黒の剣士の英雄譚(キャバルリィ)   作:ミヤイ

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プロローグだけでお気に入り登録者が15人という前代未聞のことに投稿した自分もビックリです!これほどの人に注目されて緊張します笑笑

今日から第1話です!
上手く書けてるか不安ですが、暖かい目で見てくださいm(*_ _)m














第1章「校内予選」
第1話「紅蓮の皇女と落第騎士」


桜の花びらが舞う4月、日本にヴァーミリオン王国から王家の娘、ステラ・ヴァーミリオンが伐刀者(ブレイザー)養成学校で名門のある破軍学園へ留学することで世間は大騒ぎだ。そんなニュースの中、破軍学園の寮では1人の少年が朝練の為、着替えていた。彼の名は、黒鉄一輝(くろがねいっき)。破軍学園史上最弱の落第騎士だ。

 

 

「__よし、行こう!」

 

 

一輝の朝は、ランニングから始まる。毎日20キロ……それは、一輝が自分で決めてやってる事だからだ。そんな彼の夢は、魔導騎士になること……その為に彼は、この学園に入って来たのだ。

 

 

「__来てくれ、陰鉄。」

 

 

ランニングを終えた小休憩を挟んだ後、一輝は手を伸ばすとそこには、黒色がうっすらとかかった日本刀が出現した。それは、一輝の魂を具現化したものだ。伐刀者とは、己の魂を固有霊装(デバイス)として顕現させ、異能の力を操る千人に一人の特異存在である。一輝は、出現した陰鉄を振り回して素振りを始めた。これが一輝の朝練である。

 

 

 

 

 

 

 

朝練を終えて学園内にある寮へ戻ろうと帰路に向かってた一輝は、校門前でボケっと仁王立ちしていた黒髪の少年が気になり声をかけた。

 

 

「どうかしたかな?」

 

「え、いや……ここはどこだろうって?」

 

「どこって、ここは破軍学園だよ。ほら、君もその制服を着てるじゃないか?」

 

 

一輝に言われると少年は、今着てる自分の服を確認していた。本当に何もわかっていないらしい。

 

 

「俺は、ヒースクリフと相打ちになって……って、アスナは無事なのか?」

 

「アスナ?ヒースクリフって、君は一体何者なんだ?」

 

「俺の名前は、キリt……じゃなくて、桐々谷和人(きりがやかずと)。訳あってここにいるんだけど、とりあえず理事長先生の所まで案内してくれないかな?」

 

 

和人は、そう言うと一輝はそのまま理事長のいる校舎内へと彼を案内すると、一輝は着替えの為に寮へと戻った。

 

 

「__さて……」

 

 

和人は、そう呟くとゆっくりノックしてから理事長室へと入室していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから、数分後……

頬にもみじマークを付けられた黒鉄一輝がステラ・ヴァーミリオンと共に理事長室へとやって来た。しょぼんとしている一輝とは裏腹に怒りの表情のヴァーミリオン。ヴァーミリオンから事情を聞くと一輝だけと話がしたいという事で和人とステラは、理事長室から追い出された。

 

 

『この人……只者じゃない!?』

 

 

先に来たのに待たされている和人をステラは、横目でチラッと見る、和人の身から滲み出る異常なほどの実力のオーラを感じていた。それは、いずれ強敵となる存在だと確信したからだ。

 

一方、一輝は……

 

理事長室内でこの学園の理事長である神宮寺黒乃(じんぐうじくろの)と話をしていた。

 

 

「下着姿の女子を見て自らの服をキャストオフする人間がいるか?」

 

「あれが紳士的だと思ったんですよ。」

 

「ふぅん、紳士的ね……」

 

 

神宮寺は、そう呟くと指を二回鳴らした。すると、理事長室の扉が開くとステラが左腕で自分の大きな胸を隠すようにして恥じらいながら入ってきた。その後ろ姿を見ながら和人は、あの時に別れて生きているのか分からなくなってしまった恋人の昔の姿をふと思い出してしまった。

 

 

「ステラさん、すまなかった!不可抗力とは言え、君に酷いことをしてしまった煮るなり焼くなり好きにしてくれ。」

 

 

一輝は、ステラに向かってきちんと謝罪として頭を下げた。その姿に神宮寺は、少し関心しながら見ていた。勿論、和人も同じ眼差しだ。

 

 

「__正直、国際問題にしてやろうかと思ったけど……アンタのその真面目な性格に対して私も穏便に済ましてあげる。アンタ、名前は?」

 

「黒鉄一輝。」

 

「じゃあ、イッキ。日本人の切腹ってやつで許してあげる♡」

 

「……」

 

 

彼女の言葉で辺りが凍りつく……。一輝は、ステラの顔を見ると笑顔のはずなのに殺気が強いそんな表情をしていた。

 

 

「__えっと、ごめんステラさん。もう1回言ってくれるかな?」

 

「だから、切腹よ。日本では責任をとる時ってそういう手段をするんじゃないの?」

 

「できないよ!」

 

 

一輝の心からの叫びに後ろから見ていた和人も納得したのかうんうんと首を縦に動かしていた。

 

 

「好きにしろって言ったじゃない!」

 

「あれは言葉の綾でそもそも事故だし!」

 

「はぁ?」

 

「こんなことで命なんか支払えないよ!たかが下着姿を見たぐらいで……」

 

 

少し呆れながら頭を抱えぶつぶつ呟いていた一輝に対してステラの怒りが頂点に達し自らの魔力である炎を操り徐々に燃え上がらせていた。

 

 

「え!?」

 

 

一輝は、驚くと神宮寺は一輝に後を任せて別の部屋へと消えていった。和人は、驚くことなくその状況をじっと見つめていた。

 

 

「覚悟しなさい、アンタみたいな変態痴漢プレイのスリーアウト平民は、このあたしが消炭にしてあけるわ!」

 

 

ステラは、自らの炎を小さな火炎弾を連続で放ち一輝へと攻撃を仕掛けようとしていた。火災報知器がなり響くと、虚ろな目をしながら怒りに完全に任せている様子のステラは、ゆっくりと一輝の方へと近づいてきた。

 

 

「ちょっと待ってよ、ステラさん!落ち着いて!」

 

()()()()に勝手に侵入してきて、この肌を汚しておいて、よくもそんな……」

 

「汚した!?」

 

 

一輝は、首を横に振り必死に抵抗する。さすがの和人も唖然としていた。

 

 

「私の裸をいやらしい目で見てたくせに!舐めるように炙るようにじぃーっと見てたくせに!!」

 

「確かに見てたけどあれはその……」

 

 

ステラの勢いに負けたのか一輝は、少し頬を赤くして視線をずらした。そんな彼を怒りのステラは、むむむっと目くじら立ててじっと見つめていた。

 

 

「__あんまりにもステラさんが綺麗だったから!見とれちゃったんだ!!」

 

 

その一言で炎を操っていたステラは、一気に恥ずかしくなり魔法操作どころの話ではなくなっていた。顔を赤くして茹でたこのような感じになると、彼女の上から防火用のシャワーが流れるとステラは、びしょ濡れになってしまった。

 

 

「ななななななな、何を言ってるのよ……未婚の女性に軽々しく綺麗だなんて……これだから庶民は……」

 

 

恥ずかしく動揺した様子でステラは、話すと一輝はあることを思い出すと再び頭を抱えた。

 

 

「な、何よ!」

 

「いや、ステラさんさっき人の部屋って言ったでしょ?あそこ僕の部屋なんだけど……」

 

「はぁ!?この後に及んでまだ……」

 

 

そんな彼らの会話が少し落ち着いたかと思われた頃、隣の部屋から神宮寺が再び顔を出して来ると二人の会話に割り込んできた。

 

 

「言い忘れたが、今日から二人はルームメイトだ。」

 

「「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」」

 

 

和人もそんなオチかと思うと少し呆れていた。そんな神宮寺は、後ろで待っている和人を見るとあることを彼に伝えた。

 

 

「桐ヶ谷、お前の編入試験だが……今から2時間後、第4訓練場にて執り行う。準備しておけ。」

 

「はい。」

 

 

和人はそう言うとまえもって渡されていた学園案内のパンフを手に取り先に第4訓練場へと向かった。残された二人は、神宮寺共に寮の問題の部屋までやって来た。

 

 

「__という訳で今日から二人は、ルームメイトだ!」

 

 

数々の説明を受けた二人に対して神宮寺はもう1度念を押すかのように伝えた。

 

 

「質問があります。」

 

「なんだ?」

 

「どうして、ランクAのステラさんが落第生の僕なんかと?」

 

「え!?貴方落第生なの?」

 

 

ステラの言葉に一輝は、うんと頷くと自分の能力値もすべて彼女に説明した。確かに同レベルの相手がルームメイトになるはずだが、これではあまりにもレベル差がありすぎる。

 

 

「軒並み最低レベルで学園最弱、付いたあだ名が落第騎士(ワーストワン)。それこそが質問の答えでな……黒鉄ほど劣った者はいない。ヴァーミリオンほど優れた者もまたしかり。という訳でこうだ。」

 

 

神宮寺は彼らの部屋の前にかける名札を使いながら説明した。ステラは間違いが起きたらと訳の分からない質問をするもあっさり返されて何も言えなくなってしまった。

 

 

「わかりました、ただし3つ条件があるわ!話しかけないこと、目をかけないこと、息しないこと。」

 

「その一輝君多分死んでるよね……」

 

「その3つが守れるなら部屋の前で暮らしていいわ!」

 

「しかも追い出されてるし!!」

 

 

そして、再び夫婦漫才かのように彼らの言い分が止まらなくなる。仲が良いのか悪いのか……そんな彼らを止めるべく神宮寺がある提案をした。

 

 

「まぁ、落ち着け……己の力で道を切り開くのが騎士道……」

 

「実力で話をつけようということですか?」

 

「その通りだ。」

 

 

神宮寺の話を理解した一輝は、納得してそうしようとステラに話しかけた。しかし、その提案にステラは少し気まずい雰囲気の中、その提案を渋々受けた。

 

 

「……いいわ、但しここまで来たら部屋の所有権だけじゃすまないわ!負けた方は、勝った方の生涯服従!下僕のようにどんな恥じらいの命令でも受けるの!それでいいわね!」

 

「それは、あまりにも……」

 

「い・い・わ・ね!」

 

 

ステラの案に納得させられてしまった一輝、それを見た神宮寺が決闘の時間を彼らに教えた。

 

 

「これより、1時間後……第4訓練場にて模擬戦を行う!両者準備が終わり次第、来ること!!」

 

「「はい!!」」

 

 

 




《次回予告》
ステラと一輝の模擬戦……
そして、和人の編入試験の相手は、神宮寺理事長!?
この日の第4訓練場は、驚きの瞬間が連続してみられることなった!?


第2話「模擬戦」

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