一輝以外、無事に初戦を白星で飾ったステラ達は週末にみんなで映画館へと足を運んだ。
そして、そこへ向かってたのは彼らの他にもいた……。
やっと、メインヒロイン(正妻)の登場です!笑
あと、次回予告を少し変えたのでそこも注目です!!
映画館へと入るとテンションを上げながらユイ達女性陣は、人数分のチケットや飲み物更に、定番のポップコーンなどを購入しに向かった。和人と一輝は、その場で待機をすることになった。
「桐ヶ谷君、君がこの間見せた
一輝は、この間の試合で和人が見せた武器破壊が珍しくて興味を持っていた。
「まぁ、SAOでも余裕で出来たから何となく感覚というか……よく分からないんだけど、簡単に出来たな。」
「武器破壊を平気でやるプレイヤーか……確かに、そんなのがいたらビーターって呼びたくなるんだろうな。僕には、そう呼んでた人の気持ちもわからくはない。」
一輝がそう言うと和人は、苦笑いをして「やめてくれ」と言って賑やかに話していた。一輝も和人のような実力を持つ人と話して色々聞けて今後の参考になれば良いなと思っているのか、男子の中で彼にしかあまり声をかけなくなっていた。まぁ、一輝を取り巻く環境なだけに和人も納得はしていた。
「ねぇ、和人。またバトルの話をしてるの?」
「アンタ達も好きよね〜、映画とは無関係じゃない。」
「いや、ほら……一輝もまだ初戦終わってないし……」
ユウキとステラがそう言うと二人は、苦笑いするもユイはどこか別の方を見回していた。それが気になった和人は、ユイの所へと向かった。
「ユイ、どうした?」
「あ、パバ……実は……」
ユイは、和人に今自分が気になっていることを全て話した。この映画館に来てか気になってることも……。
そして、懐かしい感覚がすぐ近くに居ることも……。
「それって……」
「__恐らく、
ユイは、そう言うと和人は辺りを見回した。その不思議な様子に他の人達は、心配し始めた。
「どうしたの?桐ヶ谷君。」
「アスナが……この映画館に来てるかもしれないんだ……」
「「え!?」」
和人がそう言うと、みんな一斉に声を出して驚いた。生き別れになっていた和人の恋人がここにいるかもしれない……。
そう考えるとみんなして探しに行こうとしたが、それを和人は止めた。
「ここは、俺とユイに任せてくれ。みんなは映画を楽しんできてくれ。」
「まぁ、それが確実ですね。」
「そうね、初対面の私たちが見つけても逆に警戒されるだけよ。」
珠雫と凪がそう言うと仕方なさそうな顔をして一輝達は、映画を見に出発した。残った和人とユイは、2手に別れて映画館中を探し始めた。
一方、
「ちょっといいか?」
低い声の男性が彼女に声をかけていた。明日奈は、チラッと横目を見ると懐かしい顔をした人物が目の前にたっていた。彼を見ると開けた口を手で隠しながら明日奈は、その人物の名前を呟いた。
「__エギルさん!?」
「あぁ。久しぶりだな、アスナ。話したいことがあるんだが、少し時間いいか?」
エギルは、そう言うと明日奈を連れてホールを出ようとした時、一輝達とすれ違った。ステラは、和人の恋人の髪型や髪色を覚えていたのか、連れていかれる人があのアスナだとすぐに分かった。
「イッキ!カズトに連絡して!アスナが連れていかれるって!!」
「ステラ!?急にどうしたんだい?」
「良いから!早く!!」
ステラの血相を変えた表情につられて一輝は、慌てて和人へ連絡をし始めた。
「もしもし、桐ヶ谷君!今、上演会場から出ていくアスナさんを見た!ホールに向かって出るはずだ!」
「うごくな!!」
一輝が連絡してる最中に敵は、彼らを包囲していた。その声を聞いた和人は、焦っていた。
「焦るな、落ち着け!」
そう自分に言い聞かすように和人は、出入口があるホールへ向かった。
「エギルさん、どうしたんですか?私、ここで映画を見ようとしてたんですけど……」
「あぁ、悪いとは思ってるさ。俺もこれで任務なんでね。」
近くで見て彼の目に輝きがないことを知った明日奈は、後方へステップして鞘から剣を抜き出そうというポーズを取る。しかし、そこには愛用してたレイピアなどなくここが現実で無力な自分だと気づかされた。
「攻略の鬼と呼ばれた閃光のアスナも現実では、ただの女でしかないのか。」
「いや、来ないで!!」
エギルの言葉に恐怖を感じながらアスナは、後ろへ逃げようとするもすぐ壁に邪魔されて逃げれなくなってしまった。
「助けて……キリト君……」
エギルは、アスナにゆっくり近づくと壁ドンして逃がさないようにすると懐から睡眠薬を入れた注射器を取り出して彼女に刺そうとした。明日奈は、目を背け愛しい彼の名を呟き、助けを求めた。
「__アスナ!伏せろ!!」
その声に反射して明日奈は、そのまましゃがむと和人は
「__キリト…君……」
「ごめん、アスナ……でも、もう安心してくれ。俺は、今度こそ……この命を君のために使う!」
和人は、エギルを睨みながらアスナにそう言った。その背中には、エリュシデータの鞘しかなかったが、ついこの間まで見ていた大好きな彼の後ろ姿である。
「ママー!!」
「ユイ…ちゃん!?」
後から追いついてきたユイは、明日奈を思いっきり抱きしめた。あまりの嬉しさに明日奈は、嬉し涙を流す。そんな彼女の姿を見て和人は、それを見て少し安心した。しかし、旧友が可笑しく狂っていることだけは解せなかった。
「エギル、前から悪どいとは思ってたけど……まさか、こんな形で再会するとはな……。お前、SAOに居たんじゃなかったのか?」
「SAOなら終わったさ、お前達がヒースクリフを倒してゲームクリアしたさ。」
「じゃあ……なんでまたVRMMOをやってるんだ!?」
「それはお前も同じだろ!SAOは、お前がクリアした。その事実は、こちらの世界に広がりお前は……黒の剣士は、英雄になった。でも、転生してまでまた、戦うことねぇーだろ!違うか、キリト!!」
エギルにそう言われると、和人は今まで考えたことなかったどうして戦うのか……戦う理由を自分で探し始めた。
「どうして……戦うのか……」
そう考えて自分を見失いそうになる和人だが、後ろにいる大切な人達をふと思い出した。恋人のアスナ、娘のユイ、それに……妹の直葉やここで出会った破軍のみんな……。まだ日は浅いが、ここで紡がれた思い出が和人の脳裏に浮かんできた。
「__戦う理由か……、そんなの初めから決まってるだろ!俺には、守りたい人達がいるんだ!それに……バトルというゲームが楽し過ぎるからな、あの世界で2年も戦ってれば、強い敵を見るとワクワクする。こいつとやってみたい!俺は、もうそこまで出来上がってるのさ!」
「お前は、こっちでも相変わらずだな……狂ってるよ。」
「あぁ、もう手遅れな廃人ゲーマーとでも呼んでくれ!」
和人は、そう言うとエギルに一気に近づくと
「ライトニング・フォール!!」
片手剣
「俺の勝ちだな!」
「流石は、SAOから命を投げ出して救った英雄だ。だが、こっちの世界に来て仲間に頼り過ぎるようになった。」
「何!?」
次の瞬間、天井の蛍光灯が割れると他の客や従業員は全員床に伏せた。
「そこまでだ、黒の剣士。俺たちのパーティーリーダーを解放して、妖精王オベイロンの妃、ティターニアを返してもらおう!」
そこには、ボロボロになった一輝達の姿があった。ロープで縛られており反撃できるような状況ではなかった。
「すまない、桐ヶ谷君。理事長に
その言葉を聞いて和人は、仕方なくエリュシデータを鞘に戻した。
「おぉ、いい判断じゃねぇーか。」
「キリト……SAOのお前なら、間違いなくこのメンツを倒すことは出来たのにな……」
和人は、悔しい表情を顔に出しながら握りこぶしを作っていた。恋人すら救えない無力な自分に向けて苛立っていた。エギルは、嫌がるユイを退かすと明日奈を引っ張って連れていこうとする。
「キリト君!ユイちゃん!!」
「アスナ!!」
『やっと会えたのに……ここで離れたくない!!』
和人は、精一杯手を伸ばして明日奈の手を掴もうとする……。
そんな、彼らを見て無理やり引き離そうとして他のプレイヤーが和人を抑え込む。
「離せ!離せ!!」
「キリト君!!」
「ママ!!」
その時だった、エギルは何者かに撃ち抜かれてHPが尽きてアバターが消失して魂だけになった。それを見た他のプレイヤー達は、逃げようとするも次々と撃ち抜かれてしまいエギルのようになってしまった。
「この戦い方は!?」
「__やれやれ、人の手柄をとるのは嫌いなんだけどな……つい、手が出てしまった。」
誰もいないはずのところから急に亀裂が入るとガラスのように粉々になるとそこには、破軍学園の制服を来た男子生徒が立っていた。
《次回予告》
突然、桐原静矢に心臓を撃ち抜かれる和人……
「キリト君……嫌、死んじゃダメだよ!キリト君!!」
明日奈の悲鳴が映画館に響き渡るが、そのまま桐原静矢に連れていかれてしまう。彼女を解放する条件は、一つ……。
三日後の初戦で和人も入れた三つ巴選で桐原静矢に勝つ事……。
完全に復活していない和人は、その条件を受けることにした……。
第9話「最強無敵のタッグ!?和人&一輝」