「あれは……古代怪獣ゴモラ!」
本来ならここにいること自体がイレギュラーだ。この世界に来てから一回も侵略宇宙人やらの脅威は無かった。なのにいきなり過ぎる。
「うぉぉぉぉ!!今度こそ!みんなを守る!」
「あの馬鹿!勝てるわけねぇだろ!」
『行け!今度こそお前の実力を、見せつけてやれ!一夏ぁぁ!』
放送室からの篠ノ之の煽りで余計に目が血走っている。俺は、Belialの装着を解除し、カラータイマー部分にあるコアに触れた。
「おい!お前の力、全部使うぞ!ベリアル!」
『俺様の力使って、戻って来れんのか?本当にそう思ってんのか?』
「さあな。でも、お前の力なら、コントロールできる。」
『わかった!使え!戻ってこれんならな!』
コアから海座にエネルギーが流れていく。
「うぅ、うぉぉぉぉ!はぁ…はぁ…。」
体からスパークが発せられる。『type:Belial』は、精気を失った人間のようにダランとなった。
「簪、楯無。じゃあな。ぬぅおぉぉぉ!」
「ヒロ!」「博之君!」
海座を闇が覆う。その闇がドンドン大きくなっていく。そして、ゴモラと同じくらいの大きさになったあたりで、闇から鋭い爪が出て闇を開くと、そこには……
ウルトラマンベリアルの姿があった。
「さぁて、面倒な織斑から避けるか。」
ベリアルは無謀にもゴモラに向かって逝く織斑を掴み、吹き飛ばす。
『いちかぁぁぁ!!おい!!貴様何をする!』
「邪魔なんだよ。フレンドリーファイアとかメンドーだから、捨てた。」
『………』
「さて!来い!ギガバトルナイザー!」
ベリアルは天高く己が手を突き上げる。すると、どこからともなくギガバトルナイザーがベリアル目掛けて降ってくる。
「あの戦で、息子に壊されて以来か。」
ベリアルはギガバトルナイザーを構えて、ゴモラを目でしっかりと捉えた。
ベリアルがギガバトルナイザーを呼び出したその頃……光の国
「!?ギガバトルナイザーが動き出した?」
ウルトラの父がギガバトルナイザー復活を感じていた。
「それは、本当ですか?」
反応したのは初代ウルトラマンとセブン、それからメビウスだった。この3人は偶々報告に来ていたのだがな。
「あぁ、間違いない。ベリアルは生きている。」
「ウルトラの父、これはゼロにも報告しておいた方が。」
「でも、セブン兄さん。彼は、今どこにいるのかわからないのでは?」
「そうだな。セブン、何か方法でも?」
「ウルトラマンキングなら、何かわかるかと……。」
「うむ、確かに。」
そう同意した時だった。
「話は聞いたぞ、ウルトラの父。」
チートラマンであるキングが現れた。
「ウルトラマンキング!何故ここに。」
「ゼロなら、先程ベリアルの気配を察知して時空移動を開始している。着くのも時間の問題だろう。」
「わかりました。だ、そうだ。」
ゼロも既にベリアル出現を感知して、行動していたのだった。
そして、ベリアルはゴモラを上に突き上げ空中に飛ばしデスシウム光線を撃つも、計算軌道をゴモラが強引にずらしたお陰で仕留め損ねた。
「チィ!」
ゴモラは着地し、ベリアルに突っ込む。ギガバトルナイザーで受け流す。が、尻尾での攻撃を少し食らってよろけてしまう。
「なら、これで!」
『フュージョンライズ!ファイブキング!ゾグ 第二形態!ウルトラマンベリアル!キメラベロス!』
翼が生え、下半身が巨大化し強化されたベリアル『キメラベロス』が姿を表すのだった。