side3人称
デュノア社社長室、陸がゲームエリアへと入ってから数分が経過していた。その間、アルベールから今回呼び戻した理由を話そうとしていた時だった。
いきなり、何もない空間から陸が傷だらけで現れたのだ。
「陸!」(シャルロット)
「はあ、はあ。」(陸)
陸に駆け寄るシャルロット。陸の様子を見た千冬とラウラは警戒を強める。
「何が起きているんだ。」(アルベール)
ただ一人、アルベールだけは状況を上手く把握できなかった。そして、陸が出てきた場所から漆黒の天使、タナトスが姿を現した。
「久しぶりね、アルベール。」(タナトス)
「その声はシャルリーヌか。」(アルベール)
アルベールに話しかけるタナトス。アルベールはその声から仮面の下の人物の名目を言い当てた。タナトスはそのままガシャットを抜いて変身を解除した。
「タンテ、なの。」(シャルロット)
「久しぶりね、シャルロット。随分と大きくなったわね。」(シャルリーヌ)
シャルロットは信じられない面持ちで変身を解除したタナトス=シャルリーヌを見る。
「まさか、彼女のことか。」(アルベール)
「他に何か理由があるとでも。」(シャルリーヌ)
シャルリーヌはシャルロットに向けた慈愛の眼差しから強い怒りと憎しみをたぎらせた視線をアルベールに向けた。
「あなたは妻がいる身でありながら姉さんを愛した。あまつさえ子供も産ませてね。その後の姉さんのことは知ってる?たった一人で、シャルロットを育てて。頼るべき身内も頼れない状況であなたは何をしていたのよ!」(シャルリーヌ)
「それは。」(アルベール)
「姉さんはいつも言っていたわ。あの人には迷惑をかけられないって。それはそうよね、大企業の次期社長が愛人との間に子供を作ったなんてとんだスキャンダルよね!!」(シャルリーヌ)
言葉の節々から感じられるのは激しい怒り。この場に居るアルベールは当事者であるために言葉をつなげることが出来なかった、否、しなかった。シャルロットは陸を心配しながらも久しぶりに再会した激しい怒りを自分の父にぶつけているこの状況に心を痛めていた。千冬とラウラはアルベールとシャルリーヌの関係性よりも陸に手傷を負わせたのがシャルリーヌということから警戒をさらに強めており、ラウラに至ってはISを部分展開している。
「何か言いなさいよ、アルベール!!」(シャルリーヌ)
「シャルリーヌ、私から言うことは何もない。」(アルベール)
アルベールはおそらく言うことは無いのではなく自分からシャルリーヌに掛ける言葉は無いということである。当事者であり、自分のしたことがどれだけのことなのかそれを理解していない彼ではない。目の前に居る愛した人の家族に謝罪をするべきだが、その彼女に謝罪をしてもそれは決して慰めにならないことを分かっていた。
「私を恨んでいるのならば、私だけを殺せ。シャルロットだけは、その子だけは見逃してくれ。」(アルベール)
「社長、何を。」(千冬)
「これは我々の問題だ。君たちが巻き込まれるのは本意ではない。」(アルベール)
「よくも、言えるわね。」(シャルリーヌ)
シャルリーヌはバグルドライバーからバグバイザーを取り外し、ボタンを操作する。
「さて、どこにあるかしらね。」(鳳蓮)
「犯人は最初から市街地をターゲットにしていたんだろう。まずはウィルスのサンプルを提供した医療機関から当たるべきだろう。」(貴虎)
フランスに到着した貴虎と鳳蓮はウィルスのサンプルを提供した医療機関から話を聞こうとしていた。当然、これは病原菌の発生源を特定する上で重要なことである。二人は目的の医療機関へと向かおうとした時だった。突然、辺りから物々しい音が次々と聞こえてきた。それも一か所ではなく複数の場所からである。そして、
「ギシャアアアア!!!」
「グルルル!」
「ギャオオオン!!」
街中から犬でも猫でも、鳥でもない、だが二人にとって何よりも何なのか理解しているものが響きだした。その数瞬の後に建物からまるで地獄から出てきたような化け物、インフェルノインベスが複数体現れた。人々は怪物が出てきたことで逃げまどう。
「一歩遅かったか。」(貴虎)
「全く、せっかくのパリの風景が台無しじゃない。」(鳳蓮)
逃げまどう人々を守るように貴虎と鳳蓮がインフェルノインベスたちの前に立ちはだかる。
≪メロンエナジー!≫
≪ドリアン!≫
「「変身!」」(貴虎、鳳蓮)
貴虎は仮面ライダー斬月・真に、鳳蓮は仮面ライダーブラーボへと変身した。
斬月・真とブラーボはインフェルノインベスを相手に戦闘を始める。
「シャルリーヌ、何をしたんだ。」(アルベール)
「ここに来る前に、1ヵ月前から街に広めていたウィルスを活性化させたわ。今頃は活性化したウィルスによって変異したインベスたちが街を襲っているわ。」(シャルリーヌ)
デュノア社でも街のざわめきが即座に聞こえてきた。その原因がシャルリーヌであることを容易に察したアルベールはシャルリーヌがしたことを問い質す。それについてシャルリーヌはもったいぶるということをせずに答えた。
「嘘でしょ、どうしてなの!?タンテ!!」(シャルロット)
「街の人々は関係ない!私だけを狙えばいいだろ!!」(アルベール)
二人の言葉に答えないシャルリーヌ。そして、床で倒れていた陸が起き上がる。
「だって、この人の復讐の相手はこの街そのものだから、でしょ。」(陸)
「陸。」(シャルロット)
「あなた、立ち上がるというの。」(シャルリーヌ)
傷を負いながら立ちあがった陸。そこに悲壮なものはなく、いつもの軽い調子で言葉をつづけた。
「織斑先生とラウラは街の方へ行ってよ。このお姉さんの相手は俺がするし。」(陸)
「何をバカなことを。」(ラウラ)
「そんな傷で。」(千冬)
心配する千冬とラウラに陸は
「フヒヒヒヒヒヒ。」(陸)
と笑ったのだ。
「ピンチ、成功率0、絶体絶命、こういう時にこれだ!っていう言葉はいっぱいあるけど、そう言う時に一歩も引き下がらないでただ目の前の命を救おうと自分たちの持ってる力の全てを惜しまずに出し切る4人のお医者さんたちを俺は知っている。1人目の先生はいつも笑顔で病院の先生なのにゲームばっかりをしていてさ、2人目の先生はすごい外科医だけど甘いものが大好きで、3人目の先生は怖くて言い方も乱暴なのにすんごく優しくて、4人目の先生は嘘ばっかり言うけど、その嘘でどれだけ俺が楽しんだか。」(陸)
恐らくは危機的状況であることを陸もしっかりと理解している。それでもなお、陸はその顔に笑みを絶やさない。
「俺の命を救ってくれた先生たちの恩返し、それは俺も誰かの命を、笑顔を守ること。俺が味わった病の苦しみから救うことだ!シャルリーヌさん、あんたのその怒りも憎しみも俺は間違っているって言えない、けど、俺はこの街を救う。決して地獄のままでなんてさせるもんか!」(陸)
「何を分かった風に。あなたに私の思いが分かってたまるか!!」(シャルリーヌ)
「だから、リベンジマッチだ!」(陸)
陸はそう言ってまたもカミカゼアクションガシャットを取り出し、起動ボタンを押す。
≪カミカゼアクション!≫
ガシャットの起動により一帯がゲームエリアとなる
「あなた、バカなの?そんなことをして、私が生み出したこの地獄を何とか出来るとでも!!」(シャルリーナ)
シャルリーナの言葉に陸は懐から最近ではあまり使われなくなった赤色のガシャットを出した。
≪ゲキトツロボッツ!≫
「やるさ。今度こそ、ノーコンティニューでノリノリでクリアするぜ!変身!」(陸)
≪ガッチャーン!レベルアップ!烈風!突風!疾風!怒涛!カミカゼアクション!アガッチャ!ぶっ飛ばせ!突撃!ゲキトツパンチ!ゲ・キ・ト・ツロボッツ!≫
陸は赤い装甲に巨大なロボットナックルを装備した仮面ライダーエグゼリオンロボットアクションゲーマーレベル3に変身した。
≪インフェルノハザード!≫
「出来ると思うならやって見なさい!」(シャルリーナ)
≪バグルアップ!インフェルノハザード!≫
シャルリーナはタナトスへと変身、翼を広げようとするがそれよりも早くエグゼリオンが動いた。タナトスの腹部に強烈なパンチを浴びせて社長室の窓から外へ押し出したのだった。
デュノア社の敷地に戦いの舞台を移したエグゼリオンとタナトス。タナトスはまたもインフェルノバグスターたちを生み出し、エグゼリオンへと襲わせるだけではなく自身もその攻撃に加わる。それに対してエグゼリオンは持ち前の敏捷性に加え、ゲキトツロボッツガシャットを使っているために防御力とパワーが強化されており、強力無比なパンチを中心に次々とインフェルノバグスターをフッ飛ばしていき、なおかつ自身を攻撃するタナトスにも絶え間なく攻撃を繰り出していく。
「はあ!!」(タナトス)
タナトスは両手に炎を纏わせて次々と火炎弾を放つ。それをエグゼリオンはパンチで打ち消していく。迫りくる火炎弾の雨を乗り越え、エグゼリオンはタナトスに直接左ストレートを打ち込んだ。
「おら!!」(エグゼリオン)
はた目から見て確実に当たると思われたその一撃はインフェルノバグスターがエグゼリオンとタナトスの間に入ることでタナトスに届くことは無かった。
「そこまで設定に忠実かよ。やっぱ、先に召喚されたバグスターの方を何とかしないとダメか。」(エグゼリオン)
インフェルノハザードの敵キャラであるタナトスは知性を持つクリーチャーとしてプレイヤーの前にはゲーム中盤に現れるボス敵として知られている。タナトスは自身の細胞から生み出される複数のクリーチャーを倒さないとプレイヤーの攻撃が当たらないのだ。火炎を用いた攻撃と複数のクリーチャーを従えるその姿は名前の元となった死の神タナトスを彷彿させた。
「まあ、攻略しがいのある相手だな。」(エグゼリオン)
それでもなお、エグゼリオンは止まらない。止まるはずが無い。彼を突き動かすのは希望の光、その光によって燃え上がる正義の炎である。かつて、同じ姿で戦った恩人は数々の強敵と戦って来た。その彼から受け継いだ思いは強い。
「さあ、行くぜ!」(エグゼリオン)
エグゼリオンは襲い掛かるインフェルノバグスターを相手に奮闘する。
フランスでウィルスが活性化したことは即座に世界中に知れ渡った。その詳しい詳細を知った日本では衛生省から選抜された4人のドクターたちが即座に行動を開始した。それと同じ頃、
「千冬姉たちは大丈夫なんですか、山田先生!!」(一夏)
「お、落ち着いてください!一夏君!今はまだ連絡はないんです。私の方からは何とも。」(真耶)
学園では一夏がなんと真耶に詰め寄っていた。職員室には一夏の他にも大樹、マドカがおり、生徒会室では暗部の情報から事態を知った楯無からの知らせを颯斗と簪が聞いていた。
「先生、そもそも織斑先生って何の用でフランスへ行ったんですか?」(大樹)
「私が聞いているのはデュノアさんのご実家の用事までです。こちらが伺っているのはデュノアさんの専用機に関することぐらいしか。」(真耶)
そして、職員室に居る大樹たちは真耶から聞ける限りの話を聞いていた。
「だったら!」(一夏)
ここまでの話を聞いていた一夏は職員室を飛び出した。
「ああ、言わんこっちゃない。」(大樹)
「山田先生、ありがとうございます。」(マドカ)
その一夏を大樹とマドカは真耶に礼をしてから追いかける。
「一夏、止まんな。」(大樹)
「急がないと千冬姉たちが危ないだろ!!」(一夏)
「いや、分かってるから。一回落ち着いてどうやってフランスに行くの。」(大樹)
「それは。」(一夏)
大樹の言葉に一夏の足も止まる。
「すぐには思いつかないけど、行くしかないだろ!!」(一夏)
それでもなお一夏の勢いは止まらない。あらゆるパラレルワールドにおいてこの時の一夏に対して辛辣な言葉を吐く相手もいる。だが、
「それは俺も同じだよ。だから、一人で突っ走るんじゃなくて皆で行く。」(大樹)
大樹はそうはしなかった。大抵、大樹が一夏に語気を強める時というのは勢いのままに行こうとする一夏に安全策を考える必要があるという時ぐらいである。
「一人で何とかしようとして上手くいくなんてほとんど無理でしょ。なら、ここにいる仲間たちの力を借りて無理を出来るようにする。」(大樹)
そう、根本的に大樹は「口だけ言いやがって!」というタイプではない。むしろ、「言うなら、何か考えよう。俺も無い知恵を絞るし。それで行こう。」と言って自分から協力するタイプである。
「一夏、まずは生徒会室の方に行こう。颯斗に手伝ってもらって行けるようにしよう。」(大樹)
「それだったら、光実さんたちの方に連絡した方が速いんじゃないのか。」(一夏)
「いや、燃料の準備や離陸準備とか時間が掛かる。向こうに着くころには間に合わないかもしれない。」(大樹)
フランスの事件が起きたこの日、大樹とマドカ、颯斗と簪はつい昨日に日本に戻って来たばかりである。そう何度も海外へ行ける程の余裕もさしものヴァルハラにも厳しいものがある。
「無茶するなら、一緒に。今までそうやって来たでしょ。」(大樹)
大樹自身、うまく立ち回って自分の思い通りに事を進めるのが得意ではない。むしろ、不器用ながらに少しずつことを進めていき、地道に目標に向かうタイプである。それ故に、一夏の行動力にいつも辟易しながらも憧れ、彼を助けようとしてきた。
「悪い。」(一夏)
「いや、良いから良いから。流石に千冬姉ちゃんが居る時に事件が起きるなんて予想しないし。」(大樹)
「二人とも、私が居るのを忘れてない?私だってお姉ちゃんのこと、心配なんだよ。」(マドカ)
「万夏。」(一夏)
「だから、おんなじだよ。ここに居る3人、姉ちゃんのことが心配で仕方ない兄妹なんだからさ。」(大樹)
そして、それを間近で見ていたマドカも加わる。複雑な経緯だが10年以上を共に過ごした家族である彼ら、胸にする思いは同じである。
「それでどうするんだ?」(一夏)
「まあ、颯斗に話してみてだけどね。」(大樹)
「ええと、僕らのバイクを改造して日本とフランス間を一瞬で移動するってまじで言ってんの?」(颯斗)
「マジ。」(大樹)
「頼む、颯斗!」(一夏)
「ええ、何を言ってんのか分かってるの?だいぶ、とんでもないことを言ってる自覚ある?」(颯斗)
生徒会室では大樹の言っていることにそれがどれだけのことを言っているのか、正気なのかと聞く颯斗。
「とんでもないことをしないと向こうの事件を鎮圧できないだろ。」(大樹)
「なんで、それを分かっててさも当然のように言うの?」(颯斗)
「千冬姉が、俺達の家族が居るんだ。頼む!!」(一夏)
「颯斗、お願い。」(マドカ)
「ええ、僕はど〇え〇んじゃないんだよ。」(颯斗)
頭を下げる一夏にマドカ、とりあえず3人が本気で頼っているということは分かる颯斗。だが、大樹の案がかなりとんでもないことではあるのは颯斗は理解している。
「重加速フィールドを限定的に作って、その中を高速で走行してクラックみたいなのを作って移動するんだよね。色々、七面倒な演算だのが必要なのはブレンに手伝ってもらえば良いけど。バイクの改造は僕一人じゃあ難しいよ。」(颯斗)
「整備科の先輩方を呼べばなんとかなるか?」(大樹)
「いつになくやる気満々じゃん。やらないって選択肢がないじゃん。」(颯斗)
大樹のここまでの口ぶりからどうやら辞める気が一切ないのが分かる颯斗。大樹の様子に楯無と簪の姉妹も驚いていた。
「俺にとっても大切な家族なんだ。意地でもやらないと。」(大樹)
その言葉を聞いて、どうもそういった認識や考えに変化があったことに気付いた颯斗。それに、自身に頭を下げる一夏とマドカに視線を移し、ここまでの流れを見ていた楯無と簪にも視線を移す。
「分かったよ。それで、いつまでに出来ればいいの?」(颯斗)
「今すぐ。」(大樹)
「頭おかしいよ。」(颯斗)
「いや、きっつ。」(エグゼリオン)
「そもそもあなたはレベル3。対する私はレベル10、勝ち目は最初から薄かったでしょうに。」(タナトス)
地面に膝をつくエグゼリオンに見下ろすタナトス。その様子からするとエグゼリオンはかなりの劣勢である。
「これでお終いね。」(タナトス)
≪キメワザ!≫
タナトスはバグルドライバーのボタンを押して、エネルギーをチャージし始めた。
「ああ、お姉さん。ちょっといい。」(エグゼリオン)
「何かしら、最後に言い残すことがあれば言いなさい。」(タナトス)
「それ、逆転イベントのお約束のセリフだよ。」(エグゼリオン)
エグゼリオンがそう言った瞬間に突如、ゲームエリアに穴が開いた。そして、その穴から3人の若者が歩いてきた。
「やっぱ、来るよな。」(エグゼリオン)
「来ない選択肢が無かったから。」(大樹)
穴から出てきたのは大樹、一夏、颯斗の3人だった。彼らの腰にはすでにドライバーが巻かれている。そのまま彼らはコアアイテムを起動させる。
≪ドラゴンフルーツ!≫
≪シルバーエナジー!≫
「「「変身!!」」」(大樹、一夏、颯斗)
≪ソイヤ!ドラゴンフルーツアームズ!竜王、オン・バトルフィールド!≫
≪ソーダ!シルバーエナジーアームズ!≫
≪シグナルバイク!シフトカー!ライダー、ロード!デッドヒート、ハート!≫
姿を見せる炎竜、白銀、ロード。変身が完了した3人に加わるように立ち上がったエグゼリオン。
並び立つ4人の仮面ライダー。激しい戦いを潜り抜けた歴戦の勇士たちの魂の系譜を受け継ぐ未来の世代、フューチャージェネレーションの4人の若き仮面ライダーたちが出そろった。
「この戦場、俺達が勝ち取る!」(炎竜)
「行くぜ!皆は俺達が守る!」(白銀)
「デッドゾーンの向こう側まで付き合え!」(ロード)
「超絶怒涛の達人プレー、見せてやるぜ!」(エグゼリオン)
フランスで集結したフューチャージェネレーションライダーズ。タナトスと激しい戦いを繰り広げるがウィルスの被害は少しずつ拡大していく。そこに少女の願いが起こす奇跡。
「お願い、タンテを止める力を貸して!」
奇跡の力が生み出す奇跡の光の行く先は。