IS×仮面ライダー 仮面ライダー炎竜   作:柏葉大樹

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 エグゼリオンの救援へと来た炎竜たち。仲間たちが来たことでエグゼリオンはタナトスとの最終決戦に挑んだ。各々の力を存分に発揮して、タナトスに勝利した面々。同じ頃、シャルロットの思いが奇跡を起こし、パリの街を光で包んだ。


仮面ライダーエグゼリオンwithドクターライダーズ 第7話

side3人称

 各地で多数のインフェルノインベスが出現していたパリ。斬月とブラーボ、駆けつけたIS専用機持ちたちが懸命に対処していた。だが、

 

 「もう、何なのよ!倒しても倒してもキリがないじゃない!これだと流石の私も限界よ!」(ブラーボ)

 「君達は先に避難するんだ!長くは保たないぞ!」(斬月)

 

 斬月とブラーボ、箒と鈴が対処していた場所ではすでに殺到するインフェルノインベスによって包囲されており、彼らにも限界が見えていた。

 

 「でも、あなたたちは!」(箒)

 「こういう状況でも何とかするのがプロよ。さあ、行きなさい!」(ブラーボ)

 

 斬月とブラーボがせめて箒と鈴をこの場から逃がそうとする。だが、

 

 「ふざけんじゃないわよ!どうして、そうなるのよ!自分を犠牲にして生かしてもらったところでこっちは嬉しくないのよ!ここまで一緒にやったなら最後までやるのが筋でしょ!」(鈴)

 

 その二人の意見を鈴が真っ向から叩き斬る。

 

 「そういうのはあいつだけで十分よ。」(鈴)

 

 小声でそう言う鈴は迫りくるインフェルノインベスたちを衝撃砲で吹き飛ばしていく。その姿を見た3人は鈴から並々ならぬものを感じ、改めて武器を取り直す。

 

 別の場所ではマドカと簪はISでは埒が明かないことに気付き変身する。だが、それでも敵の数はあまりにも多すぎた。

 

 「ねえ、どれだけ倒したの。」(ヴァルキリー)

 「たぶんだけど、100近く。」(ロードレディ)

 「教官、民間人の避難は終わってます。ここはなんとか撤退すべきです。」(ラウラ)

 「織斑先生、私もボーデヴィッヒさんと同じ意見です。一刻も早く撤退すべきです。」(楯無)

 

 ラウラたちの意見を聞く千冬もこの状況はあまりも厳しいものがあった。

 

 (ラウラと楯無の言う通りだ。この数を相手に戦い続けるのはあまりにも厳しい。万夏と簪を主体に戦い続けても二人の限界が来る方が速い。)(千冬)

 

 目の前の状況から千冬も撤退の文字が浮かぶ。

 

 「良いか、このまま,。」(千冬)

 

 千冬が撤退の指示を出そうとした時だった。どこからか強烈な光が輝き、パリを包み込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「颯斗!パリ市内から強力な反応があります!」(ブレン)

 「ええ!?こんな時に!?」(ロード)

 

 パリを包む光の反応をいち早く察知したのはブレンだった。タナトス=シャルリーヌはエグゼリオンのキメワザによって大きなダメージを受けて変身が解除されていた。ロードの様子から何か異変が起きたことを察知する炎竜と白銀。

 

 「あれか。」(エグゼリオン)

 

 エグゼリオンはパリの市内から広がっていく光を見る。それはエグゼリオンたちをも飲み込み、パリの街を全て包み込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「何が起きているの?」(シャルロット)

 

 光の中心でシャルロットは辺りを見回す。そこは白一色の空間でシャルロットはISスーツ以外に何も見つけていなかった。

 

 「私はさっきまで戦っていたはずなのに。」(シャルロット)

 

 シャルロットはどこかに消えた愛機であるラファール・リヴァイブがないことにどこか落ち着かなさを感じるも不思議とこの空間にいて不安を感じなかった。シャルロットはそのまま特に出口を探そうというわけではないのだが歩き出す。この空間、何もないようでいてしっかりと足が着く。そういうことも不思議と気にせずにシャルロットは歩き続きた。そうやって歩き続けると風景はいつの間にか変わっており、病院の廊下へと変わっていた。ある病室から男女の話声が聞こえ、シャルロットはその病室を覗いた。そこには若き日の父アルベールと母がいた。シャルロットが居ることに気付いていない二人へと近づくシャルロット。厳格な今の姿から予想できないほどに柔和な表情を見せる父に記憶の中と変わらぬ姿の母。その二人の元へ加わったのは息を切らして、ずれた眼鏡をそのままに入って来たのは叔母のシャルリーヌだった。今回の事件を起こした叔母がまるで壊れ物を扱うようにシャルロットの母、マリーから抱いていた赤ん坊=シャルロットを抱く。

 

 「ああ、姉さん。大丈夫?この子、大丈夫?すごく小さい。」(シャルリーヌ)

 「落ち着いてシャル。あなたがそんなに怖がっていたらシャルロットも怖がるわよ。」(マリー)

 「シャルロットって、死んだおばあちゃんの名前じゃない。」(シャルリーヌ)

 「私とマリーで決めていたんだ。マリーとシャルを育てたおばあさん、その優しさを持って生きて欲しいとね。」(アルベール)

 「よく言うわね、いいとこのお坊ちゃんが。おばあちゃんと私達の苦労を知りもしないで。」(シャルリーヌ)

 「シャル。」(マリー)

 「その通りじゃない。まさか、ロゼンダには何も言ってないでしょうね?」(シャルリーヌ)

 「いや、彼女も分かってくれる。しっかりと私からも話すつもりだ。」(アルベール)

 「はあ、いつもの事後報告ね。あなたはしっかりとした人を見つけるのよ、可愛い可愛い赤ちゃん。」(シャルリーヌ)

 「余計なお世話よ。」(マリー)

 「大丈夫だ、この子とマリーは私が守る。」(アルベール)

 「期待しないでおくわ。姉さん、何かあればすぐに連絡してね。仕事を途中でもすぐに駆け付けるから。」(シャルリーヌ)

 「仕事はしっかりしなさい。」(マリー)

 

 マリーの言葉を聞いて笑顔で手を振って病室を出たシャルリーヌ。シャルリーヌが居なくなった後の病室では眠る赤ん坊だったシャルロットを抱くマリーと守る者が出来たことで必ず守るという意思を眼に宿すアルベール。その2人の姿を見ていたシャルロットは急にどこかへ引っ張られるような感覚を覚える。その次の瞬間には両親のいた病室から一気に遠く離れてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「お母さん!」(シャルロット)

 

 シャルロットは手を伸ばしたがそこには先程までの空間はなく、現実のパリの街だった。

 

 「ええ、さっきまでの場所は?」(シャルロット)

 

 次々と起きた謎の現象に理解が追い付かないシャルロットだったがここに来てさらなる変化があることに気付いた。自身の愛機であるラファールが姿を変え、まるで花を思わせるような姿のISになっていたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「何が起きたんだ。」(斬月)

 「見て、メロンの君。」(ブラーボ)

 

 パリを包んだ光が薄れていくと辺りに居た無数のインフェルノインベスたちは姿を変え、元の人間に戻っていた。それは斬月たちのいる場所だけではなく、千冬たちの場所も同様だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「インベスが人間に戻ったって!?」(炎竜)

 「うん。光が消えたら、インベスになっていた人達が皆人間に戻っていたの。」(ヴァルキリー)

 

 デュノア社前では炎竜がヴァルキリーと通信していた。その通信からパリの街中で起きることがあり得ないことが起きたことを知る。

 

 「そうか、シャルがやったんだな。」(エグゼリオン)

 「そんな、まだ、まだよ。」(シャルリーヌ)

 「もう分かったんじゃないの?お姉さんの思い、俺はしっかりと感じたけど。」(エグゼリオン)

 

 エグゼリオンは変身を解除するとシャルリーヌへと歩み寄る。そのシャルリーヌの両目にはうっすらと涙が流れていた。

 

 「お姉さんは復讐なんて望んでいない。あなたにはシャルロットの支えになって欲しかったんだ。俺はそう感じたけど。」(陸)

 「私は、ただ。」(シャルリーヌ)

 

 こうして事件は解決したかに見えた。だが、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「はあ、全く使えない女ね。肝心の社長の娘も殺せなかったし。せめて、最後に役立ちなさいよ。」

 

 そこに現れたのは陸たちを案内した受付嬢だった。

 

 「もう、何もできないわ。あなたもただでは済まないわよ。」(シャルリーヌ)

 

 シャルリーヌが彼女に話しだす。その様子から彼女はシャルリーヌにテロを行うようにけしかけたようであった。そのことに気付いた炎竜と白銀、ロードは彼女を包囲する。

 

 「あんたにも聞かなきゃいけないことがあるみたいだな。」(炎竜)

 「ああ、ふざけんじゃないわよ!ただの男どもが。あたしたち女に楯突くなんてね!」

 

 受付嬢は何かのボタンを取り出し、押そうとする。それに気づいた炎竜たちは彼女を取り押さえるが。

 

 「あははははははははは!!遅いわよ!さあ、やりなさい!!」

 

 ボタンは既に押され、地面に落ちていたインフェルノハザードガシャットが起動した。

 

 ≪インフ、フ、フ、フェル、ノ、ノ、ノ、ハザー、、、、ド≫

 

 バグが起きたような音声が流れると同時にガシャットからバグスターウィルスがブクブクとした黒い肉塊のような形状で出てきた。そのバグスターウィルスはさらに触手を出し、ボタンを押した受付嬢とシャルリーヌへと襲い掛かった。

 

 「な、何!あれ!キモ!」(ロード)

 「良いから、こいつを守るぞ!」(炎竜)

 

 炎竜たちは前に立ちはだかることで障壁となろうとしたが触手は炎竜たちを迂回してそのまま受付嬢へと絡みついた。

 

 「え、きゃあああああああああああああ!!」

 

 受付嬢をそのまま飲み込んだバグスターウィルスはガシャットを心臓部として徐々にヒト型へと変わっていく。

 

 「く!」(シャルリーヌ)

 「捕まって!」(陸)

 

 拘束されたシャルリーヌを助けようと陸は手を伸ばすがそれは寸でのところで空しくすり抜けてしまった。

 

 「シャルロットのこと、お願い。」(シャルリーヌ)

 「行くな!!」(陸)

 

 陸が追いかけようとしたがシャルリーヌを取り込んだバグスターウィルスから強烈な波動が放たれ、陸は飛ばされてしまう。炎竜たちもその波動を受けて、その場で踏ん張ることしか出来なかった。徐々にウィルスはその形を変化させていき、その姿はボロボロの黒衣のローブを纏い、死神を思わせるような禍々しい姿となった。

 

 「我が名はハデス。インフェルノハザードのラスボスである。さあ、この地を地獄へと変えて我らバグスターの世界を生み出そう!!」(ハデス)

 

 ハデスがそういうとこれまであったゲームエリアを侵食する形で辺りが荒野のようなゲームエリアが展開される。

 

 

 

 

 「次々に何!?」(颯斗)

 「おい、陸の奴は!」(一夏)

 「向こうだろうな。」(大樹)

 

 ゲームエリアの外、デュノア社の前には変身が解除された大樹たちが居た。

 

 「助けに行かねえと!」(一夏)

 「どうやって!?」(颯斗)

 「おそらく、ゲーマドライバー、衛生省のドライバーが無いと入れない。」(大樹)

 「じゃあ、俺達はここで待っているしかないのかよ!!」(一夏)

 

 自分たちに出来ることは無い、そのことに苛立ちを隠せない一夏と颯斗。だが、大樹だけは陸が居るであろう方向を見ていた。

 

 

 

 

 

 一人、ゲームエリアに残っていた陸はボロボロの体に鞭を打って立ち上がった。そして、自身の肉体が告げるのは目の前に居るバグスターこそが自分が感じ取っていた相手であるということ。

 

 「ここに来てボスラッシュって、きつい、きつい。」(陸)

 「お前はバグスターか。だが、人間の気配もあるな。」(ハデス)

 「へへ、よくあるだろ。ゲームの主人公によくある異能、そういうこと。」(陸)

 

 陸は限界が近いながらもガシャットを起動してエグゼリオンハンターアクションゲーマーレベル5へと変身した。

 

 「お前を倒して、お前の中にいる人を返してもらうぞ。」(エグゼリオン)

 「やれるものならばな。」(ハデス)

 

 エグゼリオンとハデスの戦闘が始まった。エグゼリオンは懸命に戦うもハデスの圧倒的な力により苦戦、瞬間移動、眷属のインフェルノバグスターの召喚、大鎌による広範囲を薙ぎ払う強力な攻撃によって瞬く間に変身解除まで追い込まれた。

 

 「ハハハハハハハハ!これぞ、我が力だ!何者をも圧倒するこの力が、私だ!」(ハデス)

 「はあ、はあ、おい、一つ言わせろ。」(陸)

 「なんだ、冥土の土産に何か残すのか。」(ハデス)

 「それ、強力な助っ人が来るイベントがお約束だよ。」(陸)

 

 陸がそう言うとそのゲームエリアに白衣を着た4人の男たちが突如姿を現した。その4人は陸にとって頼れる面々であった。彼らは陸の前に並び立つと目の前にいるハデスと対峙する。

 

 「ねえ、遅いよ。俺、もうボロボロ。」(陸)

 「勝手に動いたツケだ。そこでじっとしてろ。」(貴利矢)

 「お前が今回のバグスターか。」(大我)

 「見たところ、新型のようだな。一刻も早くオペを終わらせようか。」(飛彩)

 「俺達が居る以上、お前の好きにはさせない!!」(永夢)

 

 ここに来た以上は意思を持ったウィルスなどの好きにはさせない、そう強い決意を持ち、バグスターウィルスと戦い続けているドクターたちが来た。

 

 「お前たちは何者だ!」(ハデス)

 「「「「俺達はドクターだ!患者の運命は俺達が変える!」」」」

 

 彼らは自分たちの最強の力を手に、ハデスを前に変身する。

 

 『爆走バイク!』

 「0速。」(貴利矢)

 『バンバンシュミレーション!』

 「第50戦術。」(大我)

 『タドルレガシー!』

 「術式レベル100。」(飛彩)

 『マキシマムマイティX!ハイパームテキ!』

 「ハイパー、大!」(永夢)

 「「「「変身!」」」」

 ≪爆走!独走!激走!暴走!爆走バイク!≫

 ≪スクランブルGo!出撃発進!バンバンシュミレーション!発進!≫

 ≪辿る歴史!目覚める騎士!タドルレガシー!≫

 ≪輝け!流星の如く!黄金の最強ゲーマー!ハイパームテキエグゼイド!≫

 

 仮面ライダーエグゼイドムテキゲーマー、仮面ライダーブレイブレガシーゲーマー、仮面ライダースナイプシュミレーションゲーマー、仮面ライダーレーザーターボバイクゲーマー。デスゲームとなった仮面ライダークロニクルを終わらせた伝説のドクターライダーがフランスのパリに姿を見せた。

 

 「ノリノリで行っちゃうぜ!」(レーザー)

 「ミッションスタート。」(スナイプ)

 「これよりバグスター切除手術を開始する。」(ブレイブ)

 「ノーコンティニューでクリアしてやるぜ!」(エグゼイド)

 

 その威風堂々たるいで立ちには一片の迷いもない。4人の仮面ライダーたちはそのままハデスへと向かって行く。

 

 「ふん!」(ハデス)

 

 ハデスはインフェルノバグスターを召喚、エグゼイドたちへと差し向けるもレーザーのガシャコンスパローが、スナイプの砲撃が、ブレイブのガシャコンソードが、エグゼイドの閃光のごとき攻撃が瞬時にインフェルノバグスターたちを撃破していく。

 

 「はあ!!」(ハデス)

 

 ハデスが気合を発すると地面から青白い火柱がいくつも吹き上がりエグゼイドたちを襲う。だが、それも彼らはまるでお互いの次の行動が分かるかの様に互いに迫る火柱を霧散させていく。ハデスは大鎌を振るってエグゼイドたちを切り裂こうとするもエグゼイドが大鎌を止め、ブレイブが光剣を生み出し幾つも飛ばしていく。その光剣の間からはスナイプが撃ちだす光弾がハデスへと向かって行く。大鎌を止められていたハデスは瞬間移動で避けようとしたがエグゼイドによって動きを止められており、ブレイブとスナイプの攻撃を防ぐことが出来ず、ダメージを受けた。

 

 ≪ギリギリクリティカルストライク!≫

 

 ハデスがダメージを受けて怯んだところにレーザーがガシャコンスパローで幾度も切り傷を着けていく。そこへ大鎌を受け止めていたエグゼイドが大鎌を破壊して光速の連続攻撃を仕掛けて行く。

 

 「何ということだ!?この私が!!」(ハデス)

 「てめえらバグスターに俺達が負けるはずがねえだろ!」(スナイプ)

 

 攻撃を受けてよろめくハデスにスナイプはさらに砲撃を行っていく。それを瞬間移動で躱していくハデスだが

 

 「はあ!!」(エグゼイド)

 

 瞬間移動した先にはエグゼイドがおり、エグゼイドの攻撃を受けてしまう。

 

 「仕方あるまい、われの中にあるもう一つの力も解放せねば。はあああああああ!!」(ハデス)

 

 ハデスが精神を統一するとその肉体から植物の蔦が現れ、ハデスの肉体を獣のように変えてさらにその肉体を巨大化させていく。巨獣のようになったハデスはそのままエグゼイドたちを叩き潰そうと暴れまわる。さしもの彼らもハデスの猛攻にても足も出ないと思われた。

 

 「永夢!こいつを使え!」(レーザー)

 

 レーザーは白いダブルガシャット、ドクターマイティガシャットをエグゼイドに投げ渡した。

 

 「サンキュー!」(エグゼイド)

 

 エグゼイドは専用武器ガシャコンキースラッシャーにドクターマイティガシャットをセット、バグスターウィルスの他にインベスウィルスの抗体データを有するガシャットのエネルギーを光弾としてエグゼイドはハデスに撃ち放った。

 

 ≪ドクターマイティクリティカルストライク!≫

 

 ワクチンプログロムはハデスに見事当たり、思惑通りハデスを弱体化させた。それだけではなく体内に居たシャルリーヌらもハデスの肉体から無事に出てきた。

 

 「な、何が起きている!?我の中で、バグスターとインベスの力が抑え込まれている!!」(ハデス)

 「フィニッシュは必殺技で決まりだ!!」(エグゼイド)

 

 エグゼイドたちはハデスが弱体化したこのタイミングを逃さずに動いた。

 

 ≪爆走!クリティカルフィニッシュ!≫

 「オラオラオラァ!」(レーザー)

 

 レーザーはバイクを召喚、高速で走り抜けハデスを跳ね上げていく。

 

 ≪バンバン!クリティカルファイアー!≫

 「おら!!」(スナイプ)

 

 スナイプは全身の砲門から一斉砲撃を行いハデスにダメージを与えていく。

 

 ≪タドル!クリティカルストライク!≫

 「はあ!」(ブレイブ)

 

 ブレイブはガシャコンソードを構え、光と炎によって長大になった刃で切り裂いた。そして、空中では黄金に輝くエグゼイドが必殺技の体勢に入っていた。

 

 ≪キメワザ!ハイパークリティカルスパーキング!!≫

 「はあああああああ!!」(エグゼイド)

 

 エグゼイドのライダーキックが決まり、ハデスの全身に無数のダメージエフェクトが浮かび上がる。

 

 「そんな、バカなアアアアアアアア!!」(ハデス)

 ≪ゲームクリア!≫

 

 ハデスは爆発を起こし、消滅した。ゲームクリアの音声が響くとゲームエリアも消滅した。これをもって、フランスで起きたウィルステロは終息を迎えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「どうして、こんなことになってんの?」(陸)

 「お前の無断行動が原因に決まってんだろ。」(貴利矢)

 

 なんとデュノア社の前では陸が正座をして貴利矢の説教を聞いていた。今回の事件は陸が無断行動をした結果、事なきを得た部分もあったが、公的な立場で言えば厳重処分が下るものであった。それを遠目で見ている千冬はアルベールが来たことに気付いた。

 

 「すべての行動は娘さんを守るため、ですよね。」(千冬)

 「ここまで来て、隠し事をする意味はないな。私の会社に女性権利団体に与する一派がいて、彼女たちがシャルロットを狙っていることに気付いた。立場上、彼女との血縁関係を公表することはなかなか難しく、マリーとの関係も考えればなおさらだ。」(アルベール)

 「ゆえに、あのような形で入学させたのですね。」(千冬)

 

 デュノア社内部の事情を鑑みればアルベールの取った行動は苦肉の策だった。だが、その結果はシャルロットを守るという目的は最良の形でなった。

 

 「私と妻はこれから会社の体制を大幅に変える。それゆえの反発もあるだろう。それが終わるまでは、娘のことを頼む。」(アルベール)

 「分かりました。」(千冬)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「タンテ。」(シャルロット)

 「ごめんなさい、シャル。」(シャルリーヌ)

 

 シャルロットは叔母シャルリーヌの元に居た。今回の事件でシャルリーヌは司法の裁きを受けねばならない。それはシャルロットの元へは戻れないことを意味していた。

 

 「こんな叔母さんでごめんね。」(シャルリーヌ)

 「うんうん、タンテは私にとって大切な家族だから。帰ってくるのを待ってるから。」(シャルロット)

 「シャルのためにも罪を償って戻ってきてくれ。」(ラウラ)

 

 シャルロットとラウラの言葉を聞いて涙を流すシャルリーヌ。警察が来るまでの間、これから来るであろう別れを惜しむようにともに居た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これにより大樹たちがIS学園に入学してからの激闘の日々は一応の終わりを告げた。




 今回の話を持って第1.5部は終了です。ご愛読していただきありがとうございます。近いうちに第2部の最新情報も解禁、年内に第2部も執筆を始めます。第2部投稿までは日常編を中心に投稿していきます。今後とも仮面ライダー炎竜をよろしくお願いいたします。
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