今回は他の話に比べて文字数が少ないです。
《前回のあらすじ》
リーファやユウキから告げられたのは、和人が前生きていた世界の中にある仮想世界で、妖精王オベイロンによる異世界攻略と命名した侵略行為だった。
そして、和人に実行委員会から通知が来て開幕戦を務めることになり、一人で毎日のように特訓を続けた。そして、遂に和人と破軍学園3年の南條充による初戦が始まろうとしていた……
「開会式を終えたばかりのですが、みんながこの開幕戦を楽しみにしてました!!」
アナンスが流れると会場のボルテージは一気に上がった。これでも南條充は、昨年の七星剣武祭の出場者である。そんな彼と戦うのが、和人である。
「さぁ、再び七星剣武祭の舞台に上り詰めることが出来るか!?南條選手の入場です!」
アナウンスに従って南條は、フィールドへ入場すると割れんばかりの拍手が彼に送られていた。
「南條!!無名の1年なんかぶっ飛ばせ!」
「お前なら勝てる!!」
「南條君!頑張って!!」
拍手だけではなく、声援も送られていた。彼がどれだけ優れていたのかがわかる気がしていた。和人は、ゆっくり深呼吸すると、ゆっくりとフィールドへと向かって歩き出した。
「さて、続いては……あの雷切、東堂刀華と相打ちで入学してきた無名の天才騎士、桐ヶ谷和人選手の入場です!!」
和人は、胸を張りながら堂々と歩いて南條の前に立つとリーファが大きな声で応援していた。剣道をすぐやめた和人にとっては、誰かに応援されるのには少し抵抗があった。
《Let's go a head!!》
機械音がなると南條は、
「良くこれに反応したな……って、お前……どこかで……」
「いや、俺は全く会った記憶が無いぜ!?」
和人は、エリュシデータを押して南條を突き飛ばすとその隙に再び距離を縮めてエリュシデータを振り下ろした。南條は、それを受け止めようとするが……。
次の瞬間に激しい爆発音とともに砂埃が会場に広がると和人と南條は、観客から見えなくなった。
「激しい爆発が起こり視界が見えません!?一体何があったのでしょうか?果たして、フィールドに立っているのは!?」
実況アナウンスが会場に響きたわると観客が頑張って目に力を入れてフィールドを見ようとしていた。そして、ゆっくり砂埃が収まり始めて視界が晴れると、そこに立っていたのは……
「き、桐ヶ谷選手!!南條選手を二回の攻撃でノックアウトさせた!!しかしも、
和人は、エリュシデータを右斜め下に振ってから背中の鞘に戻すとそのままフィールドを去っていった。
「パパ、やりましたね!」
「ユイ、パパの活躍見てたか?」
「はい!私もパパみたいに強くなりたいです!」
和人の戦闘を見て興奮しながらユイはそう言うも和人は、「まだ早いな〜」と言っていた。
「流石は、桐ヶ谷君ね。」
「貴方は、東堂さん。」
初陣を勝利という素晴らしいスタートを切った和人に同じ控え室を使っていた刀華が、彼に話しかけた。
「今度そこ、勝ち取ってみますよ!学園最強と言う名の称号と七星剣武祭の出場権とね!」
「望むところ!私だって、今度こそ貴方に勝ってみせるわ!」
そう言われると和人は、刀華とハイタッチを交わしてから先に会場をあとにした。
あれから刀華はもちろんのこと、ステラや珠雫、その彼女のルームメイトてある
「お待たせ、待ったかな?」
「カズト、ねぇ聞いてよ!シズクがね!!」
「そういうのは一輝に言え。」
珠雫に、言い争いで負けたステラは遅れてきた和人に訴えるが完全にスルーされた。和人の後には、恥ずかしながら隠れているユウキの姿があった。いつものALO姿ではなく数日前にステラと一緒に買い物へ行くとながら無理やり着せられてそのままステラの奢りで購入したらしい。それは、リーファも同様だった。
「あれ?リーファは???」
ステラは、ここにはいないリーファの事を和人に聞く。すると、和人は少し苦笑いしながら寮の方角を指さした。
「お兄ちゃんには負けられないとか言って自主的な剣術修行するって……」
「そう……残念だわ。」
ステラは、少し残念がりながらも映画館へと向かった。今日見るのは、言わいる恋愛がメインのお話で出来ることなら帰りたいと思った和人と一輝だが、そのことを我慢して付き合う覚悟を決めた。
一方、和人達とは違う場所で彼らと同じ映画館の同じ時間に上映される同じ映画を見ようと1人で歩いている女性の姿があった。その髪型は、栗色の三つ編みハーフアップのロングへアだった彼女は、17歳ながら学校には入っておらず、自由の利く一人暮らしを堪能していた。
「今日は映画見たあと、何しようかしら……」
そう呟きながら街を歩く彼女に対してほとんどの独身男性が振り向くも彼女には興味がなかった。彼女には、既に将来を誓った恋人がいるのだが、まだ再会出来ていなかったのだ。戦う力をなくし、周囲に気を感じることもしなくなった彼女を拐うことは、簡単だと思い背中に羽を生やした妖精が数人でストーキングをしていた。
「俺たち、異世界攻略組はまず、オベイロン様の妃を拐うんだ!やるぞ!」
「はい、○○○様!」
スキンヘッドが特徴のノーム種族のガタイのいい男性がパーティリーダーを務めているパーティは、そのまま一人の女性を大人数でのストーカー行為を続けることにした……
《次回予告》
映画館で映画を見ることになった和人達……。
ところが昔に見覚えのある姿をした女性を見かけると和人は、自然と彼女の方へと向かう……。
そこに待っていたのは、彼女だけではなかった!?
第8話「力を失くした閃光……」