更識簪さんのISを作る事になった翌日の事だ。あ、海座だ。あのあと泊まった2人は、朝すぐ出て行ったよ。
今朝、教室内はとある話で持ちきりだった。
「今日二組に、転校生が来るらしいよ。」
「えー、この時期に?」
「ってことは、代表候補生なのかな?」
「十中八九そうでしょー。」
どうやら、どっかの国の代表候補生らしい。
「でも、織斑君さえ頑張れば、怖いもの無しね。」
「そうね、専用機持ちは
「その4組の専用機も未完成らしいし。」
ふむ、じゃあ間に合うように作るとしよう。
「次のクラス対抗戦の、『学食スイーツ半年フリーパス』は、うちのものね!」
「そうは問屋がおろさないわ!」
ガラバンッ!という音を立てて、ドアが開く。
「2組のクラス代表は中国代表候補生である、このアタシになったの!」
そこに立っていた人物に対して、いち早く反応を示したのは織斑だった。
「鈴?鈴か!」
「えぇ、久しぶりね、一夏。」
そんな感動的な再会があったが、無慈悲な出席簿は彼女の脳天を確実に捉えていた。
「イタっ!・・・ち、千冬さん!?」
「織斑先生だ。それよりもHRが始まる。自分の教室へ戻れ。」
「はい。それじゃあ一夏。また後で。」
ケチだね、ちーちゃん。
「海座、何か言ったか?」
「いえ、何も。」
無表情で返す。が、内心ビクビクしていた。
(心を読まないで欲しい。)
「えー、それではHRを始める。日直!」
「起立、気をつけ!礼!」
「「「「「おはようございます!」」」」」
「おはよう。えー、今日の連絡事項だが・・・。」
普通の学校のようにHRが始まる。
昼休みのことだった。
「あ、あの。海座さん、いらっしゃいますか?」
1人の少女が俺を訪ねて来た。昨日うちのラボに泊まって行った更識簪さんだ。
「えっと専用機の件でお話が・・・。」
「あぁ、はいはい。更識さんお昼は?」
「えっと、学食で済まそうかなと。」
「わかった。じゃあ、屋上で。お弁当ニコも作っちゃったから。」
「あ、じゃあその・・・、屋上で・・・。」
こうして俺と更識さんは、屋上へと向かった。
屋上
「それじゃあ、召し上がれ。」
本日のお弁当は洋食。オムレツなんかがはいってるZ。
「い、いただきます。海座さん。」
「うーん。更識さん。俺のことは『カイザー』とでも呼んでくれ。」
「えっと、・・・カイザー。」
「うん。そうだな、その方がかっこいいい。」
「じゃあ、私も簪で。苗字だと、お姉ちゃんと被るから。」
「わかった、簪。」
こうして、技術者兼操縦者による開発会議が始まった。