IS×仮面ライダー 仮面ライダー炎竜   作:柏葉大樹

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 街中でゴ・ガドル・バと戦闘を始めたロード。だが、その力は強力で一度は地に倒れてしまう。ガドルが姿を消した直後、街に獄炎龍覇王ファブニールと純白鏖殺王ン・ダグバ・ゼバの戦闘が始まった。その間に入ったロードにファブニールは例と称していくつかの情報を伝えた。一方の沢芽市では新たな十三異界覇王であるアマゾンネオが出現した。


十三異界覇王大戦編 第4話

side三人称

 沢芽市の巨大貯水槽ではアーマードライダー龍玄とアーマードライダーナックルは十三異界覇王(サーティーンエンペラー)の一人である感染蒼獣王アマゾンネオと激しい戦いを始めていた

 

 「うおおおお!」(アマゾンネオ)

 

 アマゾンネオは右手に生成したアマゾンブレイドを振るい、獣そのものの激しい攻撃を龍玄とナックルに放っていく。

 アマゾンネオのその戦い方は龍玄とナックルには未経験のものだった。かつて、現れたインベスも野生の本能で攻撃してきた。だが、インベスと比べるとアマゾンネオの戦い方はまるで猛獣のようであり、かつてのインベスなど大人しく見える程だった。

 龍玄は距離を取り、ブドウ龍砲でアマゾンネオに光弾を次々と撃っていく。ともに戦うナックルも軽やかなフットワークでアマゾンネオの攻撃を躱し、ジャブのコンビネーションで応戦していく。だが、アマゾンネオも獣の本能から龍玄らの攻撃を即座に躱していく。

 

 「君達は一体。」(龍玄)

 「俺達はアマゾン。人間を食べる怪物、って俺のいた世界では言われてた。」(アマゾンネオ)

 「まさか、さっきのは。」(ナックル)

 

 そう言ってナックルは怪物=アマゾン達が集まっていた場所を見る。そこには大量の血と人間のものと思われる肉片や骨片があった。

 

 「俺達は人間を食べないと生きていけない。そうやって人間を襲っていたら俺の世界は終わっていた。」(アマゾンネオ)

 

 アマゾン、大樹たちが住んでいるこの世界とは別の世界で見つかった細胞大の大きさしかない微生物であるアマゾン細胞が人間大まで成長した存在である。野座間製薬という製薬会社がアマゾン細胞を秘密裏に研究、開発しており、実に4000体を超えるアマゾンが誕生した。アマゾン細胞のエネルギーには動物性たんぱく質が必要不可欠であり、中でも人間のたんぱく質はアマゾン達の生命維持のために十分なエネルギーが得られるほかに種として人間を餌として捕食する本能が強い。そう、ここに来ていたアマゾン達はアマゾンネオが居た世界の最後の生き残りであり、自分たちが生きるための資源が枯渇した故郷から生存のために異世界へと渡ったのだ。彼らの王であるアマゾンネオは同胞たちを生かす、そのためにこの戦いを勝ち抜くつもりである。

 

 「だとしても僕たちは君たちとは相いれない。人間を襲うならなおさら。」(龍玄)

 ≪キウイ!≫

 

 龍玄は自身が持つキウイロックシードを開錠、ブドウロックシードを外して付け替えた。

 

 ≪ロックオン!ハイー!キウイアームズ!撃輪、セイ!ヤッ!ハア!≫

 

 武骨な銅色の鎧を持ち、巨大なキウイ撃輪を持つキウイアームズへとアームズチェンジした龍玄。キウイ撃輪を振り回し、アマゾンネオをけん制する。

 

 ≪クルミオーレ!≫

 「はあああ!!」(ナックル)

 

 ナックルはエネルギーを貯めた拳を振るい、クルミ型のエネルギー弾を放つ。それを見たアマゾンネオは龍玄の攻撃も同時に来ていることから躱すことが難しいことを悟る。そこでアマゾンドライバーネオを操作した。

 

 ≪AMAZON BRAEK≫

 

 アマゾンブレイドを強化し、ナックルからのエネルギー弾を切り裂いて無効化し、そのまま龍玄とへ飛び掛かりアマゾンブレイドを突き立てようとする。龍玄はキウイアームズの鎧をかすらせるようにアマゾンネオの攻撃をいなし、反撃としてキウイ撃輪を投げつけた。キウイ撃輪は空中に居るアマゾンネオの体に吸い込まれるように当たり、大きく火花を散らして跳ね返り龍玄の元へ戻って来た。

 アマゾンネオは空中で攻撃を受けて体勢が崩れ、地面に転がるがすぐに上体を起こし、龍玄とナックルを見据える。

 

 「俺達はただ生きていたいんだ。それを邪魔するなら、お前たちは敵だ。」(アマゾンネオ)

 

 その言葉には強い説得力があり、対峙した龍玄とナックルは言葉を返すことが出来なかった。それを見たアマゾンネオはアマゾンドライバーネオを操作した。

 

 ≪CLAW LOADING≫

 

 アマゾンネオは右腕のアマゾンブレイドを鉤爪型の武器であるアマゾンクローへ変える。アマゾンネオは貯水槽の天井向けてクローを射出し、龍玄たちの前から姿を消した。

 

 「もしかして、彼もこの世界にやって来た敵の一人なのか。」(龍玄)

 「たぶん、そうだろうな。戻って貴虎さんに報告だな。」(ナックル)

 

 龍玄とナックルは現場に残っていたアマゾン達の痕跡を回収してその場を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 獄炎龍覇王ファブニールの襲撃から1週間が経ったある日、IS学園では入学式が行われていた。

 

 「IS学園の入学式ってこんな感じなんだね。」(大樹)

 「ああ、大樹は入学式の後だったもんね。」(マドカ)

 

 体育館では新1年生をはじめとした新入生が並んでおり、現生徒会長の楯無が話していた。大樹たちはそれを関係者が準備や進行を行う奥の部屋におり、そこから様子を見ていた。

 

 「思ってたより男子の割合が多い。」(大樹)

 「年々増えていっているみたいだよ。今年は全体の3割が男子だね。」(颯斗)

 「颯斗、次の操作。」(簪)

 「へいへい~。」(颯斗)

 

 颯斗がプログラムの進行を進める中で大樹とマドカはある人物を探していた。

 

 「見つかんないなあ。」(大樹)

 「これだけ大勢だとね。」(マドカ)

 「てか、鈴なああたしに似てる子たって、もっと他の特徴を教えてくれないと分かんないって。」(大樹)

 

 大樹とマドカが探している人物は鈴とかかわりのある人物であり、二人が入学式の手伝いをすることを聞いた鈴が「探してほしい子がいるんだけど。」と言い、二人は件のその子を探していたのだ。

 

 「ああ、分からん。あとで詳しく聞かないと。」(大樹)

 「そう言えば今年の新入生に代表候補生がいるみたいだけど。簪は聞いている?」(マドカ)

 「1年生にカナダ、台湾、ロシアの代表候補生がいるみたい。編入生の方はオランダ、ギリシャ、ブラジルだって。」(簪)

 「これまた国際色が豊かだな。」(大樹)

 

 結局、入学式の間に鈴の言っていた子は見つからず、そのまま入学式も終わってしまった。

 

 

 

 

 

 「皆、手伝ってくれてありがとうね。」(楯無)

 

 おなじみの扇子に感謝の文字を浮かべる楯無に生徒会室にて茶菓子を食べる一同。

 

 「そう言えば、先輩はこないだの襲撃に関係することで何か知りませんか。」(大樹)

 「そこは家のほうも調べているのよね。まだ、収穫はないけど。」(楯無)

 

 楯無の言葉に大樹はさほど落胆した様子はない。そもそもヴァルハラとつながりのある大樹は更識家の情報網にまだ何も引っ掛かっていないことは予想に難くなかった。

 

 「ああ、紹介する子が居るのよ。ちょうどいいから会ってくれないかしら?」(楯無)

 

 楯無の言葉に頭上に?マークを浮かべる大樹たち。その大樹たちにお楽しみにと書かれた扇子を広げる楯無。

 楯無に連れられ、大樹たちは新1年生がいる校舎へと歩いていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 同じ頃の沢芽市では感染蒼獣王アマゾンネオが出現してから市民の謎の失踪が相次いでいた。それの前後にはアマゾンと思われる怪生物の目撃情報が複数寄せられていた。そして、ヴァルハラでは龍玄=光実とナックル=ザックが回収したサンプルの分析が進められていた。

 

 「これは一体。」(光実)

 

 光実は分析結果を見て、驚愕の感情を隠しきれなかった。

 

 「どうしますか?」

 

 研究員の一人が光実に話しかける。この分析結果を受けて光実の脳裏には既に取るべき行動が浮かんでいた。

 

 「すぐに局長に報告しよう。それと衛生省にも協力を要請して欲しい。」(光実)

 

 それから2,3日で衛生省から宝生永夢と九条貴利矢、花家大我がヴァルハラを来訪した。永夢たちはヴァルハラの重要人物、貴虎らが外部からの訪問者と会議をする為の会議室に通され、そこには光実、ザックがいた。

 

 「それで僕たちに見て欲しいものって何なんですか。」(永夢)

 「これです。」(光実)

 

 光実がデスクの機器を操作するとホログラムが展開された。そのホログラムには黒い物体が映し出されており、その物体が近くにあった物体を吸収、瞬く間に増殖していく様子が映し出されていた。

 

 「これは何かの細菌か?」(大我)

 「なあ、この動画は早回しか?随分な増殖のスピードだな。」(貴利矢)

 「これは僕たちが沢芽市緊急時巨大貯水槽に出現した怪物たちが残した体細胞です。そして、いま流しているこの動画のスピードは一度も早回しをしていません。」(光実)

 

 光実の言葉に永夢たちが光実の方を向いた。

 

 「インベスウィルスじゃねえのか。」(大我)

 「体細胞はインベスウィルスよりもはるかに大きかったです。そして、この体細胞は細胞一つで成り立つことが出来る生命体です。」(光実)

 

 光実からの口から永夢達にとってまるでフィクションの中の出来事のようだった。

 

 「僕たちが接触したアーマードライダーらしき人物が自分たちはアマゾンと言っていました。僕たちはこの細胞をアマゾン細胞と呼称することにしました。」(光実)

 「呉島さん。他に何か分かったことは?」(永夢)

 「今回得られたサンプルを現在調査中です。さらに詳しい分析を衛生省にも協力をお願いしたいんです。」(光実)

 「医療的に必要な支援も、だろ。あんたたちが回収したサンプル、生物災害を引き起こすかもしれない危険性が予想されているんだろ。」(貴利矢)

 

 今回の話というのはいわば疾病対策を行える組織ではないヴァルハラが疾病をはじめとした医療関係の動きを行える衛生省への正式な協力の打診であったのだ。

 

 「僕たちでは協力を行えるというのはお約束できません。上層部には本日の話をしてみます。」(永夢)

 「よろしくお願いします。迅速に対応をしなければならない可能性が高いので。」(光実)

 

 

 

 

side颯斗

 「さあ、自己紹介をして。」(楯無)

 「ク、クーリェ・ルククシェフカ、です。」(クーリェ)

 

 僕たちは去年まで使っていた1年生の教室がある校舎の方へと来ていた。

 刀奈姉ちゃんが紹介したい子と聞いて着いてきたけど。

 

 「楯無姉ちゃん、クーリェちゃんって高校生なの?」(颯斗)

 「颯斗、女の子に年齢を聞くのは失礼よ。」(楯無)

 「え、えと、クーリェは8歳だよ。」(クーリェ)

 

 クーリェちゃんのセリフに僕たちの視線が刀奈姉ちゃんに集中する。8歳って、アウトだよね。

 

 「ちょ、ちょっと~。皆が考えるような変なことは無いわよ。」(楯無)

 「いや、そう言われても。」(颯斗)

 

 だって、小学生の子がここにいるのって。さらには関係者が日本の暗部の人って言うのがもう。

 

 「あの、先輩。クーリェちゃんとはどのような経緯で会ったのか最初からしっかりと説明していただけますか?変に疑いがあるまま続けるよりはいいと思うのですが。」(大樹)

 

 まあ、大樹の言うとおりだ。そう言うわけだから被疑者には洗いざらいしゃべってもらわないと。

 

 「お姉ちゃん。私も詳しくは知らないから教えて。」(簪)

 「簪ちゃんまで。」(楯無)

 

 ほら、大好きな妹が言ってる言ってる。

 

 「ほら、しゃべってしゃべって。」(颯斗)

 「ああ、もう。この子は私が代表を務めるロシアの候補生よ。ISの適正はS。その数値を見た担当者が無茶な訓練をしていたところを私が指導者を名乗り出たのよ。それからクーリェのことを面倒見ていたのよ。」(楯無)

 

 ああ、そんなことか。でも、クーリェちゃん、高校レベルの勉強ってついて行けるのかな。

 

 「お姉ちゃんが冬休み中にロシアに行ってたのはそういうことだったんだ。」(簪)

 「オホーツクにカニを取りに行ったんじゃなかったんだ。」(颯斗)

 「颯斗、最近私に対する言葉が少~~~しひどいじゃない?」(楯無)

 

 知らん知らん。疑われるようなことをしている人に非があるはず。

 

 「え、えと、よろしくお願いします。」(クーリェ)

 

 でも、まあ、クーリェちゃんに非はないからね。

 

 「よろしく。僕は留芽颯斗。んで、友達の柏葉大樹と織斑万夏ちゃん、んと...。」(颯斗)

 「更識簪です。よろしくお願いします。」(簪)

 

 そんな僕らは新しく出会った後輩と穏やかな談話をして過ごした。

 

 「それと、おすすめのアニメだけど...。」(颯斗)

 「まだ早い。」(大樹)

 

 

 

 

 

 

 

 

 この夜、僕は今後の人生に大きく影響を及ぼしたある人と初めて出会うことになる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「遅くなってしまった...。」(颯斗)

 

 僕はクーリェちゃんの歓迎会(学園食堂)の後に日課でもあるかんちゃんの打鉄弐式の整備をしていた。それをやっていたらすでに日は沈んで辺りは暗くなってた。

 

 「早くに戻らないと、寮の扉に鍵をかけられる~。」(颯斗)

 

 そう言いながら寮に戻ろうとした時だった。

 

 「っ!!」(颯斗)

 

 背筋を刺すような感覚を襲って僕は後ろを振り向いた。

 僕の視線の先は古傷が顔、露出している腕に数え切れないほど付いている50代?の男の人がいた。その人のたたずまいはこないだ出会った軍服を着た人とどことなく似通っている雰囲気があった。

 

 「あなたは、誰ですか。」(颯斗)

 「ゴセパ・ガドラ。リントの若造よ、構えろ。」(ガドラ)

 

 男の人は見る見るうちに虎に似た獣人に変貌した。僕はすぐに仮面ライダーロードに変身する。

 

 

 

side三人称

 夜のIS学園の敷地内、中庭では漆黒のトラであるメ・ガドラ・ダと仮面ライダーロードが対峙していた。

 まるで、ボクサーの様に構えるガドラに対して、ロードは両手を握りしめファイティングポーズを取った。そして、先に動いたのはロードだった。

 

 「はあ!!」(ロード)

 

 ロードの剛腕が勢いよく振るわれる。それをガドラは隻眼でありながらも見切り最小限の動きで躱していく。

 ガドラに一発でも当てようとロードは力を込めたパワーブローを何回も放つがそれはガドラの体にかすることすら叶わず空を切るのみであった。

 

 「これなら!!」(ロード)

 ≪急に!デッドヒート、ハート!デッッッッッッドゾーーーーーーーーーン!!≫

 

 ロードはデッドゾーンを発動し、全身を赤熱化させる。高熱を帯びた拳がガドラの顔面を捉えようとしたその瞬間だった。

 

 ドガン!!

 

 突然、ロードは自身の仮面、正確には顔面に強い衝撃を覚えた。

 

 「え?」(ロード)

 

 気付けば2.3歩後ずさりをしていたロード。その仮面にはなんと幾筋かの亀裂が走っていた。

 

 「フン、やはりな。」(ガドラ)

 

 この事態を引き起こしたと思われるガドラはここまでのロードの動きを見て何かを感じたようである。

 

 「リントの若造よ、気を抜くなよ。」(ガドラ)

 

 ガドラはそう言うと瞬時にロードとの距離を詰める。その次の瞬間、目にも止まらぬ拳のラッシュを繰り出した。岩をも砕くその拳は次々とロードの体に当たっていく。

 

 「っ!くうう!!」(ロード)

 

 ロードはガードを固めることで何とか耐えようとするがその装甲は次々と亀裂が走り、もはやこの嵐の如き猛攻にただ受けて耐えるしか出来なかった。あまりのダメージにデッドゾーンは組み込まれた安全システムによって強制停止、熱を帯びて変形しやすくなっていることも拍車をかけていた。

 

 「ふむ、リントが乗る鉄の箱と同じような鎧だが。先程のものはその鎧をかなり柔らかくするらしいな。軽く打っているつもりでも俺の拳の跡が深々と着いてしまっているな。」(ガドラ)

 

 地面に膝をつくロード。その姿は痛々しく、ガドラの言うとおりに拳の跡が深々と装甲に刻まれていた。それだけではなく、上半身の前半分は装甲がひしゃげて幾筋もの亀裂が走っていた。さらには、仮面の緑色の複眼の部分が割れて颯斗の両目が露出していた。

 

 「それとお前の動きだが全くの素人だな。戦いには慣れているようだが基礎が全くなっていないな。」(ガドラ)

 「素人で悪かったね。」(ロード)

 

 ガドラの言葉にロードはそう言う。そして、それを見ていたガドラは変身を解いた。

 

 「おい、強くなりたいか。」(ガドラ)

 「え?」(ロード)

 「今のお前ではガドルには勝てない。今のままではまた出会ったとしても同じような終わりになるだろうが。」(ガドラ)

 

 そう語るガドラの瞳を見るロード。その真意は何か。だが、ガドラの真意を探るよりもロードは今の自分の姿を見て、ここまでの戦いを思い返していた。

 

 

 

 

side颯斗

 この人は人間じゃない。きっと、ゴ・ガドル・バと同じ存在。でも、この人は僕を殺そうとしていない。この人の言う通り僕は素人のままで戦い続けていた。その戦い方に限界が来るのも予想していた。

 

 「強くなりたい。友達を助けるために。戦えない人たちを守るために。」(ロード)

 

 僕は今のままじゃあダメなんだ。だから、これから先も戦って行けるように強くならなきゃ。

 

 「良い目をしているな、若造。ならば、来い。」(ガドラ)

 

 そう言うガドラさん。僕は強くなるためにこの人の後を着いて行く。




 ガドラの元で修業を始めた颯斗。だが、その修業は山奥にこもる超サバイバル生活であった。

 「スパルタ過ぎる。」
 「おい、気を抜くな。」

 一方、姿を消した颯斗を心配する簪の前にチャイナドレスを着た女性=ガリマが現れた。
 同じ頃、沢芽市に来ていた陸は感染蒼獣王アマゾンネオ=千翼と出会う。

 「ほい。」
 「ありがとう。」

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