「か、簪ちゃん!」
「ビクッ!?お、お姉ちゃん?」
突如入って来た姉に驚く簪。
「ご、ごめんね。簪ちゃんのこと、よく見えてなかった。ヒーローを、待ってたんだもんね。」
「ど、どうしてそのことを?」
「海座くんが、言ってた……から。」
「そっか、カイザーが。」
「か、カイザー?」
「あ、うん。カイザーって呼べって本人から。その方がカッコいいからって。」
「そ、そう…なんだ。」
「ねぇ、お姉ちゃん。」
「な、何、簪ちゃん?」
「……ごめんなさい。お姉ちゃんのこと、一方的に、避けてて。」
「え?か、簪ちゃん?」
俯きながら謝り始めた妹に戸惑い始めた。
「お姉ちゃんは、何もしてないのに、イッボウデギニ、サケデデ、ゴベンナザイ!」
泣きながら謝る妹に、素直に言ってくれた妹に贈るのは、姉として、家族としての暖かい抱擁だった。
「グズン)じゃあ、お姉ちゃんも機体改修を?」
「うん。最初は仲直りするきっかけにするつもりだったんだけどね。今は違う。目指すのは、大切な人を守れる『ヒーロー』になる為に!」
「そっか。なら、見返りは求めちゃいけないね。」
「もちろん。私の中に光があると信じて。」
「じゃあ、今から行ってるみる?」
「……えぇ、そうしましょ。」
こうして、姉妹は部屋を出て走り出した。
「で、結論こんな時間に来たわけか。」
今は21:30である。
「俺が危ない奴なら襲われてるぞ、全く。」
「大丈夫よ。あなたそんな感じないし。」
「それに、カイザーになら、むしろ……。」
「あー、普通に博之でいい。なんか小っ恥ずかしくなって来た。」
「じゃあ、ヒロ。伸ばしてヒーローなんて…。」
「フン。まぁ、悪くは…ないな。」
若干照れた。正直照れたよ。
「本題に戻る。アンタの機体作ってやらなくもない。でも、アンタはロシアの国家代表だ。それを捨てる覚悟……あるかな?」
とある脳内本棚な少年と似たようなセリフになったが、実際そうだから仕方ない。
「あるわ!なんなら、今ここで引退してもいい。」
「やめやめ、わかった。コアを回収させてもらう。もちろん、国籍ごとね。問題は?」
「ありません!お願いします。」
堂々とおっしゃられましたね。
「よかった。骨折り損にならなくて。」
「「え?どう言うこと?」」
「こっちだ。付いて来い。」
客間からハンガーへ移動する。そこには既に銀と赤で彩られた機体があった。
「こいつはアンタ専用に開発したultramanスーツ型だ。名前は『type:Orb』。簪さんのと似ていて、2枚のカードで装着する。」
「これが、私の新たな機体。」
「さて、まずはコアの確保っと『prrr prrr
事情は察知済みだよぉ〜。それじゃあ、今度はラーメンが食べたいからね!』わかりました、全味用意しておきます。あ!でも、最低でも一週間前には連絡くださいね。それじゃあ、お願いします。これでokです。」
「流石篠ノ之博士。怖いわぁ。」
「さて、コアを機体に移します。」
こうして、楯無の機体はtype:Orbへも姿を変えた。
「では、アンタ……楯無さん?いや、カイチョーがよりスムーズに戦えるよう用意したAIがこちら!」
ハンガー奥から駆動音が微かに聞こえる。
「俺は……。」
皆様のご意見で1番多かったオーブとなりました。
Xが4票、オーブ5票での決着です。
短い時間でしたが、投票ありがとうございます。
そして、ゼロと書いていただいた方に深くお詫び申し上げると
共に、これからも本作をよろしくお願いしますと、
この場を借りて挨拶させていただきます。