IS×仮面ライダー 仮面ライダー炎竜   作:柏葉大樹

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仮面ライダー炎竜外伝第1弾、仮面ライダーロードSurpriseDestiny開始!


仮面ライダーロード SurpriseDestiny
仮面ライダーロード SurpriseDestiny 第1話


side 三人称

 とあるネットワーク世界。あらゆる情報が氾濫する中で不気味に胎動する一つのデータがあった。

 

 「ついにだ。ついにこの時が来た!」(???)

 

 そのデータはそこから見える現実世界を見ていた。そして、そのデータは現実世界が写る画面へと向かって行き...。

 

 

 

 

 

 

side 颯斗

 夏休みにあった柏葉勇吾との戦いが終わり、あれやこれやとする中で夏休みが終わってしまった。学園では夏休みが終わって早々に学園祭の準備が始まった。僕は夏休み中に知った大樹の特技、万夏ちゃんの歌唱力に目を付けて、学園祭開催中に常にバンドでライブするという計画を練っていた。ちなみに、ベースギターは大樹、ボーカルは万夏ちゃん、キーボードはかんちゃん、ギターを刀奈姉ちゃん、ドラムは僕というメンバーだ。既に刀奈姉ちゃんには話は付けてあるし、当日は事前告知なしでいきなり開催という僕の一世一代のヒャッハーイベントだ!!

 

 「ああして、これして。場所は...。」(颯斗)

 「随分と楽しそうだな、颯斗。」(ハート)

 「まあね。こういうの好きだし。」(颯斗)

 「そうか、まあ楽しめば良いさ。」(ハート)

 

 作業を進める僕の傍らでそのように言うハート。ハートとはもうかれこれ長い付き合いになる。昔の僕ならロイミュードと付き合うなんて予想すらしていなかっただろう。

 

 

 

 

 

 

 今から5年前、僕がまだ小学生だったころ。その時の僕は学校から帰ってきて宿題を終わらせると必ずと言って父さんの部屋のパソコンをいじっていた。その当時はやっていた動画なんかよりも機械いじりが好きな僕はパソコンで色々な機械について調べ上げて、それを自分の身の回りのもので再現できるのかを試すのが楽しみだった。その日も、今でも思い出す夏の終わりが近づくそんな日だった。

 

 「へえ、こんなのあるんだ~。ああ、こんなのも面白そう!」(颯斗)

 

 その日は麦茶を飲みながら、扇風機をガンガン回しながらパソコンにガブリついていた。色々とページを見ていると家のインターホンが鳴った。

 

 「ん?」(颯斗)

 

 僕は玄関の方へ歩いていく。僕の家は集合住宅、マンションの賃貸。そこまで広い訳ではないから父さんの部屋から玄関へ向かうとすぐに着く。僕は玄関の除き窓から尋ね人を見る。

 

 「あ、かんちゃんとのほほん。」(颯斗)

 

 その時はちょうど二人と遊ぶ約束をしていたんだ。

 

 「いらっしゃい。」(颯斗)

 「おっはよ~。」(本音)

 「おはよ、颯斗。」(簪)

 「お母さんね、皆で好きなようにしていてって。ああ、危ないことはダメって。」(颯斗)

 「もう、しないよ~。」(本音)

 「そう言うのは颯斗がやるでしょ。」(簪)

 「いや、僕だってそんなにしないよ。」(颯斗)

 

 ガシャン!

 

 そんなやり取りをしていて何かが落ちたような音がしたんだ。

 

 「颯斗...。」(颯斗)

 

 ジト目で僕を見るかんちゃんに僕は全く何もしていないと身振りで表す。僕たちは三人は音の鳴った方へと歩いていく。

 

 

 

 

 

 

 音が鳴ったのは僕の部屋でその時は...恥ずかしい話だけどきれいな部屋とは言えなくて、とにかく毎日毎日色々な機械を分解しては組み立て、分解しては組み立てを繰り返していたから部屋の中は机とベッド以外は乱雑そのもので機械のスクラップの山が積みあがっていた。

 

 「ほらね!」(颯斗)

 「ね~ね~、何だか増えた~?」(本音)

 「これじゃ、寝れないでしょ?」(簪)

 

 まあ、この時に鳴った音は作った機械の山が案の定崩れた音だった。実際の処はこの時の音で肝心のイベントに気付くまでに時間が掛かった。

 

 「ねえ、片付けないの?」(簪)

 「ん?今、調べているのがあるからそれを組み立てたらかな。」(颯斗)

 「はや君~。そう言って片付けないじゃない~。」(本音)

 「いや、片付けるよ。」(颯斗)

 「いつ?」(簪)

 「...その内。ああ、面白そうなのがあったんだ。見て見て。」(颯斗)

 

 僕はかんちゃんとのほほんを父さんの部屋へ連れていく。パソコンにはさっきまで見ていた画像があったはずだった。

 

 「ねえねえ、なにこれ?」(本音)

 「数字?」(簪)

 「こんなの開いた覚えがないんだけどなあ。」(颯斗)

 

 パソコンの画面には僕が見ていた画像ではなく002、003、009という謎の数字があった。

 

 「あれ、消えない。」(颯斗)

 「なんか、不思議だね~。」(のほほん)

 「ねえ、パソコンを再起動してみたら?」(簪)

 「それもそうか。」(颯斗)

 

 僕はパソコンを操作して、再起動をしてみる。それでも残る002と003と009の数字。

 

 「変なウィルスかな?」(颯斗)

 「ねえ、颯斗のお父さんが帰るまでは何もしない方が良いと思うけど。」(簪)

 「イラつくな~。」(颯斗)

 

 そう言いながら僕は002という数字に何度も何度も何度もクリックし続ける。そしたら、

 

 「あああああああ、辞めてくれないか!」(002)

 

 と数字がしゃべりだした。

 

 「ああ、その声はハート様?」(009)

 「ここは一体どこなんでしょう?」(002)

 

 002という数字がしゃべりだすと他の数字もしゃべりだした。僕たち3人は驚いてパソコンから距離を取る。これが僕たちの、僕たちとハートたちの初めての出会いだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side 三人称

 大樹たちのいる1年1組では学園祭に向けた準備が既に行われていた。1組はセシリア主導の下で英国式のメイド喫茶をやろうということになった。当然ながらも一夏は執事として駆り出されるのが決定している。

 大樹とマドカも当然ながらこちらの出し物をやるということで準備を手伝っている。大樹は最初は執事をやらせるという案もあったのだが、燕尾服を着せたところ、クラス全員が首をかしげる結果になり、いわく、

 

 「似合っていないわけじゃないけど、微妙。」

 「しっくりこない。」

 

 という意見が多かったために大樹は裏方の作業をしてもらうことになったのだ。マドカはメイド服を着たところ、クラス全員が絶賛。半強制的に決まったのだ。陸はと言うと、姿が見えないところどこかにいるのだろう。

 

 「違いますわ、一夏さん!もっと、背筋を伸ばして!」(セシリア)

 「そうは言っても...。」(一夏)

 「口答えはよろしいです!さあ、続けますわよ!」(セシリア)

 

 一夏はセシリアのスパルタ式指導を受けており、クラスの女子は衣装などを調べつつ、セシリアから教わったことを復習するなどをしていた。大樹は一夏が扱かれているのを横目に女子から得た意見をもとに教室の内装などを考えていた。

 

 「じゃあ、この部分はもうちょっと装飾があった方が良いかな?」(大樹)

 「うん、華やかな方が良いかなって。」(シャル)

 「ただ、あまり装飾が多いのはどうなの?」(箒)

 「セシリアに要相談かな。」(大樹)

 

 大樹は予想図を見ながらクラスメイトと話しており、マドカはクラスメイト達にメイド服を着させられていた。

 

 「やばい、この子可愛い。」

 「尊い、マジ尊い。」

 「地球に生まれてよかったー!」

 

 クラスメイトは何か変なスイッチが入ってしまったようで口々にマドカのメイド姿を絶賛していた。その様子を横目で見る大樹は普段はあまり見せない穏やかな目をしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 生徒たちが準備に励む中で学園祭3日前、事件は起きた。

 

 「生徒が意識不明に?」(楯無)

 「ええ。原因は不明。意識不明の生徒は衛生省から出向している九条先生が聖都医大付属病院の方へ送っていますが。」(十蔵)

 

 理事長室に呼ばれた楯無は学園長である轡木十蔵から最近多発している生徒の意識不明について聞かされた。

 

 「やけに欠席者がいると思いましたが、それで被害は?」(楯無)

 「3年生が2人、2年生が1人、1年生が5人ですね。いずれも選手科の生徒で意識不明であること以外は異常はないみたいです。」(十蔵)

 「それでどのような状況で彼女たちは?」(楯無)

 「発見場所は様々です。寮の自室であったり、部室、整備室、アリーナの更衣室など共通点はないですね。」(十蔵)

 「分かりました。私の方で出来る限り調べてみます。」(楯無)

 

 

 

 

 

 

 

 「というわけで、協力をお願いしたいのよ。」(楯無)

 「原因不明ね。分かったよ。ケータイとかにハッキングを掛けたら、倒れる前後で何をしていたかわかるだろうし。それにメディックに診てもらって、意識不明になった生徒の様子を詳しく知りたいし。」(颯斗)

 「じゃあ、私はメディックと一緒に聖都医大付属病院に行ってくる。」(簪)

 「じゃあ、ブレン。ハッキングかけてみて。」(颯斗)

 「人間が持っているケータイ程度など私に掛かれば...。」(ブレン)

 

 楯無から話を聞いた颯斗たちはそれぞれ行動に移っていく。簪はメディックと共に本土の聖都医大付属病院へ、颯斗は楯無から預かったケータイの解析をブレンと共に始める。この時の彼らにはこの後に起こることが何なのか予想もつかなかった。

 

 

 

 

 「見たところは何も変なことは無いけどな。」(颯斗)

 「ええ、このケータイそのものは何も可笑しな部分はないです。」(ブレン)

 「ケータイそのものは?」(颯斗)

 「ええ。ですが、ケータイのインターネット回線に何者かが侵入した痕跡がありました。」(ブレン)

 「それは誰が?」(颯斗)

 「分かりません。ですが、この痕跡は私達ロイミュードに見られるものです。」(ブレン)

 「ロイミュード...まさかね。」(颯斗)




 意識不明の生徒達の持ち物から出たロイミュードの痕跡、その言葉から颯斗の脳裏にある事件が蘇る。そして、意識不明の生徒達の下へ出向いた簪に事件の首謀者の魔の手が。
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