IS〜悪しきウルトラの力を使いし者〜   作:proto

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第15話 テストとAIと謎の人と。

学年別トーナメントまでもう時間がないという日になった。俺と簪さんは、機体テストのためにアリーナに来ていた。

「じゃあ、テスト始めようか?」

「よ、よろしく。」

「まず、ライザーを起動して、カプセルを選んでくれ。」

「はい。」

簪さんは教えた通りにライザーを起動した。

 

 

「えっと、まずは、これとこれっと。」

出したのはウルトラマンとウルトラマンベリアルのカプセル。

「融合!」

ウルトラマンのカプセルを起動し、装填。

「アイゴー!」

ベリアルのカプセルを起動し、これも装填。

「ヒアウィーゴー!」

ライザーでリードする。

『フュージョンライズ!』

「決めるよ!覚悟!」

ライザーを天高く上げ胸元へ持ってきて、ボタンを押す。

『ウルトラマン!ウルトラマンベリアル!ウルトラマンジード!プリミティブ!』

ultramanスーツ『type:GEED』装着完了。

 

 

「うん。スーツに違和感とか不備とかなさそう?」

「はい。大丈夫、です。」

「その機体は格闘戦メインになっちゃうんだ。慣れてない……?」

「……はい。」

「それを見越してとある物を搭載した。レムって呼んでみ?」

「れ、レム?」

『はい。戦闘支援AI『レム』です、マスターよろしくお願いします。』

「こ、これって?」

「AIだ。ありとあらゆるフュージョンライズデータを入れたから、きっと役に立つ。」

「あ、ありがとうございます。」

「じゃあ軽く()ってみるか?」

軽くシャドーボクシングみたいな動きをする。

「よ、よろしくお願いします。」

「ナノマシン、装着モードへ。」

やはり細工を戻さなくて良かった。上からBelialとギガバトルナイザーが降ってくる。

俺はBelialを纏いギガバトルナイザーを取り出す。箱は今回関係ない方へ飛ばしました。

「さあ来い、息子よ!」

「む、息子?」

「あ、その機体はこの機体の息子って設定だから。」

「な、なるほど。でも、どっちかっていうと娘じゃ……。」

「あ、……ま、気にしない気にしない。」

「では、行きます!」

ジードは走り出し、その勢いを使って拳を振るう。が、ベリアルはバトルナイザーで防ぐ。鋼鉄の拳で殴った筈なのにかなり……

「い、いったぁ〜(泣。れ、レム?必殺技とかってあるの?」

『あります。腕を下で十字にクロスして、エネルギーをチャージし、前方で右手外側のアタッチメントと左内側のアタッチメントをくっ付けて放つ光線技。《レッキングバースト》です。』

簪にイメージ映像を見せてレムは説明する。

「わ、わかった。」

言われた通りに動き、腕をクロスさせる。

「れ、レッキングバーストぉぉ!」

それに対してベリアルはギガバトルナイザーを高速回転させて防御する。

「き、効かない?」

『彼のギガバトルナイザーはより強固な素材でできているようです。オススメのカプセルはセブンカプセルとレオカプセルです。』

「わ、わかった。」

戦闘を支援するレムのアドバイス通り、カプセルを交換しようとするが、もちろん開発者がわからないはずもない。ベリアルショットを牽制目的で放つ。当たりそうになるギリギリで特殊フィールドを展開することに成功する。

「チィ!早いな。」

 

 

「ゆ、融合!」

セブンカプセルを起動し、ナックルへ装填。

「アイゴー!」

レオカプセルを起動し、ナックルへ装填。

「ヒアウィーゴー!」

ライザーでリードする。

『フュージョンライズ!』

「も、燃やすよ!勇気!」

ライザーを天高く上げ、胸元でボタンを押す。

『ウルトラセブン!ウルトラマンレオ!ウルトラマンジード!ソリッドバーニング!』

全身を硬い装甲で覆われた、機械の体がさらにゴツくなる。体にある噴射口から蒸気を発生する。頭部にはウルトラセブンのアイスラッガーを模した『ジードスラッガー』が装備されている。

「こ、これの必殺技は?」

『光線技なら、右腕を左斜め下で装甲を解放、前方に突き出し放つ《ストライクブースト》があります。』

「試してみる!す、ストライクブースト!」

「デスシウム光線!」

ストライクブーストの炎を纏ったようなエメリウム光線に似た光と、デスシウム光線の黒き光がぶつかり相殺される。

「はぁ、はぁ、はぁ。」

息が切れて居るのは、ジードの方だった。

「テストは、終了。おつかれ。」

しかし、テスト終了を宣言したのはベリアル/博之だった。

「いやー、速攻で使いこなしてくれたな。」

「い、いえ。」

「……敬語はやめような?」

「う、うん。凄い、私じゃなかったみたい。」

「いーや、あれは簪さんだ。間違いなく。ただし!」

「?」

「力の使い道を間違っちゃいけない。それが、力を持つものの義務と責任だ。」

「もちろん。」

「じゃあ、シャワーでも浴びて、カプセルは20時間インターバルを空けないと使えないからね。これから改良方法を探さないとね。」

「うん。」

こうして、2人はアリーナを後にした。

 

 

 

「あんな楽しそうに笑ってる簪ちゃん、久々に見たなー。」

そして、アリーナで気配を潜めていたものが1人いた事に誰も気付かなかった。

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