和人は、東堂刀華との戦闘中に、女神と名乗る光の粒子と出会う。彼女からアスナやヒースクリフの3人と共にこっちの世界へ転生させられたこと女神から知らされると同時に、SAOで出会いそして別れてしまったユイと再会する。
雷切と炎の魔法で強化したスラントとの一騎打ちになるが、相打ちになってしまった。
破軍学園へ向かう電車には、真新しい学園の制服に身に纏い1人の女子生徒が入学式に参加するために破軍学園へと向かっていた。彼女は、窓から移り込む景色を眺めながらじっと考え事をしていた。
「兄様……」
他人に聞き取られないように小さな声でぼそっと呟いた。世間が血の繋がった兄に対してしてきた数々の非礼を知ってしまったのだ、家族なのに家族として扱って貰えない中、懸命に笑顔を取り繕って自分を安心させてくれてたことを……。
彼女、
「お兄様、もうじき会えますね。」
珠雫は、そう呟くと胸を高鳴らせて破軍学園まで向かった。
一方、和人は一輝やステラと共に朝練に付き合っていた。己の限界である体力不足を補うためには、一輝が自分でしてるメニューをこなすしかないと思ったのだ。因みに、ユイはまだ和人の部屋でぐっすり寝ていた。毎晩のように夜遅くまで積もり積もった話をしている。その度に神宮寺から注意をされるのがほぼ毎日続いていたのだった。そんな中、和人は息を切らしながら一輝の次に20キロのランニングを終えた。
「お疲れ、桐ヶ谷君。」
「お疲れ……それにしても本当に凄い努力だよ……追いつくのがやっとだ……」
膝をつきながら和人は一輝を褒めえた。一輝は和人にもう1本のボトルを渡した。すると、後から肩で呼吸をしていたステラが遅れてゴールした。
「お疲れ、ステラさん。」
「ステラって呼んでって言ってるでしょ?」
一輝は、そう言われると苦笑いしながら「ステラ」と言い直した。毎日鍛えているステラとはいえ、一輝の考えた体力作りのメニューをただ、こなすだけで精一杯だった。
「ステラ、和人、僕は毎日やってるから問題ないけど……二人はまだ始めたばかりだし無理なら途中でやめてもいいんだよ。」
「何言ってんのよ!完走したからイイじゃない!」
一輝は、二人を心配して言うも負けず嫌いのステラはその言葉に反抗した。そんな二人を和人が仲裁に割って入る。
「まぁまぁ、確かにステラの言い文は分かる。一輝、こっちは好きでお前の朝練に付き合ってるんだ。心配する必要は無いぜ!」
「桐ヶ谷君……わかった。あ、渡すの遅れちゃったね……はい、ステラ。」
一輝は、そう呟くとさっきまで飲んでいたスポーツドリンクの入ったボトルをステラに差し出した。それを見たステラは顔を真っ赤にしてもじもじし始めた。
「え!?これって……か、間接キス!?」
「あ、嫌だったかな?じゃあ何か買って……」
「べ、別に嫌じゃないわよ!」
ステラは、照れを隠しながら一輝の持ってるスポーツドリンクの入ったボトルを取り上げると飲み口に口を付け勢いよく飲み始めた。一輝は、快晴の空を眺めながら微笑みを見せていた。
「嬉しそうだな、なんかあるのか?」
「桐ヶ谷君……実は、今日妹がこの学園に入学してくるんだ。会うのは4年ぶりでね……」
「へぇ……アンタ、妹いたんだ。」
テスラは、一輝の妹に一目会ってみたいと思った。これ程の強さがある一輝の妹は、どんな力があるのか興味があり、何より気になる彼の妹は、どんな人か気になって仕方なかった。そんなステラとは違い、和人は少し羨ましそうな顔をした。
「妹か……兄妹仲良さそうだな。」
「和人も妹居るのか?」
「あ、あぁ。血は繋がってないけど俺にも妹がいてさ。不思議だよな、離れる前はどうでもいいと思ってたのに……2年も会ってないと不安になる……多分、アイツは剣道に夢中してると思うんだけど……」
最後に話したのだって妹が和人に部活へ行くという事しか話してない。もし、SAOで囚われの身になるのだったらもう少しちゃんと話してれば良いと後悔してしまう和人の肩を一輝は、優しく手を乗せた。
「心配ないさ、桐ヶ谷君ならその内妹さんにだって会えるさ!」
「一輝……そうだな、ありがとう。」
「カズト、早くしないとユイちゃん起きちゃうよ?」
時計を見たステラは、和人に時間を言うとあることを思い出して和人は焦り始めた。
「ヤベぇ、朝飯なんも用意してなかった……」
「__桐ヶ谷君、忙しいのはわかってるんだけど……一ついいかな?」
慌てて自室に戻る準備をしている和人に対して一輝が前から思っていた疑問を聞いてきた。
「桐ヶ谷君は、本当にユイちゃんのパパなのか?それともそう言う趣味?」
「いや、断じていうが趣味じゃないぞ?ユイは、こっちに来る前に記憶を失くしたまま深い森の中で呆然と立っているのを俺とアスナという俺の恋人が保護したんだ。まだ幼かったユイは、俺たちの名前をちゃんと呼べなかったんだ。そこで好きな呼び方でいいよって言ったらパパ、ママになったんだ。以降、ユイは俺とアスナの子供として教育してるって感じだな。」
「だから、滅多に使われていない三人部屋を選んだのね〜」
ステラは、そう言うと自然と納得していた。それどころか、少し羨ましそうに和人のことを見ていた。
「あぁ、ユイの為にも生き別れになったアスナを見つけなきゃと思ってたら自然と三人部屋を選んでたよ。」
「桐ヶ谷君、今度時間があったら探すの手伝うよ!」
「私もしてあげるわ!」
「悪いな二人とも、その時は頼むぜ!じゃあ、ユイのところに行ってくる!」
和人は、そういうと急いで量の自室へと戻って行った。それを見送りながら一輝とステラも歩きながら自室へ戻り、学校へ行く準備をし始めた。
入学式を終えて、指定された教室へ足を運んだ一輝とステラは、同じクラスとなっていた。
「アンタと同じクラスなんて気が楽でいいわ。」
「そうだね、知り合いがいるのは嬉しいことだよ。」
ステラの言葉に一輝は、同感していた。それにしても入学式の時、和人やユイの姿が見当たらないのが少し疑問に思っていた一輝だが、気にせずに教室へ入ってHRを始めた。
「はーい、皆さん入学おめでとうございま〜す!」
黒のロングヘアの女性が教室へ入室してくるといきなりクラッカーを鳴らして入学を祝う。そのテンションの高さに他の生徒達は、ついていけなくなっていた。
「私の名前は、今日から1年1組の担任になりました、
ゆりちゃんに呼ばれた和人とユイは、そのまま教室のドアを開けて入室してきた。
「「失礼します。」」
二人は、礼儀正しく頭を下げてからゆりちゃんの隣までいくとゆりちゃんは、チョークで黒板にそれぞれの名前を書き始めた。
「はい、桐ヶ谷和人君と桐ヶ谷ユイちゃんです!皆さん、仲良くしてあげましょうね!じゃあ、お父さんの和人君から自己紹介してね!」
「ちょっと先生、からかわないでください。えっと……俺は、桐ヶ谷和人。突然、
「私の名前は、ユイです。パパと一緒に来ました、よろしくお願いします。」
二人が自己紹介を終えるとステラや一輝以外の生徒は、ザワつき始めた。勿論、理由もなく同い年の人が小学生並みの体格をしてる少女を連れていて更に「パパ」と呼ばしていれば誰だって性格を疑う。
「では、このみんなで1年間頑張っていk……」
和人達が先につくと、ゆりちゃんは、色んな説明をし始めた。今年から七星剣武祭の代表を選ぶ代表選出の校内予選は、実戦で行う。つまり、最悪死ぬ場合もあるということだ。それほど実力主義に変革させようという神宮寺の狙いだろう。説明を終えたゆりちゃんは、急に大量の吐血し始めた。
「お、おい!?大丈夫かよ……あれ……」
「あ、あぁ。いつもの事なんだ。ちょっとゆりちゃん保健室に連れて行く。」
一輝は、そう言うとゆりちゃんを連れてそのまま教室をあとにした。早速、ユイは注目の的となり周りの女子が集まってきた。それを隅の方で見ていた男子生徒達が気に入らない顔をしていた。
「ちょっと桐ヶ谷君、この学園のこと嘗めすぎじゃね?」
「__それは、どういう意味だ?」
明らかに愚痴を言われてることに和人は、あたり強く聞くと引っかかったと思ったのか、一瞬ニヤッと笑った男は、後ろの男子生徒を引き連れて総勢5名で和人の所までやってきたのだ。
「嫌だってよ、
5人が、一斉に
「いいのかよ、許可なく
「ふん、そんなの関係ねぇよ!」
5人が戦闘態勢になると和人も体勢を低くするもと辺りを見回した。怯えてる人、興奮している人、黙って戦況を見てる人様々な人がいる。そんな中、1人の女子生徒が和人の隣へやってきた。
「和人君も
「__いや、要らない。みんなは下がるんだ!」
和人の声に従ってみんな教室の隅の方へ集まる。和人は、ゆっくりベルトに付いていた棒状のアイテムを取り出す。
「幻想形態!」
和人は、そう呟くとスイッチを入れるとその棒状のアイテムは、魔力によって出現した光の剣となる。それは、カゲミツG4がモデルの魔力制御や魔力を注ぎ込むための訓練に使われる練習用の光剣だった。
「それって、練習用の魔力の剣!?」
「あぁ、護身用に買っておいて正解だったな!でも、やっぱり軽いんだよな〜」
和人は、そういうとカゲミツG4をブンブン振り回しながら右手に馴染ませるとしっかり構えると一旦目を閉じてから開くと、戦闘態勢に入っていた。
「__さぁ、
カゲミツG4は、キリトがGGOで使っていたメインウェポンてすが、今回は、普通の光の剣ではなく魔力を注ぎ込む練習をしたり、魔力制御をする為の物です。そのモデルがカゲミツG4としたので、ここではカゲミツG4と呼称します。
《次回予告》
不良なクラスメイトを黙せるため、和人がカゲミツG4を振り下ろす。
一輝は、妹である黒鉄珠雫と再会するが!?
そんな中、騒ぎを聞きつけた金髪をした生徒が和人を見ると……!?
第5話「再会」