IS×仮面ライダー 仮面ライダー炎竜   作:柏葉大樹

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 秋が深まっている頃、とあるホテルでスコールとオータムと共に潜伏生活をしている修羅は目的を失い、日々をただ過ぎるままに過ごしていた。そんなある日、ホテルから出た修羅の前に現れたのはブラッド族を名乗る者達だった。


仮面ライダー黒龍evolution仮面ライダーシュバルツ 第2話

side 3人称

 突如として空からやって来たのはブラッド族を名乗る者達。その内の二人は人間の似姿から怪物へと変貌させた。その場にいた修羅は改造されたラファール・リヴァイブの装備から重量級の武装であるミニガンを選び、怪物=シザースロストスマッシュとゼブラロストスマッシュに無数の弾丸を浴びせていく。だが、

 

 「あら、その程度かしら?」(シザース)

 「なんや、期待外れやなあ。」(ゼブラ)

 

 2体にとってはさして気にするほどのものでは無かった。シザースとゼブラの体はISの持つ兵器では傷一つ着かないほど頑丈である。そのことに修羅は動揺することなく、次の装備であるグレネードランチャーを取り出し、シザースとゼブラに当てていく。

 

 「その程度じゃあ、効かないわよ。」(シザース)

 「こうでもせんと、僕たちに傷一つ着けられへんで!!」(ゼブラ)

 

 シザースはグレネード弾をどこ吹く風というように切り裂いていき、ゼブラは修羅の方へと躍りかかって来た。修羅はラファール・リヴァイブの標準兵装であるシールドを使い、ゼブラのパンチをいなしていく。だが、ゼブラのパンチは修羅が駆るラファール・リヴァイブのシールドを一撃で破壊してしまった。

 

 (全く、ISだと歯が立たないか。まあ、通常兵器がこんな奴らに効くはずもないか。まあ、死ぬのを勘定に入れれば何とかならないこともないか。)(修羅)

 

 修羅は唇の端を歪めながらラファール・リヴァイブの装備から近接用のチェーンソーをコールした。修羅はチェーンソーをゼブラの体に突き立てていくがその体は傷一つ着かない。それでも、修羅はまるでそれしかないと言わんばかりにチェーンソーをゼブラに押し付けていく。

 

 「気概はええけど、そんなん玩具じゃあ無駄やで?」(ゼブラ)

 

 そのチェーンソーを鋼鉄以上の強度を持つひづめを有する右腕で粉砕するゼブラ。さらに二撃目のパンチを修羅に放った。幸いにISの絶対防御が発動したがシールドエネルギーは一撃で消失してしまい、ISの展開が解除された。

 

 「やっぱり、ISじゃあなんら役に立たないか。」(修羅)

 「気概は良かったで。でもな、自分のその玩具じゃあブラッド族の僕らは殺せへんで?」(ゼブラ)

 「じゃあ、この坊やはもう殺して良いわね。」(シザース)

 

 シザースが腕のハサミを修羅に振り下ろそうとした時だった。

 

 ≪スチームアタック!!≫

 

 どこからか紫色の光弾が放たれ、シザースとゼブラは修羅から距離を取った。

 

 【おいおい、そいつを殺されるとまずいんだ。今日のところはここいらで勘弁してくれないか?】(???)

 「なぜ、あなたが!?」(シザース)

 「お前は僕たちが倒したはずや!なんで、生きてんねん!!」(ゼブラ)

 【お前らだってブラッド族なら分かるだろう?それじゃあ、チャオ。】(???)

 

 突如として修羅を救ったのは血のようなボディスーツに胸部とバイザーのコブラのパーツ、煙突を思わせる角のごときパーツが目を引く謎の人物だった。その人物は手に持っていた銃、トランスチームガンの銃口から煙を散布し、修羅を抱えるとその煙の中に身を隠す。シザースとゼブラはその煙を払うがそこには二人の姿は無かった。

 

 「伊能さん、すんまへん。逃げられてもうたわ。」(ゼブラ)

 「まさか、あいつが生きているなんて。」(シザース)

 「奴もブラッド族だ。こちらも万全を期していたが生きていたとはな。だが、あの姿からすると力は十全ではないだろう。ならば、私達が負ける理由などない。」(伊能)

 

 伊能という男はえんじ色のハンドルが付いたベルト、エボルドライバーを取り出し、腰に巻き付ける。そして、懐から龍型のガジェット、グレートクローズドラゴンとハザードトリガーを取り出す。取り出したグレートクローズドラゴンとハザードトリガーをエボルドライバーに合体させる。そして、黒地に金のコブラが書かれたボトルを振り、キャップを回してグレートクローズドラゴンにセットする。

 伊能がハンドルを回していくとドライバーからまるでとぐろを巻いた蛇を思わせるチューブに赤黒い液体が満たされる。

 

 「変身。」(伊能)

 ≪マックスハザードオン!Wake up! Great Cross-zDragon!ブラブラブラブラブラアアア!!ヤベーイ!!フハハハハハ!≫

 

 伊能の姿は豪奢な装飾、漆黒のローブが目に付く姿である仮面ライダーブラッドに変身した。

 

 「それでは始めるとしよう。」(ブラッド)

 

 ブラッドはそう言うと自身の体から赤黒い液体を出して、無数の怪物を生み出す。

 

 「我らが王がこの世界に来る前、その前にその覇権を握るのだ。」(ブラッド)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 【ひとまずはここで待つとしようか。】(???)

 「お前は一体、、、。」(修羅)

 【おう、そうだったな。まずは初めまして、俺はブラッドスタークだ。】(スターク)

 「ブラッドスターク?」(修羅)

 

 修羅を助けた人物ブラッドスタークは近くにあったベンチに腰掛ける。

 

 【と、だ。お前、柏葉大樹だろ?】(スターク)

 「、、、ああ。正確には別人格、になるが。」(修羅)

 【ああ、良い。そこは俺も知っているから問題は無い。で、お前さんにはまた仮面ライダーになってもらわなくちゃならんからな。】(スターク)

 

 修羅とスタークはどこかの倉庫街にいた。恐らくはスタークの目的の場所なのだろう。だが、修羅が気になったのはそこでは無かった。

 

 「また、仮面ライダーになる?」(修羅)

 【そうだ。お前にはまた仮面ライダーになってもらわなくちゃいけない。さっき会った奴らを見て、お前さんだって放っておけないだろ?】(スターク)

 

 スタークの言葉は修羅にとっては頭ごなしに否定する言葉では無かった。だが、

 

 「それなら俺じゃなく他を当たれば良い。」(修羅)

 

 修羅はそう言ってその場を離れようとする。

 

 【おいおい、良いのか?お前の大切な奴らに何かあっても?】(スターク)

 

 スタークはそのように言って修羅を挑発する。が、

 

 「それを言うのならあいつの方が効果があるぞ。じゃあな。」(修羅)

 

 スタークの言葉に修羅は冷めた反応を見せただけでその場を後にした。その姿を見たスタークは右手のアーマーからチューブを伸ばし、修羅に毒を流し込もうとするが修羅はそれに瞬時に気付き、チューブを蹴飛ばす。

 

 【そうやって帰られると困るんだよ。良いか?あいつら、ブラッド族は相当な力を持っている。お前さんの力を見込んで俺は言っているんだぞ?】(スターク)

 「確かにな、仮面ライダーになればあいつらと戦える。だけどな、俺には戦う理由は無い。だからこそ、戦うこともない。」(修羅)

 

 修羅の言葉に驚愕するスターク。彼が今までに関わって来た人間はその誰もが正義感にあふれていた。だからこそ、焚き付けて戦わせることが容易だった。だが、目の前の修羅は彼が関わって来たどの人物にも似ていない、新たなタイプだった。それ故にどのように言っても同じ反応しか見えない、なおかつその反応が自身の予想した者とは違うからこそ、どのようにすれば自身の考えるように動くかスタークには分からなかった。

 

 (そうか、あいつらが言っていたのはこういうことか。だとしたら、俺じゃあダメだな。)(スターク)

 

 ここまでのやり取りで自分では修羅を動かすことは出来ないことを理解する。だが、スタークにとっては自分では動かないということで修羅を焚き付けるに十分な人物たちを知っていた。また、スタークにとっては今回のブラッド族に対抗するためにもその人物たちの元へ行くことも重要だった。

 

 【戦う理由な。じゃあ、これから会う奴らと出会ってもそんな口を利けるか?】(スターク)

 

 スタークのその言葉に修羅は眉をごくわずかだがひそめる。

 

 【少しでも興味があるなら俺と一緒に来い。】(スターク)

 

 修羅は数瞬黙る。そして、

 

 「ああ。とりあえずは行くだけ行ってやる。」(修羅)

 

 と言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side 修羅

 俺がブラッドスタークを名乗る男の後をついて行くと倉庫街にある一つの小さな倉庫へと着いた。

 

 【一つ言っておくがここにいる奴らは俺のことをあまりよくは思っちゃいない。俺任せにして話すを進めるのはお勧めしないからな。】(スターク)

 

 そういうコイツは端から信用できる要素なんかない。こんな奴に背中を預ける奴はよほどのお人よしかバカだろう。

 

 「良いから、さっさと入れよ。」(修羅)

 【つれないねえ。】(スターク)

 

 スタークはそう言うと扉を開けた。扉の先は薄暗くそこには30代の二人の男が居た。一人はこの建物にある鉄筋を利用して懸垂、もう一人は隅っこで何かをいじっている。

 

 「おい、気付いていないぞ。」(修羅)

 【ああ、筋金入りの筋肉バカと発明バカが。】(スターク)

 「出来たあああ!!」(???)

 

 呆れたようなスタークの言い方の後に隅っこで作業していた方が突然高いテンションで声を出した。

 

 「すごいでしょ、天才でしょ!」(???)

 

 よく見ると側頭部の髪が横にピョンと飛び出ている。懸垂している側は別に珍しい風景ではないようでそのまま懸垂をしている。

 

 【いつまでそうしているんだ、戦兎、龍我!】(スターク)

 

 こちらに気付かない二人にそう叫ぶスターク。その声にやっと気づいた二人。

 

 「エボルト。」(戦兎)

 「いつ、戻ってきやがった。」(龍我)

 【ついさっきだよ。お前らに話があって来た。】(スターク)

 

 やっと、本題に入れるらしい。

 

 

 

 

 

 

 

side 3人称

 街ではブラッドが生み出した無数の怪物、スマッシュたちが猛威を振るっていた。

 

 「にしても伊能さん、そんなちんたらやっていてええんですか?」(ゼブラ)

 「どうかしたのか?」(ブラッド)

 「今の僕ら3人ならすぐにでもこの星を滅べせる。それなのに、分体をぎょうさん生み出してそれにやらせるなんて。」(ゼブラ)

 「そうね、そうでなくてもすぐにでも終わるはず。」(シザース)

 「確かに我らの力であればすぐにでもこの星の力を手にすることは出来る。だが、それでは我らが王が全てを手にする力を手に入れることは出来ない。」(ブラッド)

 

 ブラッドはそう言うとある方向を見た。

 

 「おい、ヒゲ。お前の言うとおりに来たがあいつらが居ねえじゃねえか。」(???)

 「黙れ、ポテト。戦兎たちは少し遅れるそうだ。それまでは俺達がやる。」(???)

 「へっ、まあ盛り上がれる祭りなら文句はねえさ。」(???)

 「被害が大きくなる前にやるぞ。」(???)

 

 ブラッドの見た方向には金色のカラーリングに胸部と頭部を覆うクリアブラックの戦士と鮮やかなパープルのカラーリングの戦士が居た。

 

 「ここにもおるんかいな。」(ゼブラ)

 「全く、どこへ行ってもしつこいですね。」(シザース)

 

 ゼブラとシザースは忌々しいものを見るように言った。そして、それはブラッドも同様だった。

 

 「やはり、並行世界であれば君たちも健在か。仮面ライダーグリス、仮面ライダーローグ。」(ブラッド)

 「へっ、俺達のことを覚えていたってか。」(グリス)

 「これ以上は好き勝手にやらせん。」(ローグ)

 

 金色のソルジャー、仮面ライダーグリスは両手に専用武器であるツインブレイカーを装備する。紫色の戦士、仮面ライダーローグはネビュラスチームガンを取り出す。

 

 「心の火と書いて心火、心火を燃やしてぶっ潰す!!」(グリス)

 「さあ、大義のための犠牲となれ。」(ローグ)

 

 グリスとローグはそのまま無数のスマッシュたちの中に飛び込む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それと同じ頃、修羅は一人倉庫の中にいた。その修羅の手にはクローズドラゴンと同型のワイバーン型のガジェット、シュバルツワイバーンとワイバーンフルボトルがあった。

 

 「なぜ、、、。」(修羅)

 

 その時の修羅の表情は明らかな疑問の色を浮かべていた。

 




 仮面ライダーブラッド率いるブラッド族と激しい戦いを繰り広げる仮面ライダーたち。その姿を見た修羅はただひたすら自分の思いを叫ぶ。

 「どうして、戦うんだよ!!誰も求めてもいないのに!!そんな、そんなあいつと同じことをしているのを、、、。」

 道に迷う黒龍は今、新たな翼を得て戦場を掛ける漆黒の暴風となる!!

 ≪ウェイクアップ!シュバルツワイバーン≫
 「漆黒を持って、悪をぶっ潰す!!」
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