『続いて、1組代表対2組代表の試合を始めます。』
アリーナに出てきた凰鈴音の顔は恐ろしいの一言に尽きるレベルの怖い顔をしていた。例えるなら……般若だな。そこで、近くにいた2組の子に聞いてみると、
「なんか〜、織斑君が凰さんに『料理が上手くなったら、毎日私の作った酢豚食べてくれる?』って言ったのを『タダ飯食わせてくれる』って勘違いしたらしいよぉ〜。」
「バカだな。」「バカね。」
なる、それで怒り心頭なわけだ。
『試合開始!』
織斑は、前方から青龍刀が投げられているのにもかかわらず、避けようとはしなかった。その理由はただ1つ!織斑が鈍いからだぁ!横を通り過ぎた青龍刀を見て、青ざめる。
「今のは、ほんの挨拶。次は外さない!」
「ち、チクショー!なんなんだよ!教えてくれたっていいだろ!ってか、ちゃんと覚えてたじゃないか!」
「意味履き違えてたら、意味無いの…よっ!」
2投目の青龍刀を雪片弐型で弾き、突っ込んでいく織斑。
「なるほど、怒り心頭にみえるが、冷静なわけだ。」
そう分析する博之。その理由は今にわかる。
突っ込んでくる織斑に照準をしっかりと合わせて、龍砲を放つ。吹き飛ばされる鈍斑。そして、飛ばした方向には青龍刀が二本。その二本を掴み取って、織斑に跨る。一瞬でも人殺しの現場みたいと言いかけた博之がいた。
しかし、それを遮るように細工されたアリーナのバリアから何かが落ちてくる。
『prrr prrr』
そして、博之に一本の電話。
「はい、束様。事態は把握してます。原因は処理後に聞かせてもらいますよ。」
そう言って、アリーナ観客席から立ち去ろうとするが、後ろから手を引かれる。
「ねぇ、アレなんなの?」
「……試作型無人機。」
「私も行くわ。学園の生徒会長として。」
「…本当は来て欲しく無い。が、どうせ止めてもくんだろ?死んだら、絶対にゆるさねぇ。」
「わかった。」
アリーナ司令室?だったかに、移動。織斑と凰をアリーナから撤退させるために。
「山田先生、今すぐ2人を引っ込めてください。」
「無駄だ。あのISによって、アリーナ観客席のドアも……って、お前らどうやってここまで?」
「あ、織斑先生。えーと、某A.T.的なフィールド破る感じでこじ開けて、生徒は逃げてます。」
「……修理費用高いんだが。」
「束様に言ってくださいよ。とにかく、自分ら2人出ますから。」
「わ、私も行きます!」
と、後ろから出て来たのは、簪だ。
「わかった。死ぬなよ。」
「「「了解。」」」
アリーナに侵入するため、ピットへ。
オーブリングを起動する楯無。
ジードライザーを起動する簪。
さっさと纏う博之だった。