IS×仮面ライダー 仮面ライダー炎竜   作:柏葉大樹

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 大樹たちの前に現れたファブニールは黄金の果実の所有者だった。その力を見せつけたファブニールは炎竜たちを圧倒する。その翌日、颯斗は警察所を襲う謎の怪人ゴ・ガドル・バと遭遇した。


十三異界覇王大戦編 第3話

side3人称

 仮面ライダーグレートロード、カブトムシの特質を備えた怪人=ゴ・ガドル・バが警察署内で戦いを繰り広げた。

 ロードは持ち前の剛腕を振るうもガドルはそれを軽やかに躱し両手に持った棍棒でロードの体を打ち据えていた。だが、ガドルの攻撃は固い装甲を有するロードには効果はなく数度目の攻撃でついにロードが棍棒をつかんだ。

 

 「ふん!!」(ロード)

 

 ロードは棍棒をつかんだままガドルを警察署の外へ思い切りぶん投げた。空中へと投げ出されたガドルはそのまま軽やかに地面へと着地した。それを追ってロードも外へ出る。

 ロードがガドルを追う間にガドルの見た目に細かな変化があった。ガドルの両目と両手足にはまった宝玉が青色から緑色へ変化したのだ。さらにガドルの手にあった棍棒は形を変え、禍々しいボウガンへと変化した。

 ガドルは迫ってくるロードに対してボウガンの引き金を引いた。その瞬間、ボウガンの銃口から透明な圧縮された空気弾が高速で撃ちだされ、ロードの体へと当たった。

 

 ズガアアアアン!!

 

 大きく金属音を響かせるロードの装甲。さらに空気弾の威力もかなりものらしく、ロードは数歩後ずさりをした。さらにガドルはボウガンの引き金を引き、次々と圧縮空気弾を撃ち出していく。目に見えない圧縮空気弾をロードはハートのサポートで来ることは察知できたが不可視であるために躱せずに次々と喰らってしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ガドルボジャヅバビロガゲバギヅロシバ。」(???)

 

 ガドルとロードの戦いの様子を遠くの木陰から見つめる二人の人影。そのうちの一人、チャイナドレスに身を包んだ女性が何かを話した。もう一人、壮年の傷だらけの男はガドルの猛攻の前に防戦一方のロードを見る。彼らに気付く人物は誰もおらず、その彼らも姿をいつの間にか消していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その時、ガドルからの攻撃を受けていて防戦一方だったロードだが両腕で空気弾を防ぎつつ徐々にだがガドルとの距離を詰めていた。空気弾の威力はすさまじいが防御に専念すれば耐えれないものではなく、一発受けるごとに距離が離れるもそれ以上にロードは進んでいった。その様子にガドルも空気弾を次々と撃ちだしていくがロードが自身の間合いに入る方が早かった。

 

 ≪ヒッサーツ!フルスロットル!デッドヒート、ハート!≫

 「ふん!!」(ロード)

 

 ノーモーションからの正拳突き、普段であれば大きく振りかぶるパワーブローを放つロードだがガードからのカウンターということもあって相手が対処しずらいジャブを選択した。

 高熱を帯びて肘部のブースターから爆炎が吹き上がり、高速の右ストレートがガドルの顔面を捉えた。ロードの拳がガドルの顔面に当たると同時に爆炎を噴き上げガドルの顔面を焼いた。だが、ガドルは倒れることは無くロードも拳に感触に違和感を覚え、拳を引こうとする。

 ロードの拳をガドルは手のひらで受け止めており、なおかつロードのパワーでもびくともしないほどの力で握っていた。ガドルの両目、全身の装飾の宝玉が紫色へと変化し、それに合わせて右手に握られていたボウガンが大剣へと変化したのだった。

 

 「フン!!」(ガドル)

 

 ガドルはそのまま大剣を振り上げ、左袈裟懸けで大剣を振り下ろした。鈍い衝撃音が辺りへと響き、ロードはそのまま地面に倒れ伏してしまう。

 

 「ボセゼ ゴパシバ。ゲゲルボ ヅズビゾグスバ。」(ガドル)

 

 地面に倒れたロードを見てガドルは警察署の中へと戻ろうとする。だが、

 

 「ン?」(ガドル)

 

 ガドルの足を倒れていたロードが掴んで引き留めていたのだ。

 

 「まだ、だ!」(ロード)

 

 ロードは這いつくばりながらもガドルの前で折れぬ闘志を見せつけた。ガドルはボロボロになりながらも、自身との実力差がありながらも闘志を燃やすロードに喜びを感じた。

 

 「ボボビロ ヅジョビゲンギガギダバ。お前の名を聞こう、われらグロンギとは違う者の力を纏うリントの戦士よ。」(ガドル)

 

 ガドルの両目は橙色へと変化し、大剣も消失した。ロードの姿から無様に見えても戦士として強き心を感じたガドルはロードの名を問うた。

 

 「ロード。仮面ライダーロード。」(ロード)

 「ロードか。また会おう、ロードよ。次は俺の一撃を食らっても立っていられるようにしておけ。」(ガドル)

 

 そう言ってロードは背中からカブトムシと同じ羽を伸ばし空へと消えた。

 

 「はあ、はあ、何あいつ。」(ロード)

 

 ロードはガドルに斬られた左肩を抑え、空へと消えたガドルを見ていた。そこに突如として燃え盛る爆炎が生じ、ロードの近くにあった広場が爆炎に包まれた。

 

 「うっ!!」(ロード)

 

 ロードは咄嗟に距離を取った。爆炎の中から純白の肉体に金色の鎧を纏った怪人=純白鏖殺王ン・ダグバ・ゼバと昨日学園を襲撃したファブニールが現れ激しい戦闘を始めた。

 

 「ねえ、もっと僕を笑顔にしてよ。」(ダグバ)

 

 ダグバはそう言うとファブニールに向けて右手をかざした。その動きを見たファブニールはその場から即座にはなれる。その次の瞬間にはファブニールのいたところには巨大な火柱が上がった。さらにファブニールはそこから距離を詰めて右手に持った薙刀を高速で振るい、ダグバの首を刈り取った。その戦いを見ていたロードはダグバの絶命を確信した。だが、ダグバは切り落とされた自分の頭をつかみ、それを首の上に乗せてまるで何もなかったように首を傾げた。

 

 「はあ、はあ、首を落としたってのに。やっぱり、グロンギは厄介だな。」(ファブニール)

 「フフフフ。ねえ、もっと遊ぼうよ。どっちかが壊れるまで、さ。」(ダグバ)

 

 ダグバのその様子にロードは忌避感、もしくは種としての天敵を見たような、そんな感覚を覚えた。何もない場所を瞬時に発火させ、さらには首を切り落とされても死なない、攻撃を受けてもまるで無邪気な子供が遊んで欲しいというようなセリフ、立ち振る舞いが全てロードにとっては全く持って相容れない存在に映ったのだ。

 ダグバが構えをせずに無造作に歩いてくるのを見たファブニールは戦極ドライバーを操作する。

 

 ≪ビーストドラゴンフルーツスカッシュ≫

 

 ファブニールはドライバーから供給されたエネルギーで薙刀の刃に炎を纏わせる。それに対してダグバは防御することもせずにあまりにも無防備にファブニールに近づいていく。

 

 「ハッ!!」(ファブニール)

 

 ファブニールはダグバが自身の間合いに足を踏み入れたその瞬間に薙刀を振るい、脳天から股間まで一気に振り下ろした。ダグバの体は正中線から炎が上がり、そのまま倒れ伏す。

 

 「脳も心臓も魔石も破壊した。流石のお前も立ち上がれないだろ。」(ファブニール)

 

 そう言って肩で息をするファブニール。だが、斬られて絶命したはずのダグバはまたも何事もなかったかのように立ち上がったのだ。

 

 「フフフフ。」(ダグバ)

 「たくっ、だからサイコパス相手は嫌なんだよ。不死身とかそういうもんを与えたら最も厄介なのによ。」(ファブニール)

 

 そう言いながらも薙刀を構えるファブニール。その姿を見てロードは奇妙にも親しい友人である()()()()と被って見えた。

 

 「良いか、お前たちはここに居てはいけない。目的のためにあいつと手を組んでここに連れてきた俺が言うことじゃあないが。そもそも俺もお前も世界から掻き消えた可能性だ。そんな奴らを13体も集めたこの戦いは、ってお前に言っても無駄だろうがな。」(ファブニール)

 「フフフフ。」(ダグバ)

 

 復活したダグバはそのままファブニールの方へ歩みだす。そこに、この戦いを見ていたロードが突如割り込んできてダグバの横っ面を殴り飛ばした。ダグバは横に数歩ほどよろめいた後は立ち止まり、自分を殴ったロードを見た。

 

 「フフフフ。ねえ、君も遊ぼうよ。」(ダグバ)

 「っ!」(ロード)

 

 ロードはその言葉に無条件にドライバーを操作、今度は真正面からダグバの顔面を殴った。

 

 「今だ!」(ファブニール)

 

 ファブニールはダグバの足元にクラックを開き、どこかへ飛ばした。そして、すぐには戻って来れないようにクラックを閉じた。戦場になっていた広場に静けさが戻る。だが、そこには先程までの戦いの激しさを物語るように破壊の跡が残っていた。

 しばらく、ダグバが消えたところを見ていたロードだがはっと気づいたようにファブニールの方を見た。

 ファブニールは手に持っていた薙刀を背中に指し、その場から立ち去ろうとする。

 

 「待って!」(ロード)

 

 ロードの声に足を止めるファブニール。

 

 「さっき言ってたことって何。それとどうしてあいつと戦ってたの。仲間じゃないの。」(ロード)

 

 ロードの質問に振り向き、ロードを見るファブニール。ロードは攻撃されるかと思い身構えるが。

 

 「あの時に助けてくれた礼にその質問に答えてやる。まず、さっきの奴、ダグバと俺は仲間じゃない。敵同士だ。それは他にこの世界に現れた奴らも同じだ。俺と奴ら13体は十三異界覇王(サーティーンエンペラー)と呼ばれる存在で俺達は互いに殺し合うことで新たな力を得ようと考えている。」(ファブニール)

 「この世界を破壊するつもり。」(ロード)

 「俺は違う。ここを破壊して俺の望みが叶うわけじゃない。だが、他の奴らには気を付けろ。それこそ、ここで倒さないと奴らは他の世界も破壊する。」(ファブニール)

 「どうしてそのことを僕に。」(ロード)

 「言っただろ、助けてくれた礼だ。」(ファブニール)

 

 ファブニールはクラックを開き、そこへ足を踏み入れた。

 

 「仮面ライダー炎竜、柏葉大樹に伝えておけ。篠ノ之神社に今回のことに関する資料があるはずだ。それを探せ。」(ファブニール)

 「あ、ちょっと!!」(ロード)

 

 ロードが急いで追いかけるもクラックは閉じて消えてしまった。

 

 「ああ、なんなんだ?」(ロード)

 

 ロードはそう言いながら変身を解除する。ガドルに斬られた左肩を抑えながらこの場を後にする。

 

 「ん、なんで大樹の名前を知ってるんだろう。」(颯斗)

 

 その中で教えたはずのない大樹の名前をファブニールが言ったことに疑問を抱いた颯斗。その颯斗の後姿を見るのはロードとガドルの戦いを見ていた二人組の片割れである壮年の男性だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side颯斗

 夜、僕は大樹のいる自室(校舎で使われていない空き教室を改造して作られた大樹と万夏ちゃん専用の部屋。去年の終わりにそっちに移ってる。)に来ていた。

 

 「篠ノ之神社に?」(大樹)

 「あいつはそう言ってたよ。」(颯斗)

 

 今、僕は大樹に今日のことを話した。たぶん、あの怪人は完全な敵では無いと思う。普通、敵に礼だって言って情報をくれることはしないし。

 

 「なんで篠ノ之神社なんだ?あそこの御神体とか日本の神様のはずだけど。」(大樹)

 「いや、よく分からない。そこに行けってしか言わなかったから。」(颯斗)

 「まあ、とりあえず束姉ちゃんに連絡してみて何かないか聞いてみるわ。」(大樹)

 「そうしてくれると助かります。」(颯斗)

 

 僕は部屋から出ようと扉を開けた時に大樹が声を掛けてきた。

 

 「あのさ、そいつはこの世界を破壊するつもりはないって言ったんだよな。」(大樹)

 「うん。でも、目的のために他の奴らを連れてきたっても言っていたよ。」(颯斗)

 「目的、か。他の奴らを倒すんじゃない他の目的ね。」(大樹)

 

 実は、僕はあいつと大樹が似ていることは話していない。何となくだけど今は言わない方が良いような気がしたから。

 

 「いや、ありがと。また、明日。」(大樹)

 

 大樹はそう言うと笑顔で僕を見送った。なんでか、あの怪人は悪い奴じゃないし、きっと話せば分かる相手だと思う。でも、そうじゃない、話し合いではきっと譲れないようなそういう強さもあった。薙刀を使った戦い方、相手の動きを見てから次々と対処していく冷静でありながら激しい戦い方も全部大樹を見ているような気がしたんだ。昨日の戦いでは分かんなかった、今日の戦いを遠くから見て実際に話した感じは本当に大樹と話しているような感じだった。今日のことで僕の脳裏に妄想のような考えがよぎった。

 

 「いや、まさかね。」(颯斗)

 

 あの怪人が別世界の大樹かもしれない、そんな確証もないような考えが出てしまう程度に僕も疲れているんだろうな。翌朝には僕はそんなことを考えていたことをすっかり忘れてた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side3人称

 グチャグチャグチャ...。

 

 沢芽市の地下にある巨大貯水槽では何かが咀嚼する音が響いていた。そこには歴戦のアーマードライダー、龍玄とナックルがいた。

 

 「ミッチー、例の奴がここにいるのか。」(ナックル)

 「たぶんね。ここに無数の熱反応があることから仲間もいると思う。」(龍玄)

 

 お互いに何時攻撃を受けてもいいように攻撃の準備をして降りていく龍玄とナックル。彼らはゆっくりとここに潜んでいる奴に気付かれないように階段を下りていく。階段を完全に降りて最下層へ来た二人の眼に飛び込んできたのはインベスのような怪物が何体も群がって何かを食べていた光景だった。

 それを見た瞬間にブドウ龍砲を構え、引き金を引く龍玄。怪物たちは後ろから撃ちだされた光弾の直撃を受けて吹っ飛ぶものを見て後ろの龍玄とナックルに見た。そして、自分たちを攻撃した相手だと認識し、威嚇しだした。

 

 「こいつら、インベスかよ。」(ナックル)

 「そうじゃなくても僕らのやることは変わらないよ。」(龍玄)

 

 龍玄とナックルは向こうの出方を伺いながら、じりじりと距離を詰めていくと怪物たちの間から誰かが歩いてくるのが見えた。年で言えば学生の男女、正確には少年と少女が怪物たちの間から現れたのだった。

 

 「イユ、皆を連れて。」(???)

 「分かった、千翼。」(イユ)

 

 少年は怪物たちと龍玄とナックルの間に立ち、少女は怪物たちを連れてどこかへ移動を始めた。

 

 「待て!」(龍玄)

 

 龍玄とナックルが少女たちを追おうとするとそれを邪魔するように少年が立ちはだかった。少年は赤い鳥の頭のようなベルトを腰に巻き、注射器のようなガジェットをベルトにセットした。

 

 ≪N・E・O≫

 「アマゾン!」(???)

 

 少年は赤い蒸気を発しながら周囲のものを焦がすほどの熱を発して姿を変えていく。蒸気の噴出が収まるとそこには青い肉体に血のような赤い線が走り、拘束具のような銀色のアーマーに身を包んだ仮面ライダーがいた。

 

 「まさか、アーマードライダー!?」(龍玄)

 「なんだ、こいつ。」(ナックル)

 

 龍玄とナックルの前に現れた彼の名は千翼。仮面ライダーアマゾンネオとして自身の世界では知られた十三異界覇王(サーティーンエンペラー)の一人、感染蒼獣王アマゾンネオである。

 

 ≪BLADE LOADIG≫

 

 アマゾンネオがアマゾンインジェクターを操作すると右腕に硬質のブレードが生成された。

 

 「うあおあああああ!!」(アマゾンネオ)

 

 アマゾンネオは野獣のような身のこなしで龍玄とナックルに襲い掛かる。




 沢芽市で現れたアマゾンネオ。その出現により町ではアマゾンが出現するようになっていた。衛生省の仮面ライダーが現地で調査することに。時同じく颯斗の前に壮年の男、ガドラが現れ、突如として颯斗に攻撃を始める。
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