関東旅行終了後、翌日の事だった。朝っぱらから電話をかけて来た人物がいた。
「お、出たか。」
「ちーちゃん先生。なんです?僕ら結構楽しんだ後なんですけど。」
「何だ?子作りでもしてたのか?」
「いえ、関東回って旅行してました。」
「そ、そうか。すまんが、さっさと本題に入らせてもらう。」
話によると、レイトさんと籍を入れることになり、一夏に挨拶したいと言ったが、残念ながらTSSDで日夜怪獣警戒を行う一夏に休みがない。あるにはあるが、向こうも新婚さんだから会いづらいのでどうにかしろと。
「あんたも面倒ごと持ってくるなあ〜。仕方ないですね。レイトさんの為です。なんとかしてみますよ。」
「そうしてくれるか?すまんな。」
こうして、一夏に強制的な休みを与える事になった。
TSSD……元は学生の防衛隊だった。が、改名するのも面倒だとして、そのまま活動している。
一般的な知名度は100%と言っても良い。それに、世間からの印象も好印象な防衛隊だ。
一年間に小学生や中学生らが社会科見学で来るなんてのはしょっちゅうある。
今回はそれを理由に休ませる!
「一夏くん、ちょっといいかい?」
「はい?なんでしょうか、サコミズさん」
人事部のサコミズさんには、逆らうとヤベーイ事になる。と、言われているが初期メンバーの一夏はそんなのは関係ないのだ。
「えっとね、そろそろ社会科見学の時期でね。」
「えぇ、今年もたくさん来るんですよね。」
「うん。それでね、この日の前日なんだけどもね。鋭気を養ってもらおうって事で、休んで欲しいんだよね。」
「うーん。わかりました。ありがたく休ませてもらいます。」
「ごめんね、一夏くん。」
「いえ、それでは。」
「こんな感じでどうでしょうか?」
「すみません。休み作りましたよ、オリムー先生。」
「オリムーはやめろ。無茶言ってすまんな。」
「ホントですよ。」
こうして、変な策略で強引に休まされた一夏でした。
「ん?電話?」
TSSDの任務も終わり、帰り際だった。スマホの着信音が一夏の足を止める。
「アレ?千冬姉?もしもし?」
「お、一夏か?すまんが、休み取れたりしないか?話したい事があるんだ。」
「え?あぁ、ちょうど休みがあるから、その時でもどう?」
「そうか。わかった、ならその日ウチに来てくれ。」
少しだけ不自然さを感じる電話だったが気にしない事にした。
そして約束の日
「あぁ、一夏か。入れ。」
「お邪魔します?」
「他所じゃないんだ、ただいまだろ?」
「そうだな。ただいま、千冬姉。」
「おかえり、一夏。さて、それじゃこっちに来てくれ。」
「?」
一夏が中に入るとそこには、
「初めまして。伊賀栗レイトです。」
「どうも。織斑一夏です。」
「一夏。私なこの人と結婚するんだ。」
「へぇ〜、そうなんだ。……ウェイ!?」
その衝撃の事実に驚きを隠せない一夏だった。
………to be continued