脳筋にはなりたくない   作:スーも

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現時点で四楓院夜一は隊長に就任したばかり、隠密機動の長官の方は前々からやってる。浦原喜助は二番隊に所属してちょいくらいの設定です。原作時点ほどはまだ強くない。




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四楓院家に先に連絡は行っていたようだが、正式な紹介状を持って門をくぐり、召使的な人に居候予定の部屋へと案内される。砕蜂は門についたとたん瞬歩で消えた。砕蜂が終始警戒していたのと、俺自身の友好的な会話能力の著しい低下によって結局まともに話ができなかった、ずっと眉間にしわよってたぞあの子。

 

四大貴族の家だけあって、調度品はどれもこれも一級品ばかりであるし、1人の部屋としてはでかすぎる。俺はそこまで物を必要とするタイプではないのでだいぶガラッとした部屋になりそうだ。

早速ではあるが、ちょうど御当主がいらっしゃるということで、荷物を置いて鏡で身だしなみを整え挨拶しに向かう。

 

中年男も砕蜂に先立ち帰っていたので俺のことを報告していたはずだが、挨拶に向かうと近くに砕蜂が控えていた。俺のことを警戒して同席を願い出たのだろう。フシャーッと言って警戒する子猫が砕蜂の背後に見える気がする。

少し苦笑しながら、一礼し面を上げて挨拶をした。

 

「木無様から紹介に預かりました者でございます。この度、四楓院御当主「堅苦しいのはやめい、今日からここに住み共に己を高めあう同士となるのだぞ、夜一でよい」…では失礼して、本日からよろしくお願いいたします、夜一様」

どうでもいいことだが、ジジイの苗字は木無と言う。夜一さんはオフなのか黒い隠密機動の服ではなく、動きやすそうではあるが体のラインが目立つオレンジ色の服を着ていた、かわいい。目が合ったが全く譲る気はないと顔に書いてあったので大人しく下の名前で呼ぶ。

 

「お前の話は先に聞いておる、特に砕蜂から今しがた長々と聞いたわ。そんな敬語を使うような者でもなかろう、気楽に話せ」

「いえ、敬語は癖みたいなものですので。慣れたら徐々に外しますので、ご勘弁ください」

少し困ったような笑顔で話す、一体何を吹き込まれたのか、確実に良いことではないのだけは分かる。敬語を外すのは遠まわしに拒絶した。夜一さんはあきれたような顔をしている、だが浮竹さんリスペクト穏和爽やかキャラは崩す気はない。

 

「砕蜂、おぬし仕事が残っておるだろう、はよう済ませてこい」

「しかし、夜一様!この男と二人きりなど危険です!せめて他の方を」

「うるさいやつじゃのう、分かった分かった他の者も呼ぶ、安心せい」

「う…分かりました。行ってまいります。」

自分が居ても何にもならないことを理解しているのと、命令されてしまったので退出を余儀なくされた砕蜂は部屋から出る際こちらを睨み付けて出ていった。何とも嫌われたものである。

 

「ではついて来い、手合わせをするぞ。儂が家で預かるのであればそれなりに力を見せてもらわんとな」

「当然ですね、分かりました。」

鍛錬場に連れてこられ少し一人で待っとれと置いてかれた、キャラ維持のため正座で待つ。砕蜂との約束なのでとあと一人男を連れてきた。うん、このへらへらした感じ、下駄帽子である。現時点では下駄も帽子もないけどな。にこやかに挨拶を交わし、さっそく木刀を渡される。なぜか木刀を持っているのは夜一さんではなく浦原喜助である。

 

「そやつとやり合ってもらう、儂はここで見ておるので存分に戦え」

「はい、了解しました」

バーサーカー脳筋戦法は完全に封印するつもりでいる、忍びっぽい動きできちんと丁寧に一つ一つの攻撃を処理していくことにした、まあこちらの戦い方のほうが何となくしっくりも来る。

 

浦原と打ち合う、木刀のみの戦いであるし本物の戦闘ではないということで忍びっぽい動きで完封できた。現時点で木刀のみの戦いであれば、俺の方に少し分があるようだ。更木剣八と殺し合いをしていろいろな感覚がマヒしてしまった感もある。

 

しかし、まあ浦原も浦原で決定打を打たせてくれない、剣術のみでも強いわこいつ。しかし、浦原の最大の強みは「手段」だと原作で言っていた、木刀のみで対応となると俺には非常に有利だがやつには非常に不利であろう。このままでは長期戦になりそうだ、夜一さんもそれを察したようで、そこまでと止めに入った。

 

「いや~強いっスね、ボクも話は聞いてましたが想定以上でした。」

浦原はそう言ったが、こいつの脳内に想定以上という言葉がないことくらい知っている。可能性として低いと思っていた程度の強さだったと受け取っておこう。

 

「おぬし、その剣は我流か?砕蜂に聞いていたものとは全く様子が異なるようじゃが。まさか本当に二重人格でもあるまいて。」

そこまで言ったのか砕蜂、やめてくれ真に受けないでほしい。とりあえず本人はそう言ってました、くらいで伝えたのだと信じる。

 

「前者に関してはそうですね。特に剣を教えてもらえるような環境でもなかったので、我流と呼ぶほど立派なものではないとは思いますが。砕蜂さんの話は忘れていただきたい。真面目でいらっしゃるので俺のつまらない冗談を真に受けてしまったのでしょう、少々キレただけですよ。そんなに様子が変わるわけでもないです、たまたまそう目に映っただけでしょう。」

「ふむ、そうか…とりあえず今はそういうことにしといてやる。今回全く本気ではなかったな。実力があることは分かったが程度が知れぬ。喜助、次は実戦形式じゃ。何をしてもよい、殺す気でやれ。」

「了解っス、では本気で行きますよ。」

 

俺も自分の意思で始解すらできない斬魄刀を持つ、鬼道やら道具やら使ってくるのだろうがこれまで剣や斧、槍とかいう前近代的な武器以外を使って戦うやつら以外とやり合ったことがないのでかなり怖い。

 

──破道の三十三 蒼火墜

これが鬼道か、使い方が非常にうまい。刀で急所を狙ってきて、俺がそれを避け距離を取った瞬間青い炎で攻撃してきた。最初の急所狙いの剣撃がフェイクで鬼道が本命かと思えば、またさらに別の攻撃手段に転じてくる。

炎を目くらましに使い、始解状態の紅姫から遠距離斬撃が放たれる。

どれが本命の攻撃か分からない、斬撃に関しては浅打で相殺したが俺の攻撃は浅打による剣術のみであるので距離をつめないことには話にならない。相手もそれを分かっているので、距離を詰めた瞬間何かしら仕掛けてくる可能性が高い。

 

また別の破道を打ってきた、らちが明かないのでそれを避けずに剣で切り開き正面突破し一気に距離を詰める。ある程度捨て身で行かないと話にならないからだ。

正面突破し、距離さえ詰めてしまえば木刀時以上の速さで攻め続けるのみだ。浦原と刀で打ち合い、横に攻撃を流した瞬間、足からビームのようなものが出てきた、直撃したらまずいと体が動く、上体をそらしながらそのまま首を狙い刀を振るった。まずいだんだん更木戦法が出てきている。

 

避けられたが、先ほどのような攻撃する隙を与えないため猛攻する。右手で浦原の肩を狙うように見せつつ、途中で刀から手を放し左手に持ち替え横の斬撃にシフト、首を狙う。確実に脳筋更木戦法になっているな、戦い方を選んでいる余裕なんてないので仕方あるまい。

 

これには浦原も少し驚いた顔をしていたが、なにか術や道具を仕組んでいたのか左手で刀を止めそのまま俺の首を狙い刀で突いてきた。

突きはスピードが命、最も一撃で殺せる可能性が高いがあたらなければカウンターを食らいやすい。そのまましゃがみ、腹を斬ろうとしたときであった。

何かが来る、鬼道か道具か分からないがこの距離でまともに食らったら死ぬことだけは分かった。まずいと本能が叫ぶが、攻撃をどこから来るか感知することができない、まずい。

 

三度目ともなればこの感覚に少しなれる、カッと光って視点が変わり、その瞬間浦原の背後、上空4mあたりに移動した。地面には先ほど距離を取った時に刀で刺した後がある、そしてやはり刀はクナイに変わっていた。

 

 

「そこまでじゃ!」

夜一さんの怒号が走る、浦原も夜一さんも少し目を見開いて驚くような表情を見せ、のち真剣な顔になる。

 

「今のはあなたの斬魄刀の能力っスか。」

「制御できていませんが、おそらくそうだと思います。何分自分でもよく分かっていないものでして。」

「瞬歩ではない。移動速度は正直夜一サンより速かったっスねぇ…、今のはまさか空間移動?この距離で見ていましたが足や手が動いたように見えませんでしたし、ノーモーションだった。感じられた点といえば、霊圧が爆発的に上がったことくらいッスね。夜一サンは見ていてどうでした?」

 

「おぬしの言う通りじゃな…しかし斬魄刀で空間移動の能力か。…禁術じゃぞ。しかしそれ以外にも気になる点が多々あった。いくつか質問させてもらうぞ。」

「禁術なんですか…。はい、質問には答えます。今回のことで解説を入れていただけると嬉しいです。」

 

完璧忘れてた、ここでは空間移動は禁術だった。もし俺が本当に四代目火影のような力やスペックもちならば、時空間忍術は禁術オンパレードである。まずい、脳筋戦法出しちゃったし見られたことなんて目じゃないくらいまずい。この二人がいきなりそれを外にばらすことは無いと信じたい。

 

ところで霊圧はきちんと出てたのか、そこだけ少し安心した。

三回斬魄刀の能力が発動したが、その時共通してたのは『死にたくない生き残りたい』という気持ちだった。ジジイ助けた時はこれを逃すとやばい、生き残るために必要という感覚があったからだ。

何故かは分からないが勘でそう強く思った、もしかすると更木剣八がすぐ近くに迫っていたのかもしれない。

その気持ちが俺の霊圧を高め、斬魄刀を使用可能にしているのではないか?まあ何も確証はないので、外部で見ていた夜一さんと俺と戦った浦原喜助にご高説願おうと思う。

 

「はーー。頭の痛いことになったっスね。話が逸れますが長くなりそうですし、お先に何とお呼びすればいいか教えてくださいっス」

「それもそうじゃな、更木出身であれば氏はなかろう。出身地をそのまま名字にする者も多いようじゃがどうする?」

「いえ、それには及びません。更木出身ということは内密にお願いします。そうですね…波風、とお呼びください。」

 

飛雷神の術といえば、二代目か四代目火影だろう。本名を名乗る気には何となくなれないし、千手か波風かと言われたらインパクトの少ない後者かなと選ぶ。それに何といっても波風という苗字は爽やかそうだ、千手は…あれだ、爽やかではないな。

 

 




原作でテッサイさんが言ってたけど、四十六室から空間転移と時間停止は禁術指定!

・現時点での斬魄刀の能力バレ
現時点でははっきりとばれているのは夜一さん浦原除くとジジイのみ、だがジジイが自らこれを言うことはない。二番隊2人には、自分でもよく分からないが姿を隠す能力なのかもしれないと誤魔化した。斬魄刀の能力は自身の命に直結する力なので相手も無理に詮索はしない。

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