IS×仮面ライダー 仮面ライダー炎竜   作:柏葉大樹

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 突如現れたブラッド族と戦いを始める修羅。だが、修羅が持つISでは歯が立たず危機に陥った。そこを助けたのはブラッドスタークだった。スタークは修羅に会わせたい人物が居ると言い、とある倉庫に住んでいる桐生戦兎と万丈龍我の元へ訪れる。


仮面ライダー黒龍evolution仮面ライダーシュバルツ 第3話

side 三人称

 時間は遡り、修羅とスタークが戦兎たちの元へ来た時だった。

 

 「それで何の用だ。」(戦兎)

 【大した用じゃない、こいつにビルドドライバーを作ってくれ。】(スターク)

 「どういう風の吹き回しだよ。」(龍我)

 

 桐生戦兎、万丈龍我は元はここではない並行世界において仮面ライダーとして戦っていた。その戦っていた相手が今この場にいるスタークであり、この二人を仮面ライダーとしたのもスタークだった。当然ながら戦兎も龍我もこのスタークのことは信用しておらず、最初から臨戦態勢になっている。

 

 【あの後、宇宙を放浪していてな。伊能、郷原、才賀、あの世界では俺の配下だったブラッド族が現れた。3人とも、あの世界のあいつら以上、いや完全体の俺を超える力を持っていやがった。そいつら、俺から力を奪って地球へと向かっていたんだ。力を奪われた俺はどこから出やがった奴からそこの坊主のことを教えてもらってな。それで急いで地球へ戻って来たってわけだ。】(スターク)

 「お前にそこの彼のことを話したのどんな奴だ?」(戦兎)

 【白銀の鎧武者、、、だったよ。俺にその坊主のことを教えた後はすぐにどっかに行っちまったけどな。】(スターク)

 「白銀の鎧武者?」(戦兎)

 (別世界の仮面ライダーか?ソウゴや永夢のような存在か?)(戦兎)

 

 戦兎はスタークの話を聞き、その白銀の鎧武者について考える。だが、現時点では戦兎はスタークの虚言という可能性も捨ててはいない。

 

 「おい、さっきから黙っていやがって。何か話したらどうなんだ?」(龍我)

 

 戦兎と共に話を聞いていた龍我は端に立って黙っている修羅に声を掛ける。

 

 「別に、そこのおっさんについてきただけだ。俺としてはそのブラッド族もあんたらのことも大して関係ない。」(修羅)

 「んだと、餓鬼!!」(# ゚Д゚)(龍我)

 

 修羅の態度に怒りをあらわにする龍我。それに対して、どこ吹く風という態度で戦兎とスタークの方を向く修羅。

 

 「ドライバーならある。だが、ビルドドライバーはネビュラガスの注入、人体実験を受けていない人間には扱えない。」(戦兎)

 【そのことは俺も承知している。だから、人体実験を受けていない奴でも使えるドライバーを作ってくれ。】(スターク)

 

 スタークの要求に戦兎は考え込む。

 

 (はあ、長引きそうだな。)(修羅)

 

 修羅はやり取りを見てスタークの要求が簡単に通らないことが分かってきており、倉庫の中を見て回っていく。

 

 (ん?)(修羅)

 

 修羅は戦兎が作業していたスペースから何やらごちゃごちゃと様々なものが入れられている箱を見つける。そこに黒のボディにハンドルが付いたバックル、ビルドドライバーがあった。修羅はそれを取り出す。

 

 「あ?それはお前には使えねえよ。」(龍我)

 

 龍我の言葉を無視して修羅はビルドドライバーを装着、同じく箱にあった複数のボトルから2本を適当に選ぶ。

 

 (確か、あの二人はこう使っていたな。)(修羅)

 

 修羅はそう考えるとボトルを振り、上部のキャップを回す。修羅は手にしたボトル2本をビルドドライバーに差す。

 

 ≪タカ!スマホ!≫

 

 ビルドドライバーがボトルを認証したのを確認した修羅はそのままビルドドライバーのハンドルを回す。

 

 ≪Are you ready?≫

 

 そのまま右からオレンジ色のボディが、左からは青色のボディが挟み込む形で修羅を仮面ライダービルドタカスマホフォームへと変身させた。

 

 「エーーーーーーーー!!!!」(龍我)

 「うそーーーーーーーん!!!」(戦兎)

 

 その様子を見ていた戦兎と龍我は驚く。

 【そんなはずがあるか!?ネビュラガスを注入されていない奴が!!】(スターク)

 

 これにはさしもののスタークも驚愕を禁じえなかった。ビルドはドライバーからボトルを取り外し、変身を解除する。

 

 「おい、エボルト。どういうことだよ!?」(龍我)

 【こんなの、俺にわかるわけがないだろ!!】(スターク)

 「ネビュラガスを俺たちのところに来る前に注入したんじゃないのか?」(戦兎)

 【そんな暇があるとでも?それをしているくらいなら自分であいつらを相手にしているぞ。】(スターク)

 「じゃあ、なぜ?」(戦兎)

 

 修羅は自身の近くで話している戦兎たちを見る。

 

 「はあ、なあ。別にもう良いだろ?俺はそもそも戦い気なんかない。それに、自分たちのことしか考えないような奴らのために命を懸けるなんてまっぴらごめんだね。」(修羅)

 

 修羅はそう言ってビルドドライバーとボトルを放り投げる。それをキャッチする3人は修羅を見る。その発言を聞いた戦兎と龍我には以前の戦いの記憶を思い出す。その上で戦兎は先程出来上がっていたガジェットとポケットに入れていたフルボトルを修羅に渡す。

 

 「本当にそう思うか?」(戦兎)

 「?」(修羅)

 「俺は君のことはよくは知らない。でも、さっきの言い方、まるでずっと戦っていたようだったからな。俺も戦う中でそう思ったこともある。でもな、それでもそれは大した理由になりはしない。」(戦兎)

 

 そうやって話していると戦兎のズボンのポケットに入っていたスマホ型のツールが鳴り出した。

 

 「俺だ。ああ、今万丈と出る。かずみんは先に幻さんと出てくれ。」(戦兎)

 

 戦兎は電話の相手にそう伝えると別にあったビルドドライバーを持つ。龍我も同様にビルドドライバーを持つ。

 

 【おし、万丈。】(スターク)

 「あ?なんだよ?」(龍我)

 【また、しばらくはお前の中にいさせてもらうぞ。】(スターク)

 

 スタークはそう言うと自分の肉体を赤色の液体に変え、龍我の肉体へと入っていく。

 

 「わ!?おい!!誰も良いって言ってねえだろ!!」(龍我)

 「おい、万丈。おいて行くぞ。」(戦兎)

 「おい、待てよ!!」(龍我)

 

 戦兎と龍我は倉庫の出入り口の扉に向かう。扉を開ける前に二人は修羅の方を向く。

 

 「ラブアンドピース!そのために戦うんだよ。」(戦兎)

 「俺はずっと自分のために戦って来た。今は、そんな俺と一緒に居るこいつのように他の奴らを守りたい。ただ、それだけだ。ガキのお前があんな口を叩くのは早えよ。」(龍我)

 

 そうやって二人は倉庫から出た。

 戦兎たちが居なくなり、一人残された修羅は閉じられた扉を見つめる。

 

 「なぜ、、、。」(修羅)

 

 そう言うと修羅は手にあるワイバーン型のガジェット=シュバルツワイバーンとワイバーンフルボトルを見つめる。修羅は自身が戦兎に投げてよこしたビルドドライバーを持つと走り出し、倉庫から出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「おらおら!!この程度か、おらあ!!」(グリス)

 

 グリスは両手に装備した武器ツインブレイカーを次から次へと迫ってくるスマッシュたちにぶつけていく。その戦い方は内なる炎を燃やしているがごとく、次々とスマッシュたちをフッ飛ばしていく。一方のローグはネビュラスチームガンを使い、遠方からやって来るスマッシュたちを狙い撃ち、接近してきたスマッシュたちには卓越した格闘術で次々と倒していく。

 

 「この数をいつまで抑えていられるか。」(ローグ)

 「おい、何時になく弱気じゃねえか、ヒゲ。」(グリス)

 「さっきまでの勢いがないぞ。サボるな、ポテト。」(ローグ)

 「へ、分かっているよ!!」(グリス)

 

 グリスとローグは背中合わせで戦っており、迫りくるスマッシュたちを何とか抑えていた。だが、その数は尋常でなく、彼らの疲労が徐々にだが蓄積されていく。

 

 「さあ、観念したらどうだ、仮面ライダーよ。」(ブラッド)

 

 戦況の様子から自身の優位を確信しているブラッドがグリスとローグにそう言う。だが、

 

 「誰が観念なんてするか、馬鹿。」(グリス)

 「お前たちはこの国の多くの人々の平穏を脅かす。逃げるなんてありえない。」(ローグ)

 

 グリスとローグはそう言った。そして、

 

 「それは俺達も同じだ!!」(???)

 ≪極熱筋肉!!クローズマグマ!!≫

 「お前たちの好きにはさせない!!」(???)

 ≪紅のスピーディージャンパー!!ラビットラビット!!≫

 

 無数のスマッシュたちを吹っ飛ばして姿を現したのは龍我が変身した仮面ライダークローズマグマと戦兎が変身した仮面ライダービルドラビットラビットフォームである。今ここに異世界でスターク=エボルトの野望に立ち向かい、新たな世界を文字通り創造した4人の仮面ライダーが揃った。

 

 「たく、遅えよ。」(グリス)

 「仕方ねえだろ!!道が混んでたんだよ!!」(クローズ)

 「ヒーローは遅れてやって来るのがお約束でしょ?」(ビルド)

 「揃ったところでやるか。」(ローグ)

 

 ビルドたちはブラッドたちのいる方向を向き、横に並び立つ。

 

 「心火を燃やしてぶっ潰す!!」(グリス)

 「大義のための犠牲となれ。」(ローグ)

 「負ける気がしねえ!!」(クローズ)

 「勝利の法則は決まった!!」(ビルド)

 

 彼らはそれぞれ鼓舞する言葉を放ち、ファイティングポーズを決める。

 

 「我が分体たちよ!そこの愚か者どもを殺せ!!」(ブラッド)

 

 ブラッドは自身の分体のスマッシュたちに命令をする。スマッシュたちは次々とビルドたちに殺到していく。

 

 「伊能さん。僕らも加わっても?」(ゼブラ)

 「構わん。」(ブラッド)

 「それでは行きましょうか。」(シザース)

 

 そして、ブラッドの横にいたゼブラとシザースもスマッシュたちに加わる。戦いの場となっているビル街は激しい戦いが繰り広げられる戦場となった。

 

 

 

 

 

 

side修羅

 なんで俺は走っている、こんなものを持って。こんな何も、いや周囲への怒りや憎悪を持っている俺が、周囲にある物を壊しかねない殺意を持っている俺が一体だれのために戦うことが出来るのか。何んだ?何なんだ?さっきから俺を急き立てるこの感情は?

 葛葉紘汰によって作られたこの体は倉庫から遠く離れた戦いの場へ走り続けることは何ら苦労はなかった。俺がその場に着くと彼らは無数のインベスにいた怪物を相手にたった4人で戦っていた。誰も見ていない、なのになんで他人のために命を懸けられる?

 

 「どうして、、、どうして戦う?誰も頼んでいないのに、、、どうして、戦うんだよ!!誰もあんたたちに頼んでいないんだろ!!どうして!!そんな、そんなあいつと同じことを、もう一人の俺と同じことをしているのを、、、。」(修羅)

 

 なぜだかあいつらの戦っている姿を見ていると、居ても立っても居られなかった。

 

 「そんなのを見せられて、、、俺だって、俺だって戦えるのかって思っちまうだろ、、、。」(修羅)

 

 こんな俺が誰かのために戦うなんてこと、おかしいだろ。なのに、あんたらのその姿を、あいつが戦っていた姿を思い出すたびに俺だってそうすることが出来るって思ってしまうじゃないか!!

 

 《ギャアアア!!》

 

 渡されたガジェットが俺の手を離れ、空を飛んでいた。そいつは機械でできているはずなのに、まるで意思があるかのように俺を見ていた。

 

 「俺に戦えって言っているのか?」(修羅)

 《ギャア!!》

 

 そいつはまた俺の手に乗ると俺のコートの内側にあるベルトを頭でこんこんと叩く。俺にはあいつの様に守りたいと思える奴はいない、あそこで戦っているあいつらのような高尚な正義感なんてものはない。あるのは周りへの殺意だけ。でも、そんな俺でも、そんな俺でも仮面ライダーになる前、その世界にいた時にあこがれていた彼らの様になれるのだろうか。なれるのだとしたら、俺はなりたい。弱い人々を守る正義の味方になりたい。

 俺はコートからベルトを取り出し、それを腰に当てる。それを見たガジェットは形を変える。俺は空いていた右手にボトルを持ち、それを振る。ある程度振ったら上部のふたを回し、ガジェットにボトルを装填した。今度はボトルを装填させたガジェットをベルトと合体させる。

 

 ≪シュバルツワイバーン!!≫

 

 ベルトから音声が流れ、俺はベルトのハンドルを回す。ベルトから透明の管が伸びて、それはまるでプラスチックなどを成型する工場を思わせるものを形成する。

 

 ≪Are you ready?≫

 「、、、変身!!」(修羅)

 

 俺はベルトから準備が完了した音声が流れるのを聞いて変身と叫んだ。俺の肉体は黒に銀色の炎、爪や角を思わせるパーツは月を思わせる黄色となっているまるで竜人のような姿になる。

 

 ≪ウェイクアップ!!シュバルツワイバーン!!イエーイ!!≫

 

 俺は変身を完了すると背中から翼を広げ、戦場へと飛んだ。

 

 

 

 

 

 

side3人称

 仮面ライダーたちの前にゼブラロストスマッシュとシザースロストスマッシュが立ちはだかった。

 

 「エボルトの言うとおりだとはな。」(ビルド)

 「戦兎、どうする?」(ローグ)

 「かずみんと幻さんは周りのスマッシュを頼む。俺と万丈でこいつらを何とかする。」(ビルド)

 「へ、任せておけよ。お前らの邪魔にはならねえようにするからな。」(グリス)

 「おい、バカ。戦兎の足を引っ張るな。」(ローグ)

 「あ!?そんなことするわけねえだろ!!」(クローズ)

 「敵に良いようにやられるんじゃねえってことだよ、バカ。」(グリス)

 「バカバカ、言うんじゃねえよ!!」(クローズ)

 

 グリスとローグはそのままスマッシュたちの中へと消えていく。すると、

 

 ≪ディスチャージボトル!潰れなあああい!!≫

 ≪チャージボトル!潰れなあああい!!≫

 

 スマッシュたちを吹き飛ばしながら巨大な城が出現した。その城からは炎の不死鳥が現れ、スマッシュたちを灰にしていく。

 

 「二人だけなんて随分と余裕ね。」(シザース)

 「君ら、僕らに勝てるつもりでもあるんか?」(ゼブラ)

 「言ってなかったか、勝利の法則はとっくに決まっているんだ。」(ビルド)

 「それと、今の俺らは負ける気がしねえんだよ!!」(クローズ)

 

 自分たちを前に立つ二人の仮面ライダーに不快感をあらわにするゼブラとシザース。にらみ合う両陣営の間に黒い疾風が吹きすさぶ!!

 

 「言ったろ?勝利の法則は決まったってな。」(ビルド)

 

 そこには変身した修羅がいた。

 

 「仮面ライダーシュバルツ。それがお前の名前だ。」(ビルド)

 「良いな、前も黒が名前に入っていたからな。俺には良い。」(シュバルツ)

 「おい、足引っ張んじゃねえよ。」(クローズ)

 「お前と違うんだから止めなさいよ。」(ビルド)

 「あ!?」(クローズ)

 「随分と舐められたものね。郷原さん、さっさと済ませましょう。」(シザース)

 「ほんなら、死んでまいな!!」(ゼブラ)

 

 ゼブラはそのまま飛び掛かりシュバルツにその剛腕を振り下ろす。それと同時にシザースも腕のハサミを飛ばす。だが、ゼブラの剛腕をクローズが、シザースのハサミをビルドがそれぞれの武器を使って防いでいた。

 

 「ヒーローの名乗りを邪魔するのはご法度だろ?」(ビルド)

 

 ビルドはさらに手に持っている武器、フルボトルバスターをバスターキャノンモードに変形させ、シザースに光弾を打ち込んでいく。

 

 「これは香澄の分だ!!」(クローズ)

 

 クローズは手に持っていたビートクローザーをゼブラに振るう。その刃はゼブラの頑丈な体に傷をつけた。

 ゼブラは傷を抑え、シザースは驚愕する。

 

 「後輩、ビシッと頼むよ。」(ビルド)

 

 ビルドはそう言うとシュバルツの肩を叩く。

 シュバルツはシザースとゼブラに向かい立ち、右手を心臓に位置に置く。

 

 「漆黒を持って、悪を塗りつぶす!!」(シュバルツ)

 

 シュバルツのきめ台詞を聞き、クローズとビルドは駆け出す。

 クローズはビートクローザーを投げ捨て、ゼブラと肉弾戦を繰り広げる。

 ビルドとシュバルツはシザースと戦う。ビルドはフルボトルバスターで遠距離から光弾をシザースに当てていき、シュバルツはその敏捷性を生かしてインファイトを仕掛けていく。

 

 

 

 

 

 

 ≪ツインブレイク!!≫

 ≪ディスチャージボトル!潰れなあああい!!≫

 「激突!激震!激烈!これが俺の力だアアアアア!!」(グリス)

 

 グリスは右手のツインブレイカーにはフクロウとクワガタのフルボトルを、左手のツインブレイカーにはロボットフルボトルとロボットゼリー、スクラッシュドライバーにはキャッスルフルボトルをセットする。地面から巨大な城が現れ、スマッシュたちを閉じ込める。そこに右手から放ったのはフクロウとクワガタの形をした光弾である。フクロウとクワガタは次々とスマッシュたちの数を減らしていく。そして、城の外にいるグリスは左手にエネルギーをためていき、限界まで収束したその瞬間に正拳突きと共に放った。城を破壊し、中にいたスマッシュを、城の外にいた他のスマッシュも爆散させていく。

 

 

 

 

 ≪スクラップフィニッシュ!!≫

 

 ローグはスクラッシュドライバーを操作し、スマッシュ数体を挟み込みキックで爆散、その勢いのままに次々とスマッシュたちに挟み込みキックをしていく。その様はまるで獲物に飢えたワニが手あたり次第に食らいついているようだった。

 

 

 

 ≪ボルケニックフィニッシュ!!≫

 「今の俺は負ける気がしねええ!!」(クローズ)

 

 クローズはビルドドライバーのハンドルを回し、自身の熱量をさらに上げた。そして、9体のマグマドラゴンを生み出し、それを次々とゼブラに攻撃させていく。そして、自身は空中に飛び上がり、爆炎を纏ったライダーキックを放った。

 

 「ギャアアアアアアアアア!!」(ゼブラ)

 

 高熱の連撃を受けたゼブラは爆発四散した。

 

 

 

 「きゃあああ!!そんな、ブラッド族の私が、あなたたちに負けるなんて!!」(シザース)

 

 ビルドとシュバルツの猛攻にシザースも押されていた。

 

 「お前たちが見くびっている人間の力だ!行くぞ!」(ビルド)

 ≪Ready go!ハザードフィニッシュ!ラビットラビットフィニッシュ!≫

 「これで終いだ。」(シュバルツ)

 ≪Ready go!ワイバニックフィニッシュ!!≫

 

 ビルドとシュバルツはダブルライダーキックを放ち、シザースを撃破する。

 ビルドとシュバルツの元に他の仮面ライダーたちも集結する。

 

 「あとはお前だけだ、伊能!!」(ビルド)

 

 残るブラッドに武器を向ける仮面ライダーたち。それに対してブラッドは何もしなかった。

 

 「その程度であればお前たちを消すのはいつでも容易いな。」(ブラッド)

 

 ブラッドがそう言い放った時、ブラッドの両隣にゼブラとシザースが復活した。

 

 「いやあ、あかんかったわ。」(ゼブラ)

 「流石に一度死ななければならないなんて。」(シザース)

 「で、どうだ?」(ブラッド)

 「こん程度ならすぐにでも殺す必要はあらへん。僕らの王が来れば、それで事足りますわ。」(ゼブラ)

 「そうか、ならもう用はないな。」(ブラッド)

 

 ブラッドたちは肉体を赤色の液体へと変え、空へと飛び立った。

 

 「奴らが言っていた王は?」(ローグ)

 「俺にも予想が着かない。でも、何かが起きているってことは確かだろう。」(ビルド)

 「それでもやることなんて変わらないだろ?来る奴はぶっ飛ばす!!」(クローズ)

 「そうだな。俺達が出来るのはそれだけだからな。」(グリス)

 

 そう言うと彼らはシュバルツの方に目を向けるがそこにはシュバルツの姿が無かった。

 

 「「「「あいつ、どこ行った~!?」」」」

 

 ビル街に彼らの声が響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「戻ったぞ。」(修羅)

 「随分と遅かったじゃない。」(スコール)

 

 修羅は潜伏先のホテルへと戻っていた。コートを掛けると修羅はスコールの前に座る。

 

 「なあ、スコール。」(修羅)

 「どうしたのよ?」(スコール)

 「やることが決まった。」(修羅)

 

 そう言った修羅の顔はどこか晴れやかだった。




 これは今から10年近く前に会った出来事。

 「君って何者なのさ。」
 「分かるだろ?同類。」

 天才科学者篠ノ之束と彼女の夫岩城正則の出会いと成長の物語。悪なる王の力を受け継ぎし男と世界の全てを覆した天災と呼ばれるはずだった女の邂逅の物語である。

 「このクソ凡人!!何様だよ!!」
 「黙れ、クソ兎。肝心の栄養がその贅肉に行っているぞ。」
 「きいいいいいい!!!」


 


 これは人間を超えた二人が人間になる物語。



 IS×仮面ライダー 仮面ライダー炎竜第1.5部仮面ライダーオーズNEObeforeヘキサオーズ開始予定。
 
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