IS×仮面ライダー 仮面ライダー炎竜   作:柏葉大樹

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 中学校にて出会った束と正則はお互いに衝突を繰り返していた。当の束はその中で正則のことを認め、千冬と正則をIS開発に誘う。その一方で正則の父である和重に怪しげな誘惑が。家族との交流から自身を見つめなおす束とその生きてきた環境ゆえに闇を抱える正則。ISを中心に二人は過酷な運命へと導かれていく。


仮面ライダーオーズNEObeforeヘキサオーズ 第4話

side 千冬

 束が私と岩城をISの開発に誘って1年がたった。私達はそのまま同じ高校へ進学をしてこうして放課後や休日には集まっている。正確には私のやることと言えば開発をする中で頭に血が上った束を止めることくらいだったのだが。

 

 「だから、ISのエネルギーシールドがあるからってそんなレベルの装甲で良いのか?使えるものをちゃんと考えろ、クソ兎。」(正則)

 「だから、束さんの理論通りのシールドなら大丈夫ですウウウ!!って、そっちで考えるって言っていた飛行システムはどうなってんのさ、クソすかし。」(束)

 「ほらよ。」(正則)

 「出来てたんなら、早く渡してよ!!」(束)

 

 私が言うのもあれだがこの二人、言い争いをしながらしっかりとやることをやっている。お互いに口喧嘩をしながらその手はしっかりとお互いのやることをやっていた。それとなんだかんだでこの二人の相性は悪くはないと私は思う。

 

 「で、実際に物はどうすんだ?試作品をそろそろ作らねえと資料をまとめようにも信憑性が低いだのなんだの言われるぞ。」(正則)

 「でも、何で作るのさ。そもそもISコアもまだ作れる段階じゃないのにさ。」(束)

 「想定させるものは明らかに金も足りないし、仕入れるための手段もない俺達の手に入らないものだぞ。」(正則)

 

 二人の会話を聞く中で私はある場所への働きかけを思いつく。そうすれば、束の夢も即座に実現できるだろう。だが、その代償に私はきっと今のこの生活を捨てなければならなくなる。私と一夏だけなら、そうなっていたら私はそうしても構わなかっただろう。だけど、私達の今の生活があるのはある人達の多大な尽力があったから。その人達のことを裏切るようなことはしたくない。そう考えていた時だった。

 

 「あ~、あのさ、何をやっているのか教えてくれない?」

 

 私達は学校にある空き教室で話していた。束と岩城は帰宅部だが生徒会と剣道部にいる私はそれなりに知られていて時折私のファン(奴らがそう自称しているだけだが)が訪ねてくることも珍しくはない。私は突然の訪問者に対してさしあたり支障のない対応をする。

 

 「あ~、すまないが私のことを追っかけているのなら辞めてくれ。それに、今は後ろの二人はそうでもないが下手に関わると面倒だからな。」(千冬)

 

 私の言葉を聞いた相手、、、確か同じ学年で科学部にいる篝火ヒカルノはポカンとした表情の後に腹を抱えて笑い出した。

 

 「ぷっ、アハハ!いやいや、大丈夫。大丈夫。残念だけど私はあなたのファンクラブの一員じゃないよ、織斑さん。私が来たのはその後ろの二人に用があるから。」(ヒカルノ)

 

 そう言うと篝火はそのまま束と岩城の元へ歩いていく。

 

 「ねえねえ、何の話をしてんの?」(ヒカルノ)

 「ん?」(束)

 

 篝火はそのまま二人の間に入ると話しかけだす。まあ、そんなに長くはもたないだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 と思っていたが

 

 「良いの!?良いの!?」(束)

 「まあ、私が出来るのは個人的に持ってこれる程度だしね。他にはある?」(ヒカルノ)

 「レアメタル、つーか小型のハイスペックの基盤つかそういったもん。」(正則)

 「まあ、探してみるよ。たぶん、私の父さんがいる会社には望み薄かな。でも、万一に入ってくることもあるから聞いてみる。」(ヒカルノ)

 

 あの二人の話している理論は流石に全部は分からなかったみたいだが私よりかは理解しているみたいだった。二人が必要としているものを準備するつもりらしい。

 

 「ヒカルン!ありがとー!」(人´∀`)アリガトー♪(束)

 「おわ!」(ヒカルノ)

 

 あの束が出会って1時間もしない相手に仇名を付けて抱き着いていた。あの束が、、、。一方の岩城はと言うと視線を私達のところではなく窓の外をけだるそうに見ていた。一体、岩城は何を考えているのだろうか。最近では束はすこぶる分かりやすくなった。でも、岩城は2年ほどの付き合いでも読めないことが多い。まあ、そのうちに分かっていくだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side3人称

 風都市、風が常に吹いているこの街にけたたましいサイレンの音が鳴る。風都市にある銀行で強盗が起きた。被害に遭った銀行の金は奪われ、警察が犯人を追っていた。

 

 「待て!そこに止まれ!」

 

 風都署の刑事たちがその強盗を路地裏に追い詰めた。その強盗は刑事たちに背に向けたまま止まる。

 

 「さあ、こちらに向け。」

 

 刑事の指示に応じたのは正則の父、和重だった。和重の顔は明らかに不健康そうであり、顔色からもそれは窺い知れる。だが、その両目だけは異様にギラギラしていた。

 

 「俺の力を、思い知れ!!」(和重)

 ≪アンモナイト≫

 

 和重は右手に持ったガイアメモリを起動。それによって右頬に浮かび上がった生体コネクタにメモリを挿した。和重の肉体はガイアメモリに内包された「アンモナイトの記憶」によってアンモナイトの力を宿していく。和重の肉体が光に包まれ、地球の記憶を宿した超人=ドーパントへと変化した。刑事たちは和重の変化に驚き、行動を止めてしまう。

 

 「ふん!!」(アンモナイトドーパント)

 

 和重=アンモナイトドーパントは無数の触腕へと変化した両腕で次々と刑事たちを打ち据え、縛り上げ、痛めつける。

 

 「良いぞ!良いぞ!これさえあれば!」(アンモナイトドーパント)

 

 アンモナイトドーパントはそのまま街を駆けていく。その中でアンモナイトドーパントは自身の力を振るい、街の様々な場所、人々に危害を加えていく。人を超えた超人に常人が対抗する術はない。だが、この街にはガイアメモリに魅入られた魔人たちから人々を守る仮面の英雄がいる。

 

 「おいおい、タコ野郎。そんなことをするのは迷惑だぜ。」(???)

 

 暴れまわるアンモナイトドーパントに声を掛けたのは黒の帽子をかぶった男だった。

 

 「ああ?お前も俺を見下すのか?死ねええええ!!」(アンモナイトドーパント)

 

 アンモナイトドーパントは強靭な触腕を男に叩きつけようとする。男はその叩きつけを容易く躱し、懐からメタリックレッドとシルバーの色が目立つバックルを取り出し腰に当てた。バックルからベルトが飛び出し男の腰に止まる。

 

 「全く、俺の庭で暴れまわるのはよしてくれ。行くぜ。」(???)

 《ジョーカー!》

 「変身!」(???)

 

 男は黒色のUSBメモリを取り出し、ボタンを押す。その直後に男のベルトには緑色のUSBが出現する。男は出現したUSB=サイクロンメモリをバックル=ダブルドライバーにセットする。そして、空いているスロットに黒色のUSB=ジョーカーメモリをセットした。男はダブルドライバーを開き、その機能を発現させる。

 

 ≪サイクロン!ジョーカー!≫

 

 男の肉体はより強靭なものへと変わり、右側は明るいメタリックグリーン、左側がマットなブラックというこの町に住んでいる者であればその特徴を聞いて誰もが口にする、そう仮面ライダーと。

 

 「「さあ、お前の罪を数えろ!」」(W)

 

 男の名前は左翔太郎。ガイアメモリという魔性の小箱を使う犯罪者を追うこの街の私立探偵にして、二人で一人の仮面ライダー、仮面ライダーWである。

 

 「死ねえええええええ!!」(アンモナイトドーパント)

 

 アンモナイトドーパントは両手の触腕をWに叩きつけようとするがWは軽やかな動きでそれを躱しアンモナイトドーパントの頭部を蹴り上げる。

 仮面ライダーWサイクロンジョーカー、風の力を纏う格闘戦士でありWの基本形態のこの姿はサイクロンサイドのスピードと風を取り込むことによるスタミナ回復、ジョーカーサイドの卓越した格闘能力によりこと接近戦においては無類の強さを誇る。ただ単にメモリの力を使うだけのアンモナイトドーパントなど敵ではない。見る見るうちにアンモナイトドーパントは追い詰められ、Wの攻撃をただ受け続けるだけだった。

 

 「ぐおお!クソおおお!!」(アンモナイトドーパント)

 

 アンモナイトドーパントは頭に血が上り、なおも両手の触腕を振り回す。長い触腕が不規則にやたらめったらに周りに当たる。流石のWもこれにはうかつに近づくことが出来ないように見えた。

 

 ≪サイクロン!トリガー!≫

 

 Wの左半身が黒のジョーカーから青色の射撃特化型、トリガーへと変化した。Wはトリガーサイドにマウントされている射撃武器トリガーマグナムと取り、風属性の弾丸をアンモナイトドーパントに次々と浴びせる。アンモナイトドーパントの体にいくつもの弾丸が当たる。だが、

 

 「効かねえなあ。」(アンモナイトドーパント)

 

 弾力質の肉体を持つアンモナイトドーパントにはあまり高い効果が見られなかった。

 

 「どうする、フィリップ?」(W翔太郎)

 「奴のメモリはアンモナイトだ。先程の様子を見ても打撃による攻撃は全般的に効きにくいだろう。翔太郎、ここはヒートで行こう。」(Wフィリップ)

 「OK,相棒。」(W翔太郎)

 

 Wはサイクロンメモリを取り換え、赤色の炎属性攻撃を有するヒートメモリを使う。

 

 ≪ヒート!トリガー!≫

 

 Wの中でも高火力を誇る形態であるヒートトリガーに変身するとトリガーマグナムをアンモナイトドーパントに向けた。

 アンモナイトドーパントは自身の肉体が先程のWの攻撃が通用しなかったことからガードするわけではなくそのまま両手をWに叩きつけようと振り上げた。

 Wは振り上げられたアンモナイトドーパントの両腕に炎の弾丸を浴びせる。ヒートトリガーの炎の弾丸はアンモナイトドーパントの両腕を容易く焼いた。

 

 「ギャアアアアア!!」(アンモナイトドーパント)

 

 アンモナイトドーパントは初めて苦悶の声を上げた。

 

 「やはり、熱による攻撃は有効みたいだ。翔太郎、このままメモリブレイクしよう。」(Wフィリップ)

 「そうだな。依頼人の依頼もあるしな。」(W翔太郎)

 

 Wはトリガーメモリを取り出そうとした瞬間だった。

 

 バババババババババ!!

 

 Wに向かって何かが無数に飛来、地面に当たると火花を散らしていく。

 

 「なっ!」(W翔太郎)

 「これは!?」(Wフィリップ)

 

 幸いWにダメージは無かったがアンモナイトドーパントを取り逃がしてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「今の段階でそいつをやられてはこちらの計画に支障が出るのでな。今回はここまでとさせてもらった。」(???)

 

 Wたちをビルの屋上から見下ろす何者か。その人物の姿は機械的な装甲に覆われ、その顔を隠す仮面はまるでカラスを思わせるような形状であり、右手にはスナイパーライフルのような武器が握られていた。

 

 「さて、他の計画も進めるか。では、何時か会おう。風都の仮面ライダー。」(???)

 

 その人物は体の装甲にある煙突のようなパーツから煙を出して姿を消した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side柳韻

 「は~~~~~、暇だなあ。」(柳韻)

 

 暇な暇な神社の業務、つうか金づるどもが来ねえ時間なんてやることなんて何一つ無いもんだからなあ。つか、この神社も普段はクソほどにも人が来ねえしな。

 

 「兄さん!電話!」(雪子)

 「あ?」(柳韻)

 「風都の鳴海探偵事務所から!早く来て!!」(雪子)

 

 雪子から知らされたのは以前に俺が電話したつてのある場所からの電話だった。

 

 「分かった。」(柳韻)

 

 ついに来たか。さ~て、蛇が出るか鬼が出るか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side正則

 まさか、懐かしい声が聞けるなんて。昨夜、見知らぬ電話番号から懐かしい声の主から電話があった。本当ならば会う気などしなかった。でも、なぜだか会おうと思ってしまった。俺はこぎれいな恰好で生まれ故郷であり、胸糞悪い思い出しか思い出せなくなった風都へと向かっていた。指定されたのは鳴海探偵事務所、俺はそこで俺に会いたいという人物に会いに行く。

 

 「ん~~~~~~~~ん。」(束)

 

 隣で唸りまくっているクソ兎と一緒にだが。

 

 「なんでお前までいやがる。」(正則)

 「だって、今回の話は束さんのお父さんが居たからあったようなもんだよ。そりゃ、行くに決まっているでしょ?」(束)

 

 そう、このクソ兎の親父が今回の話を持ちかけた。どうやら、あそこの探偵事務所とこいつの親父は関係があるようだった。

 

 「はあ、良いか?要件が終わり次第にすぐに引き上げるからな。長居するつもりなんて俺は毛頭もないからな。」(正則)

 「え~、少しは観光しようよ。」(束)

 

 俺は今回のことが旅行では無いことをクソ兎に言っておく。

 

 「するか。お前ひとりで勝手にやってろ。」(正則)

 「何だよ、クソすかし。」(束)

 

 こちとら出身地へ行っても面白みなんて何一つないんだよ、たく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side現代

 「はあ、彼此10年が経ったのか。」(正則)

 

 一人研究室で缶ビールを飲む正則。今の時刻は既に夕方を過ぎ、各家庭では夕食を終えた頃である。部屋で一人酒、篠ノ之家においては特段目立つ風景ではない。正則の机の上にはかつての記憶に存在し、彼を仮面ライダーたらしめたものが置かれてあった。それはオーズドライバーに似ているがオーズドライバーとは違い、メダルを入れるスロットが6つあり、そのスロットには黄金色の6枚のコアメダルがはまっていた。

 

 「全く、何時まで経ってもお前らは扱い難いし。だから、鴻上さんに頭を下げて新しいメダルとドライバーを渡してもらったのにな。やっぱり、お前たち以外のはどうも相性が良くない。まあ、当然だよな。世界を破壊しようと考えている俺にはお前たち、悪者の力が一番合っているか。」(正則)

 

 そう言ってドライバーを見つめる正則。その力は過去にも現在にも無い程に強力な力だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side過去

 その日、空には無数のミサイルが飛び交い、そのすべてが日本へと飛んでいた。ISにおいては白騎士事件と呼ばれる事件の日とされる。

 

 「ガアアアアアアアアアアああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」(???)

 

 とる地下施設にて咆哮する金色の骸骨の異形、対峙するのは漆黒の仮面ライダージョーカーに仮面ライダーオーズ、青色の騎士仮面ライダーブレイド、紫色の志士仮面ライダーローグ。その彼らの後ろには束が戦いを見つめていた。

 

 「お願い!目を覚まして、正則!!」(束)

 




 風都へと戻った正則。正則の前に風都を守る仮面ライダー、左翔太郎とフィリップと邂逅する。その中で束にメモリに魅入られた和重の魔の手が迫る。

 「さあ、お前の罪を数えろ!」
 
 そして、束は正則の闇を垣間見る。

 「そんな、、、。」
 「だから、言ったろ。お前は恵まれているって。」

 これで決まりだ!!
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