか。」(大樹)
「お~い、入って良い?」(颯斗)
「ああ、良いよ。」(大樹)
「お邪魔します。」(颯斗)
「いらっしゃい。」(大樹)
「ここが大樹と万夏ちゃんの部屋だね。主にナニする。」(颯斗)
「いらんことを言うな。勉強とかもここでしているから。ここでは(ピー)以外をやっていない的なことを言うなよ。」(大樹)
「やってることは否定しないんだね。」(颯斗)
「そこをつつくなよ。」(大樹)
「ん~、どこに座って良い?」(颯斗)
「とりあえず、俺の机に椅子を二つ並べているからそっちに。」(大樹)
「それでは失礼して。」(颯斗)
「よいしょっと。」(大樹)
「う~ん、飲み物をもらって良い?」(颯斗)
「良いよ。お茶とオレンジジュースとジンジャーエールとコーラがあるけど。」(大樹)
「コーラ。」(颯斗)
「ほいよ。」(大樹)
「それじゃあ、、、何なの、これ?」(颯斗)
「座談会?」(大樹)
「なんの?」(颯斗)
「、、、俺達の。」(大樹)
「ダレトク?」(颯斗)
「さあ。」(大樹)
「話す?」(颯斗)
「何について?」(大樹)
「ん~、まずはお互いの家族構成?」(颯斗)
「えぐいよ、俺。」(大樹)
「それを言ったら、僕たちの共通の話題ってほとんど無いよ。」(颯斗)
「そう、、、だな、、、。」(大樹)
「じゃあ、僕からね。僕は会社員のお父さんと専業主婦のお母さんの3人家族。」(颯斗)
「うん、、、突っ込みどころのない家族構成だな。」(大樹)
「まあ、今時珍しいし?」(颯斗)
「珍しい、ということではないと思うけど。」(大樹)
「僕の周りだと半数くらいかな。」(颯斗)
「うん、普通に良くある家庭だな。」(大樹)
「じゃあ、大樹の番。」(颯斗)
「研究者の両親に超天才児の兄貴の4人家族。」(大樹)
「それだけで中々いないよ。」(颯斗)
「んで、俺が4,5歳の時に兄貴が父さんと母さんを殺害。その後は近所の織斑家にて居候。」(大樹)
「前半部分が悲惨だよね、それで苦労はして、、、るもんね。」(颯斗)
「被害者遺族だけど加害者家族だからな。まわりの同年代はそれでイジメてくることが多かったよ。それに、当時はマスコミの取材とかもひどかったから。今でも、マドカたちや友人家族を除くと、、、対人恐怖症まではいかないけど、端から信用しないなほとんどは。」(大樹)
「人付き合いは良い方に見えるけど。」(颯斗)
「そりゃ、普通に一言、二言は話す程度だからな。それでも、内心は全く心を許していないけどな。」(大樹)
「僕はどうだったの?」(颯斗)
「ああ、いや、不思議とこいつは良いのかもっていうのはすごくよく当たってね、颯斗はちょっと話したら仲良くやれる部類の人間だって思ったから。特に、信用しないとかは無かったよ。逆に颯斗は俺の方はどう思ったの?」(大樹)
「なんとなく、怖いなあって。」(颯斗)
「どんな感じで?」(大樹)
「敵・即・斬!って言うのがすごくわかりやすかったから。」(颯斗)
「ああ、そう言う方か。」(大樹)
「こうやって話したり、戦ったり、バンドをしたりってやっていく中でそんなことない良い友達だよ。」(颯斗)
「まあ、お互いに高校で会った仲の良い友人ってことで、か。」(大樹)
「そうだね、けっこう話すと気が合うなあって僕は思うけど。」(颯斗)
「確かにな。じゃあ、次は趣味の話でも。」(大樹)
「僕はアニメオタク、ロボット物が好きだよ。ガンダム、最高。」(颯斗)
「俺は特撮かな。牙狼は小父さんと一緒に見るし。ゴジラシリーズは結構持ってるよ。」(大樹)
「牙狼か。お気には何?」(颯斗)
「闇を照らす者、GLODSTORM翔、Vanishinglineだな。」(大樹)
「ほ~、牙狼シリーズの中では割と異色な感じを。」(颯斗)
「流牙、闇を照らす者の主人公なんだけど、成長する様子を見ていたら幼いながらに流牙のように強くなりたいって思ってさ。やっぱり、そこかな。俺の中の目指す強い男って言うのが大きいかな。」(大樹)
「なるほどね。なれた?」(颯斗)
「まだまだだな。それに流牙とソードの様になるよりは今はマドカのことを幸せにできる、そんな男になりたい。」(大樹)
「大勢の幸せよりも一人の幸せを守りたい、良いねそういうの。」(颯斗)
「まず、俺一人じゃあ大勢を守るなんて許容オーバーだから。それなら、近くの愛する人を守りたいからな。」(大樹)
「誰よりも何よりも君だけを守りたいって?」(颯斗)
「随分と古い曲を出したな。」(大樹)
「でも、今の大樹の話はそうじゃないの?」(颯斗)
「現実は守って守られて、だけど。」(大樹)
「そう見たら、万夏ちゃんって積極的だよね。SAOのアスナみたいだけど。」(颯斗)
「あんな良いとこお嬢様じゃないよ。」(大樹)
「そうじゃなくて、大樹のことを愛しているからすごく思い切った行動をするよねってこと。」(颯斗)
「確かに、そうだな。」(大樹)
「前の世界での二人はどうだったの?」(颯斗)
「最初は敵同士でね。こっちの亡国機業の掃討作戦で京都の町を一緒に観光して、保護して、同室になったけど。」(大樹)
「、、、、、、、、、はしょりまくってない?」(颯斗)
「どこが?」(大樹)
「敵だったところから一緒に観光していたってところ。」(颯斗)
「いや、端折ってない。」(大樹)
「嘘でしょ?」(颯斗)
「いや、マジだよ。」(大樹)
「じゃあ、敵同士だったところから観光するまでに何があったの?」(颯斗)
「ああ、あの時の俺も何を考えていたのか。敵だったマドカを一緒に京都の町を見て回らないかって本気で誘ったんだよ。」(大樹)
「ナンパじゃん。」(颯斗)
「人生唯一にして初の、な。」(大樹)
「結果は?」(颯斗)
「だから、今はこうやって恋人同士だって。」(大樹)
「、、、、、、、、、、、君は究極の女たらしかい?」(颯斗)
「いや、もしもそうだったら、こんな一人と正当に(?)お付き合いしていないって。」(大樹)
「正当にってところに突っ込んで良い?」(颯斗)
「そこは突っ込むな。」(大樹)
「まあ、やったところで悲惨だろうね。」(颯斗)
「何が好きで友人の(ピー)を聞くんだよ。」(大樹)
「確かにね。」(颯斗)
「そう言う颯斗は簪とは?」(大樹)
「幼稚園が一緒だったんだ。僕の父さんの転勤で別の小学校に行くんだけど、その後にお父さんの転勤でまた同じ小学校で会ったんだ。」(颯斗)
「また、すごい偶然だな。」(大樹)
「その後は中学校の2年生まで一緒だったんだ。」(颯斗)
「中2ってことはその時に?」(大樹)
「うん。」(颯斗)
「で、高校でまた再会か。運命の赤い糸って話を聞くけど、颯斗と簪はそうなのかもな。それだけ、何度も離れたのにまた一緒に居るんだから。」(大樹)
「そう?」(颯斗)
「まあ、そういうのは周りが勝手にそう思うだけだから。」(大樹)
「なんだかんだ、かんちゃんも僕と一緒に居てくれるし。」(颯斗)
「よく思われている証拠じゃないか?」(大樹)
「それはお互いにじゃない?」(颯斗)
「本当な。」(大樹)
~小休憩~
「話は変わるけど、大樹の戦い方ってすごく切るって感じじゃないよね?」(颯斗)
「そうだよ。俺は剣で斬るって言うよりも叩き切るって感じで剣を使っているんだ。」(大樹)
「だから、鈍い音もするんだ。」(颯斗)
「戦っているうちに、最初のころは篠ノ之流剣術だったんだけど、あまりうまくは戦えなくて。それで、自分で効率よく相手を倒すための戦い方を探っていくうちに早い話が剛剣になっていったんだよ。そこを軸に薙刀や銃、格闘術を合わせていって、ってやっていったらほぼ我流になった。」(大樹)
「だから、剣道をやっていたにしては戦い方の幅が広いんだね。」(颯斗)
「でも、それは早い話が剣術だけじゃあ俺は限界だったってこと。今でも剣道では一夏と箒とは勝てないよ。」(大樹)
「ああ、だから大樹の戦い方って喧嘩術じみた部分があるんだ。」(颯斗)
「早い話が戦場で相手を確実に倒すための戦い方、ね。まあ、颯斗はシンプルにというかオーソドックスにパンチを主体にした戦い方だよな。」(大樹)
「見てるからね、刃牙。」(颯斗)
「そっちよりはボクシングみたいだけど。」(大樹)
「シンプルに殴るのが早いよ。」(颯斗)
「そりゃ、ハートの力を使って居るもんな。殴る方が早いわ。」(大樹)
「あのさ、僕と大樹、どっちが強いんだろう?」(颯斗)
「何?急に?」(大樹)
「だって、大樹だって強いでしょ?僕はハートたちの力に頼ることが多いけど、それでも。」(颯斗)
「う~ん、、、それってさ、武器を使わないとか条件付きで?」(大樹)
「何でもありに決まってんじゃん。」(颯斗)
「本気?それって素手なら勝てるって言っているように聞こえるんだけど。」(大樹)
「そうじゃなくて、お互いに使える武器や技術とかも全部アリでどうなんだろうって。」(颯斗)
「いや~、やってみないと分からないんじゃないか?」(大樹)
「やる?」(颯斗)
「今は良いよ。」(大樹)
「興味はあるってことでいいんだね?」(颯斗)
「やるかどうかは別な。」(大樹)
続きは今後投稿します。今回は軽めに。それでは、本編もよろしくお願いします。